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第7話
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~伯爵家~
「ただいま、お父さま、お母さま、お兄さま、キャリー。教会に離縁届けを出してきたわ。これで離縁よ」
「お帰りなさい、ケイトリン、今までよく頑張ってきたわね。あの男と離縁してよかったわ」
「心配をかけてごめんなさい。領地のことが忙しすぎて、あの人の王都での行動のこと知らなかったわ。お兄さま、キャリーありがとう。離縁に向けての調査が決め手だったわ。バカよね、ほんと」
みんなが私を抱きしめてくれた。ケイトリンの家族はケイトリンのことが本当に心配だった。特にロイドが王都で愛人と一緒に居ると聞いた時にははらわたが煮えかえる思いだった。歯がゆい思いをしていたのだ。
応接室でゆっくりお茶をしながら今後の話をした。
「離縁をしてきたわ。今まで心配をかけてしまい、本当に申し訳ございません」
「何を言っているのだ!ケイトリンは悪くない。あの男がろくでもない男だったということだ。今までケイトリンに任せっぱなしだった事柄を今度は自分で、そしてあの優秀と言っている愛人がするのだから見ものだな。優秀と言っているが高々街の商会の事務だからな。ケイトリン、人生は何事も経験が必要だ。これも経験だったと思おうではないか。おかえり、ケイトリン」
父は優しく抱きしめて、頭を撫でてくれた。小さい時から頭を撫でてくれた。くすぐったい。
「ありがとう、お父様。あの、みんなに知って欲しいことがあるの」
私は意を決し話し出した。
「私、妊娠しているの。私は伯爵領地に戻り、産むまでゆっくりとしているわ。と言っても、これから売り出したいものを試作するけどね」
「な、なんだって!妊娠!あいつは知っていて離縁すると言っていたのか!!」
「お父さま、お兄さま、あの人は知らないわよ。父親はあの人だけど、私にとっては要らないのよ。みんなこの子を可愛がってくれないの?」
「もちろん可愛がるぞ。当たり前だろう。じいじが商売のイロハを教えてやるわい」
もうすでにじいじと言っている、お父さま。
「女の子がいいわね」
「何を言っている男の子だ」
お父さまとお母さまの孫論争勃発。
「ケイト、いいのか、あいつに言わなくて」
「お兄さま、あの人はクララさんとの生活を選んだのよ。私は結婚当初から疎まれているからいいのよ。そんな父親は要らないの。続けていても、別の女性と住むために家に帰らず、子供面倒は見ない、家の中ギスギスしている家庭なんてイヤよ。父親がいなくても明るい家庭にしたいわ」
「そうか、俺やキャリーも助けるから大丈夫だ。みんなで育てていこう」
「そうよ、ケイト。私のお腹の子供の方が早く生まれるだろうから、みんなで一緒に育てていこう」
キャリーとは学園の時に仲良くなり、勉強、恋バナ、おしゃれ、美容や販売商品など色々相談していた。いつのまにかお兄さまと恋人同士になり、学園卒業と共に結婚した。
「キャリー、ありがとう。大好きよ」
「私だってケイトのこと大好きよ」
「で、お父様、子供用の商品を考えたので後で話を聞いてください」
「ケイト、お前は帰ってきてゆっくりしてからにしないのか」
みんなで笑い合った。笑顔のある家族が1番よ。ギスギスした家庭より笑顔のある家庭よ。
「ところでケイトリン。あの2人は長続きしそうなのか?私はすぐダメになる方にかけるが」
「お父さま、たぶん賭けになりませんよ。誰が見ても、すぐダメになると思います。今は愛?というものがあるので助け合うのではないですか?だから私は離縁して早めに退散してきました。今は私と離縁ができて、これからあの人と結婚できると浮かれているのではないですか?あの女性の方は失敗したと思っているかもしれないですよ。表面上の貴族は贅沢していると見えますからね。実際は違いますけど。平民なので、貴族の所作や言葉遣いをまずは習わないといけないですからね。大変だと思いますよ。あと、いつ災害が来るかわからない状況で、あの2人は初めて困難を2人の力で助け合って行くことになるので、2人の愛が試されるのではないですか?」
「そうだな、いままで、王都でなんの障害もなく、二人だけの時間を楽しく過ごしていただろうから、お前という弊害がなくなり、自分たちの生活だけではなく貴族、領地の責務があってどう2人で助け合うか、そして、時期だな、災害の。いかに災害を小規模で抑えられるか、だな。離縁の承認で教会も動くのだろう?離縁の原因は別の女性と結婚したい、王都で一緒に暮らしていた間に不貞行為があったか、女性の純潔を調べるのだろう。我が国はルメニエール教だ。未婚での行為や婚姻中に別の女性との行為は男女とも許されていない。あの女は今まで結婚していないから純潔であることで、不貞がないことを教会が証明すれば、慰謝料の減額になる方向だろう。まぁ、金のことはどうでも良いし、あいつらのことはもっとどうでもいいな。これからのことを考えていこう。早く生まれて来いよ。じいじがかわいがるからな」
「はい、お父さま」
まだ、ほんの小さい赤ちゃん。お腹はまだ平らだけど、これから楽しく生きていこうね。
「ただいま、お父さま、お母さま、お兄さま、キャリー。教会に離縁届けを出してきたわ。これで離縁よ」
「お帰りなさい、ケイトリン、今までよく頑張ってきたわね。あの男と離縁してよかったわ」
「心配をかけてごめんなさい。領地のことが忙しすぎて、あの人の王都での行動のこと知らなかったわ。お兄さま、キャリーありがとう。離縁に向けての調査が決め手だったわ。バカよね、ほんと」
みんなが私を抱きしめてくれた。ケイトリンの家族はケイトリンのことが本当に心配だった。特にロイドが王都で愛人と一緒に居ると聞いた時にははらわたが煮えかえる思いだった。歯がゆい思いをしていたのだ。
応接室でゆっくりお茶をしながら今後の話をした。
「離縁をしてきたわ。今まで心配をかけてしまい、本当に申し訳ございません」
「何を言っているのだ!ケイトリンは悪くない。あの男がろくでもない男だったということだ。今までケイトリンに任せっぱなしだった事柄を今度は自分で、そしてあの優秀と言っている愛人がするのだから見ものだな。優秀と言っているが高々街の商会の事務だからな。ケイトリン、人生は何事も経験が必要だ。これも経験だったと思おうではないか。おかえり、ケイトリン」
父は優しく抱きしめて、頭を撫でてくれた。小さい時から頭を撫でてくれた。くすぐったい。
「ありがとう、お父様。あの、みんなに知って欲しいことがあるの」
私は意を決し話し出した。
「私、妊娠しているの。私は伯爵領地に戻り、産むまでゆっくりとしているわ。と言っても、これから売り出したいものを試作するけどね」
「な、なんだって!妊娠!あいつは知っていて離縁すると言っていたのか!!」
「お父さま、お兄さま、あの人は知らないわよ。父親はあの人だけど、私にとっては要らないのよ。みんなこの子を可愛がってくれないの?」
「もちろん可愛がるぞ。当たり前だろう。じいじが商売のイロハを教えてやるわい」
もうすでにじいじと言っている、お父さま。
「女の子がいいわね」
「何を言っている男の子だ」
お父さまとお母さまの孫論争勃発。
「ケイト、いいのか、あいつに言わなくて」
「お兄さま、あの人はクララさんとの生活を選んだのよ。私は結婚当初から疎まれているからいいのよ。そんな父親は要らないの。続けていても、別の女性と住むために家に帰らず、子供面倒は見ない、家の中ギスギスしている家庭なんてイヤよ。父親がいなくても明るい家庭にしたいわ」
「そうか、俺やキャリーも助けるから大丈夫だ。みんなで育てていこう」
「そうよ、ケイト。私のお腹の子供の方が早く生まれるだろうから、みんなで一緒に育てていこう」
キャリーとは学園の時に仲良くなり、勉強、恋バナ、おしゃれ、美容や販売商品など色々相談していた。いつのまにかお兄さまと恋人同士になり、学園卒業と共に結婚した。
「キャリー、ありがとう。大好きよ」
「私だってケイトのこと大好きよ」
「で、お父様、子供用の商品を考えたので後で話を聞いてください」
「ケイト、お前は帰ってきてゆっくりしてからにしないのか」
みんなで笑い合った。笑顔のある家族が1番よ。ギスギスした家庭より笑顔のある家庭よ。
「ところでケイトリン。あの2人は長続きしそうなのか?私はすぐダメになる方にかけるが」
「お父さま、たぶん賭けになりませんよ。誰が見ても、すぐダメになると思います。今は愛?というものがあるので助け合うのではないですか?だから私は離縁して早めに退散してきました。今は私と離縁ができて、これからあの人と結婚できると浮かれているのではないですか?あの女性の方は失敗したと思っているかもしれないですよ。表面上の貴族は贅沢していると見えますからね。実際は違いますけど。平民なので、貴族の所作や言葉遣いをまずは習わないといけないですからね。大変だと思いますよ。あと、いつ災害が来るかわからない状況で、あの2人は初めて困難を2人の力で助け合って行くことになるので、2人の愛が試されるのではないですか?」
「そうだな、いままで、王都でなんの障害もなく、二人だけの時間を楽しく過ごしていただろうから、お前という弊害がなくなり、自分たちの生活だけではなく貴族、領地の責務があってどう2人で助け合うか、そして、時期だな、災害の。いかに災害を小規模で抑えられるか、だな。離縁の承認で教会も動くのだろう?離縁の原因は別の女性と結婚したい、王都で一緒に暮らしていた間に不貞行為があったか、女性の純潔を調べるのだろう。我が国はルメニエール教だ。未婚での行為や婚姻中に別の女性との行為は男女とも許されていない。あの女は今まで結婚していないから純潔であることで、不貞がないことを教会が証明すれば、慰謝料の減額になる方向だろう。まぁ、金のことはどうでも良いし、あいつらのことはもっとどうでもいいな。これからのことを考えていこう。早く生まれて来いよ。じいじがかわいがるからな」
「はい、お父さま」
まだ、ほんの小さい赤ちゃん。お腹はまだ平らだけど、これから楽しく生きていこうね。
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