231 / 310
230 どうして入れないんだ?
しおりを挟む
儂は南地域の有力貴族、ボロレス公爵様の後ろ盾があるガーゴイヤ商会長のドワンゴだ。娘は南地域ボロレス公爵様寄子ゴードン伯爵様の第三夫人として輿入れしたが、今は第二夫人になっている。ゴードン伯爵様の寵愛を得ているそうだ。ふふふふ、娘と孫は貴族の仲間入りだ。第二夫人だった女は伯爵様と縁を切って出ていったそうだが、馬鹿な女よ。飛ぶ鳥を落とす勢いのある南地域の貴族籍を抜けて平民になるなんでほんとバカな親子だ。まあ、わしの孫が嫡男になる日が近くなったのだから良しとしよう。わははは。わしのかわいい孫ミゲルとブリジッタ。儂に似て愛らしい子達なのだ。王都は儂の商会が牛耳っていると言って過言ではない。
王都北側地区のゴードン伯爵の第二夫人だった女の兄が商会を営んでいたが潰してやった。ふふふふ。そして西地区のカトレイン商会もほぼ機能していない商会となっていた。それが最近ベリーのジャムを売り始めたのだ。赤いベリーなんてあるのか?どこでそんな果物を仕入れたのかわからない。そして従業員の家族に購入を頼んだが美味いんだ。大量買いを依頼したが、数量は制限されているそうだ。くそっ。
北側地区には壁に囲われた土地がある。最近、儂から土地を買ったあの貧乏フォーゲリア伯爵様が商会を立ち上げるらしい。タウンハウスも兼ねているということだから商会で細々と生計を立てようとしているのだろう。もうそこまで落ちぶれてしまったということか。儂が金を出して爵位を買ってやってもいい。ただあそこは魔法属性がない、王家の恥といわれるメルシー王女が嫁いだ貴族だ。平民にはさせないだろうが、絶縁状態だから時間の問題なのかもしれない。ふふふ、商会を立ち上げるなんて、それも儂が牛耳る王都に進出だって!潰してほしいと言っているものではないか、わははは。
まあお金を借りに来たら貸してやってもいい。ふっ、この王都でどこまでやれるのか見ものではないか。あそこの寄親は落ち目のボールドウェッジ公爵様だ。どんなにあがいてもうちのボロレス公爵様には負けるであろう。
しかし、北地域のスティングレイ辺境伯が五本指ソックスなるものとアンダーシャツというものを売り出し、騎士達の足の改善をしたというのでうちも真似て作ってみたが、何かが違うらしい。スティングレイ産の方が好まれるのだ。どうにかしてあちらより良いものを作らなければ、騎士団への収入が減ってしまう。アンダーシャツというものも汗をかいてもサラッとした質感で心地よいと聞いた。何が違うのだ!王宮騎士団の購入口はうちだけだったはずが、5本指ソックスとアンダーシャツは直接スティングレイ辺境伯との取引をするらしいのだ。何かがおかしいのだ。
そして、フォーゲリア商会の店が開業した。前日まであった土壁がなくなり、大きな施設が建っていた。土壁の奥にこんなでかい店?を作っていたなんて!土壁はどこにいったのだ?
儂は貧乏フォーゲリア伯爵家の商会と高を括っていたのだ。従業員が慌てふためいて帰ってきて話を聞き、見に行くと大きな施設が立ち並んでいた。
魔道具を買ってきた従業員に見せてもらい、見たこともない魔道具だった。何でも髪を乾かす道具、洋服のシワを伸ばす道具だと。あとはおるごーるという音色が美しく心が安らぐ道具もあった。
「これを分解しろ!そして調べるのだ!同じものを作るぞ」
「しかしこれをまた戻せるとは思いません」
「何を言っているのだ!お前達も魔道具士だろう!直せるだろう」
「無理です、構造が全くわかりません」
「ほら、このカードに修理券が付いているではないか、ダメなら修理して貰えば良い」
「購入した人のアフターフォローするためにカードに名前などを記載したのです。だから故意に壊した場合もう売っていただけない可能性があります。修理券は故意に分解したり壊したりは対象外と書いてあります。これは我が家のために買ったものです。分解などできません。それに入り口のところに悪意あるものは入場できない魔道具が仕掛けてあるとかいてあります。これを故意に壊したら、私は二度とあそこに入れなくなるのではないかと思っています。だから無理です、私には分解できません」
「ふざけるんじゃない!誰のおかげで稼げていると思っているのだ。儂が買ってやるから分解するんだ!そしてこれを作り直せ」
しかし直すことが出来なかった。構造が全く理解できなかったのだ。優秀な成績で卒業した者でさえ、直すことが出来なかった。目の前には分解された部品が散らばっていた。
「ふん、儂が買ってきてやるから安心せい」
まったく、本当に魔道具士なのか?フォーゲリア商会の魔道具士を大量に引き抜きしてもいいな。あんな商会より儂の商会の方が知名度と後ろ盾がいい。すぐ寝返ってくるだろう。始め好待遇で扱い、徐々に給料を減らしていけばいいのだ。
「まず、お前、ドライヤーが壊れたことを言い、すぐ直すか、新しい物に替えろと言うのだ」
壊れたことを伝え、警備員が中へ通そうとするが入ることが出来ない。悪意ある者は入ることが出来ない、まさか!儂も入ろうとしたが何故か入れない。ドライヤーを購入した従業員は入れないことを嘆いて、儂を非難していた。
警備員は何も言わない。冷たい視線が刺さる。
「なぜ入れないのだ。儂はガーゴイヤ商会の商会長だぞ。入店させるのがあたりまえだろ!儂を怒らせたら痛い目に遭うぞ!」
警備員は全く反応せず、儂だけが一人喚いている状態ではないか。儂を横目で見ながら普通に入っていく人たちが多数いる。なぜ儂は入れないのだ。
警備員が動いた。入れてくれるのか?
「お引き取りを。悪意ある者は入れません。ここに記載してありますよ。お引き取りください」
そして定位置に戻っていった。ふざけるな、ふざけるな。儂はガーゴイヤ商会長ドワンゴだぞ!痛い目に合わせてやる。
ドライヤーを分解された従業員がしつこく言ってくるがうるさい。どうせフォーゲリア商会の魔道具士が大量に我がガーゴイヤ商会に入ってくる。
「お前はクビだ!」
まったく儂に楯突くとはいまいましい!ボロレス公爵様に報告だ。
王都北側地区のゴードン伯爵の第二夫人だった女の兄が商会を営んでいたが潰してやった。ふふふふ。そして西地区のカトレイン商会もほぼ機能していない商会となっていた。それが最近ベリーのジャムを売り始めたのだ。赤いベリーなんてあるのか?どこでそんな果物を仕入れたのかわからない。そして従業員の家族に購入を頼んだが美味いんだ。大量買いを依頼したが、数量は制限されているそうだ。くそっ。
北側地区には壁に囲われた土地がある。最近、儂から土地を買ったあの貧乏フォーゲリア伯爵様が商会を立ち上げるらしい。タウンハウスも兼ねているということだから商会で細々と生計を立てようとしているのだろう。もうそこまで落ちぶれてしまったということか。儂が金を出して爵位を買ってやってもいい。ただあそこは魔法属性がない、王家の恥といわれるメルシー王女が嫁いだ貴族だ。平民にはさせないだろうが、絶縁状態だから時間の問題なのかもしれない。ふふふ、商会を立ち上げるなんて、それも儂が牛耳る王都に進出だって!潰してほしいと言っているものではないか、わははは。
まあお金を借りに来たら貸してやってもいい。ふっ、この王都でどこまでやれるのか見ものではないか。あそこの寄親は落ち目のボールドウェッジ公爵様だ。どんなにあがいてもうちのボロレス公爵様には負けるであろう。
しかし、北地域のスティングレイ辺境伯が五本指ソックスなるものとアンダーシャツというものを売り出し、騎士達の足の改善をしたというのでうちも真似て作ってみたが、何かが違うらしい。スティングレイ産の方が好まれるのだ。どうにかしてあちらより良いものを作らなければ、騎士団への収入が減ってしまう。アンダーシャツというものも汗をかいてもサラッとした質感で心地よいと聞いた。何が違うのだ!王宮騎士団の購入口はうちだけだったはずが、5本指ソックスとアンダーシャツは直接スティングレイ辺境伯との取引をするらしいのだ。何かがおかしいのだ。
そして、フォーゲリア商会の店が開業した。前日まであった土壁がなくなり、大きな施設が建っていた。土壁の奥にこんなでかい店?を作っていたなんて!土壁はどこにいったのだ?
儂は貧乏フォーゲリア伯爵家の商会と高を括っていたのだ。従業員が慌てふためいて帰ってきて話を聞き、見に行くと大きな施設が立ち並んでいた。
魔道具を買ってきた従業員に見せてもらい、見たこともない魔道具だった。何でも髪を乾かす道具、洋服のシワを伸ばす道具だと。あとはおるごーるという音色が美しく心が安らぐ道具もあった。
「これを分解しろ!そして調べるのだ!同じものを作るぞ」
「しかしこれをまた戻せるとは思いません」
「何を言っているのだ!お前達も魔道具士だろう!直せるだろう」
「無理です、構造が全くわかりません」
「ほら、このカードに修理券が付いているではないか、ダメなら修理して貰えば良い」
「購入した人のアフターフォローするためにカードに名前などを記載したのです。だから故意に壊した場合もう売っていただけない可能性があります。修理券は故意に分解したり壊したりは対象外と書いてあります。これは我が家のために買ったものです。分解などできません。それに入り口のところに悪意あるものは入場できない魔道具が仕掛けてあるとかいてあります。これを故意に壊したら、私は二度とあそこに入れなくなるのではないかと思っています。だから無理です、私には分解できません」
「ふざけるんじゃない!誰のおかげで稼げていると思っているのだ。儂が買ってやるから分解するんだ!そしてこれを作り直せ」
しかし直すことが出来なかった。構造が全く理解できなかったのだ。優秀な成績で卒業した者でさえ、直すことが出来なかった。目の前には分解された部品が散らばっていた。
「ふん、儂が買ってきてやるから安心せい」
まったく、本当に魔道具士なのか?フォーゲリア商会の魔道具士を大量に引き抜きしてもいいな。あんな商会より儂の商会の方が知名度と後ろ盾がいい。すぐ寝返ってくるだろう。始め好待遇で扱い、徐々に給料を減らしていけばいいのだ。
「まず、お前、ドライヤーが壊れたことを言い、すぐ直すか、新しい物に替えろと言うのだ」
壊れたことを伝え、警備員が中へ通そうとするが入ることが出来ない。悪意ある者は入ることが出来ない、まさか!儂も入ろうとしたが何故か入れない。ドライヤーを購入した従業員は入れないことを嘆いて、儂を非難していた。
警備員は何も言わない。冷たい視線が刺さる。
「なぜ入れないのだ。儂はガーゴイヤ商会の商会長だぞ。入店させるのがあたりまえだろ!儂を怒らせたら痛い目に遭うぞ!」
警備員は全く反応せず、儂だけが一人喚いている状態ではないか。儂を横目で見ながら普通に入っていく人たちが多数いる。なぜ儂は入れないのだ。
警備員が動いた。入れてくれるのか?
「お引き取りを。悪意ある者は入れません。ここに記載してありますよ。お引き取りください」
そして定位置に戻っていった。ふざけるな、ふざけるな。儂はガーゴイヤ商会長ドワンゴだぞ!痛い目に合わせてやる。
ドライヤーを分解された従業員がしつこく言ってくるがうるさい。どうせフォーゲリア商会の魔道具士が大量に我がガーゴイヤ商会に入ってくる。
「お前はクビだ!」
まったく儂に楯突くとはいまいましい!ボロレス公爵様に報告だ。
699
あなたにおすすめの小説
転生ヒロインは不倫が嫌いなので地道な道を選らぶ
karon
ファンタジー
デビュタントドレスを見た瞬間アメリアはかつて好きだった乙女ゲーム「薔薇の言の葉」の世界に転生したことを悟った。
しかし、攻略対象に張り付いた自分より身分の高い悪役令嬢と戦う危険性を考え、攻略対象完全無視でモブとくっつくことを決心、しかし、アメリアの思惑は思わぬ方向に横滑りし。
王家も我が家を馬鹿にしてますわよね
章槻雅希
ファンタジー
よくある婚約者が護衛対象の王女を優先して婚約破棄になるパターンのお話。あの手の話を読んで、『なんで王家は王女の醜聞になりかねない噂を放置してるんだろう』『てか、これ、王家が婚約者の家蔑ろにしてるよね?』と思った結果できた話。ひそかなサブタイは『うちも王家を馬鹿にしてますけど』かもしれません。
『小説家になろう』『アルファポリス』(敬称略)に重複投稿、自サイトにも掲載しています。
【完結】「神様、辞めました〜竜神の愛し子に冤罪を着せ投獄するような人間なんてもう知らない」
まほりろ
恋愛
王太子アビー・シュトースと聖女カーラ・ノルデン公爵令嬢の結婚式当日。二人が教会での誓いの儀式を終え、教会の扉を開け外に一歩踏み出したとき、国中の壁や窓に不吉な文字が浮かび上がった。
【本日付けで神を辞めることにした】
フラワーシャワーを巻き王太子と王太子妃の結婚を祝おうとしていた参列者は、突然現れた文字に驚きを隠せず固まっている。
国境に壁を築きモンスターの侵入を防ぎ、結界を張り国内にいるモンスターは弱体化させ、雨を降らせ大地を潤し、土地を豊かにし豊作をもたらし、人間の体を強化し、生活が便利になるように魔法の力を授けた、竜神ウィルペアトが消えた。
人々は三カ月前に冤罪を着せ、|罵詈雑言《ばりぞうごん》を浴びせ、石を投げつけ投獄した少女が、本物の【竜の愛し子】だと分かり|戦慄《せんりつ》した。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
アルファポリスに先行投稿しています。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
2021/12/13、HOTランキング3位、12/14総合ランキング4位、恋愛3位に入りました! ありがとうございます!
魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。
元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜
日々埋没。
ファンタジー
「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」
かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。
その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。
レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。
地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。
「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」
新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。
一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。
やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。
レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。
【完結】離縁ですか…では、私が出掛けている間に出ていって下さいね♪
山葵
恋愛
突然、カイルから離縁して欲しいと言われ、戸惑いながらも理由を聞いた。
「俺は真実の愛に目覚めたのだ。マリアこそ俺の運命の相手!」
そうですか…。
私は離婚届にサインをする。
私は、直ぐに役所に届ける様に使用人に渡した。
使用人が出掛けるのを確認してから
「私とアスベスが旅行に行っている間に荷物を纏めて出ていって下さいね♪」
まだ20歳の未亡人なので、この後は好きに生きてもいいですか?
せいめ
恋愛
政略結婚で愛することもなかった旦那様が魔物討伐中の事故で亡くなったのが1年前。
喪が明け、子供がいない私はこの家を出て行くことに決めました。
そんな時でした。高額報酬の良い仕事があると声を掛けて頂いたのです。
その仕事内容とは高貴な身分の方の閨指導のようでした。非常に悩みましたが、家を出るのにお金が必要な私は、その仕事を受けることに決めたのです。
閨指導って、そんなに何度も会う必要ないですよね?しかも、指導が必要には見えませんでしたが…。
でも、高額な報酬なので文句は言いませんわ。
家を出る資金を得た私は、今度こそ自由に好きなことをして生きていきたいと考えて旅立つことに決めました。
その後、新しい生活を楽しんでいる私の所に現れたのは……。
まずは亡くなったはずの旦那様との話から。
ご都合主義です。
設定は緩いです。
誤字脱字申し訳ありません。
主人公の名前を途中から間違えていました。
アメリアです。すみません。
私ではありませんから
三木谷夜宵
ファンタジー
とある王立学園の卒業パーティーで、カスティージョ公爵令嬢が第一王子から婚約破棄を言い渡される。理由は、王子が懇意にしている男爵令嬢への嫌がらせだった。カスティージョ公爵令嬢は冷静な態度で言った。「お話は判りました。婚約破棄の件、父と妹に報告させていただきます」「待て。父親は判るが、なぜ妹にも報告する必要があるのだ?」「だって、陛下の婚約者は私ではありませんから」
はじめて書いた婚約破棄もの。
カクヨムでも公開しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる