脛かじり生活(願望)を堪能人生録~ゆるく楽しく生活していけるはずだよね?

ブラウン

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268 冒険者街構想

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 またダンジョンの非常階段出口前に来てます。この非常階段から脱出して、一番にしたいのは温泉に入りたいだろう!

「ケビン、それは多分ケビンしか思わないかもしれないぞ」

「え?みんな温泉に入って綺麗にしたいと思わないのですか?僕は絶対温泉に入りたいです」

「まずは冒険者ギルドに立ち寄って、成果を提出しなければダメだろう」

 そうだね、冒険者ギルド。でも?

「ここに冒険者ギルドがあるのですか?ゼーファン兄様、父様」

 ダンジョンができたことを報告したことにより冒険者ギルド、スティングレイ辺境伯領支店ができるらしい。

「だからケビン、まずは冒険者ギルドをつくらないとだめなんだよ」

「えー、冒険者ギルドご自分で作ればいいのではないのですか?」

「そうなのだが、お金を出すから作って欲しいそうだ。スティングレイ領の家は、まぁ、ケビンが作った独特の家ではないか。そこに今までの建屋はそぐわないと、この前、視察に来たギルド職員が嘆いていたよ。ケビン、ここの景観に合う建屋を作って欲しい。お金はたくさんもらったよ。これでケビンの好きなお菓子を食べられたり、材料が買えるよ。ほら、あのかれー?だったかな、あの材料が隣国からたくさん買えるではないか。ここにかれー屋さんでも作らないか?」

 ゼーファン義兄さま、カレーの沼にハマりましたね。ふふふふっ。

「あと、商業ギルドも頼む」

「わかりました。ところで冒険者ギルドは今までどんな感じなのですか?僕のイメージは扉がスイング式で、入ると立ち飲みテーブルなどがあって、冒険者達が飲み食いしているのですか?そして入ったら、足を引っ掛けられて転んだりするのですか?受付の人は可愛い女の子のところに集中して、強面のオッサンのところには誰も行かず、渋々新人がオッサンのところに行くかんじかな?魔獣の解体する人はツルッパゲのやっぱり強面のゴッツイおじさんかな。全体的に強面のオッサンが多いイメージだよね」

「ケビンの冒険者ギルドのイメージがすごいな。受付はかわいい子はいないかなぁ。冒険者を相手にするからおばさんやおじさんが多いかな」

「え?かわいいおんなの子いない・・・、な、なんてことだぁ、嘘と言ってくれぇ」

「あははは、ケビンの冒険者ギルドのイメージって何?」

 俺の冒険者ギルドのイメージが。どの異世界転生アニメは可愛い女の子やキレイなお姉さんが受付にいたはずだ。

 そうだ、冒険者ギルドをメルヘンな建物にすれば女の子の受付が殺到するかもしれない。よし、メルヘンなお菓子の家だ!キノコの家か、キノコの家は素材買取、解体の建屋でいいか。よしとりあえずドーンと作ってみよう。

 メルヘンな家!ドーン。キノコの家!ドーン。

「おぉ、かわいい」

「け、ケビン、このかわいい建物はなんだ?」

「父様、ゼーファン義兄さま、冒険者ギルドに決まっているではないですか!」

「「は?」」

「ここの冒険者街は面白建屋にすることに決めました。ライオンの口が入り口の家やムー◯ンの家、猫の乗り物の家などどうですか?」

 唖然とする2人が我に返りダメ出ししてきた。

「ケビン、流石にこれは可愛すぎるだろう。冒険者達がくるところだよ」

「えー、冒険者ギルドの人に見てもらいましょう。よろこんでくれるかもしれないですよか」

 いや、ケビンと子供達だけだと思うとボソリと呟くゼーファン義兄さま。ひどい、俺と子供を一緒するなんて。

「まぁ、ギルド職員と冒険者達に見てもらおうか。これはここに建てておこう。みんながびっくりすると思うがな」

 呆れたようにいう父様。どうして、かわいいじゃないか。冒険者ギルドが名物になって観光客が来るのではないか?それはそれでいいと思うんだけどなぁ。名物スティングレイダンジョン冒険者街、どうよ!

 そしてここは北の地。寒いので肉まん、おでん、モツ煮、ワンカップを提供するのだ。焼き鳥を店先で焼いてもいい。あっ、メルヘンな建屋に全く合わないじゃないかぁ。くそぉー。

「ケビン、何、1人でぶつぶつ言っては頭を振ったり、地面に手をついて悩んでいるのだ?」

「メルヘンにしようとしているのに、イメージが来る人来る人がイカつい冒険者で、全くメルヘンチックな出立ちではない。そして、食事の提供が寒いから肉まん、おでん、焼き鳥、モツ煮、ワンカップとオッサンが好むのばかり。メルヘンが台無しなんだぁ」

「ケビン、諦めて、普通のにしなさい。冒険者にメルヘンは合わないよ」

「でも、父様、この冒険者ギルドはこのままでいいですか?」

「ん、あ、あぁ、と、とりあえずこのままでいいのではないか?みんなの反応を見てみよう」

 うん、みんな気に入ってくれるよ。かわいいもん!

「ゼーファン義兄さま。ここで働いてくれる人たちはいるのですか?」

「それは心配ないよ。今決まっている店は、冒険者ギルド、商業ギルド、鍛治屋、宿屋が複数、食堂数店舗、あとは、そのだな、飲み屋兼宿屋かな。あとはどのくらいダンジョンに人が来るかという問題だな。ここは辺境だからあまり人が来たがらないのが現状だ。だから名物みたいなものを作りたいのだよ」

 その含みのある飲み屋兼宿屋はアレですな。そこは突っ込まないでおこう。

「飲み屋街と飲み屋兼宿屋は近くにしておきましょうか。部屋は各部屋が趣向のちがうムフフな部屋にしましょうか?」

「ケビン、そのムフフな部屋ってなんだ?」

「楽しみにしておいてください!」

「ケビン、そ、そのどんな店なのかわかっているのか?」

「ん?わかってますよ。飲んでおしゃべりして過ごす宿屋ですよね?」

「ん、うん、そ、そうだな、まぁ、そんな所だ」

 歯切れの悪い回答だ。各部屋を選べるパネルで選べ、おっと、お子様にはこれ以上は言えねぇぜ。

「父様、あと一般客用の普通の宿屋は温泉の近くに建てましょうか?」

「そうだな、それがいい」

 みんなが来たいと思うダンジョン冒険者街にしなければ。射的と輪投げ、スマートボールの娯楽の店と温泉まんじゅうの店も作りたいなぁ。

「そうだな、冒険者には格安で泊まれるシンプルな部屋で、一般客や商人などは少し割高な宿屋を作ってもいいかもしれないな。いい考えだ」

 だんだん、コンセプトが決まってきたが、やっぱりメルヘンは合わないよね。トホホ。



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