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8 母様のスキルを滾々と説明する
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父様、母様、そして執事のトリニティーにいったん座って落ち着くように言った。父様にはお前が落ち着けと返された。面目ない。
「母様、もう一度、スキルの注釈を教えてください」
「この世界にあるもの、他のどんな場所全てにおいて存在する種や創造上の種を作ることができる。こういう種と思い浮かべたり、言葉にして、合致すれば種を作ることができる。できた種はどんな土地でも育つことができると、ただし本人が望む場所のみ育つ。よくわからないことが注釈であるわ」
「マジかぁ。この世界と他の所の全てや創造する種を作れるんだよ。すごいよ、すごい、やったー、本当に色々できるよ」
大興奮な俺。それを冷静に見ている両親とトリニティー。
「落ち着け、ケビン」
「ふう、さて、落ち着いたところで母様のスキルを説明します。たぶんこの解釈で当たっていると思います。母様のスキル創作種、創造種。読んで字の如く、創作、創造、思い浮かべて作ることです。種を作るのです。それもその作った種はどんな土地でも育つという優れものですよ。いいスキルだ。サイコー。それでですね、母様、作ってほしい種は、胡椒、トマト、米、かぼちゃ、茄子、きゅうり、キャベツ、大麦、小麦、カカオの実などなどいっぱいあります。普通に売っている種もあるのでしょうが、母様に作っていただいた種はどんな土地でも育つのです。ただし母様が望む土地。ということは望まなければただの種なのですよ。もし無理強いさせられて種を作ったとしても、その土地で育つように望まなければただの種なのですよ。ただこれをより発達させるためにはこの領地の土壌改良が必要だと思います。いったん作り、再度それを種にして、今度は土壌改良した領民の土地へ植えればどんどん農作物が発展していくと思います。土精霊様がいてくれたらもっと発展するかもしれない。俺の脛齧り生活に近づくというものです」
饒舌な俺にびっくりしている3人。
「ケビン、饒舌だったな。なるほど、メルシーどうだろう。種を作ってもいないか?ケビンが言うように作ってみよう。胡椒なんてできるのか?あれはめちゃくちゃ値段が高い代物だ。それが出来たらすごいな」
「ええ、ルーク、がんぱってみるわ。私だって魔力量は多いのよ。ケビン、どんな種が欲しいの?」
楽しくなってきた。母様もやる気だ。想像させるには絵を描かなくては。あとは実物のこしょうを持ってきてもらおう。トリニティにすりつぶしていない実の胡椒を持ってくるように頼んだ。
「まずこの胡椒の種。魔力を体内に巡らせながら、胡椒の種と唱えてみましょう」
あら不思議、種らしきものがいっぱい手からこぼれてきた。ファンタジー。
「これは、胡椒の種なのか?」
父様やトリニティー、母様まで驚いていた。
「鑑定してみます。胡椒の種ですね。本当にできた。やった、やった、胡椒の種だって。育て方は、土に植えるだけだそうです。母様の種はどんな土地でも育つのですからーーー」
「そ、そうか。落ち着け、ケビン。簡単な育て方だな。メルシーの種はすごいな。他に欲しい種はあるのか?」
それからトマト、かぼちゃ、茄子、キャベツ、フルーツ類はブドウ、いちご、バナナ、デザート類でカカオの実、カレー粉になるクミン、穀物類で小麦、大麦、米、さてどうしよう。ゆくゆくはゴムの木も必要だな。あとは創造した種だよ。
トマト、ブドウ、いちご、カカオの実は絶対。あと今後必要なゴムの木。今後絶対必要な素材だ。
「メルシーどうだい、ケビンが希望する種を作ってみるかい」
「そうね、作っておいしい食事を食べましょう」
仮説が正しければ、食べられる食材が増える。新しい料理がいっぱいできるぞ。素朴な味ではなく、本格的料理。そう、いままで本当に素朴な味の料理だった。が、しかしこの母様のスキルの種でおいしい料理を作るのだ―、つくるのだー、つくるのだーーーーー、と脳内で木霊する。あと想像上の種。砂糖の実とかそうだ、綿の花などもいいな、それも気温に合わせて温かくなったら涼しくなったりする綿。本当に想像上のものだけど。あったらいいなシリーズだよ。
「大丈夫か、ケビン。この種を植えればいいのだな」
「あ、はい。お願いします。父様、トリニティー。もう一つお願いがあるのです。家畜にえさになっているポテイモなのですが、あれを食用として植えたいです。ポテイモはおいしいのでお願いします。お酒にもできますよ。あと収穫量が増えてくると税収も増えると思います。その時に、なぜ増えたかの理由は母様のスキルで増えましたが何か?と公表しましょう。母様をバカにした奴らにギャフンと言わせてやる!」
「そうだな、ケビン、ギャフン?か。フフフッ、いいな。メルシーのスキルですが、何か問題ありますか?なんて言ってやりたいな。スキルの内容は言わないけどな」
親子揃って悪どい顔をしていただろう。母様は涙を浮かべていたのには見て見ぬふりをした。
さて、植え込みです。まずは区画を決めた。家畜のえさだと皆が思っているジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、トマト、胡椒、広大な土地に小麦、大麦を作る。フルーツはいちご、ブドウ、リンゴを作ることにした。ブドウとりんごはお酒が作れるしね。まだまだ作ってほしい種はあるが広げ過ぎると人手が足りなくなる。
あとはゴムの木とカカオだな。おいおい増やしていこう。ムフフフ。
この土地に土魔法を使える人が多いので、耕すことは楽である。ただ今までの農業手順が撒くだけ、植えるだけという、耕すことをしていない、なぜだ?
さあ、土魔法で耕してもらいましょう。畝を作ってもらいましょう。さあ、さあ、始めるよ。
「父様、まずは土を耕してください」
「耕すってなんだ?」
「土をふかふかにすることです。硬くしまった土をほぐし、土の中に空気をたっぷり含ませ、水はけがよくなるのです。野菜は土の中の根を伸ばしやすくなるのです」
俺は農業のノウハウを祖父母、近所のじいちゃんばっちゃんから教わっていた。近所のご老人たちと一緒に稲、野菜作りをしている。若いっていいわね、と言われては頑張って動いた。まあ、老人たちの方が強すぎたが。
今日は濃厚な1日だった。母様のスキルは便利だ。いいスキルだよ。今までわからなかったのが残念だ。でも王家に知られなくて良かった。無能扱いした奴らのことは絶対許さないけど。
俺の精霊様計画はまだテーブルクロスだけだ。明日こそはお菓子作りだ。精霊様に気に入ってもらえるお菓子。クッキーだけど自分の魔力でも入れようかと思っている。
明日はお菓子作りだ。
「母様、もう一度、スキルの注釈を教えてください」
「この世界にあるもの、他のどんな場所全てにおいて存在する種や創造上の種を作ることができる。こういう種と思い浮かべたり、言葉にして、合致すれば種を作ることができる。できた種はどんな土地でも育つことができると、ただし本人が望む場所のみ育つ。よくわからないことが注釈であるわ」
「マジかぁ。この世界と他の所の全てや創造する種を作れるんだよ。すごいよ、すごい、やったー、本当に色々できるよ」
大興奮な俺。それを冷静に見ている両親とトリニティー。
「落ち着け、ケビン」
「ふう、さて、落ち着いたところで母様のスキルを説明します。たぶんこの解釈で当たっていると思います。母様のスキル創作種、創造種。読んで字の如く、創作、創造、思い浮かべて作ることです。種を作るのです。それもその作った種はどんな土地でも育つという優れものですよ。いいスキルだ。サイコー。それでですね、母様、作ってほしい種は、胡椒、トマト、米、かぼちゃ、茄子、きゅうり、キャベツ、大麦、小麦、カカオの実などなどいっぱいあります。普通に売っている種もあるのでしょうが、母様に作っていただいた種はどんな土地でも育つのです。ただし母様が望む土地。ということは望まなければただの種なのですよ。もし無理強いさせられて種を作ったとしても、その土地で育つように望まなければただの種なのですよ。ただこれをより発達させるためにはこの領地の土壌改良が必要だと思います。いったん作り、再度それを種にして、今度は土壌改良した領民の土地へ植えればどんどん農作物が発展していくと思います。土精霊様がいてくれたらもっと発展するかもしれない。俺の脛齧り生活に近づくというものです」
饒舌な俺にびっくりしている3人。
「ケビン、饒舌だったな。なるほど、メルシーどうだろう。種を作ってもいないか?ケビンが言うように作ってみよう。胡椒なんてできるのか?あれはめちゃくちゃ値段が高い代物だ。それが出来たらすごいな」
「ええ、ルーク、がんぱってみるわ。私だって魔力量は多いのよ。ケビン、どんな種が欲しいの?」
楽しくなってきた。母様もやる気だ。想像させるには絵を描かなくては。あとは実物のこしょうを持ってきてもらおう。トリニティにすりつぶしていない実の胡椒を持ってくるように頼んだ。
「まずこの胡椒の種。魔力を体内に巡らせながら、胡椒の種と唱えてみましょう」
あら不思議、種らしきものがいっぱい手からこぼれてきた。ファンタジー。
「これは、胡椒の種なのか?」
父様やトリニティー、母様まで驚いていた。
「鑑定してみます。胡椒の種ですね。本当にできた。やった、やった、胡椒の種だって。育て方は、土に植えるだけだそうです。母様の種はどんな土地でも育つのですからーーー」
「そ、そうか。落ち着け、ケビン。簡単な育て方だな。メルシーの種はすごいな。他に欲しい種はあるのか?」
それからトマト、かぼちゃ、茄子、キャベツ、フルーツ類はブドウ、いちご、バナナ、デザート類でカカオの実、カレー粉になるクミン、穀物類で小麦、大麦、米、さてどうしよう。ゆくゆくはゴムの木も必要だな。あとは創造した種だよ。
トマト、ブドウ、いちご、カカオの実は絶対。あと今後必要なゴムの木。今後絶対必要な素材だ。
「メルシーどうだい、ケビンが希望する種を作ってみるかい」
「そうね、作っておいしい食事を食べましょう」
仮説が正しければ、食べられる食材が増える。新しい料理がいっぱいできるぞ。素朴な味ではなく、本格的料理。そう、いままで本当に素朴な味の料理だった。が、しかしこの母様のスキルの種でおいしい料理を作るのだ―、つくるのだー、つくるのだーーーーー、と脳内で木霊する。あと想像上の種。砂糖の実とかそうだ、綿の花などもいいな、それも気温に合わせて温かくなったら涼しくなったりする綿。本当に想像上のものだけど。あったらいいなシリーズだよ。
「大丈夫か、ケビン。この種を植えればいいのだな」
「あ、はい。お願いします。父様、トリニティー。もう一つお願いがあるのです。家畜にえさになっているポテイモなのですが、あれを食用として植えたいです。ポテイモはおいしいのでお願いします。お酒にもできますよ。あと収穫量が増えてくると税収も増えると思います。その時に、なぜ増えたかの理由は母様のスキルで増えましたが何か?と公表しましょう。母様をバカにした奴らにギャフンと言わせてやる!」
「そうだな、ケビン、ギャフン?か。フフフッ、いいな。メルシーのスキルですが、何か問題ありますか?なんて言ってやりたいな。スキルの内容は言わないけどな」
親子揃って悪どい顔をしていただろう。母様は涙を浮かべていたのには見て見ぬふりをした。
さて、植え込みです。まずは区画を決めた。家畜のえさだと皆が思っているジャガイモ、ニンジン、玉ねぎ、トマト、胡椒、広大な土地に小麦、大麦を作る。フルーツはいちご、ブドウ、リンゴを作ることにした。ブドウとりんごはお酒が作れるしね。まだまだ作ってほしい種はあるが広げ過ぎると人手が足りなくなる。
あとはゴムの木とカカオだな。おいおい増やしていこう。ムフフフ。
この土地に土魔法を使える人が多いので、耕すことは楽である。ただ今までの農業手順が撒くだけ、植えるだけという、耕すことをしていない、なぜだ?
さあ、土魔法で耕してもらいましょう。畝を作ってもらいましょう。さあ、さあ、始めるよ。
「父様、まずは土を耕してください」
「耕すってなんだ?」
「土をふかふかにすることです。硬くしまった土をほぐし、土の中に空気をたっぷり含ませ、水はけがよくなるのです。野菜は土の中の根を伸ばしやすくなるのです」
俺は農業のノウハウを祖父母、近所のじいちゃんばっちゃんから教わっていた。近所のご老人たちと一緒に稲、野菜作りをしている。若いっていいわね、と言われては頑張って動いた。まあ、老人たちの方が強すぎたが。
今日は濃厚な1日だった。母様のスキルは便利だ。いいスキルだよ。今までわからなかったのが残念だ。でも王家に知られなくて良かった。無能扱いした奴らのことは絶対許さないけど。
俺の精霊様計画はまだテーブルクロスだけだ。明日こそはお菓子作りだ。精霊様に気に入ってもらえるお菓子。クッキーだけど自分の魔力でも入れようかと思っている。
明日はお菓子作りだ。
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