90 / 300
90 母様が帰ってきたけど、公爵家次男フレッド様?
しおりを挟む
母様達が寄親の公爵家から帰ってきた。若干疲れたような気がする。
母様が腕を広げたのでその胸に飛び込んだ。
「おかえりなさい、母様。お疲れ様です」
「もう、本当に疲れたわよ。ほら顔を見せて。見ない間に男の子らしくなったかしら」
「母様、そこは男らしくではないのですか?男の子らしくなんて言ったら、今まで僕は女の子っぽく見えていたのですか?」
目を逸らすな。わかっている、ドレスを着せたら女の子でも通じることは知っていたよ。あえて言わなかったのに。
「母様、それではこれから俺と言って良いですか?」
「それはダメよ。僕にしなさい」
はい、わかりました。この件はそれ以上は何も言えない。
「公爵家はどうでしたか?」
「気を遣ってしまって疲れたわ。ただ、公爵家は私のことを親身になってくれた唯一の貴族なの。今回の献上品などで恩返しが少しできたかしらね。ただ、領地が、と言ってルークは帰ってしまうし心配したわ。魔鳥が来て事情を知ってホッとしたけど。やっぱり我が家が一番良いわ。我が子の可愛い笑顔が見れるのですから。とこらで、ケビン、あの家はなぁに?帰ってきてびっくりしたわ」
「すみません、社員寮です。イーサン兄様がご学友を魔道具研究施設に呼んだのですが、宿泊場所は施設ので雑魚寝だったり、ご家族を街の宿屋に滞在させていたと言っていたので、至急、単身寮と家族寮を作りました。辺境伯領ですでに家を作っているのでさほど苦労なく建築できました。単身寮は食堂と温泉完備にしました。あと、屋敷の従業員も単身寮に移ってもらいました。ダメでしたか?」
「えらいわね、ケビン。働く者達のことを考えるなんて。他の領地などは働かせるだけ働かせて低賃金や休みがないのが現状よ。ここは待遇がいいと言われてしまうわね」
そうだ、あのことを言わなければ!
「母様、今度長老達がお酒を飲みに来るらしいのです」
「あら、そうなの?新酒狙いかしらね」
「正解です。それでですね、海精霊の長老様が来ることは確定しているのですが、その他に火精霊、風精霊様も来るかもしれないということです」
「海精霊様の長老?海精霊?そういうのもいるの?」
「いるらしいです。ブラッドがそちら方面でブラッドがイーサン兄様達と飲んだお酒の匂いを嗅ぎつけて、今度一緒に来るらしいです」
「あ、え、そうなの。いらっしゃるの。いっぱい料理や食べ物、お酒を用意しないとダメかしらね」
母様、順応が早いな。
「一体どのくらいの精霊様が来るのかしらね?他の種族の精霊様もいるのかしら。来るかしらね」
母様までやめてください。フラグは立てないようにお願いします。
「そうだ、母様に相談ですが、ロナウド兄様の商会の美容部員などの接客をどういたしますか?母様主導で所作を教えてくださいますか?僕は流石に教えられませんので。ランドルフ様のお母様のメメル様と一緒にお願いしたいです。メメル様は伯爵第二夫人だったのですが、ランドルフ様と一緒に絶縁してきたそうです。ここで美容部員の指導やピアノが上手いのでピアノを弾いてもらうことにしました。一度お会いになっていただけませんか?」
「まぁ、あの伯爵の第二夫人。かなりご苦労したのではないかしら。絶縁したなんて勇気がある方ね。そうね、ガゼボ?でお茶をしましょう」
母様達がボールドウエッジ公爵家から戻ってきたが、なぜか公爵家フレッド様と奥様アンジュ様が一緒にやってきた。母様が苦笑いをしている。
フレッド様が父様に挨拶しているのを、俺は隣で聞いていた。
「フォーゲリア伯爵様、私、ボールドウエッジ公爵家次男フレッドと申します。こちらが私の妻のアンジュです。私は馬車やお酒に感銘を受け、ぜひフォーゲリア伯爵家で働きたいと思いやってまいりました。どうか雇い入れていただけませんでしょうか?得意なものは交渉です。公爵家や他の貴族達の窓口になり、無理難題を跳ね除ける盾になります。どうかお願いいたします」
「フレッド様、我が領地は秘匿にすることが多すぎるのだ。公爵家次男の方に契約魔法などはできません。申し訳ないのですが、格上のフレッド様を雇うわけにはいきません」
フレッド様は被りを振って必死に説き伏せようとしていた。
「あの馬車を拝見し、あれはこぞって貴族達がやってきます。私が貴族たちの盾になります。ここにはメルシー様もいらっしゃいます。ルーク様が矢面に立たず、公爵家の私が窓口になれば、強く言われないと思います。お酒もそうです。ここには他で類を見ないものが多いと感じました。多分魔道具などあの施設で未知なるものを作成しているのかと推測しました。どうか、私をフォーゲリア家で雇ってもらいたいです。お願いします」
父様は母様のことを言われると弱い。それほど母様を大事にしている父様なのだ。フレッド様が矢面に立ってくれるのでお任せだ。俺も任せるぞ。丸投げだ。そしてフレッド様が商会の一員になりました。
その後、フレッド様に精霊たちを紹介し、これは本当に秘匿することが多すぎると頭を抱えていたのは言うまでもない。
母様が腕を広げたのでその胸に飛び込んだ。
「おかえりなさい、母様。お疲れ様です」
「もう、本当に疲れたわよ。ほら顔を見せて。見ない間に男の子らしくなったかしら」
「母様、そこは男らしくではないのですか?男の子らしくなんて言ったら、今まで僕は女の子っぽく見えていたのですか?」
目を逸らすな。わかっている、ドレスを着せたら女の子でも通じることは知っていたよ。あえて言わなかったのに。
「母様、それではこれから俺と言って良いですか?」
「それはダメよ。僕にしなさい」
はい、わかりました。この件はそれ以上は何も言えない。
「公爵家はどうでしたか?」
「気を遣ってしまって疲れたわ。ただ、公爵家は私のことを親身になってくれた唯一の貴族なの。今回の献上品などで恩返しが少しできたかしらね。ただ、領地が、と言ってルークは帰ってしまうし心配したわ。魔鳥が来て事情を知ってホッとしたけど。やっぱり我が家が一番良いわ。我が子の可愛い笑顔が見れるのですから。とこらで、ケビン、あの家はなぁに?帰ってきてびっくりしたわ」
「すみません、社員寮です。イーサン兄様がご学友を魔道具研究施設に呼んだのですが、宿泊場所は施設ので雑魚寝だったり、ご家族を街の宿屋に滞在させていたと言っていたので、至急、単身寮と家族寮を作りました。辺境伯領ですでに家を作っているのでさほど苦労なく建築できました。単身寮は食堂と温泉完備にしました。あと、屋敷の従業員も単身寮に移ってもらいました。ダメでしたか?」
「えらいわね、ケビン。働く者達のことを考えるなんて。他の領地などは働かせるだけ働かせて低賃金や休みがないのが現状よ。ここは待遇がいいと言われてしまうわね」
そうだ、あのことを言わなければ!
「母様、今度長老達がお酒を飲みに来るらしいのです」
「あら、そうなの?新酒狙いかしらね」
「正解です。それでですね、海精霊の長老様が来ることは確定しているのですが、その他に火精霊、風精霊様も来るかもしれないということです」
「海精霊様の長老?海精霊?そういうのもいるの?」
「いるらしいです。ブラッドがそちら方面でブラッドがイーサン兄様達と飲んだお酒の匂いを嗅ぎつけて、今度一緒に来るらしいです」
「あ、え、そうなの。いらっしゃるの。いっぱい料理や食べ物、お酒を用意しないとダメかしらね」
母様、順応が早いな。
「一体どのくらいの精霊様が来るのかしらね?他の種族の精霊様もいるのかしら。来るかしらね」
母様までやめてください。フラグは立てないようにお願いします。
「そうだ、母様に相談ですが、ロナウド兄様の商会の美容部員などの接客をどういたしますか?母様主導で所作を教えてくださいますか?僕は流石に教えられませんので。ランドルフ様のお母様のメメル様と一緒にお願いしたいです。メメル様は伯爵第二夫人だったのですが、ランドルフ様と一緒に絶縁してきたそうです。ここで美容部員の指導やピアノが上手いのでピアノを弾いてもらうことにしました。一度お会いになっていただけませんか?」
「まぁ、あの伯爵の第二夫人。かなりご苦労したのではないかしら。絶縁したなんて勇気がある方ね。そうね、ガゼボ?でお茶をしましょう」
母様達がボールドウエッジ公爵家から戻ってきたが、なぜか公爵家フレッド様と奥様アンジュ様が一緒にやってきた。母様が苦笑いをしている。
フレッド様が父様に挨拶しているのを、俺は隣で聞いていた。
「フォーゲリア伯爵様、私、ボールドウエッジ公爵家次男フレッドと申します。こちらが私の妻のアンジュです。私は馬車やお酒に感銘を受け、ぜひフォーゲリア伯爵家で働きたいと思いやってまいりました。どうか雇い入れていただけませんでしょうか?得意なものは交渉です。公爵家や他の貴族達の窓口になり、無理難題を跳ね除ける盾になります。どうかお願いいたします」
「フレッド様、我が領地は秘匿にすることが多すぎるのだ。公爵家次男の方に契約魔法などはできません。申し訳ないのですが、格上のフレッド様を雇うわけにはいきません」
フレッド様は被りを振って必死に説き伏せようとしていた。
「あの馬車を拝見し、あれはこぞって貴族達がやってきます。私が貴族たちの盾になります。ここにはメルシー様もいらっしゃいます。ルーク様が矢面に立たず、公爵家の私が窓口になれば、強く言われないと思います。お酒もそうです。ここには他で類を見ないものが多いと感じました。多分魔道具などあの施設で未知なるものを作成しているのかと推測しました。どうか、私をフォーゲリア家で雇ってもらいたいです。お願いします」
父様は母様のことを言われると弱い。それほど母様を大事にしている父様なのだ。フレッド様が矢面に立ってくれるのでお任せだ。俺も任せるぞ。丸投げだ。そしてフレッド様が商会の一員になりました。
その後、フレッド様に精霊たちを紹介し、これは本当に秘匿することが多すぎると頭を抱えていたのは言うまでもない。
677
あなたにおすすめの小説
母は何処? 父はだぁれ?
穂村満月
ファンタジー
うちは、父3人母2人妹1人の7人家族だ。
産みの母は誰だかわかるが、実父は誰だかわからない。
妹も、実妹なのか不明だ。
そんなよくわからない家族の中で暮らしていたが、ある日突然、実母がいなくなってしまった。
父たちに聞いても、母のことを教えてはくれない。
母は、どこへ行ってしまったんだろう!
というところからスタートする、
さて、実父は誰でしょう? というクイズ小説です。
変な家族に揉まれて、主人公が成長する物語でもなく、
家族とのふれあいを描くヒューマンドラマでもありません。
意味のわからない展開から、誰の子なのか想像してもらえたらいいなぁ、と思っております。
前作「死んでないのに異世界転生? 三重苦だけど頑張ります」の完結記念ssの「誰の子産むの?」のアンサーストーリーになります。
もう伏線は回収しきっているので、変なことは起きても謎は何もありません。
単体でも楽しめるように書けたらいいな、と思っておりますが、前作の設定とキャラクターが意味不明すぎて、説明するのが難しすぎました。嫁の夫をお父さんお母さん呼びするのを諦めたり、いろんな変更を行っております。設定全ては持ってこれないことを先にお詫びします。
また、先にこちらを読むと、1話目から前作のネタバレが大量に飛び出すことも、お詫び致します。
「小説家になろう」で連載していたものです。
何故か転生?したらしいので【この子】を幸せにしたい。
くらげ
ファンタジー
俺、 鷹中 結糸(たかなか ゆいと) は…36歳 独身のどこにでも居る普通のサラリーマンの筈だった。
しかし…ある日、会社終わりに事故に合ったらしく…目が覚めたら細く小さい少年に転生?憑依?していた!
しかも…【この子】は、どうやら家族からも、国からも、嫌われているようで……!?
よし!じゃあ!冒険者になって自由にスローライフ目指して生きようと思った矢先…何故か色々な事に巻き込まれてしまい……?!
「これ…スローライフ目指せるのか?」
この物語は、【この子】と俺が…この異世界で幸せスローライフを目指して奮闘する物語!
【完結】前世の不幸は神様のミスでした?異世界転生、条件通りなうえチート能力で幸せです
yun.
ファンタジー
~タイトル変更しました~
旧タイトルに、もどしました。
日本に生まれ、直後に捨てられた。養護施設に暮らし、中学卒業後働く。
まともな職もなく、日雇いでしのぐ毎日。
劣悪な環境。上司にののしられ、仲のいい友人はいない。
日々の衣食住にも困る。
幸せ?生まれてこのかた一度もない。
ついに、死んだ。現場で鉄パイプの下敷きに・・・
目覚めると、真っ白な世界。
目の前には神々しい人。
地球の神がサボった?だから幸せが1度もなかったと・・・
短編→長編に変更しました。
R4.6.20 完結しました。
長らくお読みいただき、ありがとうございました。
転生少女と黒猫メイスのぶらり異世界旅
うみの渚
ファンタジー
ある日、目が覚めたら異世界に転生していた主人公。
裏庭で偶然出会った黒猫に魔法を教わりながら鍛錬を重ねていく。
しかし、その平穏な時間はある日を境に一変する。
これは異世界に転生した十歳の少女と黒猫メイスの冒険譚である。
よくある異世界転生ものです。
*恋愛要素はかなり薄いです。
描写は抑えていますが戦闘シーンがありますので、Rー15にしてあります。
第一章・第二章・第三章完結しました。
お気に入り登録といいねとエールありがとうございます。
執筆の励みになります。
「俺が勇者一行に?嫌です」
東稔 雨紗霧
ファンタジー
異世界に転生したけれども特にチートも無く前世の知識を生かせる訳でも無く凡庸な人間として過ごしていたある日、魔王が現れたらしい。
物見遊山がてら勇者のお披露目式に行ってみると勇者と目が合った。
は?無理
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
3点スキルと食事転生。食いしん坊の幸福無双。〜メシ作るために、貰ったスキル、完全に戦闘狂向き〜
幸運寺大大吉丸◎ 書籍発売中
ファンタジー
伯爵家の当主と側室の子であるリアムは転生者である。
転生した時に、目立たないから大丈夫と貰ったスキルが、転生して直後、ひょんなことから1番知られてはいけない人にバレてしまう。
- 週間最高ランキング:総合297位
- ゲス要素があります。
- この話はフィクションです。
異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*本作の無断転載、無断翻訳、無断利用を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる