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95 兄様達の想い人、母様にバレる
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見た目はソーセージ。ただしやたらと中が赤く見える
「ロナウド兄様、この中の肉は何ですか?」
「これは羊とオークの肉だ。羊の腸を使用してあるそうだ。隣国から教えてもらったらしいが、美味しくないということだ」
「隣国のソーセージは美味しかったのですか?」
「いや、辛すぎるのと臭かったと言っていた。あの臭さを補うために辛くしたみたいだ」
チョリソーか?でも臭いのかぁ。息を止めて食べないとダメなのか?
「では焼いたほうがいいですか?それとも茹でる?」
「焼くんだよ」
そして焼いて来たソーセージ。美味しそうに見えるが、どう臭いんだろう?
父様とお祖父様はどさくさに紛れてビアーを飲みながらソーセージを食べている。
「うーん、確かに獣臭いがビアーと食べれば食べられるな」
「そうなんです、お酒と食べれば臭みは気にならないのですが、単品で食べると臭さが気になるのです」
「なるほど。では食べてみますね。あー確かに臭さが気になりますね。口の中に残ります」
これはやっぱ料理長血抜きとあとは塩とハーブなど入れればいいのではないか?ハーブ入りソーセージはあったし。マジックバッグに辺境伯領で倒したオーク肉がある。それを使ってみよう。
「ロナウド兄様、羊の腸などは買ってこなかったのですか?」
「もらって来たよ。それとこの腸に肉を詰める機械もあるよ」
「ロナウド兄様、ナイスです。さすがロナウド兄様」
「いや、その友達がこれを持って行った方が簡単に詰められるわと言って譲ってくれたんだ」
詰められるわ、ムフフ、やっぱり女性ですね。
「何、ケビン、ニヤニヤしているんだよ。このソーセージを美味しくする方法を考えついたのか?」
あら本人気がついていない。
「いや、やってみないとわからないです。ロナウド兄様のお友達は仲の良い大切な女性なのですね」
イーサン兄様が何だか慌てた様子でロナウド兄様に何かを言おうとしていたようだ。が、しかーし。
「ああ、大切な女性なんだ」
はい、確定。イーサン兄様に続き、ロナウド兄様にも想い人がいるのか。春だなぁ。
言ってしまった自分の言葉に慌てふためいていた。
「イーサン兄様もロナウド兄様も想い人がいるのですね。いやぁ、若いっていいですね」
「あら、イーサン、ロナウド、母様は何も聞いていないけど、何かしら、その想い人って」
俺も含めて、あっ!母様がいたのだった。
「あ、あの、私の方はまだ友人関係です」
「わ、私もまだ友人関係です」
「ロナウドはその女性に会いに行ったのでしょう?そこでこのソーセージ?をいただいてきて、改善方法を考えてあげたいのよね?イーサンも確か漁村を持っている子爵家の双子だったかしらねぇ?その人なのかしら?」
母様すごい。イーサン兄様の想い人をドンピシャ当てている。誰でも分かることか?父様とお祖父様達はわからないだろう。女の感か。怖し!恐るべし!
「今度、王都観光を兼ねてケビンを連れて行こうとしていました」
「私もケビンに美味しくなる方法を見つけてもらって、王都観光を兼ねてケビンを連れて行こうと思っていました」
「「すみませんでした」」
しょうがないなあ、俺は観光がてら行ってもいいよ。海に行きたい!
「僕は海に行きたいので行ってもいいですよ。その間の執務は父様やウェルス様に任せます。ぜひぜひ海に行きたいです。王都観光は別にどっちでもいいです」
父様が悩んでいる。執務を自分がしないといけないからね。父様にお願いポーズをしよう、キラキラした目で父様を見る。
「そうだな、ケビンはこの領地のためによく頑張っている。本当に頭が下がる思いだ。怒涛の一年だったな。たまにはのんびりするのもいい。よし、イーサン、ロナウド、ケビンを連れて王都観光とお前達のその想い人の所に行って、改善方法を見つけてきなさい。そうすれば想い人も心配事がなくなり、お前達の胸に飛び込んでくれるかもしれないぞ」
二人とも顔を真っ赤にして、ただの友達です、とこれまた二人で言っている。ムフフ。
「その領地に宿泊するところはあるのか?イーサン、ロナウド」
「いえ、宿泊はその子爵家に滞在させていただきました。その、ケビンが作った家を出すに出せなかったので」
「私も同じです」
自分の屋敷に滞在させるなんて、向こうも考えているってことではないか?これは婚約確定ではないのか?
「僕のマジックバッグに家が入っているのでそれを滞在地で出していいですか?そうすれば気兼ねなく滞在できます」
「え、あー、あれを出すのか。びっくりするだろうなぁ。まぁ、ケビンなら出せるだろうな」
何だか俺が非常識だからできると言っているような気がする。ムムッ!でも、気を使うより出す方を選ぶ。
「僕は出しますよ。気を遣って生活したくないので、それと料理長か副料理長の同行をお願いしたいです」
「そうだな、我が家の料理人一人一人が成長しているから、大丈夫だろう」
兄様達の想い人の領地に行くことが決定した。先方からも了承の意をもらい、王都経由、まずはイーサン兄様の想い人ライザ様がいる東地域ブルーゼッケン子爵領に行く。それから少し南に行き、ロナウド兄様の想い人、ステーシー様がいるオブライエン子爵領に行く。
楽しみだなぁ。王都に行くには魔道列車に乗る。寄親のボールドウエッジ公爵領に一旦行き、魔道列車に乗るんだ。
同行者はイーサン兄様、ロナウド兄様、イーサン兄様の従者ディーン、ロナウド兄様の従者コルティ(ここで初めての名前)、俺の従者ルーアン、ブラッド、お目付け役ボールドウエッジ次男フレッド様と奥様のアンジュ様。アンジュ様のご実家も東地域。公爵家の後ろについていく形で目立たないだろう。そして事務官のブラッドも連れていく。たまには実家に顔を出して、元気な姿をご両親に見せなさいと父様母様に怒られていた。忙しくって手紙を出していなかったことが判明したからだ。そして料理長トーマスと副料理長ランドル兄弟。二人くるの?いいの?新しい地域でどんな料理を俺が作るのか、一緒にいかないわけがないということだった。二人が来てくれるなら嬉しい。
その後、料理長達料理人によるソーセージを研究し、血抜きをした肉を使い、ハーブや岩塩、もちろんチョリソーも作った。父様達は酒が進むと言って母様とお祖母様に怒られていた。俺はロングソーセージを作りホットドックも作ったよ。パリッとしてうまうまだった。
旅行楽しみだな。
「ロナウド兄様、この中の肉は何ですか?」
「これは羊とオークの肉だ。羊の腸を使用してあるそうだ。隣国から教えてもらったらしいが、美味しくないということだ」
「隣国のソーセージは美味しかったのですか?」
「いや、辛すぎるのと臭かったと言っていた。あの臭さを補うために辛くしたみたいだ」
チョリソーか?でも臭いのかぁ。息を止めて食べないとダメなのか?
「では焼いたほうがいいですか?それとも茹でる?」
「焼くんだよ」
そして焼いて来たソーセージ。美味しそうに見えるが、どう臭いんだろう?
父様とお祖父様はどさくさに紛れてビアーを飲みながらソーセージを食べている。
「うーん、確かに獣臭いがビアーと食べれば食べられるな」
「そうなんです、お酒と食べれば臭みは気にならないのですが、単品で食べると臭さが気になるのです」
「なるほど。では食べてみますね。あー確かに臭さが気になりますね。口の中に残ります」
これはやっぱ料理長血抜きとあとは塩とハーブなど入れればいいのではないか?ハーブ入りソーセージはあったし。マジックバッグに辺境伯領で倒したオーク肉がある。それを使ってみよう。
「ロナウド兄様、羊の腸などは買ってこなかったのですか?」
「もらって来たよ。それとこの腸に肉を詰める機械もあるよ」
「ロナウド兄様、ナイスです。さすがロナウド兄様」
「いや、その友達がこれを持って行った方が簡単に詰められるわと言って譲ってくれたんだ」
詰められるわ、ムフフ、やっぱり女性ですね。
「何、ケビン、ニヤニヤしているんだよ。このソーセージを美味しくする方法を考えついたのか?」
あら本人気がついていない。
「いや、やってみないとわからないです。ロナウド兄様のお友達は仲の良い大切な女性なのですね」
イーサン兄様が何だか慌てた様子でロナウド兄様に何かを言おうとしていたようだ。が、しかーし。
「ああ、大切な女性なんだ」
はい、確定。イーサン兄様に続き、ロナウド兄様にも想い人がいるのか。春だなぁ。
言ってしまった自分の言葉に慌てふためいていた。
「イーサン兄様もロナウド兄様も想い人がいるのですね。いやぁ、若いっていいですね」
「あら、イーサン、ロナウド、母様は何も聞いていないけど、何かしら、その想い人って」
俺も含めて、あっ!母様がいたのだった。
「あ、あの、私の方はまだ友人関係です」
「わ、私もまだ友人関係です」
「ロナウドはその女性に会いに行ったのでしょう?そこでこのソーセージ?をいただいてきて、改善方法を考えてあげたいのよね?イーサンも確か漁村を持っている子爵家の双子だったかしらねぇ?その人なのかしら?」
母様すごい。イーサン兄様の想い人をドンピシャ当てている。誰でも分かることか?父様とお祖父様達はわからないだろう。女の感か。怖し!恐るべし!
「今度、王都観光を兼ねてケビンを連れて行こうとしていました」
「私もケビンに美味しくなる方法を見つけてもらって、王都観光を兼ねてケビンを連れて行こうと思っていました」
「「すみませんでした」」
しょうがないなあ、俺は観光がてら行ってもいいよ。海に行きたい!
「僕は海に行きたいので行ってもいいですよ。その間の執務は父様やウェルス様に任せます。ぜひぜひ海に行きたいです。王都観光は別にどっちでもいいです」
父様が悩んでいる。執務を自分がしないといけないからね。父様にお願いポーズをしよう、キラキラした目で父様を見る。
「そうだな、ケビンはこの領地のためによく頑張っている。本当に頭が下がる思いだ。怒涛の一年だったな。たまにはのんびりするのもいい。よし、イーサン、ロナウド、ケビンを連れて王都観光とお前達のその想い人の所に行って、改善方法を見つけてきなさい。そうすれば想い人も心配事がなくなり、お前達の胸に飛び込んでくれるかもしれないぞ」
二人とも顔を真っ赤にして、ただの友達です、とこれまた二人で言っている。ムフフ。
「その領地に宿泊するところはあるのか?イーサン、ロナウド」
「いえ、宿泊はその子爵家に滞在させていただきました。その、ケビンが作った家を出すに出せなかったので」
「私も同じです」
自分の屋敷に滞在させるなんて、向こうも考えているってことではないか?これは婚約確定ではないのか?
「僕のマジックバッグに家が入っているのでそれを滞在地で出していいですか?そうすれば気兼ねなく滞在できます」
「え、あー、あれを出すのか。びっくりするだろうなぁ。まぁ、ケビンなら出せるだろうな」
何だか俺が非常識だからできると言っているような気がする。ムムッ!でも、気を使うより出す方を選ぶ。
「僕は出しますよ。気を遣って生活したくないので、それと料理長か副料理長の同行をお願いしたいです」
「そうだな、我が家の料理人一人一人が成長しているから、大丈夫だろう」
兄様達の想い人の領地に行くことが決定した。先方からも了承の意をもらい、王都経由、まずはイーサン兄様の想い人ライザ様がいる東地域ブルーゼッケン子爵領に行く。それから少し南に行き、ロナウド兄様の想い人、ステーシー様がいるオブライエン子爵領に行く。
楽しみだなぁ。王都に行くには魔道列車に乗る。寄親のボールドウエッジ公爵領に一旦行き、魔道列車に乗るんだ。
同行者はイーサン兄様、ロナウド兄様、イーサン兄様の従者ディーン、ロナウド兄様の従者コルティ(ここで初めての名前)、俺の従者ルーアン、ブラッド、お目付け役ボールドウエッジ次男フレッド様と奥様のアンジュ様。アンジュ様のご実家も東地域。公爵家の後ろについていく形で目立たないだろう。そして事務官のブラッドも連れていく。たまには実家に顔を出して、元気な姿をご両親に見せなさいと父様母様に怒られていた。忙しくって手紙を出していなかったことが判明したからだ。そして料理長トーマスと副料理長ランドル兄弟。二人くるの?いいの?新しい地域でどんな料理を俺が作るのか、一緒にいかないわけがないということだった。二人が来てくれるなら嬉しい。
その後、料理長達料理人によるソーセージを研究し、血抜きをした肉を使い、ハーブや岩塩、もちろんチョリソーも作った。父様達は酒が進むと言って母様とお祖母様に怒られていた。俺はロングソーセージを作りホットドックも作ったよ。パリッとしてうまうまだった。
旅行楽しみだな。
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