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めんどくさがりのお医者さん
ラッキーな事
しおりを挟む「こんな夜分遅くにすみません」
男はぺこりと頭を下げた。
後ろに項垂れた様におぶさっている子供の顔が少し覗いていた。
子供の顔色を一瞥すると先生と言われた男は渋い顔をした。
「そんなのいいからそこに寝かせて」
先生はこれまた不機嫌そうに言った。
男は近くにあったベットに子供を横たえた。
「本当にこんな夜中に普通は診ないけどね」
「すみません」
「とりあえずラッキーだった事が2つあるよ」
「はい?」
「あの口やかましい女いるだろ?」
奥の方で何やら準備してる女を指して先生は言った。
「あいつ、ああ見えて子供好きなんだ」
「そうなんですか、助かりました」
「そしてもうひとつ」
「はい?」
「わしもだ」
ナー
その時部屋のどこかで黒猫の鳴き声が聴こえた。
「おい!猫を部屋に入れたのか?」
「すみません先生、これが終わったら直ぐに追い出しますよ」
「まて、今日でなくてもいいだろ...…患者は2階で休んで貰えばいい。」
「今日はやけに優しいことで.…..」
ナーン
もう1度どこからか猫の鳴き声が聴こえた。
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