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即席捕獲部隊
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「えええええ!」
大声で不満の声をあげているのは、やはり山村みすずであった
「なんで私が?居残りなの?」
「いや、それはね、先ほど説明したとおり、あんまり目立ちたくないんだよ。」
「ええええええ!みすずクラスでも地味な方だって言われてるんですけどぉお?全然!本当に近寄らないと気が付かれないんだって!」
「そ...そうなんだ、まぁ、周りがみんな高校生ならそうかもしれんが、此処みたいに高校生があんまりいない集団だとねぇ...しかも君は...目立つと思うんだけどなぁ...。」
「えええええええ?よしんば目立っても隠れてればいいようなきがするんですがぁ!」
「そ、そうかもしれないが...うーん...。」
百樹は早速山村母娘に協力を求めたのだが、娘のみすずがどうしても捕獲部隊に加わりたいらしく先ほどから、押し問答が続いている。
「ほら、百樹先生も困ってらっしゃるでしょ?それに、危険かもしれないんだからダダこねないの!」
「ええええええええ!危険なら尚更、私じゃん!危機回避能力は若い方が高いじゃん!?」
「あのねぇ...。」
「うーん...。」
はっきり言ってここで、押し問答している、時間が勿体ない。
「わかった、今回はみすずさんに協力してもらいましょう、危険のないように細心の注意をはらいますので、お母さんよろしいですか?」
「は...はい、この子言い出したらきかないので、すみません...。みすず!迷惑かけないようにね!あと危険なことはダメよ!」
「おっけー!やったね!」
百合子は心の中で深いため息をついたが、百樹の方を見ると一礼した。
百樹も礼を返すと
「出来る限り早く帰ってきますので。ご安心を...あ、それと...」
「はい?」
「もしかしたら、我々がいない間に誰かまた逃げようとしたりするかもしれないので見張っててもらえませんか?」
「わかりました、ふつつかな娘ですが、よろしくお願いします。」
「まるで、お嫁に嫁がせるみたいね。」
隣で聞いてた、秘書風の女性が言った。
「えええええええ、だったらそっちのお兄ちゃんが良いなぁ」
みすずに指を指された優は
「バカな事を言ってないで早く行きますよ!」
そういって険しい顔をしたが同時に赤くなっていたので説得力が激減していた。
「では、時間も惜しいので早速迎えに行きましょう、瀬戸友也(せとゆうや)君を。」
百樹博士は逃げた高校生のフルネームを即席の捕獲部隊に告げた。
「えっくしょい!」
瀬戸友也は盛大にクシャミをしていた
「やべ、誰か噂してるのかな?」
途中で呼び止められたのは、たしか有名な脳科学の先生だった記憶がある。
さすがに呼び止められた時はビビったが、流石の先生様も俺が入れ替わっている事まではわからなかったようだ。
しかし、もう1度会ったら見抜かれるかもしれない...。
何故か胸騒ぎがして後ろを振り返るが、誰かが追ってきている気配はなさそうだ。
(ふぅ...とりあえず、ここまではうまくいってるみたいだな...。)
友也は心の中でそう呟いた。
「あの、山里先生?どうしたんですか?こんなところで?」
「ひいい!!!」
友也は後ろにばかり気を取られていたので、突然前から呼ばれて信じられないくらい動揺した。
あんまりにも、友也が驚くので、声をかけたナースも目を白黒させていた。
「だ、大丈夫ですか?」
「はい!も、もちろん!」
ものすごい動揺してるのがバレバレである。
「そ、そうですか?」
「あの...なにか用です?」
「い、いえ、そういうわけではないんですが...それにしても女の子を連れてないなんて珍しいですね?」
「え?ええ...まぁ......で、ではこれで失礼します!ちょっと急いでますので!」
友也は例のぎこちない笑顔を作ると、足早にその場を去っていった。
声かけたナースは不思議そうに目で追ったが、もちろん彼が山里先生ではないことに気がつく事はなかった。
(やばい!やばいぞ!サトシじゃないけどコレはヤバイ!)
友也は心の中で叫んでいた。
今はなんとか切り抜けられたが今後また誰かに声をかけらたら切り抜ける自信がない...なぜなら入れ替わったこいつはナンパな医者らしい!
(知り合いのナースにでも声をかけられたら騙せる自信が無い!)
そんなことを考えながら一般病棟に続く廊下を進んでいると向こうから誰か来るのがわかった。
さっきの事があったので、顔をなんとなく隠しながらチラッと見るとナースではなさそうだ
(え?なんで?)
友也は驚きを隠せなかった
前から歩いて来たのはどう見ても女子高生だった...。
しかも、友也のドストライクである。
大声で不満の声をあげているのは、やはり山村みすずであった
「なんで私が?居残りなの?」
「いや、それはね、先ほど説明したとおり、あんまり目立ちたくないんだよ。」
「ええええええ!みすずクラスでも地味な方だって言われてるんですけどぉお?全然!本当に近寄らないと気が付かれないんだって!」
「そ...そうなんだ、まぁ、周りがみんな高校生ならそうかもしれんが、此処みたいに高校生があんまりいない集団だとねぇ...しかも君は...目立つと思うんだけどなぁ...。」
「えええええええ?よしんば目立っても隠れてればいいようなきがするんですがぁ!」
「そ、そうかもしれないが...うーん...。」
百樹は早速山村母娘に協力を求めたのだが、娘のみすずがどうしても捕獲部隊に加わりたいらしく先ほどから、押し問答が続いている。
「ほら、百樹先生も困ってらっしゃるでしょ?それに、危険かもしれないんだからダダこねないの!」
「ええええええええ!危険なら尚更、私じゃん!危機回避能力は若い方が高いじゃん!?」
「あのねぇ...。」
「うーん...。」
はっきり言ってここで、押し問答している、時間が勿体ない。
「わかった、今回はみすずさんに協力してもらいましょう、危険のないように細心の注意をはらいますので、お母さんよろしいですか?」
「は...はい、この子言い出したらきかないので、すみません...。みすず!迷惑かけないようにね!あと危険なことはダメよ!」
「おっけー!やったね!」
百合子は心の中で深いため息をついたが、百樹の方を見ると一礼した。
百樹も礼を返すと
「出来る限り早く帰ってきますので。ご安心を...あ、それと...」
「はい?」
「もしかしたら、我々がいない間に誰かまた逃げようとしたりするかもしれないので見張っててもらえませんか?」
「わかりました、ふつつかな娘ですが、よろしくお願いします。」
「まるで、お嫁に嫁がせるみたいね。」
隣で聞いてた、秘書風の女性が言った。
「えええええええ、だったらそっちのお兄ちゃんが良いなぁ」
みすずに指を指された優は
「バカな事を言ってないで早く行きますよ!」
そういって険しい顔をしたが同時に赤くなっていたので説得力が激減していた。
「では、時間も惜しいので早速迎えに行きましょう、瀬戸友也(せとゆうや)君を。」
百樹博士は逃げた高校生のフルネームを即席の捕獲部隊に告げた。
「えっくしょい!」
瀬戸友也は盛大にクシャミをしていた
「やべ、誰か噂してるのかな?」
途中で呼び止められたのは、たしか有名な脳科学の先生だった記憶がある。
さすがに呼び止められた時はビビったが、流石の先生様も俺が入れ替わっている事まではわからなかったようだ。
しかし、もう1度会ったら見抜かれるかもしれない...。
何故か胸騒ぎがして後ろを振り返るが、誰かが追ってきている気配はなさそうだ。
(ふぅ...とりあえず、ここまではうまくいってるみたいだな...。)
友也は心の中でそう呟いた。
「あの、山里先生?どうしたんですか?こんなところで?」
「ひいい!!!」
友也は後ろにばかり気を取られていたので、突然前から呼ばれて信じられないくらい動揺した。
あんまりにも、友也が驚くので、声をかけたナースも目を白黒させていた。
「だ、大丈夫ですか?」
「はい!も、もちろん!」
ものすごい動揺してるのがバレバレである。
「そ、そうですか?」
「あの...なにか用です?」
「い、いえ、そういうわけではないんですが...それにしても女の子を連れてないなんて珍しいですね?」
「え?ええ...まぁ......で、ではこれで失礼します!ちょっと急いでますので!」
友也は例のぎこちない笑顔を作ると、足早にその場を去っていった。
声かけたナースは不思議そうに目で追ったが、もちろん彼が山里先生ではないことに気がつく事はなかった。
(やばい!やばいぞ!サトシじゃないけどコレはヤバイ!)
友也は心の中で叫んでいた。
今はなんとか切り抜けられたが今後また誰かに声をかけらたら切り抜ける自信がない...なぜなら入れ替わったこいつはナンパな医者らしい!
(知り合いのナースにでも声をかけられたら騙せる自信が無い!)
そんなことを考えながら一般病棟に続く廊下を進んでいると向こうから誰か来るのがわかった。
さっきの事があったので、顔をなんとなく隠しながらチラッと見るとナースではなさそうだ
(え?なんで?)
友也は驚きを隠せなかった
前から歩いて来たのはどう見ても女子高生だった...。
しかも、友也のドストライクである。
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