CHANGE syndrome

ハイブリッジ万生

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悪魔と呼ばれた女の子

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百樹「やれやれ...それじゃ我々も戻るとしようか」

そして山里医師(友也)の方をむくと

百樹「悪いようにはしませんから逃げないで下さいよ山里さん、いや.......友也くんなんでしょ?」

山里医師(友也)は不承不承といった感じで観念したように頷いた。

この人数、いや、人数はともかく弥生と呼ばれていた子から逃げられる気がしなかった。

どうやら百樹博士の助手の妹らしい。

山里(友也)「とりあえずもどりますよ、その...弥生さんとも話をしてみたいし...」

そう言って弥生の方をチラッとみた。

弥生「わたしは特に話すことないけど。」

腰に手を当てながら弥生は淡白に言った。

弥生「それより、みすず...あなたさっき何か言いかけてなかった?」

みすず「え?ええ...でも...見間違いみたいだし...。」

そう言って雫の方をチラッとみた。

弥生「見間違い?」

みすず「うん...たぶん」

百樹「まぁ、みすずくん何かあったらなんでも言ってくれたまえ、我々はある意味、運命共同体なんだからね?ハハハハ...。」

みすず「そうですね、でもあんまり適当な事も言えないし...やっぱり良いです。」

百樹「そうかい?じゃあ気が向いたら言ってくれたまえ」

みすず「はい」

ピロリロリーん

その時百樹の携帯にメールが届いた

極秘にしているはずの裏アカウントに来たので気になって開いてみる

以下内容
『あなたが天之雫と関わっているのを知っている。その子は悪魔の子だ。今すぐ関わりを断つのだ。その昔ある国家プロジェクトを壊滅させた張本人である。あなたの手に余るだろう。災いの元凶。そして、私が何者かも知らない方が良い、易々とあなたの極秘アカウントを知ることができる立場の者だ。』

百樹「なんだこれは...。」

いきおい雫の方をみる

雫「どうかしたんですか?」

百樹「...いや。」

そんなバカな...そんなわけがない

百樹は心の中で繰り返した。












弥生「あの...言おうかどうか迷ったんだけど...」

百樹「ん?なにかね?」

弥生「さっき、不思議な体験をしたの...頭の中に声が聞こえてきて、三人のテレパスがいたのよ、あなたも聴こえたでしょ?」

弥生は友也の方を向いて言った。

友也「あ、ああ...たしかに聞いた。てゆか俺は身体を乗取られたけどね!テレパシーなんて生易しいもんじゃないよ!」

百樹「乗取られた?本当かね?」

友也「本当も本当!殺されかけたんだから!」

百樹「だとすると、雫くん以外にテレパスが居るってことになるね、人の身体を乗っ取れるくらいの強力な...。」

弥生「そう、それに6人居るって言ってたわ六つ子だって...それと...」

百樹「六つ子だと!それは珍しい...まだなにかあるのかね?」

弥生「その...その中の1人が雫さんの意思で動いてるみたいなことを言ってたような...。」

百樹「本当に?」

みんなが雫に注目した

百樹「雫さん...疑いたくはないんだけど...心当たりあるなら言ってもらいたい、なにせ私たちは...運命共同体なんだからね。」

友也「本当なら俺は協力なんてできねーな!殺されかけたんだからな!」

弥生「それはアンタがこの子になんかしようとしたからじゃないの?なんか...思想が危険とか言われてなかった?」

友也「いや、それは...。」

弥生「みすずも何か違和感を感じたんでしょ?」

みすず「私は...その...。」

弥生「はっきり言った方がいいわよ。」

みすず「なんていうか、あの、雫さんが阿修羅像みたいに見えたっていうか...。」

弥生「阿修羅像?」

みすず「そう、手が何本もあるように見えたんだけど...今は普通みたい。」

優「手が何本もって...それじゃまるでモンスターみたいじゃ...。」

ビクッ

雫はモンスターという言葉に反応して身体を硬直させた。

(お前らふざけんなよ!)

雫「あ...。」

(ちょっと!なに勝手に出てるのよ!)

雫「あの...。」

(むっ...喧嘩は...)

雫「ご、ごめんなさい!」

そういうと雫はその場から逃げ出した。

みんなポカーンとそれを見てるしかなかった。

そしてワンテンポ遅く百樹が昔のお見合い番組の決め台詞の様に叫んだ。

百樹「ちょっとまったぁ!」










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