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決壊
しおりを挟む未有「...う.....うそ.......」
1度決壊したダムから水がとめどなく溢れてくるように...未有の中の感情は次々と溢れて膨れ上がっていった...。
未有「ぁぁあ・・・か、はっ・・・!」
パリィィィィン・・・
なにかが砕ける音がした...
ジャック(うそやろ...神格化が......止まった?)
雫はそれを見て少しだけ微笑むと
静かに倒れた。
偶然にも、近くに居た如月弥生が、
倒れ込む雫を支えることができた。
部屋にいる全員から痛みと不思議な感情が消えて我に返った様な顔になった。
優「...雫。」
弥生「大丈夫...疲れて眠ってるだけよ。」
瀬戸「...ならいいけどな。」
山崎「...しかし...全員無事でよかった。」
瀬戸「無事?...無事って言えるのかこれ?」
優「まぁ...無事といえば無事かな?」
観月が近づいて来て言った。
観月「贅沢いわないの!」
皆が少し笑顔になった。
(ふーん、なるほどなぁ、感謝か...たしかに人間特有のものやなぁ、本物の神様は感謝なんかせえへんもんなぁ…これは1本取られたわぁ)
ジャックと名乗った高次元思念体はなにやらブツブツと独り言を呟くと…いつの間にか居なくなっていた。
未有は...
ただ静かに泣いていた。
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