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番外編
ユリシーズとアビゲイル
しおりを挟むユリシーズとアビゲイルの世間話。
時系列的には「受難の日々1」よりも前。
この世界の設定もちらほら入れてみました。
※セリフのみの書き殴り
「ユリ、聞いても良い?」
「どしたの改まって」
「…なんでその、アラスター様と先輩って仲悪いの?」
「あーー、それね」
「私がこの街に来た頃からずっとだけど、そういえば理由って聞いたことないよね」
「……(アビゲイルを取り合ってるだけなんだよなあ)」
「他のみんなも犬猿の仲ってことだけは知ってるみたいなんだけど」
「色々噂はたってるけどね」
「ふーん?」
「同族嫌悪だーとか、(これが事実だけど)お気に入りを取り合ってるんだーとか、美男美女だからお似合いだってからかわれてるからだーとか」
「確かに。怒られちゃいそうだけど、お似合いではあるよね」
「アビー…絶対に本人たちの前で言わないでよねソレ(多分ショックで二人とも立ち直れなくなる)」
「い、言わないよ!!口を裂かれる!」
「それにしても二人の言い合いはひどいよねぇ、ほんと耳が痛くなるからやめてほしいよ」
「絶対笑顔崩さないもんね…ほんと、夢に出そう」
「それもそうだけどさ、二人ともエルフの古語で言い合ったりするからさー…しんどい」
「エルフの古語?」
「そう!!酷いんだよ!この間なんかアラスターがリンジーに『賞味期限切れ』とか言ってるし!リンジーもリンジーで『色気違い』とか言うし!!つかなんでそんな知ってるわけ!?」
「(なんか前世のどっかの国と同じような発音かも?)…ちなみにどういう意味なの?」
「…相手を最大限に侮辱する言葉、とだけ伝えておくね」
「うん、聞かなかったことにする」
「アラスターは森の民の古語をよく使うし、リンジーは水の民の古語をよく使うんだよ…ほんとなんで知ってるんだか」
「聞いたことあるよ。たしかその二つって……」
「そう、めっっっっっちゃ仲悪いの!」
「…たぶんだけど、それを揶揄してあえて対立する民の古語を使ってるんだと思う」
「それくらい嫌いですってかー?勘弁してほしいよほんと…」
「ユリは…森の民だよね?」
「そう!冒険者やってりゃ水の民に会うこともあるからさ、なるべく理由もなく嫌いたくないんだけど~~!!」
「まあ小さい時からそれが当たり前で過ごしてきたわけだから、払拭するのは難しいよね」
「そうだけどさあ~!」
「理由もなくって努力しようとしてるユリはすごいよ!出来ない人がたくさんいても、それを言い訳にしないもん。かっこいい」
「ん~~~!!!もう!アビー大好き!!!」
「うわっ!ちょ!くるしい!!」
「あ、ごめんつい感極まって~!!」
「それにしてもアラスター様も先輩も博識だよね。私ももっと色んな言葉勉強しないと」
「アビーまで古語で罵ったりしないでね…?」
「しないよ!!」
「そもそも古語は侮辱なんかより、最大限の褒め言葉。もしくは厳粛な場で目上の立場の人に向けた礼儀として使うことの方が多いんだよ~」
「そうなんだ…そういえば、前に……アラスター様に、その…私のアルマって言われたんだけど…意味わかる?」
「エルフの古語じゃないね、ドワーフの古語」
「ユリはドワーフの古語も分かるの?」
「エルフとドワーフは昔からよくやり取りしてるから多少ならね!意味は確かねぇ、えーとね…魂だから。私の魂って意味だね!」
「……そう、なんだ」
「アラスターも言うよねぇ~~!!」
「からかわれてるだけだよ」
「さっきも言ったけどさ、古語を用いて褒めるのは最大限の愛情表現なんだよ?からかうだけじゃさすがにアラスターも使わないと思うなぁ」
「そうかな……」
「まああとはアビーの気持ち次第だよね!がんばれ!!
「……はあい」
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