雷魔法が最弱の世界

ともとも

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魔法騎士団試験

最弱vs最強

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不気味な笑みを浮かべるクリフを見た直後、
「うぐっ!」

目にも止まらぬ速さで生成した、硬い根にお腹を打たれていた。

ゆっくり空中を舞いながら地面へ激突する。

チャンスから、最大のピンチにより、頭が追いつかなかった。
だから地面に激突しても、強烈な一撃を喰らっても痛みをほとんど感じない。

だが、スッと立ち上がり目の前にいる奴の姿を見た時、今の状況を理解した。

僕が吹き飛んで、立ち上がるまでの間で、またクリフ立派な大樹を生み出していた。
始まりと同じ光景だ。

相手は、同じ条件だろう。
しかし、僕にとっては最悪の場面だ。
魔力の使いすぎにより、しばらく魔法を使えない。
まだ魔力はあるが、二、三割程しか残っていない。
もし魔法を使うことができても勝てる保証など、どこにもなかった。

相手は完全武装に対し、こちらはその辺に落ちている木の枝、一本を持っているくらいの差だ。

傷は痛まない。
ダメージもあちらの方がある。
一撃、何か技を与えることができればこちらの勝ちかもしれない。
でもその一撃は今の僕の状態なら、生身でクリフに近づき、刀で攻撃することしかできない。

そりゃ昔、セクアナと剣術の修行をしたことがあるから、それなりに強いとは思っている。

でも相手が悪すぎる。

あれだけ大量の蔓や根を振り回し、かつスピードも速いあの攻撃を振り切るなど不可能に近い行動だ。

結局、僕は魔法がないと何もできない。
今の瞬間だからこそ後悔する。

この勝負に挑むなど無謀でしかなかった。

「下人で最弱魔法の悪魔が・・・この特別な存在の俺に、一撃を喰らわせやがって・・・殺すなんて甘い罰で、俺の気が済むと思うなよ!
全身の骨を折って、無残に消えろ!」

怒り声を上げると、僕の恐れていることが起こる。

細い蔓や、図太い根など多種多様な太さの攻撃が僕に向い始めた。

ドゴン!

一撃目、大振りの蔓が右から襲ってきたので簡単に避けることができた。
ゆっくりとはいいがたいが、十分に避け切れる速さだった。

そこから続く、二撃目、三撃目も同じように僕に避け切れるほどの速度。

何かおかしいと思い、一瞬だけ攻撃から意識を変えて奴の方を見かえる。
すると、奴はニヤリと白い歯を見せていたのだ。

(遊んでやがる……)

カッと感情が熱くなるも、自分はどうすることもできない。
ただ、拳を強く握りしめ、今の状況を凌ぐことでやっとだ。

「フッフフフフ、アッハハハハハハハ!
あるで猫に狩られるネズミだな!
俺の想像していた、以上の情けない姿だな!
お前にはそれがお似合いだよ!」

「うぐっ!」

足の太ももあたりにムチで打たれたような重い痛みが生じる。

「かはっ・・・ぐぁ!」

それからもすこし手加減されているようなムチ打ちは続き、腕、胸、顔面と攻撃を受けた。

始めは避け切れていたが、だんだんヒートアップする。
刀で弾いたり、受け止めたりすることもできるが、大量の攻めによって防ぎ切ることが徐々に追いつけなくなる。

傷やあざ、青痰が増え続けた。

「アッハハハハ! そうだ、その声が俺は聞きたかったんだよ!
威勢の良いこと言いやがって結局は、こうやって痛めつけられるんだよ!
これが立場っていうものだ!
貴族に逆らうからこうなるんだ!
身の程をきっちり弁えろ!」

罵声と同時に一つの根が直線に飛んできた。
とてつもなく硬そうで、突き刺すくらいの勢いがある。
普通なら避けることができた。

しかし、
「何!? 地面から蔓が!」

サナが苦戦した時と同じように、足に蔓が巻きついたのである。

これなら避けることなどできない。

鍛えられ、磨き上げられた鋭い槍のように先が尖っている。
受け切れる気がしない。

ビリッ

気持ちが恐縮していた時、魔法が使えなくなっていた。
やっとインターバルが終わったのだ。

鋭い槍が直撃する数メートル前の瞬間、僕は刀に魔力を込めた。

そして、爆音と共に二つの魔法は激突した。

「うぐっ、ぐぐぐぐ・・・」
勢いがつき、視点の少ない槍の先を受け止めるのは困難であった。
すこしずつ、力に押される。

ギジキジと靴が地面を滑りゆっくり後退してしまう。
いくら魔法が戻ったところで、クリフの魔法を正面から受け止めることなどできなかった。

それでも負けることはできない。
押されながらも耐えた。

「ふぎぎぎぎぎぎぎ、どりゃあ!」

周りにビリビリと纏わせていた雷によって、足に絡み付いていた根をまるこげにし、どうにか脱出することができた。

この攻戦を耐え抜くとクリフからの猛攻は止んでいた。

「ハァハァハァハァハァ」
荒い息が吐き出される。

無事、魔法を使えるところまで耐えることはできた。
しかし、体はボロボロだ。
全身が痛い。
すこしでも、どこか体の一部を動かすと痺れるような痛みが走る。

復帰できたのは良いものの、不利な状況は変わらなかった。

「その体でまだ戦うのか?
まったく、勝ちもできないのに諦めだけは悪い。弱者の悪い癖だ。
まぁそれも当然か、あの山猿がまさにそうだったからな。
勝てないのに、戦い続ける。
こんな恥ずかしいことよくできるな!
最後は、仲間に任せて自分は無様に敗北。
どんな精神してたらそんなことができるのかな!
そんな奴はな、魔法騎士になっても役立たずになるだけだ!」

僕の姿を見て、満足げに話し出す。

「おい、サナに向かってなんてこと言ってんだ!
諦めないことの何が悪いんだ!
ずっと全力で戦ってたんだぞ!
どんだけ痛い思いをしても立ち上がったんだ。僕にバトンを渡すために!」

クリフの発言に腹を立てるも、サナの姿を思い出す。

「仲間のために戦う。それはとても美しことだろ!」

「これだから、下人は弱いんだ!
無駄に群がって、楽しく修行をして無意味な時間を過ごす。考えるだけでも反吐が出る」

感情を徐々に整えながら、クリフに刀を突き出す。
相手から攻撃が来る前にこちらから仕掛けるつもりだ。

「ふっ、今更少ない魔力で何をする」
鼻で笑うクリフを強く睨む。

「お前は雷魔法を舐めすぎだ。この魔法は最弱なんかじゃない・・・」

ゆっくりと刀の先に、青色に光る電気が「ビリビリ」と音を立てて集まっていた。
まるで美精霊のように小さな光が生じる。
それが何度も何度も凝縮を繰り返していた。

次第に、大きさは変わらないが、青色に発光する電気の光は強くなり始めた。


「最強なんだよ!」

握っていた刀をゆっくりと肩まで引き、溜められた筋肉のバネを一気に前に出した。

一点の曇がない綺麗な突きだ。
腕がぶれることなく、まっすぐと進んだ。

そして見た目も派手でない、小さく青光りした雷の弾が発走した。

クリフはその弱々しい、最弱と言えるような魔法を見て、ふっと笑いながら適当に促そうとする。

太い大樹の根がバットのように雷の弾を打ち払おうとした時。

バキバキバキバキ!

根に風穴が開き、クリフの髪の毛をスッと刈ったのである。

この時、刀を振り回しても切り裂くことができなかったクリフの大樹を、初めて破壊することができた。

かすり傷だけだったので驚いているようには見えなかったが、額に汗が垂れた姿が見えた。

「もう一発!」

クリフの体が硬直状態で僕への攻撃がなかったから、もう一度、同じ技を試すことができた。

「いっ、一度俺の魔法を対処したくらいで良い気になるなよ!」

さっきよりの太い根を地面から発生し、また青光する弾を攻撃した。

バキバキ!

が、今回も雷を凝縮された弾を潰すことはできない。

そのまま弾は疾走し、クリフの体の目の前まで来ていた。

そして直撃する。

「グハッ、ガァァォァア! ハァハァハァ・・・」
僕が最大限まで凝縮させた弾の威力は絶大のようだった。

くらうと同時に、弾は体に染み込み、内から雷が全身にまわった。
体全体から青い電気が発生し、強烈な電圧がクリフを害する。

それでも、初めて使った技ということもあり、気絶できるほどの威力はなかったらしい。

黒い煙を体からあげ、苦しそうな呼吸をしながらも立っていた。

クリフの形様を見て、希望の光が見え始めていた。
やっと通じる技が見つかった。
魔力の関係もあり、「雷神」など一瞬で終わってしまう。
使っても近付ける保証はない。
でもこの技は時間さえかかるが、魔力は十分にもつのだ。
これほど便利なものはない。

あと一回、当てることさえできれば・・・

と考えていると、お腹に体を焼き尽くすような激しい痛みが走った。
僕は目にも止まらぬ速さで攻撃を受けていた。

意識が追いつかない状況で、地面に倒れている自分を認識する。
そして目の前には何十本もの極大な蔓が。

クリフはもう笑っていなかった。
顔を赤くして、こちらを鋭い目で見ている。
本気で潰しに来る気だろう。

と思っていると一斉に僕を囲んでいた全ての蔓が直行し始めた。

ドカッ!

凄まじい衝撃が会場に響いた。
砂ぼこりがたち、会心の一撃を受けた地面はひび割れ、地割れができていた。

その時の僕は、うまく足に魔法を溜めて、上へ逃げることができた。
が、下に砂ぼこりがあるせいで悪目立ちし、すぐに追撃が来る。

空中からの攻撃はどうすることもできない。

上から叩きつけられるムチを受け、地面にすごい音を立てて激突した。

「ガハッ!」

地面への衝突は予想以上のダメージで、起き上がった時、体がうまく動かなかった。
衝撃が残り、腕が震えていた。

頭がふらつく。
集中することができればさっきの技を使えるが、痛みが勝り、何もできずにぼっと立つことしかできなかった。

「もうほとんど意識がないな。
ならば、これで・・・」

クリフがトドメを刺そうとした時、今までずっと操作していた大樹がドシンドシンと音を立てて、地面に倒れていった。

「な、何! どうなっているのだこれは!
俺は特別なのだぞ! これくらいで俺の魔力がなくなるはずない!」

いつかの僕のように必死に操作しようとするも動かない。

クリフも限界が近づいているようだった。


彼は貴族の生まれで元から魔力量には優れていた。それに加え、幼少期から修行を始めていたので細かい操作というのにも優れていた。

生まれ持った才能、そして巨大な大樹を意図もたやすく操作することにも長けている。
いわゆる天才というものだった。

しかし、サナとの戦いが思っていた以上に均衡し、彼の魔力をたくさん消費させた。
勝負が決してからは、回復魔法も受けず、すぐに決勝戦。

この結果、最強の貴族でも魔力が残り少なくなったのである。

「もう大樹は作れないか・・・」

それでも、クリフに焦りはなかった。
トモヤは蓄積ダメージが多く、魔法も限界。まだ、しっかりと動けていなかった。

「ならば、最大の技で終わらしてやる」

地面から人間と同じくらいの太さの根が発生する。

「鉄樹・リグナムバイタ!」
短い詠唱を唱えると、根はメキメキと音を立て始めた。
捻れるように凝縮されていき、硬度が増す。

始めは濃い緑色をしていた根も、どんどん硬くなることで黒っぽい色に変化し始めた。

ゆっくりと右にくねり始める。

「その変な形をした剣で、最強硬度のこの木を受け止めてみろよ!
もう、お前が勝つ可能性は無いんだよ!」

根はメキメキと音を立た。

「……」

沈黙が訪れた時、クリフの最終兵器は完成していた。

「オラ!」

かけ声に沿って、急速にスピードを上げて僕に斬り込む。
左横からの大振り。
最大威力だ。

この技で決まる。
そう確信したが判断が遅かった。

魔法を出す時間がなく、刀で受け止めることしかできなかった。

ギーーーーン!

酷い金属音が響き渡った。

最終兵器と言わしめるだけあり、クリフの力は刀の柄を握っていられないほどの衝撃が走った。

だんだんクリフの力は強くなり、いつかのように押される。

生身では到底無理だ。
でもまだ少しだけ魔法は残っている。

今から「雷神」を発生させてこのこの根気勝負に勝てる。
まだ、大丈夫。
サナの思いもある。
こいつには絶対に負けられない。

強く意志を持っていたが、まさかの問題が発生した。

ギシッ!

刀にヒビが入る音がする。
最悪の予感がした。

ギシッ! バリンバリン!

刀が破壊された。



鉄のように硬い根はそのまま勢いに任せて壁に激突する……

砂ぼこりが巻き起こった。

「アハハ、決まったな!
消えろ消えろ消えろ消えろ、消えろ!」

ドガン、ドガン、ドガン、ドガン!

硬度の高い根を一撃でも食らえば終わりだろう。
しかし、クリフは一度では飽き足らず、何度も何度も何度も鋼鉄の根を壁に打ち付けていた。
まるで息の根を止めるかのように。

「アッハハハハハ!
消えた、消えた、目障りな下人が消えたんだ! アッハハハハ!」

満面の笑みを浮かべているクリフがいた。
ゆっくりと砂ぼこりが消えてゆく。

一頻り笑い終えると、今度は至って真面目な目で壁を見つめていた。

サナ、トモヤの根気強さを目の当たりにしているからこそ、不安になっていた。
(本当に倒すことができたのか・・・)

が、クリフの笑みは一瞬で消える。

「なっ! い、いない・・・」
砂ぼこりがなくなった頃、そこにトモヤの姿はなかった。

この時、クリフは後退りした。
あれだけ弱っていた下人がいなくなっている。根気強さに少し怯えていた。
冷静な判断では到底考えられないことだから。

全方位をくまなく探し、すぐに姿を見つける。

「じょ、上空にいるだと!」
「そうだ!」


トモヤは刀が潰れた時、本能的に脳が危険という情報を体全体に伝えた。
また、神経に雷魔法である電気信号が送り出されて超反射が起こる。
最後に、たまたま足に魔力が集まっていたおかげで、ジャンプすると上空高くに飛ぶことができたのである。


「くそ、くそが! 俺の技にビビった、卑怯者が! ふざけるな!」

クリフも3、4本の蔓を生成して応対する。

「何が卑怯者だ! 
プライドを傷つけられれば、人を殺そうとし、人をいたぶることに喜びを覚え、挙句、僕のことも消そうとした。
ふざけているのはどっちだ!」

「黙れ! 最弱の下人が!」

一本の蔓が他と比べて先に攻撃する。
空中では避け切れないが、それでも体をひねらせてどうにか回避できた。

「雷神!」

その避けた蔓を足場として次々と迫り来る蔓を回避する。

不安定な足場だが、クリフは「雷神」のスピードについてこれていない。

「く、この特別な存在の俺が負けるなどあり得ない!」
「お前は特別でも何でも無い!
ただのプライドの高い卑劣な貴族だ!」
「黙れ!」

クリフに近づくにつれ、蔓の数は増える。

が、そんなものは関係ない。
素手のまま一息でクリフとの距離を詰める。

「お前は、僕の大切な人を傷つけた。
報いを受けろ!」
そう言って強く拳を握りしめた。

「なっ!」

一瞬で目の前に現れたことに唖然とするクリフの顔面に、思い切りその拳を叩き込む。

「ぐはぁっ!」

もんどり打って吹き飛んだクリフは、壁に勢いよくぶつかり、そのままピクリとも動かなくなった。
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