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君との出会い
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やっと義人との両立が取れるようになってきた。これからも優と翔ちゃんと遊べると思っていたがその望みは叶わなかった。
翔ちゃんは部活が本格的に始まり、休みがほとんどないらしい。ここの高校は一応、強豪らしくて毎日熱心に翔ちゃんは取り組んでいる。その姿を見ていると放課後、遊びに行こう! というお誘いもできない。
優は部活に入っていないがピアノの発表会が近いらしくてすぐに家に帰ってしまう。
みんな大変だな・・・・
二人と比べて僕は何も挑戦してないし、特技もない。
こうやって一人になると何かやらないと、と思うけど二人のように真剣に取り組めそうなものが出てこない。
こういう時、義人に力を借りたら何か見つけられるかな?
そんな淡い期待もあったがあいつはほぼ喧嘩だ。
しかも学校生活、特に授業なんかは一度も現れたことがないからたぶん相談してもろくな答えが返ってこないだろう。
やっぱ部活に入る方が良いのかな・・・・
授業の休み時間を使って二人のようにどうやったらなれるか考えている。
そう思えば、翔ちゃんと優以外まだ友達ができていない。積極的に行ける性格じゃないからな。こういう時は義人に頼んで友達を作って欲しいもんだ。
この学校に入学して約1か月くらい経ったこともあり、大体のグループは完成している。
この波に乗るのに失敗した人は大体一人で生活をしている。僕のクラスは仲が良いらしくて男子にはいなかった。でも女子に一人だけいる。
いつも太いメガネをかけていて髪はショートカットだが、前髪が長い。まるで人から喋りかけられるのを嫌がっているような印象を与える人だ。
いつも読書していて、話しかけられても短い単語でしか返していない。
ちょっと哀れに思う。
僕は優と翔ちゃんとの三人グループだ。でも翔ちゃんは他の人とも仲良くなって最近は優と二人のことが多い。
今日も普段と変わらない日常を送り、放課後
意識がなくなった・・・・
「あぁあ! つまんねぇな」
いつも遊んでいた二人が今日は用事があるようで遊びに行こうぜ、と言う前に姿が見えなくなっていた。
仕方なく俺は一人で帰る。
学校が終わる頃、太陽は山に隠れようとしていた。その分、真っ赤に空が染まり綺麗な夕焼けが見える。
俺はそんな中、校門を出た。
帰宅部や文化部で部活のない奴らがちらほらと帰っていく。
一人でイヤホンをつけてノリノリで帰っている奴。
恋人同士なのか手を繋いでイチャイチャしている二人組。
ギャハハハハハ!っと大声で笑いながら横に並んで他の生徒に迷惑をかけているギャル。
さまざまな人が帰っている中でもう一度思う。
「チッ、ああつまんねぇー」
面白いことがなく舌打ちまでする。
両手をポケットに入れて、ガニ股で歩幅を大きくして足早に帰ろうとする。まるでイライラしている雰囲気を周りの人へアピールするかの様に。
しばらく歩いていると大きな橋まで来ていた。
「おっ! いい景色じゃねぇか」
少し俺は興奮して子供がはしゃぐように橋の手すりを持った。
「なんか懐かしいぜ・・・・・・」
赤い夕日、それに川が反射していつもは青く見える水がオレンジ色に染まる。
この景色に見惚れていて、手すりに肘を置いてその上に顔をのせた。俺流のリラックスできる姿勢だ。
少し遅めに咲いた桜が近くにあった。
ヒューっと吹く風によって花びらが散るのもいい。
花びらを目で追っているとある少女が横に立っていた。
「あの・・・・すいません・・・剛君・・・・・?」
その少女を見て、その声を聞いて俺はギョッと目を見開いた。
そして意識がなくなっていく・・・・
僕が目を開けた時、珍しくまだ夕暮れ時で帰る途中なのか、橋の上にいた。
目の前には同じクラスの女の子。
そして僕の心の中にはまるでこの女の子を拒絶するかのような変な気持ちが残っていた。
これは人格が変わる前に義人が思っていた気持ちかな・・・・
「君は確か・・・ 同じクラスだったよね」
「・・・は、はい!」
起きた時、いきなり女の子がいてびっくりした。入れ替わりの瞬間には慣れてきたから感情を顔に出さないようにしていた。でもいきなり交代するのはさすがに驚く。
大体入れ替わるのは放課後から夜にかけてで、自分の家の机に座るまでだからな。
しかも目の前にいるのはクラスでいつも静かで一人でいる地味な子だ。
あいつ、何やったんだ?
意外すぎて頭の中で混乱する。
「私、朝空雪菜という物なのですが覚えていませんか? 私です、私!」
小さな声だったが初めてこんなに長い会話を聞いた気がする。いつも無表情で暗い雰囲気だったけど、今は積極的に話してくれている。
その姿を見て僕の中で彼女のイメージが少し変わった。
ちゃんと喋れる子でなんか安心した。
それでもいきなり変なことを言われて困惑する。
「え、あの・・・・人違いとかではありませんか? 僕の名前は村上祐介です」
「えっ、あの・・・剛って名前に覚えはないですか・・・・?」
「すいません、たぶん人違いで剛という子も知りません」
「そうですか・・・・」
いつもと違う顔を見せていたが、すぐに悲しそうに下を見る。
「すいません、いきなり変なことを言い出してしまって」
「あっ、いえ全然。こちらこそ探している人じゃなくてすいませんでした・・・・」
会話が途切れ、女の子はいつものように悲しそうに下を向きながらとぼとぼと帰っていった。
それと同時に僕の意識がなくなっていく。
また入れ替わりかい!
このまま僕で生活すると思っていたからそんなツッコミを入れたかった。
でもなぜか僕は女の子の悲しそうな後ろ姿を忘れることができなかった。
いつものように机に座った時、意識が戻った。
自分ノートには義人からのメッセージが書かれていた。
「お前、いろんなルールを俺に作ったよな。
まぁ大体守れていないけど。
すまん、それは謝る。」
本当、僕がどれだけ苦労しているか。もし義人に出会えたら一発殴ってやりたいよ。
「俺からもルールを提案させてくれ。」
「えっ! 珍しい」
喧嘩くらいしか興味を持っていないと思っていた。だから義人がルールを提案するとは思わず少し驚いている。
「一つだけだから安心しろ。
今日出会った女を覚えてるか?
お前あいつと友達になれ。
祐介は友達少ないし、あの子も大体教室に一人でいるだろ。
一石二鳥じゃねぇか?
人と話すのが苦手なのはわかるが俺もどうにかアシストする。
翔と優が真剣に取り組めるものを見つけていてお前も悩んでいるんだろ。
新しい挑戦しようぜ!
ていうか、これはルールじゃなくて強制だ。
絶対、絶対、友達になれ!」
あのヤンキーがなぜこんな僕とあの女の子を友達にさせようとしているのかわからなかった。でも僕も義人にいろいろ言っているし、素直に聞いてやろうと思った。
でも、人と話すの苦手だからな。しかもあの女の子も苦手そうだし。
「ちゃんとアシストしてくれよな相棒!」
なんちゃって。義人の珍しい提案にすこし調子に乗ってそんなことを書いていた。
義人のアシストがある中、あの子と友達になる日々がこれから続く。
翔ちゃんは部活が本格的に始まり、休みがほとんどないらしい。ここの高校は一応、強豪らしくて毎日熱心に翔ちゃんは取り組んでいる。その姿を見ていると放課後、遊びに行こう! というお誘いもできない。
優は部活に入っていないがピアノの発表会が近いらしくてすぐに家に帰ってしまう。
みんな大変だな・・・・
二人と比べて僕は何も挑戦してないし、特技もない。
こうやって一人になると何かやらないと、と思うけど二人のように真剣に取り組めそうなものが出てこない。
こういう時、義人に力を借りたら何か見つけられるかな?
そんな淡い期待もあったがあいつはほぼ喧嘩だ。
しかも学校生活、特に授業なんかは一度も現れたことがないからたぶん相談してもろくな答えが返ってこないだろう。
やっぱ部活に入る方が良いのかな・・・・
授業の休み時間を使って二人のようにどうやったらなれるか考えている。
そう思えば、翔ちゃんと優以外まだ友達ができていない。積極的に行ける性格じゃないからな。こういう時は義人に頼んで友達を作って欲しいもんだ。
この学校に入学して約1か月くらい経ったこともあり、大体のグループは完成している。
この波に乗るのに失敗した人は大体一人で生活をしている。僕のクラスは仲が良いらしくて男子にはいなかった。でも女子に一人だけいる。
いつも太いメガネをかけていて髪はショートカットだが、前髪が長い。まるで人から喋りかけられるのを嫌がっているような印象を与える人だ。
いつも読書していて、話しかけられても短い単語でしか返していない。
ちょっと哀れに思う。
僕は優と翔ちゃんとの三人グループだ。でも翔ちゃんは他の人とも仲良くなって最近は優と二人のことが多い。
今日も普段と変わらない日常を送り、放課後
意識がなくなった・・・・
「あぁあ! つまんねぇな」
いつも遊んでいた二人が今日は用事があるようで遊びに行こうぜ、と言う前に姿が見えなくなっていた。
仕方なく俺は一人で帰る。
学校が終わる頃、太陽は山に隠れようとしていた。その分、真っ赤に空が染まり綺麗な夕焼けが見える。
俺はそんな中、校門を出た。
帰宅部や文化部で部活のない奴らがちらほらと帰っていく。
一人でイヤホンをつけてノリノリで帰っている奴。
恋人同士なのか手を繋いでイチャイチャしている二人組。
ギャハハハハハ!っと大声で笑いながら横に並んで他の生徒に迷惑をかけているギャル。
さまざまな人が帰っている中でもう一度思う。
「チッ、ああつまんねぇー」
面白いことがなく舌打ちまでする。
両手をポケットに入れて、ガニ股で歩幅を大きくして足早に帰ろうとする。まるでイライラしている雰囲気を周りの人へアピールするかの様に。
しばらく歩いていると大きな橋まで来ていた。
「おっ! いい景色じゃねぇか」
少し俺は興奮して子供がはしゃぐように橋の手すりを持った。
「なんか懐かしいぜ・・・・・・」
赤い夕日、それに川が反射していつもは青く見える水がオレンジ色に染まる。
この景色に見惚れていて、手すりに肘を置いてその上に顔をのせた。俺流のリラックスできる姿勢だ。
少し遅めに咲いた桜が近くにあった。
ヒューっと吹く風によって花びらが散るのもいい。
花びらを目で追っているとある少女が横に立っていた。
「あの・・・・すいません・・・剛君・・・・・?」
その少女を見て、その声を聞いて俺はギョッと目を見開いた。
そして意識がなくなっていく・・・・
僕が目を開けた時、珍しくまだ夕暮れ時で帰る途中なのか、橋の上にいた。
目の前には同じクラスの女の子。
そして僕の心の中にはまるでこの女の子を拒絶するかのような変な気持ちが残っていた。
これは人格が変わる前に義人が思っていた気持ちかな・・・・
「君は確か・・・ 同じクラスだったよね」
「・・・は、はい!」
起きた時、いきなり女の子がいてびっくりした。入れ替わりの瞬間には慣れてきたから感情を顔に出さないようにしていた。でもいきなり交代するのはさすがに驚く。
大体入れ替わるのは放課後から夜にかけてで、自分の家の机に座るまでだからな。
しかも目の前にいるのはクラスでいつも静かで一人でいる地味な子だ。
あいつ、何やったんだ?
意外すぎて頭の中で混乱する。
「私、朝空雪菜という物なのですが覚えていませんか? 私です、私!」
小さな声だったが初めてこんなに長い会話を聞いた気がする。いつも無表情で暗い雰囲気だったけど、今は積極的に話してくれている。
その姿を見て僕の中で彼女のイメージが少し変わった。
ちゃんと喋れる子でなんか安心した。
それでもいきなり変なことを言われて困惑する。
「え、あの・・・・人違いとかではありませんか? 僕の名前は村上祐介です」
「えっ、あの・・・剛って名前に覚えはないですか・・・・?」
「すいません、たぶん人違いで剛という子も知りません」
「そうですか・・・・」
いつもと違う顔を見せていたが、すぐに悲しそうに下を見る。
「すいません、いきなり変なことを言い出してしまって」
「あっ、いえ全然。こちらこそ探している人じゃなくてすいませんでした・・・・」
会話が途切れ、女の子はいつものように悲しそうに下を向きながらとぼとぼと帰っていった。
それと同時に僕の意識がなくなっていく。
また入れ替わりかい!
このまま僕で生活すると思っていたからそんなツッコミを入れたかった。
でもなぜか僕は女の子の悲しそうな後ろ姿を忘れることができなかった。
いつものように机に座った時、意識が戻った。
自分ノートには義人からのメッセージが書かれていた。
「お前、いろんなルールを俺に作ったよな。
まぁ大体守れていないけど。
すまん、それは謝る。」
本当、僕がどれだけ苦労しているか。もし義人に出会えたら一発殴ってやりたいよ。
「俺からもルールを提案させてくれ。」
「えっ! 珍しい」
喧嘩くらいしか興味を持っていないと思っていた。だから義人がルールを提案するとは思わず少し驚いている。
「一つだけだから安心しろ。
今日出会った女を覚えてるか?
お前あいつと友達になれ。
祐介は友達少ないし、あの子も大体教室に一人でいるだろ。
一石二鳥じゃねぇか?
人と話すのが苦手なのはわかるが俺もどうにかアシストする。
翔と優が真剣に取り組めるものを見つけていてお前も悩んでいるんだろ。
新しい挑戦しようぜ!
ていうか、これはルールじゃなくて強制だ。
絶対、絶対、友達になれ!」
あのヤンキーがなぜこんな僕とあの女の子を友達にさせようとしているのかわからなかった。でも僕も義人にいろいろ言っているし、素直に聞いてやろうと思った。
でも、人と話すの苦手だからな。しかもあの女の子も苦手そうだし。
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