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君の過去
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意識が戻った時、僕はベッドの上に寝転んでいた。
時間を見ると夕方の6時。
すぐにデートのことを思い出した。
はっ、と焦ると思っていたがやけに冷静だった。
たぶん信頼している義人がうまくやってくれたと感じたからだろう。
次になぜ僕がデートの日、義人と交代したのか考えた。
答えは仮定に過ぎないが、すぐに出てきた。
すこし前から心がモヤモヤしていたせいで、無意識にデートを嫌がっていたかもしれない。
そんな風に推理していると、手に何かを握っているのを感じた。
開けてみると、パンのキーホルダーと紙切れを持っていた。
「これは祐介へのデート土産だ。
俺も朝は焦ったが、それなりにうまくやったぜ。
大事にしてくれよ。
もし、ゴミ箱に捨ててたら俺、まじで泣くからな。
お前に変わった時、教室のど真ん中で大声で泣くからな!」
「う、それだけはやめてください・・・・」
冗談のような本気のようなことが書かれていて絶対に捨てないよう決意した。
「俺はいつでもそばにいるみたいなお守りだ。大切にしろよな!」
そのメッセージを読み終えると、すぐに学校カバンにつけた。
初めて、義人からのプレゼントをもらい心の中で感動する。
思い返してみると家族以外からプレゼントなんてもらったことがなかったかもしれないな・・・・・
微笑しながらキーホルダーをつけた学校カバンを嬉しそうに持つ。
パンのキーホルダーがきっかけになってモヤモヤした気持ちはすこしずつ薄れていっていた。
まるでこのキーホルダーが変な心を吸い取るように。
だが、いつものように新鮮な気持ちになったのは束の間。
あることによってまた悲しくなる。
しばらくキーホルダーを触っていた。
パンが大好きだからこそ、匂いや感触を味わっていた。匂いはすこし甘い香りで、弾力があっていつまでも触れるような感触だった。
しばらく楽しんでいたがある顔が頭の中に入ってくる。
それは君が喜んでいる、今までに見たことのない笑顔だ。
たぶん、義人とデートした時のものだろう・・・・
僕は悲しくなった。
出会って一ヶ月くらい一緒にいたが、そんなに楽しそうな笑顔を見たことがなかった。そしてこの笑顔は僕じゃなくてに見せたもの。
やっぱり、僕じゃダメなのかな・・・・・
暗い感情は負の連鎖のように続き、次の日あることを告げられてまた悲しくなる・・・・・・・
休日が終わり、いつもよりテンションの低い高校生達が今日も学校へ向かっている。
教室で休日のことを楽しく話している人もいたが、大体は落ち込んで「学校嫌だ!」などと文句を言っている。
そんな中、僕は君に話しかけられた。
いつも話しかけられる時、静かに話し出すが、今日は覚悟を決めたようにまっすぐ僕の目を見て話し出した。
「あの、今日の放課後にいつもの場所へ来てもらえますか?」
「あ、うん、いいよ。それにしても珍しいね、君から誘ってくれるなんて」
「ああ、えっと、とても大切なお話ですので・・・・・」
ここまで真剣な目を僕に向けてくるのは初めてで、いつもよりすこし緊張する。
言い終わるとすぐに駆けていって席に戻る。
君の笑顔が頭に浮かび、不安な気持ちになる。
空は曇っていて、まるで僕のモヤモヤした気持ちを表しているようだ。
放課後、よく訪れる広場へ足を運ぶ。
不安な気持ちをからすこしでも開放されるために近くでパンを買った。
出来立てをすこしだけ店を出たところで立ち食いした。
いつもなら喜んで美味しそうに食べるが、今日はなぜか味を感じなかった。
広場へ行くと君は先にベンチへ座って本を読んでいた。
最近、仲の良い清水さんも誘っていたようだが、今日は用事があるようで来れなかったようだ。
すこし声をかけるのに躊躇したが勇気を出した。
「すいません。遅れました」
走ってベンチの近くまで行った。
君も僕に気づいて本を閉じる。
あの、わざわざすいません。私のために来てくれて
下を向いて自信がないようにに言う。
この時、太陽は雲に隠されてすこし薄暗かった。
「い、いえ。こちらこそ、いつも私から勝手に誘っていましたから・・・・」
僕はすこし自信をなくしていて、小さな声で喋っていた。
「あの、大切な話なんですけど・・・・・」
次の話が何を言うのかわからないけど、君は息詰まって沈黙が訪れた。
この先を聞くのが怖くて、自分の鞄についているパンのキーホルダーを強く握りしめた。
そして無慈悲な言葉を突きつけられる。
「もう、私と関わらないでください」
いきなり言われて固まっていたが、君に突き放されたことがわかって落ち込んだ。
「やっぱり、僕なんかと一緒にいるのは迷惑でしたか・・・・・?」
わざわざ自分を苦しめるような質問をしていた。
思い返してみると、嫌われていたかもしれない。無理矢理デートに誘うし、君の意見などを聞かずに行動するし。それにあんな笑顔は僕に見してくれたこともないしな・・・・・
「いえ、そんなわけありません」
自分をネガティブに考えていたが、「そうではない」と君は否定してくれた。
すこし体が軽くなった。
「私なんかと関わってくれただけでも嬉しかったです」
「ならどうして?」
僕を嫌っているのではないなら、なぜ関わらないでと言うのかわからず、理由を求めた。
「私と関わっているとあなたが不幸になるからです・・・・・」
「そんな、関わると不幸になるだなんて・・・・」
「本当です。昨日、デートをして思い出しました。私は幸せになってはいけない。私に関わると周りの人は不幸になる」
「昨日のデート?」
横を見ると、肩を竦めて小さくなっていた。
君は悲しみに満ち溢れたような目をしている。
薄暗い空から強い風が吹く。
そして小さな声で淡々と昔の話を語り始める・・・・・
時間を見ると夕方の6時。
すぐにデートのことを思い出した。
はっ、と焦ると思っていたがやけに冷静だった。
たぶん信頼している義人がうまくやってくれたと感じたからだろう。
次になぜ僕がデートの日、義人と交代したのか考えた。
答えは仮定に過ぎないが、すぐに出てきた。
すこし前から心がモヤモヤしていたせいで、無意識にデートを嫌がっていたかもしれない。
そんな風に推理していると、手に何かを握っているのを感じた。
開けてみると、パンのキーホルダーと紙切れを持っていた。
「これは祐介へのデート土産だ。
俺も朝は焦ったが、それなりにうまくやったぜ。
大事にしてくれよ。
もし、ゴミ箱に捨ててたら俺、まじで泣くからな。
お前に変わった時、教室のど真ん中で大声で泣くからな!」
「う、それだけはやめてください・・・・」
冗談のような本気のようなことが書かれていて絶対に捨てないよう決意した。
「俺はいつでもそばにいるみたいなお守りだ。大切にしろよな!」
そのメッセージを読み終えると、すぐに学校カバンにつけた。
初めて、義人からのプレゼントをもらい心の中で感動する。
思い返してみると家族以外からプレゼントなんてもらったことがなかったかもしれないな・・・・・
微笑しながらキーホルダーをつけた学校カバンを嬉しそうに持つ。
パンのキーホルダーがきっかけになってモヤモヤした気持ちはすこしずつ薄れていっていた。
まるでこのキーホルダーが変な心を吸い取るように。
だが、いつものように新鮮な気持ちになったのは束の間。
あることによってまた悲しくなる。
しばらくキーホルダーを触っていた。
パンが大好きだからこそ、匂いや感触を味わっていた。匂いはすこし甘い香りで、弾力があっていつまでも触れるような感触だった。
しばらく楽しんでいたがある顔が頭の中に入ってくる。
それは君が喜んでいる、今までに見たことのない笑顔だ。
たぶん、義人とデートした時のものだろう・・・・
僕は悲しくなった。
出会って一ヶ月くらい一緒にいたが、そんなに楽しそうな笑顔を見たことがなかった。そしてこの笑顔は僕じゃなくてに見せたもの。
やっぱり、僕じゃダメなのかな・・・・・
暗い感情は負の連鎖のように続き、次の日あることを告げられてまた悲しくなる・・・・・・・
休日が終わり、いつもよりテンションの低い高校生達が今日も学校へ向かっている。
教室で休日のことを楽しく話している人もいたが、大体は落ち込んで「学校嫌だ!」などと文句を言っている。
そんな中、僕は君に話しかけられた。
いつも話しかけられる時、静かに話し出すが、今日は覚悟を決めたようにまっすぐ僕の目を見て話し出した。
「あの、今日の放課後にいつもの場所へ来てもらえますか?」
「あ、うん、いいよ。それにしても珍しいね、君から誘ってくれるなんて」
「ああ、えっと、とても大切なお話ですので・・・・・」
ここまで真剣な目を僕に向けてくるのは初めてで、いつもよりすこし緊張する。
言い終わるとすぐに駆けていって席に戻る。
君の笑顔が頭に浮かび、不安な気持ちになる。
空は曇っていて、まるで僕のモヤモヤした気持ちを表しているようだ。
放課後、よく訪れる広場へ足を運ぶ。
不安な気持ちをからすこしでも開放されるために近くでパンを買った。
出来立てをすこしだけ店を出たところで立ち食いした。
いつもなら喜んで美味しそうに食べるが、今日はなぜか味を感じなかった。
広場へ行くと君は先にベンチへ座って本を読んでいた。
最近、仲の良い清水さんも誘っていたようだが、今日は用事があるようで来れなかったようだ。
すこし声をかけるのに躊躇したが勇気を出した。
「すいません。遅れました」
走ってベンチの近くまで行った。
君も僕に気づいて本を閉じる。
あの、わざわざすいません。私のために来てくれて
下を向いて自信がないようにに言う。
この時、太陽は雲に隠されてすこし薄暗かった。
「い、いえ。こちらこそ、いつも私から勝手に誘っていましたから・・・・」
僕はすこし自信をなくしていて、小さな声で喋っていた。
「あの、大切な話なんですけど・・・・・」
次の話が何を言うのかわからないけど、君は息詰まって沈黙が訪れた。
この先を聞くのが怖くて、自分の鞄についているパンのキーホルダーを強く握りしめた。
そして無慈悲な言葉を突きつけられる。
「もう、私と関わらないでください」
いきなり言われて固まっていたが、君に突き放されたことがわかって落ち込んだ。
「やっぱり、僕なんかと一緒にいるのは迷惑でしたか・・・・・?」
わざわざ自分を苦しめるような質問をしていた。
思い返してみると、嫌われていたかもしれない。無理矢理デートに誘うし、君の意見などを聞かずに行動するし。それにあんな笑顔は僕に見してくれたこともないしな・・・・・
「いえ、そんなわけありません」
自分をネガティブに考えていたが、「そうではない」と君は否定してくれた。
すこし体が軽くなった。
「私なんかと関わってくれただけでも嬉しかったです」
「ならどうして?」
僕を嫌っているのではないなら、なぜ関わらないでと言うのかわからず、理由を求めた。
「私と関わっているとあなたが不幸になるからです・・・・・」
「そんな、関わると不幸になるだなんて・・・・」
「本当です。昨日、デートをして思い出しました。私は幸せになってはいけない。私に関わると周りの人は不幸になる」
「昨日のデート?」
横を見ると、肩を竦めて小さくなっていた。
君は悲しみに満ち溢れたような目をしている。
薄暗い空から強い風が吹く。
そして小さな声で淡々と昔の話を語り始める・・・・・
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