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刑務所の1日編
起床・点呼①
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雄っぱい刑務所の朝は早……くもない。
午前七時、一般棟と呼ばれる雑居房が集まった建物に全体アナウンスがかかる。
『起床時刻です。点呼の準備をしてください。起床時刻です。点呼の準備をしてください。今日も一日、社会復帰を目指して搾乳と更生に務めましょう』
男声とも女声ともつかない、今どき珍しいくらいガビガビな音質の合成音声。これが流れたら一日の始まりだ。各部屋の雄っぱい囚人たちが一斉に起きだす。
俺は、薄い布団を頭からかぶって呻いた。昨日の疲れがとれていない。眠い。まだ起きたくない。せめてあと一分だけ……。
なんてことを考えていると、布団の上から揺さぶられた。
「ほら、起きて。早くしないと減点されるよ」
部屋長の声だ。
雑居房は一部屋につき八人ずつ。それぞれに部屋長と呼ばれるリーダーがいて、そいつが何かと他の囚人の面倒を見る。部屋長がヤバい奴だと地獄の雑居生活になるそうだが、幸いなことに、俺がブチ込まれた部屋のリーダーは穏やかで良い奴だった。
「ほら、シコ。起きて。起きな?」
シコ。
それが、ここでの俺の呼び名だった。
雄っぱい刑務所では本名を名乗ることは許されず、基本的に囚人番号で呼ばれる。例えば俺の場合は4545号。偶然とはいえひどい番号だ。
案の定、収監初日から他の囚人に「シコシコかよ」と大笑いされ、その場でシコというあだ名がついた。これに伴って、全裸で四股を踏まされたり衆人環視の元でシコらされたりといった可愛らしいイジメを受けたりしたのだが、今はその話は省略。俺は眠い。
眠くてグズグズしていると、ついに布団を力ずくで引きはがされた。
温厚な部屋長が、少しばかり怒っている。
「シコ!! 点呼係の看守が来てからだと遅いんだよ!?」
「わぁったよ……起きる、起きるって」
のそのそと二段ベッドの下段から這い出ると、白黒ボーダーの囚人服を着た部屋長が仁王立ちしていた。こんなところに収監されるだけあって見事な雄っぱいの持ち主なんだが、部屋長はそれに加えて尻もデカい。ぴちぴちのズボンには、何度も尻部分が裂けた形跡があった。
……と、ここまでは俺ものんびりしていたのだが、唐突に廊下の方から複数の足音が聞こえて来たので、慌てて出入口の方へ向かった。
「やっべ!」
「シコは神経が図太すぎるよ。普通、収監一週間以内の新入りが寝坊だなんてありえないよ」
部屋長がため息交じりに小言を垂れる。俺は目を泳がせた。
雑居房は、刑務所というより学生寮といった風情の部屋だ。リノリウムの床に、灰色の塗料が塗られた金属壁。左右の壁際に二段ベッドが二台ずつ、合計四台置かれていて、その中は各囚人の私物で溢れている。俺はまだ収監されて日が浅いので、枕と布団くらいしかないのだが。
出入口付近には六畳くらいの余地があって、ここが共有スペースとして扱われていた。朝は、ここで全員並んで点呼係の看守を待たなければならない。
俺がおきた時にはすでに、俺と部屋長以外の全員が整列していた。ぴちぴちの囚人服を纏った巨乳男性がずらっと並んでいるのは、なんというか、ちょっと壮観ですらある。
俺もその列に加わった。そして、ロックされた扉を見据えながら、点呼係の看守を待った。
……というか、待つまでもなく、俺が並んだ瞬間にロック解除の音が響いて扉が開け放たれた。危なかった。あと五秒遅かったら減点だった。ごめんありがとう部屋長。
午前七時、一般棟と呼ばれる雑居房が集まった建物に全体アナウンスがかかる。
『起床時刻です。点呼の準備をしてください。起床時刻です。点呼の準備をしてください。今日も一日、社会復帰を目指して搾乳と更生に務めましょう』
男声とも女声ともつかない、今どき珍しいくらいガビガビな音質の合成音声。これが流れたら一日の始まりだ。各部屋の雄っぱい囚人たちが一斉に起きだす。
俺は、薄い布団を頭からかぶって呻いた。昨日の疲れがとれていない。眠い。まだ起きたくない。せめてあと一分だけ……。
なんてことを考えていると、布団の上から揺さぶられた。
「ほら、起きて。早くしないと減点されるよ」
部屋長の声だ。
雑居房は一部屋につき八人ずつ。それぞれに部屋長と呼ばれるリーダーがいて、そいつが何かと他の囚人の面倒を見る。部屋長がヤバい奴だと地獄の雑居生活になるそうだが、幸いなことに、俺がブチ込まれた部屋のリーダーは穏やかで良い奴だった。
「ほら、シコ。起きて。起きな?」
シコ。
それが、ここでの俺の呼び名だった。
雄っぱい刑務所では本名を名乗ることは許されず、基本的に囚人番号で呼ばれる。例えば俺の場合は4545号。偶然とはいえひどい番号だ。
案の定、収監初日から他の囚人に「シコシコかよ」と大笑いされ、その場でシコというあだ名がついた。これに伴って、全裸で四股を踏まされたり衆人環視の元でシコらされたりといった可愛らしいイジメを受けたりしたのだが、今はその話は省略。俺は眠い。
眠くてグズグズしていると、ついに布団を力ずくで引きはがされた。
温厚な部屋長が、少しばかり怒っている。
「シコ!! 点呼係の看守が来てからだと遅いんだよ!?」
「わぁったよ……起きる、起きるって」
のそのそと二段ベッドの下段から這い出ると、白黒ボーダーの囚人服を着た部屋長が仁王立ちしていた。こんなところに収監されるだけあって見事な雄っぱいの持ち主なんだが、部屋長はそれに加えて尻もデカい。ぴちぴちのズボンには、何度も尻部分が裂けた形跡があった。
……と、ここまでは俺ものんびりしていたのだが、唐突に廊下の方から複数の足音が聞こえて来たので、慌てて出入口の方へ向かった。
「やっべ!」
「シコは神経が図太すぎるよ。普通、収監一週間以内の新入りが寝坊だなんてありえないよ」
部屋長がため息交じりに小言を垂れる。俺は目を泳がせた。
雑居房は、刑務所というより学生寮といった風情の部屋だ。リノリウムの床に、灰色の塗料が塗られた金属壁。左右の壁際に二段ベッドが二台ずつ、合計四台置かれていて、その中は各囚人の私物で溢れている。俺はまだ収監されて日が浅いので、枕と布団くらいしかないのだが。
出入口付近には六畳くらいの余地があって、ここが共有スペースとして扱われていた。朝は、ここで全員並んで点呼係の看守を待たなければならない。
俺がおきた時にはすでに、俺と部屋長以外の全員が整列していた。ぴちぴちの囚人服を纏った巨乳男性がずらっと並んでいるのは、なんというか、ちょっと壮観ですらある。
俺もその列に加わった。そして、ロックされた扉を見据えながら、点呼係の看守を待った。
……というか、待つまでもなく、俺が並んだ瞬間にロック解除の音が響いて扉が開け放たれた。危なかった。あと五秒遅かったら減点だった。ごめんありがとう部屋長。
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