♯04【神楽坂ゴシック・フォックス探偵事務所のB級的調査譚】激痛茶館

る・美祢八

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第一章 奇妙な案件の発端

3─2

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 その内容は、おおよそ次の通りである――


 麗らかな春のころ、貴殿、パク・ソユン様を当茶館の茶会に御招待します。  

 数日内に御迎えに上がりますので、準備を整え、楽しみにして御待ちくださいませ。

 なお、当招待を断るという選択肢は、貴殿には一切ございませんこと、どうぞ御了承くださいませ。

 心躍る春の陽気と、痛覚の饗宴を~~ 


 ――と、以上。

『――“断る”という選択肢は、一切ございません……、か……。確かに、およそ、普通の招待状の文言ではないな』

 と、カン・ロウンが招待状に目を通しつつ、少々忌々しそうな顔をした。

「ほんと……。何なのね? これ?」

 パク・ソユンも、ケロッとしながらも、心底訳の分からないとの顔で首を傾げる。

 また、そのパク・ソユンは思い出す。

「おかげで、さっきのポーカーでさ、散々な目にあったんだけど……。これって、不吉なの?」

「今日はどうだったんだい? トナメ」

 ドン・ヨンファが具体的に聞く。

 パク・ソユンが思い出して話すに、

「――こっちがJJのセットでフルハウス完成の時にはさ、相手88のクワッズが出てきたり……、そこからフリップも、私がKKの時にAAがいたり。――最後はAKsでオールインしたら、相手56oで、5がヒットして飛んだし……、――てか、思い出させないでよ。殴るよ?」

「ちょっ! ご、ごめんって! そんな、掴まなくても……」

 と、胸倉をグイと掴まれつつグーにした拳を構えられ、ドン・ヨンファは慌てるも、

「――嘘よ。殴るわけないじゃん。……まあ、クワッズいた以外は、“あるある”っちゃ、“あるある”だし」

「ふ、ふぅ~……! もう、驚いたよ」

 と、再びケロッと冷静な顔に戻ったパク・ソユンに解放され、思わず深く息を吐いた。



――続く
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