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1-4.我慢できない
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楽屋隅に備え付けられた着替えスペース。カーテンで仕切られたそこはある程度の広さがあり、二人が入ってもスペースに余裕があった。遼は万が一扉が開いたときを考えて、入口からはすぐには見えないところを探し、この着替えスペースを見つけたのだ。ただ実際入ってみると、全身が映る姿見鏡が設置され、遼は気恥ずかしくなった。
王輝はお構いなしで、カバンからゴムと使い切りローションの小さなパッケージを取り出した。遼のズボンのチャックを開け、下着を下ろすと勢いよく遼自身が飛びだす。何度見ても大きく、これが自らの体内に挿り、バイブでは届かなかったところまで突いてもらえると想像するだけで、後孔の奥がきゅんとする。王輝は興奮を抑えながら、先走りで濡れた遼自身に触れる。手の腹で亀頭を包みゆるゆると刺激を与え、上下に扱くと遼自身が硬度を持ち、反りあがった。
遼は久しぶりの手淫に息が上がる。王輝とセックスができなかった間に自慰はしたが、やはり王輝に触れられるとたまらなく気持ちいい。快感だけを追いかけるように目を瞑っていると、急に王輝の手が離れた。不思議に思い目を開けると、さきほどまで目の前に立っていたはずの王輝の姿がない。気配を感じ視線を下に移動させると、王輝は遼の前に跪いていた。ちょうど遼自身と王輝の顔が同じ高さになる。まじまじと性器を見られる体勢に恥ずかしくなった遼が後ずさろうとすると、王輝は「佐季、動くなよ」と制止させた。
わけがわからないまま遼は身体を動かせずにいると、王輝はゴムを取りだし、先端を唇で挟んだ。そのまま遼の亀頭に口づけし、口だけでゴムをかぶせ始める。
王輝の予想外の行動に驚いた遼だが、体勢的に動けずにいた。王輝の口によりゴムがゆっくりとかぶせられていく。それと同時に、王輝の口内へと遼自身は飲みこまれていった。口内の熱さと柔らかさに、遼は熱い息を吐く。
「今ヶ瀬、っ…、あ…」
ゴムに包まれた亀頭が、王輝の喉の奥に当たる。口に入らなかった部分のゴムを王輝は手でかぶせた。王輝は頭を引き、遼自身から口を離す。ゴムを填めた遼のものが、王輝の唾液でてらてらと光っていた。これで終わりだと遼は安心したが、それは束の間だった。
王輝は再び遼自身を咥え、口内へと導いた。根本まで咥え、口を窄めながら頭を引く。いわゆるフェラに遼は腰をびくつかせた。今まで誰にもフェラされた経験がない遼は、視覚的にも興奮してしまう。もちろん王輝にフェラされるのも初めてだった。唾液を絡ませ、竿を絞り、亀頭を舌で刺激する。王輝はじゅぼじゅぼと音を立ててフェラを続けた。
「あ、…んっ…は…」
気持ち良さそうな表情を見せる遼に、王輝は内心微笑んでいた。口内を圧迫される苦しさもあるが、疑似セックスのような感覚に、王輝自身は下着の中で先走りを流した。王輝は頭を動かしながら、自らの下着を降ろす。使い切りのローションを手に取り、後ろをほぐすために指を入れた。昨日の自慰のおかげで、すんなりと指が入る。中を広げながら前立腺を刺激すると、口内と後ろの両方からの快感に、王輝自身はゆるゆると勃ちあがった。
「っは…、もう…出そうっ…」
遼の言葉に、王輝は頭の動きを早くする。精を絞りだすように口を窄め吸い上げると、遼はゴム越しに喉の奥へと射精した。王輝自身も達し、こぷりと吐き出した白濁が裏筋に垂れた。
ゆっくりと王輝の口内から自身を抜いた遼は、荒い息を整えるように呼吸を繰り返した。自慰とは比べ物にならない快感に浸る。王輝を見下ろすと、跪いた状態で緩く口を開けて、放心したような表情だった。唇を濡らした唾液は、顎から喉仏へと伝わって流れ落ちる。
熱が治まらない遼は王輝の両脇に腕を回して立ち上がらせる。王輝は身体に力が入らず、遼の首に腕を回して体勢を維持する。後孔に手を伸ばし、ほぐれていること確認した遼は、ゴムを付け替えて王輝の中に挿入した。
王輝はお構いなしで、カバンからゴムと使い切りローションの小さなパッケージを取り出した。遼のズボンのチャックを開け、下着を下ろすと勢いよく遼自身が飛びだす。何度見ても大きく、これが自らの体内に挿り、バイブでは届かなかったところまで突いてもらえると想像するだけで、後孔の奥がきゅんとする。王輝は興奮を抑えながら、先走りで濡れた遼自身に触れる。手の腹で亀頭を包みゆるゆると刺激を与え、上下に扱くと遼自身が硬度を持ち、反りあがった。
遼は久しぶりの手淫に息が上がる。王輝とセックスができなかった間に自慰はしたが、やはり王輝に触れられるとたまらなく気持ちいい。快感だけを追いかけるように目を瞑っていると、急に王輝の手が離れた。不思議に思い目を開けると、さきほどまで目の前に立っていたはずの王輝の姿がない。気配を感じ視線を下に移動させると、王輝は遼の前に跪いていた。ちょうど遼自身と王輝の顔が同じ高さになる。まじまじと性器を見られる体勢に恥ずかしくなった遼が後ずさろうとすると、王輝は「佐季、動くなよ」と制止させた。
わけがわからないまま遼は身体を動かせずにいると、王輝はゴムを取りだし、先端を唇で挟んだ。そのまま遼の亀頭に口づけし、口だけでゴムをかぶせ始める。
王輝の予想外の行動に驚いた遼だが、体勢的に動けずにいた。王輝の口によりゴムがゆっくりとかぶせられていく。それと同時に、王輝の口内へと遼自身は飲みこまれていった。口内の熱さと柔らかさに、遼は熱い息を吐く。
「今ヶ瀬、っ…、あ…」
ゴムに包まれた亀頭が、王輝の喉の奥に当たる。口に入らなかった部分のゴムを王輝は手でかぶせた。王輝は頭を引き、遼自身から口を離す。ゴムを填めた遼のものが、王輝の唾液でてらてらと光っていた。これで終わりだと遼は安心したが、それは束の間だった。
王輝は再び遼自身を咥え、口内へと導いた。根本まで咥え、口を窄めながら頭を引く。いわゆるフェラに遼は腰をびくつかせた。今まで誰にもフェラされた経験がない遼は、視覚的にも興奮してしまう。もちろん王輝にフェラされるのも初めてだった。唾液を絡ませ、竿を絞り、亀頭を舌で刺激する。王輝はじゅぼじゅぼと音を立ててフェラを続けた。
「あ、…んっ…は…」
気持ち良さそうな表情を見せる遼に、王輝は内心微笑んでいた。口内を圧迫される苦しさもあるが、疑似セックスのような感覚に、王輝自身は下着の中で先走りを流した。王輝は頭を動かしながら、自らの下着を降ろす。使い切りのローションを手に取り、後ろをほぐすために指を入れた。昨日の自慰のおかげで、すんなりと指が入る。中を広げながら前立腺を刺激すると、口内と後ろの両方からの快感に、王輝自身はゆるゆると勃ちあがった。
「っは…、もう…出そうっ…」
遼の言葉に、王輝は頭の動きを早くする。精を絞りだすように口を窄め吸い上げると、遼はゴム越しに喉の奥へと射精した。王輝自身も達し、こぷりと吐き出した白濁が裏筋に垂れた。
ゆっくりと王輝の口内から自身を抜いた遼は、荒い息を整えるように呼吸を繰り返した。自慰とは比べ物にならない快感に浸る。王輝を見下ろすと、跪いた状態で緩く口を開けて、放心したような表情だった。唇を濡らした唾液は、顎から喉仏へと伝わって流れ落ちる。
熱が治まらない遼は王輝の両脇に腕を回して立ち上がらせる。王輝は身体に力が入らず、遼の首に腕を回して体勢を維持する。後孔に手を伸ばし、ほぐれていること確認した遼は、ゴムを付け替えて王輝の中に挿入した。
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