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18 ヴィランのゴードウィン家
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レオ様の登場により、権田原家は雲行きが怪しくなってきた。蜂太郎の結婚で王様から特別に白百合の存続が約束されているため、なんとかしなければならない…。
「レオナルド・織笠・ゴードウィンだろ?ユリア・ペイターと結婚すると聞いていたが、いつ破棄になったんだ?」
「それが、レオナルドの話だと留学一年目でユリア様から婚約解消して欲しいと話があったそうなのですが…」
「…違うのか。」
「ユリア様が留学先で(浮気)をしている、と同行した友人から聞いたそうです。」
「それでコーラルと結婚したい、と?」
「コーラルが構わないのならそれでもいいと私は思っております。コーラルもあの性格。このままでは蜂太郎さんにも素性が知れます。」
「コーラルこそ浮気は認めないだろう。結婚してもすぐ離婚じゃ元も子もない。」
「そうですが、レオナルドは桜です。上手くいけば我が家は安泰ですわよ?」
そうだったのか。
リビングでこそこそ(それなりの声量)話をする父親と母親の話に耳をそば立てていたコーラルは納得した。
幼少期から仲良くしていたレオナルドは、あの見た目と人たらしの性格で何人もの女の子をその気にさせていた。しかし、付き合うことなどは一切せず今に至る。
きっと留学先でも勘違いをさせ、浮気とみなされただけだろう。免疫のない女子には(毒)だ。
私は、レオナルドと結婚したいのだろうか。
いや、実のところ一切、ない。
あの掴み所のないふわふわした性格、決断力はないし嫌なことがあってものらりくらりと笑って誤魔化し、良いことがあってもいつものテンションでケラケラ笑うだけ。本心が全くわからない。夫婦になったら苦労するタイプである。見た目が良くて優しくても、何を考えているかわからないのは恐ろしい。
実際いきなり公開プロポーズをするような男だ。計画性もないし、きっとそんな感じでヒヤヒヤと生活を共にするなんて無理、無理。
コーラルは大きくため息をつき自室へ向かった。
(ゴードウィン家)
「コーラルの反応はどうだったの?」
レオナルドの姉、ニコールはエスプレッソを飲みながら聞いた。
「満更でもない顔をしていたけど、どうかな。結婚となると別、みたいな感じなのかな?」
「ずっと好かれていたんでしょ?ユリアの婚約が決まった時悔しそうだったって言ってたのはあなたじゃない。」
「まぁ、ね。でも…結婚してくれると思うよ。」
「…根拠は?」
「コーラルの家は継承問題もあるし、どうやら候補は権田原という冴えない青年ただ一人のようだし、ね。」
「権田原?白百合の、かしら?」
「白百合なの?俺はてっきり菊かと思ったよ。プロポーズをぼーっと見てて、その後コーラルに何を聞くでもなく会場を後にしてたし。親に言われてコーラルと嫌々付き合ってるって感じがしたしね。あの男じゃコーラルは無理だ。」
「あなたなら大丈夫なの?」
不敵な笑みで悪戯に聞く。
「俺が今まで女の子と付き合わなかったのは、刺激がなくてつまらないだろうな、って思って付き合わなかったんだ。コーラルほど扱い辛くて我儘で魅力的な女性はいない。人生退屈しなくて済みそうだ。」
「夫婦に刺激はいらないわよ。」
「姉さんの夫はつまらないだろうね。」
「そうかしら?きっと大満足よ。」
「…だね。姉さんいつ出産なの?」
「今年の冬くらいかしら。七人目だからお祝いムードも薄れてくるわね。」
「五人目、だろ?」
「…内緒よ。」
ゴードウィン家、臭います。
「レオナルド・織笠・ゴードウィンだろ?ユリア・ペイターと結婚すると聞いていたが、いつ破棄になったんだ?」
「それが、レオナルドの話だと留学一年目でユリア様から婚約解消して欲しいと話があったそうなのですが…」
「…違うのか。」
「ユリア様が留学先で(浮気)をしている、と同行した友人から聞いたそうです。」
「それでコーラルと結婚したい、と?」
「コーラルが構わないのならそれでもいいと私は思っております。コーラルもあの性格。このままでは蜂太郎さんにも素性が知れます。」
「コーラルこそ浮気は認めないだろう。結婚してもすぐ離婚じゃ元も子もない。」
「そうですが、レオナルドは桜です。上手くいけば我が家は安泰ですわよ?」
そうだったのか。
リビングでこそこそ(それなりの声量)話をする父親と母親の話に耳をそば立てていたコーラルは納得した。
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きっと留学先でも勘違いをさせ、浮気とみなされただけだろう。免疫のない女子には(毒)だ。
私は、レオナルドと結婚したいのだろうか。
いや、実のところ一切、ない。
あの掴み所のないふわふわした性格、決断力はないし嫌なことがあってものらりくらりと笑って誤魔化し、良いことがあってもいつものテンションでケラケラ笑うだけ。本心が全くわからない。夫婦になったら苦労するタイプである。見た目が良くて優しくても、何を考えているかわからないのは恐ろしい。
実際いきなり公開プロポーズをするような男だ。計画性もないし、きっとそんな感じでヒヤヒヤと生活を共にするなんて無理、無理。
コーラルは大きくため息をつき自室へ向かった。
(ゴードウィン家)
「コーラルの反応はどうだったの?」
レオナルドの姉、ニコールはエスプレッソを飲みながら聞いた。
「満更でもない顔をしていたけど、どうかな。結婚となると別、みたいな感じなのかな?」
「ずっと好かれていたんでしょ?ユリアの婚約が決まった時悔しそうだったって言ってたのはあなたじゃない。」
「まぁ、ね。でも…結婚してくれると思うよ。」
「…根拠は?」
「コーラルの家は継承問題もあるし、どうやら候補は権田原という冴えない青年ただ一人のようだし、ね。」
「権田原?白百合の、かしら?」
「白百合なの?俺はてっきり菊かと思ったよ。プロポーズをぼーっと見てて、その後コーラルに何を聞くでもなく会場を後にしてたし。親に言われてコーラルと嫌々付き合ってるって感じがしたしね。あの男じゃコーラルは無理だ。」
「あなたなら大丈夫なの?」
不敵な笑みで悪戯に聞く。
「俺が今まで女の子と付き合わなかったのは、刺激がなくてつまらないだろうな、って思って付き合わなかったんだ。コーラルほど扱い辛くて我儘で魅力的な女性はいない。人生退屈しなくて済みそうだ。」
「夫婦に刺激はいらないわよ。」
「姉さんの夫はつまらないだろうね。」
「そうかしら?きっと大満足よ。」
「…だね。姉さんいつ出産なの?」
「今年の冬くらいかしら。七人目だからお祝いムードも薄れてくるわね。」
「五人目、だろ?」
「…内緒よ。」
ゴードウィン家、臭います。
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