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28 ヴィラン
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「レオナルド、豚のパールと婚約したのか?」
「…ち、違う。」
企業が集中するオフィス街の一頭地にあるビルの二八階、(ジャック・ローズ)の社長室でレオナルド・直哉・ゴードウィン・織笠は、社長のジャックに揶揄われていた。社長といっても気が知れた仲で、プライベートもよく知っている上、悪いこともかなりやってきた…いや、やっている。
「今朝、週刊誌の記者に聞かれたぞ。そろそろ載るんじゃないか?あの薔薇のスタンウィック家の御令嬢ならうちの借金なんて端金だろ。…結婚しとけ。」
「俺は妹の方と婚約するつもりだったんだ。なのに手違いで姉の方と……はぁ。」
「金が手に入ったら手を切ればいいさ。」
「そういうジャックさんは奥様とうまくやってるのかよ?借金まみれの末離婚したのに、美人な奥様と再婚できて会社まで作ってもらって…幸せじゃないか。」
「あぁ、幸せだよ。浮気も黙認してくれるし、会社経営にはとんと興味がないから負債の存在なんて知らないしな。義父にもバレてないし、今回も上手くいけば何の問題もない。」
「けど、もう融資先もないだろ?どうするんだ?」
「元妻にも連絡した。」
「は。」
「元妻の嫁ぎ先は個人病院の院長だ。白百合だから(慈善活動)は好きだろ。」
慈善活動って…。
「白百合の個人病院って、ドッカリー家か?」
「あ、あぁ。まぁ、有名だしな。元妻も遣り手だよな。コブ付きなのに良いところに嫁にいったよ。」
ドッカリー…
「ドッカリー家の長男ってジャックさんの息子…さん?」
「キアヌだ。確か院長との間に息子が生まれたと聞いたから、次男もいるな。父親違いの兄弟だな。」
「名前は。」
「なんか野暮ったい、ダサい名前だったような…。」
野暮ったい…
「新聞に載ってた…んじゃないか?!ほら、スタンウィック家の!まさしくお前からコーラルを奪った男だよ。」
「は、蜂太郎!シルベスター・蜂太郎・ドッカリー・権田原!」
「そう!…世間とは狭いものだなぁ…。あ、お前、これって。」
にやり。
お金と女、両方…いけるんじゃないか?
悪い奴と悪い奴、考えることは悪い事。
「…ち、違う。」
企業が集中するオフィス街の一頭地にあるビルの二八階、(ジャック・ローズ)の社長室でレオナルド・直哉・ゴードウィン・織笠は、社長のジャックに揶揄われていた。社長といっても気が知れた仲で、プライベートもよく知っている上、悪いこともかなりやってきた…いや、やっている。
「今朝、週刊誌の記者に聞かれたぞ。そろそろ載るんじゃないか?あの薔薇のスタンウィック家の御令嬢ならうちの借金なんて端金だろ。…結婚しとけ。」
「俺は妹の方と婚約するつもりだったんだ。なのに手違いで姉の方と……はぁ。」
「金が手に入ったら手を切ればいいさ。」
「そういうジャックさんは奥様とうまくやってるのかよ?借金まみれの末離婚したのに、美人な奥様と再婚できて会社まで作ってもらって…幸せじゃないか。」
「あぁ、幸せだよ。浮気も黙認してくれるし、会社経営にはとんと興味がないから負債の存在なんて知らないしな。義父にもバレてないし、今回も上手くいけば何の問題もない。」
「けど、もう融資先もないだろ?どうするんだ?」
「元妻にも連絡した。」
「は。」
「元妻の嫁ぎ先は個人病院の院長だ。白百合だから(慈善活動)は好きだろ。」
慈善活動って…。
「白百合の個人病院って、ドッカリー家か?」
「あ、あぁ。まぁ、有名だしな。元妻も遣り手だよな。コブ付きなのに良いところに嫁にいったよ。」
ドッカリー…
「ドッカリー家の長男ってジャックさんの息子…さん?」
「キアヌだ。確か院長との間に息子が生まれたと聞いたから、次男もいるな。父親違いの兄弟だな。」
「名前は。」
「なんか野暮ったい、ダサい名前だったような…。」
野暮ったい…
「新聞に載ってた…んじゃないか?!ほら、スタンウィック家の!まさしくお前からコーラルを奪った男だよ。」
「は、蜂太郎!シルベスター・蜂太郎・ドッカリー・権田原!」
「そう!…世間とは狭いものだなぁ…。あ、お前、これって。」
にやり。
お金と女、両方…いけるんじゃないか?
悪い奴と悪い奴、考えることは悪い事。
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