2 / 35
2 出発前日
しおりを挟む
初めて女に恋文をもらったのは十歳だった。歳はたしかふたつ上の近所の子。
それから毎月のように貰うようになり、男からも貰った事がある。
十五歳を迎えた頃からうちの娘と祝言を挙げないか、と仕事中のおやじに話を持ち掛けてくる客や取引先の人が増えてきて、うちの息子はまだ子供で、と苦笑いで断っていたのを店の陰から見ていた。
十九歳になった今は、友達に誘われて銭湯だの祭りだのに行く度に行く道、帰り道に女が待ち伏せしていたり陰から見ていたり、突然話しかけて来たりと多くなった。
家に帰って袖を見るといつの間にと思うくらい四通、五通の紙切れが出てくる。
最初のうちは読んで名前を確認して、何処の女だろうと少し探した事もあったが、今は申し訳ないが読まずに屑入れに丸めて捨てている。
女に興味がないとか男が好きとかではないが、うちの家業が安泰だからって来る女もいるし、俺じゃなくてもいい奴なんか山ほどいるだろうって思う。
連(つる)んでる奴らより背は高いし、丸顔おかめみたいな顔のおやじと違って整ってる方だとは思うけど、舞台を観に行ったらそんなやつだって山ほどいる。
この前観た舞台の役者、俺と名前が似ていたな。歳はいってたが、昔はさぞ色男だっただろう。
俳優は安定しない女泣かせが多いって聞くから、やっぱり金なんだろうな、どうせ。
遡り同じ年の、冬も終わりに近づき梅が咲き始めた頃。久尾屋当主、安森 鳳右衛門(やすもり ほうえもん)のところに寺住職の祥庵がやってきた。
祥庵は坊主であり安森家の専属医師である。
顔が長くギョロっとした目、坊主なのに白髪のザンバラ頭で髭が目立つ。背はあるが出っ張った腹と猫背のせいでさほど大きく見えない。
更に鳳右衛門の前になると緊張で猫背が悪化する。
逆に丸顔で目は小さく小柄な鳳右衛門の方が大きく見える。
誰か具合が悪いのかとも思ったが、幸い皆元気である。鞄も持っていない。往診で来た様子ではなかった。
通されたのは、屋敷の縁側沿いのいちばん奥、八畳の広々とした部屋で、四枚襖に豪華絢爛な花鳥風月が描かれ、床の間には薄水色のビードロの花器に梅の花が生けてある。
部屋中にほのかな甘い梅の香りが漂っている。
その奥の間に三人、鳳右衛門、妻の麻記(まき)、祥庵が顔を合わせた。
「…実はご長男の恭亮(きょうすけ)様の事なのですが、お、お歳も二十一歳になります。御本家からのご連絡もおありだと思いますが、そろそろお嫁さん探しをされていると思いまして…そ、その、御条件に相応しい娘さんを知っておりまして。と言うのも、十年前の大火事の際、身寄りのない女児を半年ほど世話しておりました…はい。」
緊張とビビりで更に極端に猫背になり、話半分で自信なさげな薄い声で話を終わらす。腕を組み厳しい表情で見ていた鳳右衛門は、祥庵の話が終わると溜め息を吐く。隣で怪訝な表情で話を聞いていた麻記を見てから、祥庵に向き直った。
「またツケの払い延ばしに来たのかと思ったら、恭亮の嫁候補の話なんて。裏があるのか?何なんだ、言ってみろ。」
祥庵は久尾屋の薬を買っているのだが払った事は一度もなかった。逆に金を借りて借金ばかりが膨らんでいる。
「あ、い、いえ、裏などありませんよ…ほんとに、本当に良い娘で。歳は十八歳になりまして、そこそこ…か、かなり美人でございます。働き者ですし、なんせ家族親族がいらっしゃいません。」
「家族親族いないって、じゃあ今どこで誰と暮らしてるんだ?十八歳の娘が一人暮らしで働いてるのか?奉公先だってあるだろう。」
「い、いや、それが暮らしているのが雪庵先生のところでして。養子にはならず療養所で小間使いみたいな事をしておるのですが、よう働くようで…はい。」
「雪庵先生の?本人からそんな話、聞いた事はないぞ。暫く行っていないし、うちの薬を買ってはいないからわからなかったな。患者、近所からの話でも聞いた事はない。」
「は、はい。なんか、娘が養子を断った際に、子分として見て欲しいみたいな事を仰ったようで。患者も丁稚か女中くらいにしか思っていなかったようです。ですが、同じ家に住んで雪庵先生と花江さんに育てられております。あ、名前は…あかりでございます。」
疑わしい目のまま、鳳右衛門と麻記は顔を見合わせ思案する。
はて、こいつの言っている事は本当か?
血縁者はなく、雪庵先生が育てた十八歳の娘…
条件としては申し分ない。
「それが誠だとしてもだ、そのあかりさんは何も知らないわけだ。突然うちに嫁に来てくれと頼んで来てくれるだろうか?百日後、恭亮と祝言を挙げて逃げ出して近所町中に触れ回られたら、たまったもんじゃないんだよ。それに、雪庵先生だってうちの事情を多少知ってるわけだから、大切に十年育てた子をうちに嫁に出すと思うか?」
「そ、それは承知でございます。娘も私が知ってる限り非常に口が堅いですし、そんな安森家に災難を呼ぶような娘ではございません。なにせ雪庵先生がうまく説得、説明して下さるでしょうし…」
「して下さるでしょうじゃない。お前じゃ話にならん、後日詳細を雪庵先生に聞いてみるからお前は大丈夫だ。帰ってよし。」
「え、え?あ、はい。あ、でも、その…好条件な嫁候補の紹介をしたって事で、その、何か…」
「………おまえ。」
やっぱりな。鳳右衛門は同じく呆れる麻記と相談し後日、祥庵のツケの延期を承諾した。
あいつはだらしない。修行僧の教育も皆無、金もだらしないし坊主なのに生活もだらしない。
雪庵先生が仲良くしている理由がわからない。
だが、安森家の大事な人物には間違いない。
(話は戻り、春の終わり頃。)
「こんにちは、あの、初めまして。大川療養所の者ですが、先日頼みました薬はご用意ありますでしょうか?」
初めて来る薬種問屋の久尾屋は、今まで通っていた薬種問屋の二、三倍はある広さで薬棚の数、奉公人の人数、客の人数に呆気に取られた。
勇気を出して、あかりからいちばん近くで仕事をしていた屈んでいる男の背中に声を掛ける。
屈んでいた男があかりの声に気付き立ち上がり、振り向く。思った以上に背があり、一五二センチのあかりから考えるに一七五センチくらいはある。
痩せ型で浅黒い肌。真っ黒で艶のあるさらさらした髪に切長の二重の目、スッと通った高い鼻、少し厚みのある唇に白く歯並びの良い口元。要は美形だ。
父親の鳳右衛門とは違い、本当に親子かと揶揄(からか)われるが、母親の麻記はよくお嫁に貰えたなと鳳右衛門側の連中に言われるほどの美人である。
「大川療養所さんの?はい、ご用意できておりますよ。お支払いは済んでおりますので、少々お待ちください。」
そう言って美形手代は店の奥に消えていった。
右頬に火傷跡。
あの子があかりさんか。
おやじの話の流れだと、あかりさんと仲良くなって、好きになってもらってからの実行だったな。
…まあ、簡単だろ。
ニヒルな笑みを浮かべながら薬袋を手に取り、あかりの元へ向かった。
それから毎月のように貰うようになり、男からも貰った事がある。
十五歳を迎えた頃からうちの娘と祝言を挙げないか、と仕事中のおやじに話を持ち掛けてくる客や取引先の人が増えてきて、うちの息子はまだ子供で、と苦笑いで断っていたのを店の陰から見ていた。
十九歳になった今は、友達に誘われて銭湯だの祭りだのに行く度に行く道、帰り道に女が待ち伏せしていたり陰から見ていたり、突然話しかけて来たりと多くなった。
家に帰って袖を見るといつの間にと思うくらい四通、五通の紙切れが出てくる。
最初のうちは読んで名前を確認して、何処の女だろうと少し探した事もあったが、今は申し訳ないが読まずに屑入れに丸めて捨てている。
女に興味がないとか男が好きとかではないが、うちの家業が安泰だからって来る女もいるし、俺じゃなくてもいい奴なんか山ほどいるだろうって思う。
連(つる)んでる奴らより背は高いし、丸顔おかめみたいな顔のおやじと違って整ってる方だとは思うけど、舞台を観に行ったらそんなやつだって山ほどいる。
この前観た舞台の役者、俺と名前が似ていたな。歳はいってたが、昔はさぞ色男だっただろう。
俳優は安定しない女泣かせが多いって聞くから、やっぱり金なんだろうな、どうせ。
遡り同じ年の、冬も終わりに近づき梅が咲き始めた頃。久尾屋当主、安森 鳳右衛門(やすもり ほうえもん)のところに寺住職の祥庵がやってきた。
祥庵は坊主であり安森家の専属医師である。
顔が長くギョロっとした目、坊主なのに白髪のザンバラ頭で髭が目立つ。背はあるが出っ張った腹と猫背のせいでさほど大きく見えない。
更に鳳右衛門の前になると緊張で猫背が悪化する。
逆に丸顔で目は小さく小柄な鳳右衛門の方が大きく見える。
誰か具合が悪いのかとも思ったが、幸い皆元気である。鞄も持っていない。往診で来た様子ではなかった。
通されたのは、屋敷の縁側沿いのいちばん奥、八畳の広々とした部屋で、四枚襖に豪華絢爛な花鳥風月が描かれ、床の間には薄水色のビードロの花器に梅の花が生けてある。
部屋中にほのかな甘い梅の香りが漂っている。
その奥の間に三人、鳳右衛門、妻の麻記(まき)、祥庵が顔を合わせた。
「…実はご長男の恭亮(きょうすけ)様の事なのですが、お、お歳も二十一歳になります。御本家からのご連絡もおありだと思いますが、そろそろお嫁さん探しをされていると思いまして…そ、その、御条件に相応しい娘さんを知っておりまして。と言うのも、十年前の大火事の際、身寄りのない女児を半年ほど世話しておりました…はい。」
緊張とビビりで更に極端に猫背になり、話半分で自信なさげな薄い声で話を終わらす。腕を組み厳しい表情で見ていた鳳右衛門は、祥庵の話が終わると溜め息を吐く。隣で怪訝な表情で話を聞いていた麻記を見てから、祥庵に向き直った。
「またツケの払い延ばしに来たのかと思ったら、恭亮の嫁候補の話なんて。裏があるのか?何なんだ、言ってみろ。」
祥庵は久尾屋の薬を買っているのだが払った事は一度もなかった。逆に金を借りて借金ばかりが膨らんでいる。
「あ、い、いえ、裏などありませんよ…ほんとに、本当に良い娘で。歳は十八歳になりまして、そこそこ…か、かなり美人でございます。働き者ですし、なんせ家族親族がいらっしゃいません。」
「家族親族いないって、じゃあ今どこで誰と暮らしてるんだ?十八歳の娘が一人暮らしで働いてるのか?奉公先だってあるだろう。」
「い、いや、それが暮らしているのが雪庵先生のところでして。養子にはならず療養所で小間使いみたいな事をしておるのですが、よう働くようで…はい。」
「雪庵先生の?本人からそんな話、聞いた事はないぞ。暫く行っていないし、うちの薬を買ってはいないからわからなかったな。患者、近所からの話でも聞いた事はない。」
「は、はい。なんか、娘が養子を断った際に、子分として見て欲しいみたいな事を仰ったようで。患者も丁稚か女中くらいにしか思っていなかったようです。ですが、同じ家に住んで雪庵先生と花江さんに育てられております。あ、名前は…あかりでございます。」
疑わしい目のまま、鳳右衛門と麻記は顔を見合わせ思案する。
はて、こいつの言っている事は本当か?
血縁者はなく、雪庵先生が育てた十八歳の娘…
条件としては申し分ない。
「それが誠だとしてもだ、そのあかりさんは何も知らないわけだ。突然うちに嫁に来てくれと頼んで来てくれるだろうか?百日後、恭亮と祝言を挙げて逃げ出して近所町中に触れ回られたら、たまったもんじゃないんだよ。それに、雪庵先生だってうちの事情を多少知ってるわけだから、大切に十年育てた子をうちに嫁に出すと思うか?」
「そ、それは承知でございます。娘も私が知ってる限り非常に口が堅いですし、そんな安森家に災難を呼ぶような娘ではございません。なにせ雪庵先生がうまく説得、説明して下さるでしょうし…」
「して下さるでしょうじゃない。お前じゃ話にならん、後日詳細を雪庵先生に聞いてみるからお前は大丈夫だ。帰ってよし。」
「え、え?あ、はい。あ、でも、その…好条件な嫁候補の紹介をしたって事で、その、何か…」
「………おまえ。」
やっぱりな。鳳右衛門は同じく呆れる麻記と相談し後日、祥庵のツケの延期を承諾した。
あいつはだらしない。修行僧の教育も皆無、金もだらしないし坊主なのに生活もだらしない。
雪庵先生が仲良くしている理由がわからない。
だが、安森家の大事な人物には間違いない。
(話は戻り、春の終わり頃。)
「こんにちは、あの、初めまして。大川療養所の者ですが、先日頼みました薬はご用意ありますでしょうか?」
初めて来る薬種問屋の久尾屋は、今まで通っていた薬種問屋の二、三倍はある広さで薬棚の数、奉公人の人数、客の人数に呆気に取られた。
勇気を出して、あかりからいちばん近くで仕事をしていた屈んでいる男の背中に声を掛ける。
屈んでいた男があかりの声に気付き立ち上がり、振り向く。思った以上に背があり、一五二センチのあかりから考えるに一七五センチくらいはある。
痩せ型で浅黒い肌。真っ黒で艶のあるさらさらした髪に切長の二重の目、スッと通った高い鼻、少し厚みのある唇に白く歯並びの良い口元。要は美形だ。
父親の鳳右衛門とは違い、本当に親子かと揶揄(からか)われるが、母親の麻記はよくお嫁に貰えたなと鳳右衛門側の連中に言われるほどの美人である。
「大川療養所さんの?はい、ご用意できておりますよ。お支払いは済んでおりますので、少々お待ちください。」
そう言って美形手代は店の奥に消えていった。
右頬に火傷跡。
あの子があかりさんか。
おやじの話の流れだと、あかりさんと仲良くなって、好きになってもらってからの実行だったな。
…まあ、簡単だろ。
ニヒルな笑みを浮かべながら薬袋を手に取り、あかりの元へ向かった。
0
あなたにおすすめの小説
与兵衛長屋つれあい帖 お江戸ふたり暮らし
かずえ
歴史・時代
旧題:ふたり暮らし
長屋シリーズ一作目。
第八回歴史・時代小説大賞で優秀短編賞を頂きました。応援してくださった皆様、ありがとうございます。
十歳のみつは、十日前に一人親の母を亡くしたばかり。幸い、母の蓄えがあり、自分の裁縫の腕の良さもあって、何とか今まで通り長屋で暮らしていけそうだ。
頼まれた繕い物を届けた帰り、くすんだ着物で座り込んでいる男の子を拾う。
一人で寂しかったみつは、拾った男の子と二人で暮らし始めた。
裏長屋の若殿、限られた自由を満喫する
克全
歴史・時代
貧乏人が肩を寄せ合って暮らす聖天長屋に徳田新之丞と名乗る人品卑しからぬ若侍がいた。月のうち数日しか長屋にいないのだが、いる時には自ら竈で米を炊き七輪で魚を焼く小まめな男だった。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
滝川家の人びと
卯花月影
歴史・時代
勝利のために走るのではない。
生きるために走る者は、
傷を負いながらも、歩みを止めない。
戦国という時代の只中で、
彼らは何を失い、
走り続けたのか。
滝川一益と、その郎党。
これは、勝者の物語ではない。
生き延びた者たちの記録である。
剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末
松風勇水(松 勇)
歴史・時代
旧題:剣客居酒屋 草間の陰
第9回歴史・時代小説大賞「読めばお腹がすく江戸グルメ賞」受賞作。
本作は『剣客居酒屋 草間の陰』から『剣客居酒屋草間 江戸本所料理人始末』と改題いたしました。
2025年11月28書籍刊行。
なお、レンタル部分は修正した書籍と同様のものとなっておりますが、一部の描写が割愛されたため、後続の話とは繋がりが悪くなっております。ご了承ください。
酒と肴と剣と闇
江戸情緒を添えて
江戸は本所にある居酒屋『草間』。
美味い肴が食えるということで有名なこの店の主人は、絶世の色男にして、無双の剣客でもある。
自分のことをほとんど話さないこの男、冬吉には実は隠された壮絶な過去があった。
多くの江戸の人々と関わり、その舌を満足させながら、剣の腕でも人々を救う。
その慌し日々の中で、己の過去と江戸の闇に巣食う者たちとの浅からぬ因縁に気付いていく。
店の奉公人や常連客と共に江戸を救う、包丁人にして剣客、冬吉の物語。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる