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26 降り道
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新春舞台、演目(狐の嫁入り)
翁役…… 和森 惣之助。
あかりと出会う少し前、紺屋の娘にどうしても、とせがまれて観に行った舞台。
今年の幕開けにやるようだ。
「蒼助さんの名前と似てますね。」
そう言われて、役者の顔を見る。歳は五十歳くらい。歳はとっていたが、良い男だ。
背が高くて、浅黒くて、顔は。
「あかりさん、優紫さんの目、濃くなってきましたね。」
え。優紫の顔を覗き込む。ほんの少し、明るい茶色から茶色になったような気がする。
よく見ると明るかった赤毛も、新しく生え始めた和毛は焦茶色になっている。
歳が明けて半月、優紫も三ヶ月。首も座り、しっかりしてきた。爪も伸びるし、睫毛も眉毛もしっかりしてきた。
「あかりさん似かな。男の子は母親似になるといいますからね。」
確かに蒼助さんのように切長の目ではないし、鼻も私に似て丸い。
「性格は似て欲しくはないですね。」
「どうしてですか。」
「…なんとなく。蒼助さんに、似た方がしっかりした人になりそうですから。」
「蒼助はしっかり者ですか。久尾屋は安泰ですね。」
そう言って優紫を抱き上げる。
自分の子ではないのに、よく面倒を見てくれるし、私より成長の変化に目敏(めざと)い。
私がぼんやりなのだろうか。生まれて、蒼助さんに拒絶され、この子を少し避けていた時もある。
しかし、可愛い自分の子。顔も見ず、一度も抱かず、名前も付けてくれない蒼助さんに絶望し、母屋に残る約束を破った。
「優紫さん、今日は暖かいですね。日向ぼっこして身体を暖めましょう。」
「恭亮さんは、子供は好きですか。」
「はい。見るのもこうやって抱くのも初めてですが、可愛いものですね。成長も楽しみです。」
「恭亮さんも、自分の子供が欲しいですか。」
「え。まぁ。でも、無理にとは思っておりません。産むのは女性ですし、男の僕は何も出来ません。」
「育てる事は出来るじゃないですか。」
ん…?
「僕は仕事をしていません。父親らしい事は出来ません。」
「こうやって面倒を見るのも父親の仕事になりますよ。」
…あれ。
「そうでしょうか。良い父親になれますかね。」
「なりませんか。」
「…え。」
私は恭亮さんに、流れで、結婚を申し込んでしまった。
恭亮さんは驚いて暫くぱちくりと瞬きをした後、あかりさんは良いのですか、と聞き返した。
恭亮さんが良いのなら、と答えたら、僕が優紫さんのお父さんですか、と嬉しそうに笑った。
翌月の春を告げる祝日に、私達は夫婦になった。
優紫は日に日に大きくなり、目方(体重)も随分と増えた。部屋も、居間を恭亮さん、私、優紫の寝室にして、川の字で寝るようになった。夜泣きはするし、いつもと何か違うとなるとふたりしてあたふたして、祥庵先生を困らせた。
「お前らな、こんな事でいちいち呼ぶなよ。乾燥して粉が吹いただけだ。湿疹でも感染でも無い、大丈夫だ。」
半ば呆れて溜め息を付く祥庵先生にふたりして頭(こうべ)を垂れる。
「まあ、若いふたりで頑張ってるって事だ。優紫、おまえは幸せだなぁ。」
優紫を見る祥庵先生の顔がでれる。孫みたいなものなのだろう。
「祥庵先生には、その、お子様はいらっしゃるのですか。」
「恭亮は知らなかったか。娘がいるが、今は一緒じゃない。あと、息子がいた。」
いた…?
「あかりも知らないよな、子供がいた事自体言った覚えがない。意外だろ?これでも父親なんだぜ。って言っても父親らしい事なんてしてないけど。」
「祥庵先生、話辛い事を聞いてしまって。すみません。」
「いいんだ、ついでだから言うと、娘は親戚の家に居る。歳は、蒼助と同じくらいかな。暫く会ってない。息子は十年前に死んだ。」
十年前。私がお寺に来た頃だろうか。
「息子さんはお坊さんをしていたのですか。私は知っていますか。」
「いや、あかりが来るちょっと前まで西の国にいたんだ。奉公先で息子は死んでな。坊主は俺だけだ。俺も親父に言われて坊主やってるだけで、ずっと町医者やってて。安森の本家にいた時もある。」
「そうなのですか、知りませんでした。」
「寺に戻った途端に火事でよ、大変だったよ。」
祥庵がちらっとあかりの火傷跡を見る。
「うちは元々無縁仏というか、要は投げ込み寺だからさ。檀家さんがそんな居るわけじゃないし他所の寺より気楽だよ。」
「投げ込み寺とは。」
恭亮がぽかんとした顔で聞く。
「その、遊女とか、血縁者がいない奴とか、自分の墓が無い奴らが入る墓を管理してるんだよ。うちの寺は隣のでかい街との境界線辺りにあるからさ、そこの遊郭の妓がけっこう眠ってるよ。」
「狐憑きは眠っていますか。」
「まあ…安森の墓はあるからな。数少ない檀家様ですよ、本当に。」
「僕のお祖父様やお祖母様もいらっしゃいますか。」
「恭亮の祖父さん祖母さんは本家じゃないか。」
「では、安森の誰が入っているのですか。」
「え。えぇっと…狐憑きだった人だよ。」
「狐憑きこそ本家のお墓ではないのですか。」
祥庵はお墓の話をした事に後悔した。祥庵の寺に安森の墓はもちろん、無い。あるのは鳳右衛門の一家の墓だ。なので檀家になっているわけなのだが。
面倒くさくなった祥庵は蒼助も知っているし、いっか、とばかり鳳右衛門の話をしてしまった。
「…やはり。」
「え。」
「お父様から聞いた事はありませんでしたが、そんな気はしていました。安森の事をあまり知らないし、お祖父様やお祖母様の話を聞いても教えてもらえません。なのに、たまにお父様から親父は旅が好きだったとか、お酒が好きだったとか聞いたりしたので。それで、不思議に思っていたのです。安森で旅行は禁止ですし、お酒は嗜みませんから。」
「…そうだ。旦那様も迂闊な人だよ。うちの寺には旦那様のご両親が眠ってる。」
「なぜ投げ込み寺に?」
「あかりまで…俺も最近知ったんだよ。それで安森の名前で檀家に入ってる記録を見直した。そしたら、鳳右衛門、親としか書いてなかった。名前の表記がないんだよ。」
「無縁仏でも名前はありますよね。何故。」
「言い難いが、罪を犯した者は墓に入れても名前の記録は残されない。」
「罪?お義父様のご両親は何か罪を犯したのですか。」
「どの程度の罪で名前を消すのですか。」
「…殺人罪だ。」
雪が止んで、新雪の道を歩く。まだ足跡がなく、俺の足跡だけが刻まれている。
朝が早くまだ誰も外を歩いていない。あと一時間もすればこの道は雪と泥でぐしゃぐしゃになるだろう。
「俺以外にも物好きはいるんだね。」
振り向くと、いつか観た役者がいた。
「…新雪が好きで。」
「俺もなんだ。踏まれる前にこうやって歩くのは良いもんだよな。」
笑った顔は誰かに似ている。
「おまえ、久尾屋の若旦那だろ。」
「…はい。」
この声も、どこかで聞いた気がする。
「役者さんですよね、舞台、拝見した事があります。」
「そうか、それは嬉しいね。どうだった。」
「狐の嫁入りを観たのですが。申し訳ありません、途中で眠ってしまって。」
「正直だな。でも寝てた癖によく俺だってわかったな。」
何でだろう。
「名前が、私の名前と似ていたので気になって。」
「へぇ。名前は。」
「安森 蒼助と申します。」
「本当だ。」
「私の父親が真似をしたのでしょうね。」
「いや、真似をしたのは俺だ。」
「え。」
「俺の名前はこっちに来てから改名した。お前さんの名前に似せて。」
「私を知っていたのですか。」
「おまえに見つけてもらうためにそうしたんだ。」
「なぜ、」
「おまえ、いくつになった。」
「…今年二十歳になります。」
「なら立派な大人だ。親御さんもそろそろ伝える頃だろう。」
「何をです。」
「蒼助。おまえは養子だ、安森の息子じゃない。」
気狂いか。
「何を言って、」
「でかくなって、近所の劇団に似た名前と似た顔がいたら、いたずらにも気付くだろ。」
「…和森 惣之助。」
目の前にいる男は…。
今の、家の複雑な状況下でこの展開は疑わずにはいられない。騙そうとしているのか。
「安森は、狐憑きが居るらしいな。お前の母親もそうだったらしいが、お前は狐憑きなのか。」
一気に信憑性を帯びた。
俺に似た男、狐憑きを知る男。
「俺の母親はどんな人でしたか。」
翁役…… 和森 惣之助。
あかりと出会う少し前、紺屋の娘にどうしても、とせがまれて観に行った舞台。
今年の幕開けにやるようだ。
「蒼助さんの名前と似てますね。」
そう言われて、役者の顔を見る。歳は五十歳くらい。歳はとっていたが、良い男だ。
背が高くて、浅黒くて、顔は。
「あかりさん、優紫さんの目、濃くなってきましたね。」
え。優紫の顔を覗き込む。ほんの少し、明るい茶色から茶色になったような気がする。
よく見ると明るかった赤毛も、新しく生え始めた和毛は焦茶色になっている。
歳が明けて半月、優紫も三ヶ月。首も座り、しっかりしてきた。爪も伸びるし、睫毛も眉毛もしっかりしてきた。
「あかりさん似かな。男の子は母親似になるといいますからね。」
確かに蒼助さんのように切長の目ではないし、鼻も私に似て丸い。
「性格は似て欲しくはないですね。」
「どうしてですか。」
「…なんとなく。蒼助さんに、似た方がしっかりした人になりそうですから。」
「蒼助はしっかり者ですか。久尾屋は安泰ですね。」
そう言って優紫を抱き上げる。
自分の子ではないのに、よく面倒を見てくれるし、私より成長の変化に目敏(めざと)い。
私がぼんやりなのだろうか。生まれて、蒼助さんに拒絶され、この子を少し避けていた時もある。
しかし、可愛い自分の子。顔も見ず、一度も抱かず、名前も付けてくれない蒼助さんに絶望し、母屋に残る約束を破った。
「優紫さん、今日は暖かいですね。日向ぼっこして身体を暖めましょう。」
「恭亮さんは、子供は好きですか。」
「はい。見るのもこうやって抱くのも初めてですが、可愛いものですね。成長も楽しみです。」
「恭亮さんも、自分の子供が欲しいですか。」
「え。まぁ。でも、無理にとは思っておりません。産むのは女性ですし、男の僕は何も出来ません。」
「育てる事は出来るじゃないですか。」
ん…?
「僕は仕事をしていません。父親らしい事は出来ません。」
「こうやって面倒を見るのも父親の仕事になりますよ。」
…あれ。
「そうでしょうか。良い父親になれますかね。」
「なりませんか。」
「…え。」
私は恭亮さんに、流れで、結婚を申し込んでしまった。
恭亮さんは驚いて暫くぱちくりと瞬きをした後、あかりさんは良いのですか、と聞き返した。
恭亮さんが良いのなら、と答えたら、僕が優紫さんのお父さんですか、と嬉しそうに笑った。
翌月の春を告げる祝日に、私達は夫婦になった。
優紫は日に日に大きくなり、目方(体重)も随分と増えた。部屋も、居間を恭亮さん、私、優紫の寝室にして、川の字で寝るようになった。夜泣きはするし、いつもと何か違うとなるとふたりしてあたふたして、祥庵先生を困らせた。
「お前らな、こんな事でいちいち呼ぶなよ。乾燥して粉が吹いただけだ。湿疹でも感染でも無い、大丈夫だ。」
半ば呆れて溜め息を付く祥庵先生にふたりして頭(こうべ)を垂れる。
「まあ、若いふたりで頑張ってるって事だ。優紫、おまえは幸せだなぁ。」
優紫を見る祥庵先生の顔がでれる。孫みたいなものなのだろう。
「祥庵先生には、その、お子様はいらっしゃるのですか。」
「恭亮は知らなかったか。娘がいるが、今は一緒じゃない。あと、息子がいた。」
いた…?
「あかりも知らないよな、子供がいた事自体言った覚えがない。意外だろ?これでも父親なんだぜ。って言っても父親らしい事なんてしてないけど。」
「祥庵先生、話辛い事を聞いてしまって。すみません。」
「いいんだ、ついでだから言うと、娘は親戚の家に居る。歳は、蒼助と同じくらいかな。暫く会ってない。息子は十年前に死んだ。」
十年前。私がお寺に来た頃だろうか。
「息子さんはお坊さんをしていたのですか。私は知っていますか。」
「いや、あかりが来るちょっと前まで西の国にいたんだ。奉公先で息子は死んでな。坊主は俺だけだ。俺も親父に言われて坊主やってるだけで、ずっと町医者やってて。安森の本家にいた時もある。」
「そうなのですか、知りませんでした。」
「寺に戻った途端に火事でよ、大変だったよ。」
祥庵がちらっとあかりの火傷跡を見る。
「うちは元々無縁仏というか、要は投げ込み寺だからさ。檀家さんがそんな居るわけじゃないし他所の寺より気楽だよ。」
「投げ込み寺とは。」
恭亮がぽかんとした顔で聞く。
「その、遊女とか、血縁者がいない奴とか、自分の墓が無い奴らが入る墓を管理してるんだよ。うちの寺は隣のでかい街との境界線辺りにあるからさ、そこの遊郭の妓がけっこう眠ってるよ。」
「狐憑きは眠っていますか。」
「まあ…安森の墓はあるからな。数少ない檀家様ですよ、本当に。」
「僕のお祖父様やお祖母様もいらっしゃいますか。」
「恭亮の祖父さん祖母さんは本家じゃないか。」
「では、安森の誰が入っているのですか。」
「え。えぇっと…狐憑きだった人だよ。」
「狐憑きこそ本家のお墓ではないのですか。」
祥庵はお墓の話をした事に後悔した。祥庵の寺に安森の墓はもちろん、無い。あるのは鳳右衛門の一家の墓だ。なので檀家になっているわけなのだが。
面倒くさくなった祥庵は蒼助も知っているし、いっか、とばかり鳳右衛門の話をしてしまった。
「…やはり。」
「え。」
「お父様から聞いた事はありませんでしたが、そんな気はしていました。安森の事をあまり知らないし、お祖父様やお祖母様の話を聞いても教えてもらえません。なのに、たまにお父様から親父は旅が好きだったとか、お酒が好きだったとか聞いたりしたので。それで、不思議に思っていたのです。安森で旅行は禁止ですし、お酒は嗜みませんから。」
「…そうだ。旦那様も迂闊な人だよ。うちの寺には旦那様のご両親が眠ってる。」
「なぜ投げ込み寺に?」
「あかりまで…俺も最近知ったんだよ。それで安森の名前で檀家に入ってる記録を見直した。そしたら、鳳右衛門、親としか書いてなかった。名前の表記がないんだよ。」
「無縁仏でも名前はありますよね。何故。」
「言い難いが、罪を犯した者は墓に入れても名前の記録は残されない。」
「罪?お義父様のご両親は何か罪を犯したのですか。」
「どの程度の罪で名前を消すのですか。」
「…殺人罪だ。」
雪が止んで、新雪の道を歩く。まだ足跡がなく、俺の足跡だけが刻まれている。
朝が早くまだ誰も外を歩いていない。あと一時間もすればこの道は雪と泥でぐしゃぐしゃになるだろう。
「俺以外にも物好きはいるんだね。」
振り向くと、いつか観た役者がいた。
「…新雪が好きで。」
「俺もなんだ。踏まれる前にこうやって歩くのは良いもんだよな。」
笑った顔は誰かに似ている。
「おまえ、久尾屋の若旦那だろ。」
「…はい。」
この声も、どこかで聞いた気がする。
「役者さんですよね、舞台、拝見した事があります。」
「そうか、それは嬉しいね。どうだった。」
「狐の嫁入りを観たのですが。申し訳ありません、途中で眠ってしまって。」
「正直だな。でも寝てた癖によく俺だってわかったな。」
何でだろう。
「名前が、私の名前と似ていたので気になって。」
「へぇ。名前は。」
「安森 蒼助と申します。」
「本当だ。」
「私の父親が真似をしたのでしょうね。」
「いや、真似をしたのは俺だ。」
「え。」
「俺の名前はこっちに来てから改名した。お前さんの名前に似せて。」
「私を知っていたのですか。」
「おまえに見つけてもらうためにそうしたんだ。」
「なぜ、」
「おまえ、いくつになった。」
「…今年二十歳になります。」
「なら立派な大人だ。親御さんもそろそろ伝える頃だろう。」
「何をです。」
「蒼助。おまえは養子だ、安森の息子じゃない。」
気狂いか。
「何を言って、」
「でかくなって、近所の劇団に似た名前と似た顔がいたら、いたずらにも気付くだろ。」
「…和森 惣之助。」
目の前にいる男は…。
今の、家の複雑な状況下でこの展開は疑わずにはいられない。騙そうとしているのか。
「安森は、狐憑きが居るらしいな。お前の母親もそうだったらしいが、お前は狐憑きなのか。」
一気に信憑性を帯びた。
俺に似た男、狐憑きを知る男。
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