Brain Nunber

藤岡 志眞子

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number. 21 横取り

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数式を解く絵菜が止まった…難しいのかな?
目線がモニターの数列一点に集中したまま動かない。間違えたのかな…
ヘッドホンを外し僕を見る。

…?

「ごめんなさい、ズレてしまいました。」

あぁ…。過去にあったって聞いたな…どうしよう?タイマーを見ると残りは十時間と四六分。

「やり直して、あと十時間で終われそう?」

「はい、やってみます。」

デスクの上の紙を全てゴミ箱に捨てて、新しい紙を用意する。データをいちばん最初のページに戻す。七時間やり続けていたのでかなりの量だ、大丈夫だろうか?
そう思った瞬間、絵菜が椅子から落ちた。

「だ、大丈夫?!」

首に手を当てると熱い……やばい。
スタッフルームの隣り、医療品ストックの部屋へ向かう。点滴と針、テープ、アルコール…あと、冷却ジェルに体温計、解熱剤、それらを絵菜の部屋に運ぶ。それから床で倒れる絵菜を抱えてベッドに寝かせる。
熱を測ると三八、九度、脱水症状もみられた。左二の腕をゴムバンドで縛り、アルコールで消毒する。…血管が出ない。
親指を内側にして握らせても、力が入らず開いてしまう。左腕の内側を叩いて摩ったら、うっすらと血管が出た。針を刺すと針の反対側から血が出てきた、よし。チューブを繋いでテープで留めて点滴を落とす。ちゃんと落ちている、よかった。次に解熱剤を飲ませる、が飲めない。自分の口に薬と水を含み、絵菜に口移しで飲ませた…
その瞬間、何かのスイッチが入ってしまった。


痛々しく、苦しむ女の子…、もっと苦しめ。


細い首に手をかけた。息苦しさに踠き喘ぐ。興奮する、下腹の辺りが熱くなる。
手を離しキスをしてそのまま唇を首に沿わせた。絵菜は必死に抵抗するが何の抗力にもならない。
着ていた白のワンピースに手をかけ力ずくで破く。ワンピースの下から白い肌が露出した。鎖骨、胸、腹に唇を這わせ下着をずらす。股に手を入れ指を挿入した、濡れている。
自分もズボンを脱ぎ、下着も床に放った。
腹に付くほどそそり立ったモノを抜いた指と入れ違いで挿入した。
激しく動きベッドが軋む。さっき刺した針が抜けて血が流れた。
痛みと苦しさで絵菜の顔は歪み、声にならない叫び声をあげている。

いい、もっと苦しめ。

絵菜の腹の中に出し切る。高揚感と達成感が大波のように押し寄せる。
僕は続けて絵菜を抱き続け、全身の力が抜け切った。スタッフルームに戻ってぐっすり眠った。目が覚めて絵菜の様子を見ることなく、ひとり地上に戻った。
パソコンのモニターはそのまま。スタッフルームからタイマーのアラームが鳴る。

ピコン

(解答を送信してください。)



第六ロック解除失敗。
一向に連絡の取れない奏に胸騒ぎを覚えた。リウ脱走の件で忙しくなるばかり。すぐにベースに向かいたかったが、ひと段落ついたのはロック解除失敗の五日後だった。未だに奏からの連絡は来ていない。
ベースに着いた蓮原は、家中ふたりを探したが見当たらない。まだ地下室いるのか?地下室に降りるとアラームか鳴っていて、荒れた状態のままの部屋だけが残されていた。絵菜の部屋のベッドが特に荒れていて、血の染みがポツポツとある…生臭い。
絵菜と奏は…?
地上に上がり携帯電話を確認する。奏からではなく、菊本からの着信があった。

「もしもし、今さっき地下室にいて。その、絵菜も奏もいないんです。」

「奏が…梅田に寝返った。」

「…は。」

奏は絵菜を連れ、ロサ製薬の梅田の元へ向かった後であった。
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