ナツキ

SHIZU

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どうすんの?

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俺たちは忙しい日々の中で、自分たちの進路と向き合っていた。
「那月は?大学どうするの?」
「大学な…どうしようかな。お前は?」
「俺は行くよ。〇〇大学の外国語学部に行く。英語とか沙織さんも頑張ってって言ってたし。費用は、今までの俺の稼いだ分から、出してくれるって聞いたから」
「じゃあ俺も同じとこ行く」
「じゃあ一緒に頑張ろう」


高校3年の1年間。
仕事や受験勉強で、とてつもなく忙しい日々が続いた。
年に何曲かは新曲を出して、動画も配信して、それ以外はレッスンと勉強。
こんなのは若かったから出来たことだと、歳を取って気付くことになる。
そして俺たちは何とか高校を卒業し、大学は同じところに行けることになった。
ゆくゆくは世界へ!という、俺たちや沙織さんたちの、願いを叶える第一歩だ。


「やっと大学生だなー」
「そういやさ。お前20歳になったらどうすんの?」
「どうすんのって…そうだなー!なんも考えてないけど、お酒飲みたい!」
「そうじゃなくて、寮を出なきゃいけなくなるだろ?どっか引っ越すとしたら、どこに引っ越す?」
「あーそういう?まあ事務所の近くか、便利のいいとこがいいよな。この寮のそばでもありだし…セキュリティがしっかりしてるとこがいいな」
「そっか…」
「何で?急に。まだ2年あるよ?」
「もう2年しかないよ。いきなり探すってなっても、そんなにすぐに見つからないだろうから、今からちょこちょこ探して行こうかと…で、お前はどう考えてるかなって」
「まぁそうか…まだ先だと思ってたからあんま考えてなかったわ…」
「それに最近、事務所に入ってくる子が増えて、もう少しで寮がいっぱいになるから、早めに移るならそれでもいいって春陽が言ってた。家賃はちゃんと20歳になるまで、補助してくれるって言ってたし」
「なるほど。探してみようかな」
「うん。それでさ。俺良さげなとこ見つけたんだけど、一緒に内見来てくれないか?客観的な意見も聞きたいし…」
「いいよ!俺も自分の時の為に、参考になりそうだし!」
「じゃあ早速明日の15時なんだけど、お前予定空いてる?」
「うん。大丈夫!」
「じゃあ明日学校の後、門のとこで待ってる」
「OK!」


次の日、門のところで那月が待っていた。
「ごめん。お待たせ!」
「大丈夫」
少し歩くと、不動産屋さんの車が止まっていた。
「お世話になります…」
と一通り挨拶をして、物件の場所まで連れて行ってくれた。
わりと新しめの十何階建てのマンション。
セキュリティもしっかりしてそうで、管理人というかコンシェルジュ?っていう人もいる。
マンションのオーナーさんは、芸能人でもいいと言ってくれているらしい。

部屋の中を見せてもらうと、2LDKの間取り。
「めっちゃ綺麗だし、すげーいいじゃん!でも1人には広すぎない?」
「まぁ、友達遊びに来たりも出来るし、春陽もくるだろうし、多少広くてもいいかなって」
「でも那月、友達いないじゃん?」
「うるせぇよ」
「でもいいとこだね!駅から少し距離あるけど、15分くらいなら徒歩圏内だし、歩くの嫌いじゃないし、俺が住みたいくらいだよ!」
「じゃあここに決めようかな」
「うん。いいと思う」
「じゃあ手続きお願いします」
と那月が言うと、とりあえず申込書を書かされた。
「審査が通りますと、本契約ということになりますので、必要なものをご準備いただいて、お待ちください」
「わかりました。あと同居を考えてるんですが、大丈夫ですか?」
「承知しました。そちらも確認しておきますね」
「よろしくお願いします」

内見が終わり、俺は那月に聞いた。
「誰と住むの?同居って。春陽さん?」
「いや、お前…」
「は?何で俺?俺まだ引っ越すって言ってないのに…」
「でも気に入ったみたいだったし、俺が住みたいくらいだって言ってたから…」
「いや、言ったけど、言ったけどもさ…」
「嫌?」
「嫌とかじゃないよ。今だって同じ寮なんだし…でも…」
「でも何?彼女連れ込めないから嫌だとか?別にいいよ。彼女呼んでも。逆にカモフラージュになるんじゃない?俺とルームシェアしてるのに、女連れ込むとかないってみんな思うよ」
「そらそうかもしれないけど…」
「家賃も半分になるし」
「まぁね」
「じゃあ試しに住めばいいだろ?それでも嫌だったら、次の更新の時に出ていけばいい」
「わかったよ。じゃあ一緒で」
「うん」
~♪
那月が珍しく鼻歌なんて歌ってる。
いつもわかりにくいのに、こんなにも機嫌がいいなんて。
そんなに1人が嫌なのか…?
結構、寂しがり屋なんだな。
後日俺たちは本契約を済ませ、引っ越しすることになった。










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