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コイ
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いよいよ新曲の発表。
事務所のオフィシャルチャンネルで、短いコメント付きで曲を発表した。
自分たちの方では、今回の曲に対しての話をライブ配信する。
「曲は夏が考えたんだよな?どうだった?」
「めっちゃ難しかった。作詞作曲って大変だよなー。いつも提供してくれるクリエイターの方に感謝だよ」
「確かに…いつもありがとうございます」
と那月はカメラ目線で言って、ぺこっとお辞儀をした。
「ここで?」
と笑うと、
「なんか、思った時に言っとかないとって思って」
「まあ、そうだね…いつもありがとうございます」
と俺もカメラ目線でお辞儀した。
春陽さんはいつも声だけ出演する。
進行役だ。
「2人とも可愛いだって。あと夏に誕生日おめでとうのコメントいっぱい来てるよ」
と言った。
「あ、ありがとうございます!デビューした日だから、みんな誕生日覚えてくれてて嬉しいわー」
「逆なんじゃない?」
「逆って?」
「お前の誕生日だから、デビューした日も覚えてくれてるってこと」
「えー。そうかなー。だと余計に嬉しいかも」
「夏に誕生日に欲しい物は?って質問来てる」
「欲しいもの?うーん…あんま最近物欲ないんだよなー」
「最近というかいつもそうだよな?」
「うん。あ、でも旅行行きたいな!休みまとめて取れないから無理だけど」
「春陽の新婚旅行ついていこうか?」
「良いね!それ」
「連れて行きませんよ。大騒ぎになるんだから」
「ケチー」
「けちー」
「けちじゃない!他は?」
「高校の時の友達と飲みに行きたい!あとね…」
「すげー出てくるじゃん」
「那月に夏輝って呼んで欲しい!」
「お!それレアだね」
「でしょ?何年か前の誕生日の時もお願いしたんだよ!」
「そうなの?」
「そう!いつもお前とかこいつばっかだから、夏輝って呼んでって。それか夏でも良いよって。今まで夏って呼んだことはあるけど、夏輝はないんだよ」
「へー。呼んでくれたんだ?」
「そん時はね。でもすぐ戻んねん。夏って呼んでたと思ったのに、気付いたらお前に戻ってんの」
「じゃあ今日は呼んでみようか。なっちゃん」
「え……」
「さぁこい!」
「さぁこい!じゃねーよ…」
「ほら!呼んであげて。待ってるから。夏がガン見して待ってるから」
そう春陽さんに言われた那月は、俺の顔を見ながら
「夏……あーダメだ。照れる。勘弁して」
「しゃあないな。夏呼びも珍しいからね!今日はこんくらいで勘弁してやるか」
「じゃあ2人の歌の話に戻しますよ」
「はーい」
「作詞をしたなっちゃんは、恋してるんですか?だって」
「あー!それ俺も気になってた!出来上がった歌詞見たら、なんか恋の歌やん。だから恋してるんかなーって!」
「まぁ恋くらいは俺も経験ありますから、それを歌にしたって感じです」
「えー!初めて聞いた!春陽さんは知ってた?」
「まあ少しだけ。具体的には知らないけど」
「えー!それいつくらいの時?」
「高2とか、そんくらいかな」
「そうなんかー!」
「お前は?恋とかある?」
「あーまたお前ってゆう…」
「あ…夏はある?初恋っていつ?」
「俺の初恋は小学生の時!同じクラスだった、真理恵ちゃん」
「その恋は叶った?」
「いやいや!真理恵ちゃんは隣のクラスの正人くんが好きだったんだよ!」
「お、三角関係ですか?」
と春陽さん。
「それがね。正人くんも真理恵ちゃんが好きだったから、三角関係にもならないんですよ。俺なんて、2人の結んだ線の横っちょに落ちてる、ただの小石だったんだよなー。告白とかなんとかする前から結果わかってるの、悲しすぎるでしょ?」
「そうだな…」
と那月が言った。
「夏。肩か胸、貸そうか?」
と春陽さんが冗談を言ったから、
「大丈夫ですー。既婚者に手を出したりしませんー!スクープ撮られちゃったら困るでしょー!」
「じゃあ代わりになっちゃん、肩貸してあげて?」
と春陽さんが言ったから、俺はそれに乗っかって、
「那月ー!慰めてー」
と抱きついた。
「え?えー?」
と戸惑う那月が面白かった。
「なんてねー!10年以上も前の話なのに、今でも引きずってるわけないじゃないですかー!」
「そらそうだよね!でも今は一応アイドルじゃない?今の夏なら正人くんに勝てるんじゃない?」
「一応ってなんすか。一応って…そうだなぁ。俺は今、恋をするなら、俺がどっかの国の王子様でも、ホームレスでも、宇宙人でも、それでも好きって言ってくれる人がいいな」
「あ!ほら、ホームレスでもいいよ!だって。私が養います!って。それに宇宙人でもいいですーってコメントも来てるよ!火星ですか?金星ですか?だって」
「金星やな!」
「なるほど。お、お時間来てしまいましたので、この放送はここまでで!また機会があればこの続きも話しましょう!見てくださった皆さん。ありがとうございましたー」
「ありがとうございました」
「ばいばーい」
初恋か…懐かしい。
なんか今、恋したいかも…
事務所のオフィシャルチャンネルで、短いコメント付きで曲を発表した。
自分たちの方では、今回の曲に対しての話をライブ配信する。
「曲は夏が考えたんだよな?どうだった?」
「めっちゃ難しかった。作詞作曲って大変だよなー。いつも提供してくれるクリエイターの方に感謝だよ」
「確かに…いつもありがとうございます」
と那月はカメラ目線で言って、ぺこっとお辞儀をした。
「ここで?」
と笑うと、
「なんか、思った時に言っとかないとって思って」
「まあ、そうだね…いつもありがとうございます」
と俺もカメラ目線でお辞儀した。
春陽さんはいつも声だけ出演する。
進行役だ。
「2人とも可愛いだって。あと夏に誕生日おめでとうのコメントいっぱい来てるよ」
と言った。
「あ、ありがとうございます!デビューした日だから、みんな誕生日覚えてくれてて嬉しいわー」
「逆なんじゃない?」
「逆って?」
「お前の誕生日だから、デビューした日も覚えてくれてるってこと」
「えー。そうかなー。だと余計に嬉しいかも」
「夏に誕生日に欲しい物は?って質問来てる」
「欲しいもの?うーん…あんま最近物欲ないんだよなー」
「最近というかいつもそうだよな?」
「うん。あ、でも旅行行きたいな!休みまとめて取れないから無理だけど」
「春陽の新婚旅行ついていこうか?」
「良いね!それ」
「連れて行きませんよ。大騒ぎになるんだから」
「ケチー」
「けちー」
「けちじゃない!他は?」
「高校の時の友達と飲みに行きたい!あとね…」
「すげー出てくるじゃん」
「那月に夏輝って呼んで欲しい!」
「お!それレアだね」
「でしょ?何年か前の誕生日の時もお願いしたんだよ!」
「そうなの?」
「そう!いつもお前とかこいつばっかだから、夏輝って呼んでって。それか夏でも良いよって。今まで夏って呼んだことはあるけど、夏輝はないんだよ」
「へー。呼んでくれたんだ?」
「そん時はね。でもすぐ戻んねん。夏って呼んでたと思ったのに、気付いたらお前に戻ってんの」
「じゃあ今日は呼んでみようか。なっちゃん」
「え……」
「さぁこい!」
「さぁこい!じゃねーよ…」
「ほら!呼んであげて。待ってるから。夏がガン見して待ってるから」
そう春陽さんに言われた那月は、俺の顔を見ながら
「夏……あーダメだ。照れる。勘弁して」
「しゃあないな。夏呼びも珍しいからね!今日はこんくらいで勘弁してやるか」
「じゃあ2人の歌の話に戻しますよ」
「はーい」
「作詞をしたなっちゃんは、恋してるんですか?だって」
「あー!それ俺も気になってた!出来上がった歌詞見たら、なんか恋の歌やん。だから恋してるんかなーって!」
「まぁ恋くらいは俺も経験ありますから、それを歌にしたって感じです」
「えー!初めて聞いた!春陽さんは知ってた?」
「まあ少しだけ。具体的には知らないけど」
「えー!それいつくらいの時?」
「高2とか、そんくらいかな」
「そうなんかー!」
「お前は?恋とかある?」
「あーまたお前ってゆう…」
「あ…夏はある?初恋っていつ?」
「俺の初恋は小学生の時!同じクラスだった、真理恵ちゃん」
「その恋は叶った?」
「いやいや!真理恵ちゃんは隣のクラスの正人くんが好きだったんだよ!」
「お、三角関係ですか?」
と春陽さん。
「それがね。正人くんも真理恵ちゃんが好きだったから、三角関係にもならないんですよ。俺なんて、2人の結んだ線の横っちょに落ちてる、ただの小石だったんだよなー。告白とかなんとかする前から結果わかってるの、悲しすぎるでしょ?」
「そうだな…」
と那月が言った。
「夏。肩か胸、貸そうか?」
と春陽さんが冗談を言ったから、
「大丈夫ですー。既婚者に手を出したりしませんー!スクープ撮られちゃったら困るでしょー!」
「じゃあ代わりになっちゃん、肩貸してあげて?」
と春陽さんが言ったから、俺はそれに乗っかって、
「那月ー!慰めてー」
と抱きついた。
「え?えー?」
と戸惑う那月が面白かった。
「なんてねー!10年以上も前の話なのに、今でも引きずってるわけないじゃないですかー!」
「そらそうだよね!でも今は一応アイドルじゃない?今の夏なら正人くんに勝てるんじゃない?」
「一応ってなんすか。一応って…そうだなぁ。俺は今、恋をするなら、俺がどっかの国の王子様でも、ホームレスでも、宇宙人でも、それでも好きって言ってくれる人がいいな」
「あ!ほら、ホームレスでもいいよ!だって。私が養います!って。それに宇宙人でもいいですーってコメントも来てるよ!火星ですか?金星ですか?だって」
「金星やな!」
「なるほど。お、お時間来てしまいましたので、この放送はここまでで!また機会があればこの続きも話しましょう!見てくださった皆さん。ありがとうございましたー」
「ありがとうございました」
「ばいばーい」
初恋か…懐かしい。
なんか今、恋したいかも…
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