87 / 412
3章
軽薄な魔族
しおりを挟む
ツァイン王国の西側にある、教会付近の通りにエルフの少年と少女、そして白い狼の使い魔が揃って歩いていた。
「お兄様、先ほどの爆発は・・・」
「わからない・・・けど、何かが起きているみたいだ」
「私の魔法で辺りを見てみますか?」
「ああ、それがいいかもしれない」
二人の名前はコハクとリーナ、以前、カモメ達に救われたエルフの少年と少女出会る。
リーナはユニーク魔法である遠見の魔法で遠く離れた場所でも見ることが出来る。
その魔法を使って、爆発のあった場所を探ってみようというのだが・・・。
「あぶない!」
「きゃっ!」
コハクはリーナに飛びつきながら勢いよくその場から押しのける。
そして、先ほどまでリーナがいた場所には黒い針のようなものが三本突き刺さっていた。
「グルルルル」
ホワイトファングのヒスイが自分の主人を襲った相手がいるであろう場所に向かって唸る。
その場所には通りを華やかにするためであろうか木が植えられている。
そして、その後ろに向かってヒスイは唸っているのだ。
「誰だ!」
コハクが弓を構えながらそちらを警戒した。
「あ~あ、外しちゃった上に見つかっちまったよ」
軽薄そうな声がすると、木の後ろから一人の鎧を纏った男が現れた。
「誰だって言われたら帝国の兵士かねぇ?」
「帝国の兵士・・・?それがなぜリーナを狙う!」
「別にそこの嬢ちゃんを狙ってるわけじゃないぜ?」
「どういう意味だ?」
「俺たちが狙ってるのはこの街の人間、全部さ」
楽しそうにそういう男に対して、リーナは恐怖を覚える。
この男はツァインの人間を狙ってきたと言うのだ。
「なぜ、そんなことをする!」
「さあね、王様に言われたからやるだけだしな、まあ、俺は人が殺せればなんでもいいけどね」
そう言うと、男は目の前から姿を消す。
いや、余りのスピードに姿を消したように見えたのだ。
男は一瞬にしてコハクの真横に移動していた。
「はい、一匹目」
「なっ!?」
男は手に持った黒い短剣のような形をした何かをコハク目掛けて振り下ろした。
「兄様!」
「ガウッ!!」
「おっと!」
コハクもリーナも男の動きについていけない中、ホワイトファングであるヒスイだけは男の動きを追えていたのだ。その為、男が悠々としゃべっている間に間合いを詰め、短剣が振り下ろされる前に攻撃を仕掛けた。
結果、男はヒスイの攻撃を避ける為、コハクに短剣を振り下ろす行為を中断するしかなかったのだ。
「そこのワンちゃん、やるねぇ」
最近はコハクたちの依頼に同行しているヒスイはかなり力を付けていて、冒険者の中でもかなり噂になっているのだ。
すごく強い賢いホワイトファングがいると・・・だが。
「きゃいん!」
「お兄さんもちょっと本気だしちゃおっかな」
今度はヒスイにすら捕らえることのできないスピードで間合いを詰めた男はヒスイの近くにくると思いっきりヒスイを蹴り飛ばすのだった。
「ヒスイ!」
「こいつ!」
蹴り飛ばされたヒスイの近くに近寄る、リーナ。
コハクは男に目掛けて弓を撃つのだが、男はそれを避けるでもなくそのまま受ける。
「なっ!?」
「悪いねぇ、そんな攻撃、お兄さんには効かねぇんだわ」
ニヤリと笑う男は右手に出現させた黒い短剣でコハクに斬りつける。
「ぐっ!」
「兄様!!」
右肩を斬り裂かれて、コハクは声を漏らす。
服の右肩が赤く染まった。
「ガウッ!!」
「おっと」
ヒスイは爪で攻撃を仕掛けるが、男には軽く躱されてしまう。
その光景を見て、リーナは疑問に思う。
(兄様の攻撃は躱さず受けたのに先ほどからヒスイの攻撃は躱すのはなぜ?)
そこまで考えて一つの事に思い当たる。
ホワイトファングという魔物は光の属性を持つ、魔物だ。
つまり、ヒスイの攻撃には光の属性が付与されている、あの男は光の属性攻撃に弱い?
(でも、通常の攻撃が全く効かず、光の属性の効く相手なんて・・・)
そんな存在いるのだろうか・・・ゴーストなどの精神体の魔物であれば当てはまるのだが、その場合は実体がない。先ほどの兄様の弓を身体で受けるという事は出来ないはずだ。
そこまで考えて、リーナは一つの存在に思い当たる、少し前に、カモメ達の仲間のディータの魂を奪った存在・・・。
「魔族・・・?」
「へえ、お嬢ちゃん物知りだねぇ」
リーナが口から溢すと、男は大正解と手を叩いて喜んだ。
「魔族だと・・・なんで魔族が帝国の兵なんかに!」
「あっはっは、、まあ、当然の疑問だよねぇ、でも悪いけど、そいつには答えられねぇや」
「なぜ!」
「俺も上には逆らえねぇのさ・・・それに、これから死んじまう嬢ちゃんたちには関係ないだろ?」
ニヤリと笑いながら目に狂気の色が見える。
その眼に、コハクとリーナは心の底から恐怖を覚えた。
魔族相手に駆け出しの冒険者である自分たちが勝てるわけもない。
その上、敵にダメージを与えるすべがヒスイの攻撃しかないとなると・・・自分たちは唯の足手まといでしかなかった。
「おーおー、顔に恐怖が出ちまってるぜ?そう言うのは隠さねぇとお兄さんみたいなやつは喜んじまうぞ?あっはっはっは!」
魔族の男は実に愉快そうに笑う。
あのスピードで動く敵から逃げるのは不可能である。
コハクはなんとかしてリーナだけでも逃がしたいと考えるが・・・。
「リーナ」
「嫌です。」
コハクがリーナの名前を呼ぶと即座に否定の言葉が返ってくる。
「私だけ逃げろというのでしょう?嫌です、兄様を置いて逃げたりしません、それに、あのスピードの敵から逃げられるとは思いません」
「ぐっ・・・」
リーナの言う通りである、今のコハクたちには目の前の敵から逃げるだけの実力もないのだ。
「まさに、絶体絶命だねぇ、お嬢ちゃんたち・・・けど、お兄さんはお仕事が忙しいからあんまりのんびりしてられないんだよねぇ・・・ごめんね」
軽い口調で言う、魔族の男。
だが、それが出来るだけの実力と残忍さを持ち合わせていることをコハクたちは理解していた。
コハクの表情には諦めの色が浮かぶ・・・。
「そーそー、人間あきらめが肝心ってね・・・じゃあ、さようならだ」
男が両手に黒い短剣を出現させると、またも、一瞬にしてコハクたちの近くに移動した。
「悪いんだけど、そうはさせないよ!!」
コハクたちにとっても効きなれた声、そして、諦めていた心に希望の光が刺す。
「闇の刃!!」
「なっ!ぐああああ!!!」
黒い刃が魔族に襲い掛かり、その身を切り刻んでいった。
「ちぃ!!」
両手に出現させていた、短剣でその黒い刃を打ち砕くが、すでにその身にはかなりのダメージを受けているのか、後ろに飛びのき息を荒くする魔族。
「なんなんだ?今の攻撃は・・・魔族のお兄さんにこんなにダメージを与えられる人間がいるのかい?」
「実際、与えられてるんだからいるんじゃないかな?」
「こりゃまた、小さいお嬢さんが登場だ・・・その髪・・・噂に聞く闇の魔女か・・・」
「小さくない!」
カモメが気にしていることを魔族にまで言われ、激怒する。
「カモメさん!」
コハクとリーナ、そしてヒスイもカモメの近くに寄ってきた。
「大丈夫だった?」
「はい、なんとか・・・」
「よかった、それじゃ、下がってて、そこの失礼な魔族をちゃっちゃと倒しちゃうから」
「やっぱり魔族なんですね・・・」
「うん、今このツァインには何人かの魔族が襲って来てるんだよ」
「そんな!」
「でも、大丈夫、クオン達もきっと戦ってくれてるから、何とかなるよ♪」
そう、私の仲間のみんなはこの事態をただ眺めているなんてことはしない。
きっとみんな、各々で対処しているはずだ。
「凄い自信だねぇ・・・魔女のお嬢ちゃん、不意打ちでダメージを与えたくらいで少し、調子に乗り過ぎじゃないかい?」
「そんなことないよ、アンタらみたいな不意打ちなんて汚い真似をしないと国を落とすことのできないやつらなんかに負けるわけないもん」
「おーおー、確かにそりゃ耳が痛いねぇ・・・なら、試してみるかい?」
「当然♪」
バトーネを抜き放ち、私は魔族と対峙した。
「お兄様、先ほどの爆発は・・・」
「わからない・・・けど、何かが起きているみたいだ」
「私の魔法で辺りを見てみますか?」
「ああ、それがいいかもしれない」
二人の名前はコハクとリーナ、以前、カモメ達に救われたエルフの少年と少女出会る。
リーナはユニーク魔法である遠見の魔法で遠く離れた場所でも見ることが出来る。
その魔法を使って、爆発のあった場所を探ってみようというのだが・・・。
「あぶない!」
「きゃっ!」
コハクはリーナに飛びつきながら勢いよくその場から押しのける。
そして、先ほどまでリーナがいた場所には黒い針のようなものが三本突き刺さっていた。
「グルルルル」
ホワイトファングのヒスイが自分の主人を襲った相手がいるであろう場所に向かって唸る。
その場所には通りを華やかにするためであろうか木が植えられている。
そして、その後ろに向かってヒスイは唸っているのだ。
「誰だ!」
コハクが弓を構えながらそちらを警戒した。
「あ~あ、外しちゃった上に見つかっちまったよ」
軽薄そうな声がすると、木の後ろから一人の鎧を纏った男が現れた。
「誰だって言われたら帝国の兵士かねぇ?」
「帝国の兵士・・・?それがなぜリーナを狙う!」
「別にそこの嬢ちゃんを狙ってるわけじゃないぜ?」
「どういう意味だ?」
「俺たちが狙ってるのはこの街の人間、全部さ」
楽しそうにそういう男に対して、リーナは恐怖を覚える。
この男はツァインの人間を狙ってきたと言うのだ。
「なぜ、そんなことをする!」
「さあね、王様に言われたからやるだけだしな、まあ、俺は人が殺せればなんでもいいけどね」
そう言うと、男は目の前から姿を消す。
いや、余りのスピードに姿を消したように見えたのだ。
男は一瞬にしてコハクの真横に移動していた。
「はい、一匹目」
「なっ!?」
男は手に持った黒い短剣のような形をした何かをコハク目掛けて振り下ろした。
「兄様!」
「ガウッ!!」
「おっと!」
コハクもリーナも男の動きについていけない中、ホワイトファングであるヒスイだけは男の動きを追えていたのだ。その為、男が悠々としゃべっている間に間合いを詰め、短剣が振り下ろされる前に攻撃を仕掛けた。
結果、男はヒスイの攻撃を避ける為、コハクに短剣を振り下ろす行為を中断するしかなかったのだ。
「そこのワンちゃん、やるねぇ」
最近はコハクたちの依頼に同行しているヒスイはかなり力を付けていて、冒険者の中でもかなり噂になっているのだ。
すごく強い賢いホワイトファングがいると・・・だが。
「きゃいん!」
「お兄さんもちょっと本気だしちゃおっかな」
今度はヒスイにすら捕らえることのできないスピードで間合いを詰めた男はヒスイの近くにくると思いっきりヒスイを蹴り飛ばすのだった。
「ヒスイ!」
「こいつ!」
蹴り飛ばされたヒスイの近くに近寄る、リーナ。
コハクは男に目掛けて弓を撃つのだが、男はそれを避けるでもなくそのまま受ける。
「なっ!?」
「悪いねぇ、そんな攻撃、お兄さんには効かねぇんだわ」
ニヤリと笑う男は右手に出現させた黒い短剣でコハクに斬りつける。
「ぐっ!」
「兄様!!」
右肩を斬り裂かれて、コハクは声を漏らす。
服の右肩が赤く染まった。
「ガウッ!!」
「おっと」
ヒスイは爪で攻撃を仕掛けるが、男には軽く躱されてしまう。
その光景を見て、リーナは疑問に思う。
(兄様の攻撃は躱さず受けたのに先ほどからヒスイの攻撃は躱すのはなぜ?)
そこまで考えて一つの事に思い当たる。
ホワイトファングという魔物は光の属性を持つ、魔物だ。
つまり、ヒスイの攻撃には光の属性が付与されている、あの男は光の属性攻撃に弱い?
(でも、通常の攻撃が全く効かず、光の属性の効く相手なんて・・・)
そんな存在いるのだろうか・・・ゴーストなどの精神体の魔物であれば当てはまるのだが、その場合は実体がない。先ほどの兄様の弓を身体で受けるという事は出来ないはずだ。
そこまで考えて、リーナは一つの存在に思い当たる、少し前に、カモメ達の仲間のディータの魂を奪った存在・・・。
「魔族・・・?」
「へえ、お嬢ちゃん物知りだねぇ」
リーナが口から溢すと、男は大正解と手を叩いて喜んだ。
「魔族だと・・・なんで魔族が帝国の兵なんかに!」
「あっはっは、、まあ、当然の疑問だよねぇ、でも悪いけど、そいつには答えられねぇや」
「なぜ!」
「俺も上には逆らえねぇのさ・・・それに、これから死んじまう嬢ちゃんたちには関係ないだろ?」
ニヤリと笑いながら目に狂気の色が見える。
その眼に、コハクとリーナは心の底から恐怖を覚えた。
魔族相手に駆け出しの冒険者である自分たちが勝てるわけもない。
その上、敵にダメージを与えるすべがヒスイの攻撃しかないとなると・・・自分たちは唯の足手まといでしかなかった。
「おーおー、顔に恐怖が出ちまってるぜ?そう言うのは隠さねぇとお兄さんみたいなやつは喜んじまうぞ?あっはっはっは!」
魔族の男は実に愉快そうに笑う。
あのスピードで動く敵から逃げるのは不可能である。
コハクはなんとかしてリーナだけでも逃がしたいと考えるが・・・。
「リーナ」
「嫌です。」
コハクがリーナの名前を呼ぶと即座に否定の言葉が返ってくる。
「私だけ逃げろというのでしょう?嫌です、兄様を置いて逃げたりしません、それに、あのスピードの敵から逃げられるとは思いません」
「ぐっ・・・」
リーナの言う通りである、今のコハクたちには目の前の敵から逃げるだけの実力もないのだ。
「まさに、絶体絶命だねぇ、お嬢ちゃんたち・・・けど、お兄さんはお仕事が忙しいからあんまりのんびりしてられないんだよねぇ・・・ごめんね」
軽い口調で言う、魔族の男。
だが、それが出来るだけの実力と残忍さを持ち合わせていることをコハクたちは理解していた。
コハクの表情には諦めの色が浮かぶ・・・。
「そーそー、人間あきらめが肝心ってね・・・じゃあ、さようならだ」
男が両手に黒い短剣を出現させると、またも、一瞬にしてコハクたちの近くに移動した。
「悪いんだけど、そうはさせないよ!!」
コハクたちにとっても効きなれた声、そして、諦めていた心に希望の光が刺す。
「闇の刃!!」
「なっ!ぐああああ!!!」
黒い刃が魔族に襲い掛かり、その身を切り刻んでいった。
「ちぃ!!」
両手に出現させていた、短剣でその黒い刃を打ち砕くが、すでにその身にはかなりのダメージを受けているのか、後ろに飛びのき息を荒くする魔族。
「なんなんだ?今の攻撃は・・・魔族のお兄さんにこんなにダメージを与えられる人間がいるのかい?」
「実際、与えられてるんだからいるんじゃないかな?」
「こりゃまた、小さいお嬢さんが登場だ・・・その髪・・・噂に聞く闇の魔女か・・・」
「小さくない!」
カモメが気にしていることを魔族にまで言われ、激怒する。
「カモメさん!」
コハクとリーナ、そしてヒスイもカモメの近くに寄ってきた。
「大丈夫だった?」
「はい、なんとか・・・」
「よかった、それじゃ、下がってて、そこの失礼な魔族をちゃっちゃと倒しちゃうから」
「やっぱり魔族なんですね・・・」
「うん、今このツァインには何人かの魔族が襲って来てるんだよ」
「そんな!」
「でも、大丈夫、クオン達もきっと戦ってくれてるから、何とかなるよ♪」
そう、私の仲間のみんなはこの事態をただ眺めているなんてことはしない。
きっとみんな、各々で対処しているはずだ。
「凄い自信だねぇ・・・魔女のお嬢ちゃん、不意打ちでダメージを与えたくらいで少し、調子に乗り過ぎじゃないかい?」
「そんなことないよ、アンタらみたいな不意打ちなんて汚い真似をしないと国を落とすことのできないやつらなんかに負けるわけないもん」
「おーおー、確かにそりゃ耳が痛いねぇ・・・なら、試してみるかい?」
「当然♪」
バトーネを抜き放ち、私は魔族と対峙した。
0
あなたにおすすめの小説
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
「キヅイセ。」 ~気づいたら異世界にいた。おまけに目の前にはATMがあった。異世界転移、通算一万人目の冒険者~
あめの みかな
ファンタジー
秋月レンジ。高校2年生。
彼は気づいたら異世界にいた。
その世界は、彼が元いた世界とのゲート開通から100周年を迎え、彼は通算一万人目の冒険者だった。
科学ではなく魔法が発達した、もうひとつの地球を舞台に、秋月レンジとふたりの巫女ステラ・リヴァイアサンとピノア・カーバンクルの冒険が今始まる。
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる