124 / 412
4章
ガルディアンヴォルフ
しおりを挟む
まずい・・・このままだと・・・全滅だ・・・クオンさん。
――――――――――じゃないっ!
いつまでクオンさんに頼っているつもりだ・・・俺はここに何をしに来た。
魔族との戦いの時に、少しでもクオンさんやカモメさんの役に立ちたいから力を付ける為に来たんじゃないのか!
負けそうになったらクオンさんを頼るんじゃ、いつまで経ってもレベルアップ出来ない。
立て・・・立って戦うんだっ!
「ぐ・・・うおおおおお!」
俺は力を振り絞って、節々が悲鳴を上げる体に喝を入れた。
そのおかげか、なんとか立ち上がることに成功する。
「はあっ・・・はあっ・・・」
さあ、どうする・・・立ち上がって終わりじゃ話にならない。
何とかして、グリフォンを倒さないと・・・。
幸い、ガーゴイルほどの防御力は無い、そのおかげで先程のリーナとの連携の攻撃で着いたグリフォンの傷(傷と呼べるか分からないほどのかすり傷だが)はグリフォン自身の放った風の弾と同じだけのダメージを与えているように見える。
ということは、先ほどのリーナの魔法を防いだことも含めて、魔法防御が高いのか。
なら、なんとしても物理で倒すしかない・・・しかし・・・。
「強射であれじゃ・・・」
そう、何を隠そう、先ほどリーナとの連携で放った強射は俺の技の中では最強の威力を誇るのだ。今のままじゃ駄目だ、なにか新しい攻撃を試さないと・・・。
とはいえ、魔法を使えない俺にはクオンさんのように魔法で身体能力を上げたり、風の魔法で足元を爆発させてロケットみたいに飛んでいくなんて真似も出来ない。
ほかに無いか?魔法みたいに自分の身体能力を上げる術は・・・。
「クァアアアアアア!!」
グリフォンが大きな咆哮を上げる。
見るとヒスイがグリフォン相手にその素早さを生かして奮闘していた。
グリフォンの大ぶりの攻撃を躱しながら自分の爪を当てていくヒスイ・・・だが、ヒスイの攻撃は当たるもグリフォンには蚊に刺された程度のダメージしか与えることが出来ていない。
いくら、コハク達と共に己の研鑽を積んできたヒスイとはいえ、元々がランクEの魔物である以上、ランクA―――その中でもA+とも言えるグリフォン相手では戦いにならないのだ。
「グルルルル」
ヒスイは自分の力不足を嘆いているのか悔しそうに低い唸り声を上げた。
だが、それでもヒスイは諦めない、何度も何度も攻撃をする。
自分の大好きな主人を護る為に、その主人の大切な仲間を護る為に、ヒスイは攻撃を繰り返した。
その次の瞬間、ヒスイの体が光に包まれる。
まるで、ヒスイの護りたいと言う気持ちに応えるかの様に眩いがとても暖かい、そして安心できる光がヒスイを包んだのだ。
「あれは・・・」
そう、その光を俺は知っている。
ヴァイスの森で、黄泉鴉に襲われたときにもホワイトウルフであるヒスイが放った光だ。
そしてホワイトウルフであったヒスイはその光が収まるとホワイトファングに進化したのだ・・・つまり、今回もヒスイは進化する。
暖かい光が消えると、そこには姿の変わったヒスイが悠然と立っていた。
「あれは・・・ガルディアンヴォルフ・・・」
驚いた、ランクEであった、ヒスイが進化するのだ恐らくランクDになるだろうと予想していた。
だが、ヒスイはそれを飛び越え、ランクBのガルディアンヴォルフへと進化したのだ。
ガルディアンヴォルフ、狼系の魔物中では個体数が少なく、希少モンスターと呼ばれているモンスターでランクBではあるが伝説のモンスターと言われている。ガルディアンヴォルフは知性が高く、その爪と牙は鉄をも斬り裂くという。多少の魔法をも操り、その頭の良さから、普通の魔物ように戦うと痛い目を見ると言われている為、冒険者の中では出会ったら戦わず逃げろと言われているほどの強者である。
ヒスイは今までよりさらに純白になった毛並みを輝かせ、悠然とグリフォンを睨みつけていた。
その姿にグリフォンは危険を抱いたのか、先ほどまで余裕をなくしているようにも見える。
姿を変えたヒスイがグリフォンに向かって走り出す、その速さはクオンさん並みの速さに見えた。
実際はクオンさんの方が早いのだろうけど、ぶっちゃけ俺にはその姿を捕らえることが出来ないのでどっちも同じなのだ。
ヒスイの姿が消えたと思うと、次の瞬間、グリフォンの悲鳴が聞こえる。
ヒスイの爪がグリフォンの皮膚を抉ったのだ。
初めて、ダメージらしいダメージを受けたグリフォンは怒りを覚えたのか、風の弾をヒスイに向けた乱発する。
その風の弾を軽々と躱すヒスイの姿はどこか美しいと思ってしまった。
「すごいな・・・」
「ソフィーナさん・・・」
いつの間にか起き上がりこちらに来ていたソフィーナさんがスピードでグリフォンを翻弄するヒスイの姿を見て感嘆の声を上げる。
ヒスイは恐らく風の魔法で己の身体能力を上げているのだろう。
風のないダンジョンなのにヒスイの白い毛が靡いているのように見えた。
ヒスイは僕らを護りたいと思う気持ちで己を進化させた・・・すごい・・・俺も負けてはいられない。
「・・・・・あ」
「ん?どうしたコハク?」
「気持ち・・・気・・・そうだ」
俺はヒスイの戦う姿とその心、護りたいと言う気持ちを見てあることを思い出した。
―――――――カモメさんと戦うラガナの姿である。
そうだ、ラガナの使っていた気だ・・・たしか、気は魔法の使えないものが魔法を使う者との戦いに負けないように編み出されたものだと聞いたことがある。
今の俺にぴったりじゃないか。
俺は、その考えに心が躍った、ひたすら弓の腕を鍛えるかもしくは聖武具のような武器を手に入れるしかないのでは?と思っていたのだが、そうだ、気を使いこなすと言う術があった。
「ソフィーナさん、気ってどうやったら使えるんでしょう?」
「む・・・気か・・・」
とはいえ、俺は気の使い方を知らない、いきなり使いたいと思ったから使えるようなものではないのだ。
だけど、もしかしたら、ソフィーナさんなら知っているかもと思い聞いてみた。
「気か・・・アネル殿に習ったことがあるのだが・・・」
「本当ですか!教えてください!」
ソフィーナさんは気の使い方を知っているようだった。
やった!これなら、成長する切っ掛けになるかも・・・そう思い心をさらに躍らせる俺。
「う、うむ、アネル殿言うには、こう・・・ガァーっとなった心の力を体中にズバーっと巡らせる・・・らしい」
「・・・・・・・・・・・・・え?」
踊った俺の心は一瞬にして静かになってしまった・・・・。
――――――――――じゃないっ!
いつまでクオンさんに頼っているつもりだ・・・俺はここに何をしに来た。
魔族との戦いの時に、少しでもクオンさんやカモメさんの役に立ちたいから力を付ける為に来たんじゃないのか!
負けそうになったらクオンさんを頼るんじゃ、いつまで経ってもレベルアップ出来ない。
立て・・・立って戦うんだっ!
「ぐ・・・うおおおおお!」
俺は力を振り絞って、節々が悲鳴を上げる体に喝を入れた。
そのおかげか、なんとか立ち上がることに成功する。
「はあっ・・・はあっ・・・」
さあ、どうする・・・立ち上がって終わりじゃ話にならない。
何とかして、グリフォンを倒さないと・・・。
幸い、ガーゴイルほどの防御力は無い、そのおかげで先程のリーナとの連携の攻撃で着いたグリフォンの傷(傷と呼べるか分からないほどのかすり傷だが)はグリフォン自身の放った風の弾と同じだけのダメージを与えているように見える。
ということは、先ほどのリーナの魔法を防いだことも含めて、魔法防御が高いのか。
なら、なんとしても物理で倒すしかない・・・しかし・・・。
「強射であれじゃ・・・」
そう、何を隠そう、先ほどリーナとの連携で放った強射は俺の技の中では最強の威力を誇るのだ。今のままじゃ駄目だ、なにか新しい攻撃を試さないと・・・。
とはいえ、魔法を使えない俺にはクオンさんのように魔法で身体能力を上げたり、風の魔法で足元を爆発させてロケットみたいに飛んでいくなんて真似も出来ない。
ほかに無いか?魔法みたいに自分の身体能力を上げる術は・・・。
「クァアアアアアア!!」
グリフォンが大きな咆哮を上げる。
見るとヒスイがグリフォン相手にその素早さを生かして奮闘していた。
グリフォンの大ぶりの攻撃を躱しながら自分の爪を当てていくヒスイ・・・だが、ヒスイの攻撃は当たるもグリフォンには蚊に刺された程度のダメージしか与えることが出来ていない。
いくら、コハク達と共に己の研鑽を積んできたヒスイとはいえ、元々がランクEの魔物である以上、ランクA―――その中でもA+とも言えるグリフォン相手では戦いにならないのだ。
「グルルルル」
ヒスイは自分の力不足を嘆いているのか悔しそうに低い唸り声を上げた。
だが、それでもヒスイは諦めない、何度も何度も攻撃をする。
自分の大好きな主人を護る為に、その主人の大切な仲間を護る為に、ヒスイは攻撃を繰り返した。
その次の瞬間、ヒスイの体が光に包まれる。
まるで、ヒスイの護りたいと言う気持ちに応えるかの様に眩いがとても暖かい、そして安心できる光がヒスイを包んだのだ。
「あれは・・・」
そう、その光を俺は知っている。
ヴァイスの森で、黄泉鴉に襲われたときにもホワイトウルフであるヒスイが放った光だ。
そしてホワイトウルフであったヒスイはその光が収まるとホワイトファングに進化したのだ・・・つまり、今回もヒスイは進化する。
暖かい光が消えると、そこには姿の変わったヒスイが悠然と立っていた。
「あれは・・・ガルディアンヴォルフ・・・」
驚いた、ランクEであった、ヒスイが進化するのだ恐らくランクDになるだろうと予想していた。
だが、ヒスイはそれを飛び越え、ランクBのガルディアンヴォルフへと進化したのだ。
ガルディアンヴォルフ、狼系の魔物中では個体数が少なく、希少モンスターと呼ばれているモンスターでランクBではあるが伝説のモンスターと言われている。ガルディアンヴォルフは知性が高く、その爪と牙は鉄をも斬り裂くという。多少の魔法をも操り、その頭の良さから、普通の魔物ように戦うと痛い目を見ると言われている為、冒険者の中では出会ったら戦わず逃げろと言われているほどの強者である。
ヒスイは今までよりさらに純白になった毛並みを輝かせ、悠然とグリフォンを睨みつけていた。
その姿にグリフォンは危険を抱いたのか、先ほどまで余裕をなくしているようにも見える。
姿を変えたヒスイがグリフォンに向かって走り出す、その速さはクオンさん並みの速さに見えた。
実際はクオンさんの方が早いのだろうけど、ぶっちゃけ俺にはその姿を捕らえることが出来ないのでどっちも同じなのだ。
ヒスイの姿が消えたと思うと、次の瞬間、グリフォンの悲鳴が聞こえる。
ヒスイの爪がグリフォンの皮膚を抉ったのだ。
初めて、ダメージらしいダメージを受けたグリフォンは怒りを覚えたのか、風の弾をヒスイに向けた乱発する。
その風の弾を軽々と躱すヒスイの姿はどこか美しいと思ってしまった。
「すごいな・・・」
「ソフィーナさん・・・」
いつの間にか起き上がりこちらに来ていたソフィーナさんがスピードでグリフォンを翻弄するヒスイの姿を見て感嘆の声を上げる。
ヒスイは恐らく風の魔法で己の身体能力を上げているのだろう。
風のないダンジョンなのにヒスイの白い毛が靡いているのように見えた。
ヒスイは僕らを護りたいと思う気持ちで己を進化させた・・・すごい・・・俺も負けてはいられない。
「・・・・・あ」
「ん?どうしたコハク?」
「気持ち・・・気・・・そうだ」
俺はヒスイの戦う姿とその心、護りたいと言う気持ちを見てあることを思い出した。
―――――――カモメさんと戦うラガナの姿である。
そうだ、ラガナの使っていた気だ・・・たしか、気は魔法の使えないものが魔法を使う者との戦いに負けないように編み出されたものだと聞いたことがある。
今の俺にぴったりじゃないか。
俺は、その考えに心が躍った、ひたすら弓の腕を鍛えるかもしくは聖武具のような武器を手に入れるしかないのでは?と思っていたのだが、そうだ、気を使いこなすと言う術があった。
「ソフィーナさん、気ってどうやったら使えるんでしょう?」
「む・・・気か・・・」
とはいえ、俺は気の使い方を知らない、いきなり使いたいと思ったから使えるようなものではないのだ。
だけど、もしかしたら、ソフィーナさんなら知っているかもと思い聞いてみた。
「気か・・・アネル殿に習ったことがあるのだが・・・」
「本当ですか!教えてください!」
ソフィーナさんは気の使い方を知っているようだった。
やった!これなら、成長する切っ掛けになるかも・・・そう思い心をさらに躍らせる俺。
「う、うむ、アネル殿言うには、こう・・・ガァーっとなった心の力を体中にズバーっと巡らせる・・・らしい」
「・・・・・・・・・・・・・え?」
踊った俺の心は一瞬にして静かになってしまった・・・・。
0
あなたにおすすめの小説
俺だけ永久リジェネな件 〜パーティーを追放されたポーション生成師の俺、ポーションがぶ飲みで得た無限回復スキルを何故かみんなに狙われてます!〜
早見羽流
ファンタジー
ポーション生成師のリックは、回復魔法使いのアリシアがパーティーに加入したことで、役たたずだと追放されてしまう。
食い物に困って余ったポーションを飲みまくっていたら、気づくとHPが自動で回復する「リジェネレーション」というユニークスキルを発現した!
しかし、そんな便利なスキルが放っておかれるわけもなく、はぐれ者の魔女、孤高の天才幼女、マッドサイエンティスト、魔女狩り集団、最強の仮面騎士、深窓の令嬢、王族、謎の巨乳魔術師、エルフetc、ヤバい奴らに狙われることに……。挙句の果てには人助けのために、危険な組織と対決することになって……?
「俺はただ平和に暮らしたいだけなんだぁぁぁぁぁ!!!」
そんなリックの叫びも虚しく、王国中を巻き込んだ動乱に巻き込まれていく。
無双あり、ざまぁあり、ハーレムあり、戦闘あり、友情も恋愛もありのドタバタファンタジー!
私の薬華異堂薬局は異世界につくるのだ
柚木 潤
ファンタジー
薬剤師の舞は、亡くなった祖父から託された鍵で秘密の扉を開けると、不思議な薬が書いてある古びた書物を見つけた。
そしてその扉の中に届いた異世界からの手紙に導かれその世界に転移すると、そこは人間だけでなく魔人、精霊、翼人などが存在する世界であった。
舞はその世界の魔人の王に見合う女性になる為に、異世界で勉強する事を決断する。
舞は薬師大学校に聴講生として入るのだが、のんびりと学生をしている状況にはならなかった。
以前も現れた黒い影の集合体や、舞を監視する存在が見え隠れし始めたのだ・・・
「薬華異堂薬局のお仕事は異世界にもあったのだ」の続編になります。
主人公「舞」は異世界に拠点を移し、薬師大学校での学生生活が始まります。
前作で起きた話の説明も間に挟みながら書いていく予定なので、前作を読んでいなくてもわかるようにしていこうと思います。
また、意外なその異世界の秘密や、新たな敵というべき存在も現れる予定なので、前作と合わせて読んでいただけると嬉しいです。
以前の登場人物についてもプロローグのに軽く記載しましたので、よかったら参考にしてください。
おっさん武闘家、幼女の教え子達と十年後に再会、実はそれぞれ炎・氷・雷の精霊の王女だった彼女達に言い寄られつつ世界を救い英雄になってしまう
お餅ミトコンドリア
ファンタジー
パーチ、三十五歳。五歳の時から三十年間修行してきた武闘家。
だが、全くの無名。
彼は、とある村で武闘家の道場を経営しており、〝拳を使った戦い方〟を弟子たちに教えている。
若い時には「冒険者になって、有名になるんだ!」などと大きな夢を持っていたものだが、自分の道場に来る若者たちが全員〝天才〟で、自分との才能の差を感じて、もう諦めてしまった。
弟子たちとの、のんびりとした穏やかな日々。
独身の彼は、そんな彼ら彼女らのことを〝家族〟のように感じており、「こんな毎日も悪くない」と思っていた。
が、ある日。
「お久しぶりです、師匠!」
絶世の美少女が家を訪れた。
彼女は、十年前に、他の二人の幼い少女と一緒に山の中で獣(とパーチは思い込んでいるが、実はモンスター)に襲われていたところをパーチが助けて、その場で数時間ほど稽古をつけて、自分たちだけで戦える力をつけさせた、という女の子だった。
「私は今、アイスブラット王国の〝守護精霊〟をやっていまして」
精霊を自称する彼女は、「ちょ、ちょっと待ってくれ」と混乱するパーチに構わず、ニッコリ笑いながら畳み掛ける。
「そこで師匠には、私たちと一緒に〝魔王〟を倒して欲しいんです!」
これは、〝弟子たちがあっと言う間に強くなるのは、師匠である自分の特殊な力ゆえ〟であることに気付かず、〝実は最強の実力を持っている〟ことにも全く気付いていない男が、〝実は精霊だった美少女たち〟と再会し、言い寄られ、弟子たちに愛され、弟子以外の者たちからも尊敬され、世界を救って英雄になってしまう物語。
(※第18回ファンタジー小説大賞に参加しています。
もし宜しければ【お気に入り登録】で応援して頂けましたら嬉しいです!
何卒宜しくお願いいたします!)
追放貴族少年リュウキの成り上がり~魔力を全部奪われたけど、代わりに『闘気』を手に入れました~
さとう
ファンタジー
とある王国貴族に生まれた少年リュウキ。彼は生まれながらにして『大賢者』に匹敵する魔力を持って生まれた……が、義弟を溺愛する継母によって全ての魔力を奪われ、次期当主の座も奪われ追放されてしまう。
全てを失ったリュウキ。家も、婚約者も、母の形見すら奪われ涙する。もう生きる力もなくなり、全てを終わらせようと『龍の森』へ踏み込むと、そこにいたのは死にかけたドラゴンだった。
ドラゴンは、リュウキの境遇を憐れみ、ドラゴンしか使うことのできない『闘気』を命をかけて与えた。
これは、ドラゴンの力を得た少年リュウキが、新しい人生を歩む物語。
俺たちYOEEEEEEE?のに異世界転移したっぽい?
くまの香
ファンタジー
いつもの朝、だったはずが突然地球を襲う謎の現象。27歳引きニートと27歳サラリーマンが貰ったスキル。これ、チートじゃないよね?頑張りたくないニートとどうでもいいサラリーマンが流されながら生きていく話。現実って厳しいね。
異世界召喚に条件を付けたのに、女神様に呼ばれた
りゅう
ファンタジー
異世界召喚。サラリーマンだって、そんな空想をする。
いや、さすがに大人なので空想する内容も大人だ。少年の心が残っていても、現実社会でもまれた人間はまた別の空想をするのだ。
その日の神岡龍二も、日々の生活から離れ異世界を想像して遊んでいるだけのハズだった。そこには何の問題もないハズだった。だが、そんなお気楽な日々は、この日が最後となってしまった。
銀眼の左遷王ケントの素人領地開拓&未踏遺跡攻略~だけど、領民はゼロで土地は死んでるし、遺跡は結界で入れない~
雪野湯
ファンタジー
王立錬金研究所の研究員であった元貴族ケントは政治家に転向するも、政争に敗れ左遷された。
左遷先は領民のいない呪われた大地を抱く廃城。
この瓦礫に埋もれた城に、世界で唯一無二の不思議な銀眼を持つ男は夢も希望も埋めて、その謎と共に朽ち果てるつもりでいた。
しかし、運命のいたずらか、彼のもとに素晴らしき仲間が集う。
彼らの力を借り、様々な種族と交流し、呪われた大地の原因である未踏遺跡の攻略を目指す。
その過程で遺跡に眠っていた世界の秘密を知った。
遺跡の力は世界を滅亡へと導くが、彼は銀眼と仲間たちの力を借りて立ち向かう。
様々な苦難を乗り越え、左遷王と揶揄された若き青年は世界に新たな道を示し、本物の王となる。
酒好きおじさんの異世界酒造スローライフ
天野 恵
ファンタジー
酒井健一(51歳)は大の酒好きで、酒類マスターの称号を持ち世界各国を飛び回っていたほどの実力だった。
ある日、深酒して帰宅途中に事故に遭い、気がついたら異世界に転生していた。転移した際に一つの“スキル”を授かった。
そのスキルというのは【酒聖(しゅせい)】という名のスキル。
よくわからないスキルのせいで見捨てられてしまう。
そんな時、修道院シスターのアリアと出会う。
こうして、2人は異世界で仲間と出会い、お酒作りや飲み歩きスローライフが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる