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4章
少年の決意
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「ガァーっと、ズバーっと」
俺はとりあえず、ソフィーナさんの言っていたアネルさんの教えを理解しようと、一所懸命に考えていた。
しかし・・・。
「だぁああああ!わかるかぁあああああ!!」
「お、落ち着けコハク!」
俺が頭を掻きむしりながら悶えると、ソフィーナさんが心配してくれる。
ガァーっとかズバーって何なんだよ!!
「アネル殿はなんというか・・・感覚で物を言う事が多くてな・・・」
ソフィーナさんは昔、アネルさんに剣を教えてもらっていたらしい、その時でも今のような教え方だったようでソフィーナさんも苦労したとのことだ。
「私も教えられた時はなんとか気を習得しようと思ったのだが・・・如何せんさっぱりでな」
ソフィーナさんでも理解することが出来ず、習得できなかったようだ。
もちろんソフィーナさんは、本や文献で気の事を調べたらしい、だが、気の扱い方については大した文献があらず、調べたところ使える人間もアネルさんの他にいるかどうかも分からなかったらしい。
とはいえ、どうすればいいのか・・・いくら何でもガァー!とかではどうしようもない。
「む、そうだ、もう一つアネル殿は言っていたな、気は心だとか?」
「心・・・?」
これまたさっぱりだ・・・駄目だ、これじゃ今すぐに出来るようになんて・・・。
「きゃいん!」
ヒスイの悲鳴に気付き、そちらを見てみると、グリフォンの羽がヒスイを弾いていた。
ヒスイは進化を果たし、今までとは比べ物にならないくらい強くなっている。
だが・・・それでも、グリフォンには届かないのか徐々に追いつめられていた。
いけない、考えている場合じゃない、少しでもヒスイの援護をしないと、グリフォンとまともに戦えるのはヒスイだけなのだ。
「二連射!!」
俺の放った二つの矢が、グリフォンの眼を目掛けて飛んでいく、グリフォンはそれに気づき軽々と羽で俺の矢を弾き返す。
そして口から風の弾をこちらへと返してきた。
「くっ!」
俺は何とかその風の弾を躱す、そして、その動作で出来た隙をヒスイが突く。
自分から視線を離したすきにヒスイはグリフォンへと飛び掛かる・・・が、グリフォンはそれに気づいていたのか飛び掛かったヒスイにも風の弾を即座に放った。
「ガウ!!」
ヒスイの体が光り、グリフォンの風の弾を跳ね返す。
「今のは・・・?」
「恐らく光の魔法の光壁だろう」
すごい・・・進化したヒスイは光の魔法も使えるのか・・・。
「ガウ!!」
ヒスイの爪が、グリフォンを捕らえる。
グリフォンは肩口にその爪を受け、血を流す。
よし、少しずつでもダメージを与えられるなら・・・勝機があるかもしれない。
「私も行くぞ!」
ソフィーナさんがグリフォンに向かって走り出す。
ソフィーナさんはグリフォンが迎撃しようと放つ風の弾をその身に受けながらも敵に向かって突き進む。
相変わらずの打たれ強さである。
「喰らえ!!」
ソフィーナさんの剣がグリフォンの足に傷を付けると、グリフォンが悲鳴を上げる。
続けざまにもう一太刀を浴びせようとするが、今度は羽により阻まれてしまった。
「ガウ!!」
そこにヒスイの爪がグリフォンの背中を抉る。
グリフォンが警戒していなかったのか、今までの中で一番のダメージが入ったのだろう、グリフォンは一際大きい悲鳴を上げた。
「いいぞ、ヒスイ!」
ソフィーナさんの声にガウ!と一言返すヒスイ。
行ける!二人がそう思った矢先、二人は動きを止めた・・・いや、止めさせられた。
「クァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
グリフォンが今までにない咆哮を上げたのだ、その咆哮で大気が揺れた。
いや、それだけじゃない、俺の心に恐怖という感情が再び芽生えてくる。それほど、咆哮を上げたグリフォンの姿が恐ろしく見えた。
――――――怒り。
ダメージを受けたグリフォンはその怒りを前面に出しているのかその気迫だけで俺らを圧倒する。
そう思えるほど、グリフォンの咆哮は俺らの心に響いたのだ。
「ガッ!?」
グリフォンの前足が、動きを止めたソフィーナさんを襲う、そしてそれを避けられず、弾き飛ばされたソフィーナさんにグリフォンは容赦なく追撃の螺旋風槍 を放った。
「何ッ!?・・・があああああ!!!」
その直撃を受けたソフィーナさんはボロボロになり床を転がる。
そして、床に倒れると、動かなくなった。
「ソフィーナさん!!!」
「きゃいん!!」
俺がソフィーナさんに駆け寄ろうとするとヒスイの悲鳴が聞こえる。
ソフィーナさんと同じように動きを止めたヒスイがグリフォンに後ろ足で蹴り飛ばされたのだ。
ソフィーナさんがやられたのを見ていたヒスイは床に着地すると同時にその場から離れる。
そこに先ほどと同じように螺旋風槍 が飛んできていた。
ヒスイは何とかそれを躱したが、グリフォンは再び螺旋風槍 を放とうとしている。駄目だ、あんなのを連射されたとそのうちに捕まる・・・。
「爆発炎弾!!」
グリフォンが風の槍を放とうとした瞬間、炎の爆発がグリフォンの頭に直撃する。
「リーナ!」
傷つきながらも立ち上がっていたリーナが炎の魔法を放ったのだ。
しかし、もうほとんど魔力がないのか、リーナのとてもつらそうな顔をしていた。
「リーナ、そこから離れろ!!」
グリフォンがリーナの方に向かって風の槍を放とうとしていた。
フレイムエクリスでは大したダメージにもならなかった、いや、それどころかグリフォンの怒りを買っただけだ。
駄目だ、リーナが風の槍なんかを喰らったら・・・。
頑丈なソフィーナさんですら、あんなにボロボロになってしまったのだ、リーナでは耐えられないだろう。さきほどのように光の壁を張る魔力も残っていないはずだ。
俺は必死にリーナの元へ駆けようとするが間に合わない。
グリフォンから放たれた風の槍はすでにリーナの目の前まで迫っていた。
そして、その風の槍がリーナに当たる直前、リーナの前に影がひとつ現れた。
「キャイン!!」
「きゃあああ!」
ヒスイだ、ヒスイがリーナの壁となりリーナの前に現れ、光の壁で風の槍を防ごうとする。
だが、風の槍と光の壁の衝突で起きた衝撃で二人は跳ね飛ばされてしまった。
「リーナ、ヒスイ!」
俺は駆け寄ると、二人の無事を確認する。
リーナは気絶をしてしまったようで、意識が無い。
ヒスイの方は立ち上がり、まだ戦えると言うかのようにグリフォンを睨みつけていた。
駄目だ・・・まだヒスイが戦えるとは言っても、勝ち目なんてない・・・。
「兄様・・・」
俺が絶望をすると、目を覚ましたのかリーナが声を掛けてきた。
「リーナ大丈夫か!」
「兄様・・・兄様なら大丈夫です・・・私の兄様はカッコいいんですから・・・強い心を・・・」
ニコリとほほ笑むと、再びリーナは意識を失ってしまった。
俺は慌てて脈を確認したが、どうやら再び気絶してしまっただけのようだ。
「よかった・・・」
強い心・・・そうだ、今の俺は気持ちで負けてしまっている、グリフォンの強さがなんだ!・・・敵が強いからって先ほどから頭で考えてばかりでまともに戦えていない。
敵が強かろうが弱かろうが、戦う前から心が負けてしまっていては勝ち目なんてないじゃないか!
(兄様はカッコいいんですから)
今の俺では胸を張ってリーナの言葉に答えられない。
リーナのカッコいい兄様でいる為にも、ここで負けるわけにはいかない。
自分を信じてくれているこの大事な少女を護る為ならたとえ神だろうが悪魔だろうが立ち向かうんだ。
「ヒスイ!まだ戦えるか!」
「ガウ!」
当然と言わんばかりにヒスイは吠えた。
よし、なんとしてもこのグリフォンを倒してやる、俺の大事な者を護る為に。
俺はとりあえず、ソフィーナさんの言っていたアネルさんの教えを理解しようと、一所懸命に考えていた。
しかし・・・。
「だぁああああ!わかるかぁあああああ!!」
「お、落ち着けコハク!」
俺が頭を掻きむしりながら悶えると、ソフィーナさんが心配してくれる。
ガァーっとかズバーって何なんだよ!!
「アネル殿はなんというか・・・感覚で物を言う事が多くてな・・・」
ソフィーナさんは昔、アネルさんに剣を教えてもらっていたらしい、その時でも今のような教え方だったようでソフィーナさんも苦労したとのことだ。
「私も教えられた時はなんとか気を習得しようと思ったのだが・・・如何せんさっぱりでな」
ソフィーナさんでも理解することが出来ず、習得できなかったようだ。
もちろんソフィーナさんは、本や文献で気の事を調べたらしい、だが、気の扱い方については大した文献があらず、調べたところ使える人間もアネルさんの他にいるかどうかも分からなかったらしい。
とはいえ、どうすればいいのか・・・いくら何でもガァー!とかではどうしようもない。
「む、そうだ、もう一つアネル殿は言っていたな、気は心だとか?」
「心・・・?」
これまたさっぱりだ・・・駄目だ、これじゃ今すぐに出来るようになんて・・・。
「きゃいん!」
ヒスイの悲鳴に気付き、そちらを見てみると、グリフォンの羽がヒスイを弾いていた。
ヒスイは進化を果たし、今までとは比べ物にならないくらい強くなっている。
だが・・・それでも、グリフォンには届かないのか徐々に追いつめられていた。
いけない、考えている場合じゃない、少しでもヒスイの援護をしないと、グリフォンとまともに戦えるのはヒスイだけなのだ。
「二連射!!」
俺の放った二つの矢が、グリフォンの眼を目掛けて飛んでいく、グリフォンはそれに気づき軽々と羽で俺の矢を弾き返す。
そして口から風の弾をこちらへと返してきた。
「くっ!」
俺は何とかその風の弾を躱す、そして、その動作で出来た隙をヒスイが突く。
自分から視線を離したすきにヒスイはグリフォンへと飛び掛かる・・・が、グリフォンはそれに気づいていたのか飛び掛かったヒスイにも風の弾を即座に放った。
「ガウ!!」
ヒスイの体が光り、グリフォンの風の弾を跳ね返す。
「今のは・・・?」
「恐らく光の魔法の光壁だろう」
すごい・・・進化したヒスイは光の魔法も使えるのか・・・。
「ガウ!!」
ヒスイの爪が、グリフォンを捕らえる。
グリフォンは肩口にその爪を受け、血を流す。
よし、少しずつでもダメージを与えられるなら・・・勝機があるかもしれない。
「私も行くぞ!」
ソフィーナさんがグリフォンに向かって走り出す。
ソフィーナさんはグリフォンが迎撃しようと放つ風の弾をその身に受けながらも敵に向かって突き進む。
相変わらずの打たれ強さである。
「喰らえ!!」
ソフィーナさんの剣がグリフォンの足に傷を付けると、グリフォンが悲鳴を上げる。
続けざまにもう一太刀を浴びせようとするが、今度は羽により阻まれてしまった。
「ガウ!!」
そこにヒスイの爪がグリフォンの背中を抉る。
グリフォンが警戒していなかったのか、今までの中で一番のダメージが入ったのだろう、グリフォンは一際大きい悲鳴を上げた。
「いいぞ、ヒスイ!」
ソフィーナさんの声にガウ!と一言返すヒスイ。
行ける!二人がそう思った矢先、二人は動きを止めた・・・いや、止めさせられた。
「クァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」
グリフォンが今までにない咆哮を上げたのだ、その咆哮で大気が揺れた。
いや、それだけじゃない、俺の心に恐怖という感情が再び芽生えてくる。それほど、咆哮を上げたグリフォンの姿が恐ろしく見えた。
――――――怒り。
ダメージを受けたグリフォンはその怒りを前面に出しているのかその気迫だけで俺らを圧倒する。
そう思えるほど、グリフォンの咆哮は俺らの心に響いたのだ。
「ガッ!?」
グリフォンの前足が、動きを止めたソフィーナさんを襲う、そしてそれを避けられず、弾き飛ばされたソフィーナさんにグリフォンは容赦なく追撃の螺旋風槍 を放った。
「何ッ!?・・・があああああ!!!」
その直撃を受けたソフィーナさんはボロボロになり床を転がる。
そして、床に倒れると、動かなくなった。
「ソフィーナさん!!!」
「きゃいん!!」
俺がソフィーナさんに駆け寄ろうとするとヒスイの悲鳴が聞こえる。
ソフィーナさんと同じように動きを止めたヒスイがグリフォンに後ろ足で蹴り飛ばされたのだ。
ソフィーナさんがやられたのを見ていたヒスイは床に着地すると同時にその場から離れる。
そこに先ほどと同じように螺旋風槍 が飛んできていた。
ヒスイは何とかそれを躱したが、グリフォンは再び螺旋風槍 を放とうとしている。駄目だ、あんなのを連射されたとそのうちに捕まる・・・。
「爆発炎弾!!」
グリフォンが風の槍を放とうとした瞬間、炎の爆発がグリフォンの頭に直撃する。
「リーナ!」
傷つきながらも立ち上がっていたリーナが炎の魔法を放ったのだ。
しかし、もうほとんど魔力がないのか、リーナのとてもつらそうな顔をしていた。
「リーナ、そこから離れろ!!」
グリフォンがリーナの方に向かって風の槍を放とうとしていた。
フレイムエクリスでは大したダメージにもならなかった、いや、それどころかグリフォンの怒りを買っただけだ。
駄目だ、リーナが風の槍なんかを喰らったら・・・。
頑丈なソフィーナさんですら、あんなにボロボロになってしまったのだ、リーナでは耐えられないだろう。さきほどのように光の壁を張る魔力も残っていないはずだ。
俺は必死にリーナの元へ駆けようとするが間に合わない。
グリフォンから放たれた風の槍はすでにリーナの目の前まで迫っていた。
そして、その風の槍がリーナに当たる直前、リーナの前に影がひとつ現れた。
「キャイン!!」
「きゃあああ!」
ヒスイだ、ヒスイがリーナの壁となりリーナの前に現れ、光の壁で風の槍を防ごうとする。
だが、風の槍と光の壁の衝突で起きた衝撃で二人は跳ね飛ばされてしまった。
「リーナ、ヒスイ!」
俺は駆け寄ると、二人の無事を確認する。
リーナは気絶をしてしまったようで、意識が無い。
ヒスイの方は立ち上がり、まだ戦えると言うかのようにグリフォンを睨みつけていた。
駄目だ・・・まだヒスイが戦えるとは言っても、勝ち目なんてない・・・。
「兄様・・・」
俺が絶望をすると、目を覚ましたのかリーナが声を掛けてきた。
「リーナ大丈夫か!」
「兄様・・・兄様なら大丈夫です・・・私の兄様はカッコいいんですから・・・強い心を・・・」
ニコリとほほ笑むと、再びリーナは意識を失ってしまった。
俺は慌てて脈を確認したが、どうやら再び気絶してしまっただけのようだ。
「よかった・・・」
強い心・・・そうだ、今の俺は気持ちで負けてしまっている、グリフォンの強さがなんだ!・・・敵が強いからって先ほどから頭で考えてばかりでまともに戦えていない。
敵が強かろうが弱かろうが、戦う前から心が負けてしまっていては勝ち目なんてないじゃないか!
(兄様はカッコいいんですから)
今の俺では胸を張ってリーナの言葉に答えられない。
リーナのカッコいい兄様でいる為にも、ここで負けるわけにはいかない。
自分を信じてくれているこの大事な少女を護る為ならたとえ神だろうが悪魔だろうが立ち向かうんだ。
「ヒスイ!まだ戦えるか!」
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