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7章
男の戦い
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広い一室に火花が散る。
クオンの一撃をアルメルダは黒い針を太くしそれで防ぐ。
そして細かい針を飛ばしクオンに攻撃するが、クオンはそれをすべて切り払う。
「やるねぇ……」
「そちらこそ……」
何が楽しいのか、お互いがお互いの顔を見合いニヤリと笑う。
「お兄さんの世界の為に負けてくれないかねぇ?」
「残念ですけど、こちらの世界の事の方が大事ですので……」
「そうかい……なら、仕方ないねぇ!」
再び、火花を散らしあうクオンの剣とアルメルダの黒い針、お互いが一歩も引かず、ギリギリで敵の攻撃を躱し、渾身の一撃を振るいあう。
だが、二人ともそれを躱し続ける。
「勝負が……つかない……ねっ!」
「っと……そうでもっ……ないですよっ!」
クオンがそう言うと、アルメルダの黒い針がクオンの腹部に刺さる……いや、刺さったように見えた。
「なっ!?」
「光の魔法で作った残像です」
「があっ!」
背後に現れたクオンの一撃が振り向いたアルメルダの腹部を横一文字に斬り裂く。
「くっ……こんな奥の手を隠していたのかい……」
「奥の手と言う程のものではありませんけどね……ですが、これでトドメです!」
「そうはいかないねぇ!!」
クオンが渾身の一撃を放つと、それにカウンターを取るかのように地面から黒い無数の針がクオンに襲い掛かる。
(相棒!!)
「ちっ!」
クオン攻撃を途中でやめ、後ろに飛びのくと咄嗟の事だった為、体勢を崩し地面を転げる。
アルメルダは腹部を抑えながらゆっくりと立ち上がると、いつものニヤニヤ顔を止め、真剣な表情でクオンを睨んでいた。
「悪いね、兄ちゃん……俺も負けるわけにはいかないんだ……」
「なぜです……なぜそうまでして僕らの世界を壊そうとするんです……」
「いつもいい加減な俺だけどね……俺にもいるんだよ……家族ってのが!」
「!?」
無数の針が再びクオンに襲い掛かる。
クオンはそれを切り払いながら、今度はアルメルダの方へと突き進んだ。
考えもしなかった……いや、考えないようにしていた。
カモメの話で魔王たちが自分たちの世界を護るためにこちらの世界を壊そうとしているというのは知っていた。ならば当然魔王たちにも自分の世界に護りたいものがあって当然なのだ。
そうでなければ、護る必要がないのだから、それこそ、こちらの世界でも別の世界でも乗っ取ってしまえばいいのだ。
クオンの心には同情の心が湧く……だが、クオンはそれを一瞬で払いのけ、再びアルメルダに殺意を向けた。
「兄ちゃん、良い奴だねぇ……そうさ、同情なんてしたって結果は変わらねぇ……俺たちかアンタらかどっちかが死ぬしかねぇんだ……」
「協力してリーンを倒すという手もありますよ?」
「さっきも言ったろ……そいつは無理だ……互いに仲間を殺し過ぎた……今更、お手て繋いでというわけにはいかねぇよ……」
カモメならそれでも、それを忘れて手を取り合いたいって言うのかもしれない。
あの子は本当に心の優しい子だから……だけど僕には無理だった。
僕個人であれば特に問題は無い、カモメがそれを望むのであれば魔族と協力してもいい。
だが、他の人が……彼らに家族を殺された人たちがそれを認めるとは思えない……そして、それを無視して魔族と協力した場合、再びカモメが避難を浴び、魔族の仲間だと言われてしまう可能性もある。
やっと、彼女の濡れ衣を晴らせるようになったというのに……。
そして、それは魔族側も一緒だろう、多くの仲間を殺した僕らと手を組むことを良しとしない者もいるだろう……。
互いに、手を取り合うという手段はとれないのだ……本当の敵が他にいるにも関わらず。
クオンはやり切れない気持ちで一杯になるが……それでも、自分が負けるわけには……負けてあげるわけにはいかないのだ。
「覚悟は決まったかい……兄ちゃん?」
「ええ」
「そうかい、なら決着と行こう」
「……はい」
一瞬の静けさが訪れる、そして、二人の戦いで脆くなっていた壁の一部が崩れ落ち、大きな音を立てた。
それが合図とでもいうかのように二人は同時に動き出す。
「これでどうだ!!」
アルメルダの周りに黒い針が無数に出現する。
そしてそれを飛ばし、クオンへ攻撃するが……アルメルダの針はそれだけではなかった。
クオンの背後からも無数の鉄棒くらいの太さの黒い針が出現し、クオンを串刺しにしようとする。
(相棒……)
「うん……全力だ!!」
クオンの身体が輝く。
クレイジュの力で最大まで強化されたクオンが一瞬にして背後の針を切り払い、そして負けから飛来する針に向き直る。
そして―――――――――― 一閃。
クオンが一振りクレイジュを振るうと、黒い針は全て弾かれた。
「兄ちゃん……俺達魔族より化け物だねぇ……」
一瞬にして、アルメルダの脇をすり抜け、背後に通り過ぎていったクオンにアルメルダは言葉をかける。
そして……。
「がふっ」
クオンはすり抜け様にアルメルダを横に真っ二つにししていた。
上半身と下半身がズレていき、下半身の支えを無くした上半身が地面へと落ちる。
「あ~あ、敗けちまった……アリステト……すまねぇな……魔王様、申し訳ありません」
「アルメルダ……」
「気にすんなよ兄ちゃん……アンタはアンタのなすべきことをしたんだ……まあ、ついでに俺たちを騙したやつを倒して俺たちの世界に流れ込んでいる闇も止めてくれ……ついでで良いんでね」
「ああ、リーンを倒せばそうなるだろうから仕方ないけどそうしてあげるよ」
「ハハハ……そいつはありがたい……ねぇ……」
アルメルダは笑いながら消滅していった。
クオンはその場を離れ、先へと進む……後ろを振り向くことはなく、魔王の元へと向かうのだった。
クオンの一撃をアルメルダは黒い針を太くしそれで防ぐ。
そして細かい針を飛ばしクオンに攻撃するが、クオンはそれをすべて切り払う。
「やるねぇ……」
「そちらこそ……」
何が楽しいのか、お互いがお互いの顔を見合いニヤリと笑う。
「お兄さんの世界の為に負けてくれないかねぇ?」
「残念ですけど、こちらの世界の事の方が大事ですので……」
「そうかい……なら、仕方ないねぇ!」
再び、火花を散らしあうクオンの剣とアルメルダの黒い針、お互いが一歩も引かず、ギリギリで敵の攻撃を躱し、渾身の一撃を振るいあう。
だが、二人ともそれを躱し続ける。
「勝負が……つかない……ねっ!」
「っと……そうでもっ……ないですよっ!」
クオンがそう言うと、アルメルダの黒い針がクオンの腹部に刺さる……いや、刺さったように見えた。
「なっ!?」
「光の魔法で作った残像です」
「があっ!」
背後に現れたクオンの一撃が振り向いたアルメルダの腹部を横一文字に斬り裂く。
「くっ……こんな奥の手を隠していたのかい……」
「奥の手と言う程のものではありませんけどね……ですが、これでトドメです!」
「そうはいかないねぇ!!」
クオンが渾身の一撃を放つと、それにカウンターを取るかのように地面から黒い無数の針がクオンに襲い掛かる。
(相棒!!)
「ちっ!」
クオン攻撃を途中でやめ、後ろに飛びのくと咄嗟の事だった為、体勢を崩し地面を転げる。
アルメルダは腹部を抑えながらゆっくりと立ち上がると、いつものニヤニヤ顔を止め、真剣な表情でクオンを睨んでいた。
「悪いね、兄ちゃん……俺も負けるわけにはいかないんだ……」
「なぜです……なぜそうまでして僕らの世界を壊そうとするんです……」
「いつもいい加減な俺だけどね……俺にもいるんだよ……家族ってのが!」
「!?」
無数の針が再びクオンに襲い掛かる。
クオンはそれを切り払いながら、今度はアルメルダの方へと突き進んだ。
考えもしなかった……いや、考えないようにしていた。
カモメの話で魔王たちが自分たちの世界を護るためにこちらの世界を壊そうとしているというのは知っていた。ならば当然魔王たちにも自分の世界に護りたいものがあって当然なのだ。
そうでなければ、護る必要がないのだから、それこそ、こちらの世界でも別の世界でも乗っ取ってしまえばいいのだ。
クオンの心には同情の心が湧く……だが、クオンはそれを一瞬で払いのけ、再びアルメルダに殺意を向けた。
「兄ちゃん、良い奴だねぇ……そうさ、同情なんてしたって結果は変わらねぇ……俺たちかアンタらかどっちかが死ぬしかねぇんだ……」
「協力してリーンを倒すという手もありますよ?」
「さっきも言ったろ……そいつは無理だ……互いに仲間を殺し過ぎた……今更、お手て繋いでというわけにはいかねぇよ……」
カモメならそれでも、それを忘れて手を取り合いたいって言うのかもしれない。
あの子は本当に心の優しい子だから……だけど僕には無理だった。
僕個人であれば特に問題は無い、カモメがそれを望むのであれば魔族と協力してもいい。
だが、他の人が……彼らに家族を殺された人たちがそれを認めるとは思えない……そして、それを無視して魔族と協力した場合、再びカモメが避難を浴び、魔族の仲間だと言われてしまう可能性もある。
やっと、彼女の濡れ衣を晴らせるようになったというのに……。
そして、それは魔族側も一緒だろう、多くの仲間を殺した僕らと手を組むことを良しとしない者もいるだろう……。
互いに、手を取り合うという手段はとれないのだ……本当の敵が他にいるにも関わらず。
クオンはやり切れない気持ちで一杯になるが……それでも、自分が負けるわけには……負けてあげるわけにはいかないのだ。
「覚悟は決まったかい……兄ちゃん?」
「ええ」
「そうかい、なら決着と行こう」
「……はい」
一瞬の静けさが訪れる、そして、二人の戦いで脆くなっていた壁の一部が崩れ落ち、大きな音を立てた。
それが合図とでもいうかのように二人は同時に動き出す。
「これでどうだ!!」
アルメルダの周りに黒い針が無数に出現する。
そしてそれを飛ばし、クオンへ攻撃するが……アルメルダの針はそれだけではなかった。
クオンの背後からも無数の鉄棒くらいの太さの黒い針が出現し、クオンを串刺しにしようとする。
(相棒……)
「うん……全力だ!!」
クオンの身体が輝く。
クレイジュの力で最大まで強化されたクオンが一瞬にして背後の針を切り払い、そして負けから飛来する針に向き直る。
そして―――――――――― 一閃。
クオンが一振りクレイジュを振るうと、黒い針は全て弾かれた。
「兄ちゃん……俺達魔族より化け物だねぇ……」
一瞬にして、アルメルダの脇をすり抜け、背後に通り過ぎていったクオンにアルメルダは言葉をかける。
そして……。
「がふっ」
クオンはすり抜け様にアルメルダを横に真っ二つにししていた。
上半身と下半身がズレていき、下半身の支えを無くした上半身が地面へと落ちる。
「あ~あ、敗けちまった……アリステト……すまねぇな……魔王様、申し訳ありません」
「アルメルダ……」
「気にすんなよ兄ちゃん……アンタはアンタのなすべきことをしたんだ……まあ、ついでに俺たちを騙したやつを倒して俺たちの世界に流れ込んでいる闇も止めてくれ……ついでで良いんでね」
「ああ、リーンを倒せばそうなるだろうから仕方ないけどそうしてあげるよ」
「ハハハ……そいつはありがたい……ねぇ……」
アルメルダは笑いながら消滅していった。
クオンはその場を離れ、先へと進む……後ろを振り向くことはなく、魔王の元へと向かうのだった。
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