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7章
登場
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「ここは……どこですの?」
華美な装飾のされた一本の通路。その通路の両脇には柱が立ち並んでいた。
そんな場所でエリンシアは辺りを見回しながらそう呟く。
「どうやら、転移させられたようですけれど、ヴァルネッサ城には変わりない……みたいですわね?」
どこかはっきりとは分からないが、城の装飾の傾向や材質などが先ほどまでいたヴァルネッサ城と同じだという事に気付き、エリンシアはそう思った。
「みたいね……怪我とかはしてない?」
不意に後ろから知っている声がし、後ろを振り向く、そこにはよく知っているソウルイーターの姿ではなく、黒い髪の綺麗な女性が立っている。
戦闘に入る為に女神の姿になっているようだ。
「ディータさんもいらっしゃいましたのね」
「私だけじゃないわ、アネルもいるわよ」
「はい、私もいます。でも他の皆さんは見当たりませんね?」
どうやら、分断をされたらしい。
とはいえ、全員の目的が魔王を倒すことなのだ、ならばどこかで合流できるだろう。
「とにかく、進むしかありませんわね」
そう言い、前方に続く道を歩き始める。
歩き始めた先には大きな扉が見えていた。
通路にはまるでその扉へ誘導するかのように赤い絨毯が敷かれている。
「この先に来い……と言わんばかりね」
「恐らく敵が待ち構えているのでしょう……気を抜かないように」
「解りましたわ」
扉の前に立つとアネルは扉を開けようと、両手で大きな扉を押そうとする……が、両手が扉に届く前に扉は吹き飛んでいった。
「ちょっ」
驚くアネルの横で、ディータとエリンシアが足を上げている。
この二人、扉を蹴破ったのだ。
「お上品に入る必要もないでしょう?」
「魔王の城なのに豪華なのが気に入りませんでしたわ」
「あなた達……」
仲間の突飛な行動に頭を抱えるアネル。
だが、それもつかの間、奥から聞こえる声に再び顔を引き締める。
「野蛮な人間ね……魔王様に敬意を払えないのかしら?」
「アネルと言ったな……先日は世話になった……だが、今回はそうはいかんぞ?」
アネル達が声の方を見るとそこには二人の魔族がいた。
「確か、グラネルザさんでしたっけ?」
「そうだ、覚えてくれていて嬉しいぞ」
一人は十二神将のグラネルザ。
かつて、ツァインを襲った魔族の一人である。
もう一人は……
「私は初めましてですね……十二神将が一人、イルザと申します……」
「十二神将が二人ですの……」
「数が足りないんじゃない?私たちを相手にするにはね」
挑発ともとれる言葉にイルザは少し顔を歪める。
だが、ディータの言葉に応えたのは目の前にいる十二神将のどちらでもなかった。
「相変わらず、口の悪い、女神よの……」
「……なっ!?」
部屋の奥にもう一人、魔族が姿を見せた。
黒いローブを身に纏い、銀髪の男性が悠然とこちらに歩いてくる。
ディータにはその姿に見覚えがあった。
「……魔王」
そう、この男こそ、ヴァルネルサの王にして、異世界の魔王。
千年前の戦いでディータの命を奪った男である。
「相変わらず、三流魔王らしい、ダサい恰好をしているのね」
「ふん、貴様に言われたくはないわ……全身黒の根暗女め」
お互いが嫌味を言いあう。
「あれが、魔王ですの?」
「ええ、間違いありません……千年前と全く変わらない姿をしています」
「え?」
エリンシアの問いに答えたのはアネルであった。
アネルは突然出てきた魔王に困惑をしていたのか、自分が今、レナではなくアネルとしてこの場にいることを忘れ、そう答えてしまう。
だが、エリンシアはアネルの余裕のない表情に今思った疑問を飲み込んだ。
「貴様の姿を見た時は驚いたぞ、急遽グラネルザ達に頼み、ここに招いてやったのだ」
「あら、それはどうも……自分から死にたがるなんて酔狂な奴ね」
「笑わせる……貴様、以前より弱くなっているではないか……以前のような溢れる魔力がなくなっているぞ?」
「貴方みたいな三流魔族を倒すにはこれで十分よ」
「面白い、ならばやってみるがいい!グラネルザ、イルザは残りの二人を始末しろ……闇の女神は我が頂く!」
「「はっ!」」
魔王がそう命令をすると十二神将の二人は、それぞれ、エリンシアとアネルに向かってきた。
イルザは手の爪を伸ばし、エリンシアに向かって腕を振るう。
グラネルザは持っていた大剣をアネルに向かって振り下ろした。
エリンシアはその攻撃を軽々と躱し、自分の身体にリヒトコールをかける。
アネルは剣を抜き、グラネルザの大剣の軌道を切っ先から流すように逸らし、綺麗に避けた。
「ワタクシの相手は貴方ですのね!」
「ええ、すぐにあの世に送ってあげるわ」
「お~っほっほっほ、その言葉そっくりお返しいたしますわ!」
エリンシアとイルザは自分たちの拳をを使った戦いへと入った。
お互いにまずは様子見といったところなのか、エリンシアは銃を使わず、イルザもまた、腰につけている杖を使おうとはしていなかった。
そして、もう一方。
「あら、以前のように自分の腕を変形させないのね?」
「ああ、貴様相手に手を抜くわけにはいかないからな……」
「その剣を使った方が強いのかしら?」
「当然。――――この剣は魔王様にもらいし剣……この剣を使った私を以前の私とは思わぬほうがいいぞ?」
「そう、でも、あなたを倒すことに変わりはないわ」
「やってみろ!」
エリンシア達とは違い、最初から全力で来るグラネルザに、アネルも全力の剣劇で答える。
二人の剣が出す、火花が、その凄まじさを物語っていた。
「さて、我らも始めるとしようか?」
「そうね、早く二人の手助けに行かないとね」
「ふん、笑わせてくれる」
「本気よ?」
「相変わらず、気に食わん女だ!」
魔王の掌から銀色の魔力の塊が出現する。
そして、その塊の中から細い針のようなものがディータに向かって飛び出してきた。
「風よ!!」
ディータはその攻撃を風の魔法を使い防ぐ。
そして、魔王との戦いは始まるのであった。
華美な装飾のされた一本の通路。その通路の両脇には柱が立ち並んでいた。
そんな場所でエリンシアは辺りを見回しながらそう呟く。
「どうやら、転移させられたようですけれど、ヴァルネッサ城には変わりない……みたいですわね?」
どこかはっきりとは分からないが、城の装飾の傾向や材質などが先ほどまでいたヴァルネッサ城と同じだという事に気付き、エリンシアはそう思った。
「みたいね……怪我とかはしてない?」
不意に後ろから知っている声がし、後ろを振り向く、そこにはよく知っているソウルイーターの姿ではなく、黒い髪の綺麗な女性が立っている。
戦闘に入る為に女神の姿になっているようだ。
「ディータさんもいらっしゃいましたのね」
「私だけじゃないわ、アネルもいるわよ」
「はい、私もいます。でも他の皆さんは見当たりませんね?」
どうやら、分断をされたらしい。
とはいえ、全員の目的が魔王を倒すことなのだ、ならばどこかで合流できるだろう。
「とにかく、進むしかありませんわね」
そう言い、前方に続く道を歩き始める。
歩き始めた先には大きな扉が見えていた。
通路にはまるでその扉へ誘導するかのように赤い絨毯が敷かれている。
「この先に来い……と言わんばかりね」
「恐らく敵が待ち構えているのでしょう……気を抜かないように」
「解りましたわ」
扉の前に立つとアネルは扉を開けようと、両手で大きな扉を押そうとする……が、両手が扉に届く前に扉は吹き飛んでいった。
「ちょっ」
驚くアネルの横で、ディータとエリンシアが足を上げている。
この二人、扉を蹴破ったのだ。
「お上品に入る必要もないでしょう?」
「魔王の城なのに豪華なのが気に入りませんでしたわ」
「あなた達……」
仲間の突飛な行動に頭を抱えるアネル。
だが、それもつかの間、奥から聞こえる声に再び顔を引き締める。
「野蛮な人間ね……魔王様に敬意を払えないのかしら?」
「アネルと言ったな……先日は世話になった……だが、今回はそうはいかんぞ?」
アネル達が声の方を見るとそこには二人の魔族がいた。
「確か、グラネルザさんでしたっけ?」
「そうだ、覚えてくれていて嬉しいぞ」
一人は十二神将のグラネルザ。
かつて、ツァインを襲った魔族の一人である。
もう一人は……
「私は初めましてですね……十二神将が一人、イルザと申します……」
「十二神将が二人ですの……」
「数が足りないんじゃない?私たちを相手にするにはね」
挑発ともとれる言葉にイルザは少し顔を歪める。
だが、ディータの言葉に応えたのは目の前にいる十二神将のどちらでもなかった。
「相変わらず、口の悪い、女神よの……」
「……なっ!?」
部屋の奥にもう一人、魔族が姿を見せた。
黒いローブを身に纏い、銀髪の男性が悠然とこちらに歩いてくる。
ディータにはその姿に見覚えがあった。
「……魔王」
そう、この男こそ、ヴァルネルサの王にして、異世界の魔王。
千年前の戦いでディータの命を奪った男である。
「相変わらず、三流魔王らしい、ダサい恰好をしているのね」
「ふん、貴様に言われたくはないわ……全身黒の根暗女め」
お互いが嫌味を言いあう。
「あれが、魔王ですの?」
「ええ、間違いありません……千年前と全く変わらない姿をしています」
「え?」
エリンシアの問いに答えたのはアネルであった。
アネルは突然出てきた魔王に困惑をしていたのか、自分が今、レナではなくアネルとしてこの場にいることを忘れ、そう答えてしまう。
だが、エリンシアはアネルの余裕のない表情に今思った疑問を飲み込んだ。
「貴様の姿を見た時は驚いたぞ、急遽グラネルザ達に頼み、ここに招いてやったのだ」
「あら、それはどうも……自分から死にたがるなんて酔狂な奴ね」
「笑わせる……貴様、以前より弱くなっているではないか……以前のような溢れる魔力がなくなっているぞ?」
「貴方みたいな三流魔族を倒すにはこれで十分よ」
「面白い、ならばやってみるがいい!グラネルザ、イルザは残りの二人を始末しろ……闇の女神は我が頂く!」
「「はっ!」」
魔王がそう命令をすると十二神将の二人は、それぞれ、エリンシアとアネルに向かってきた。
イルザは手の爪を伸ばし、エリンシアに向かって腕を振るう。
グラネルザは持っていた大剣をアネルに向かって振り下ろした。
エリンシアはその攻撃を軽々と躱し、自分の身体にリヒトコールをかける。
アネルは剣を抜き、グラネルザの大剣の軌道を切っ先から流すように逸らし、綺麗に避けた。
「ワタクシの相手は貴方ですのね!」
「ええ、すぐにあの世に送ってあげるわ」
「お~っほっほっほ、その言葉そっくりお返しいたしますわ!」
エリンシアとイルザは自分たちの拳をを使った戦いへと入った。
お互いにまずは様子見といったところなのか、エリンシアは銃を使わず、イルザもまた、腰につけている杖を使おうとはしていなかった。
そして、もう一方。
「あら、以前のように自分の腕を変形させないのね?」
「ああ、貴様相手に手を抜くわけにはいかないからな……」
「その剣を使った方が強いのかしら?」
「当然。――――この剣は魔王様にもらいし剣……この剣を使った私を以前の私とは思わぬほうがいいぞ?」
「そう、でも、あなたを倒すことに変わりはないわ」
「やってみろ!」
エリンシア達とは違い、最初から全力で来るグラネルザに、アネルも全力の剣劇で答える。
二人の剣が出す、火花が、その凄まじさを物語っていた。
「さて、我らも始めるとしようか?」
「そうね、早く二人の手助けに行かないとね」
「ふん、笑わせてくれる」
「本気よ?」
「相変わらず、気に食わん女だ!」
魔王の掌から銀色の魔力の塊が出現する。
そして、その塊の中から細い針のようなものがディータに向かって飛び出してきた。
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そして、魔王との戦いは始まるのであった。
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