この異世界にはチートなんて存在しない!

こじらせた厨二病

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第1章 Closed β

3話 異世界への想い

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結界内に沈黙が走る。
地面に冷たい風が当たる。
なんでこんなに虚しいのだろうか。
「死ぬって?なんでだよ?!」
「元々、殺される寸前でした、こんなところにきて助けて貰えただけ神に感謝しなければならないほどの奇跡」
「だからって...」
「いいんです。そしてあなたが最後の1人」
「まだ、効果はあるんだろ?!」
「これ以上迷惑をかける訳にはいきません」
「分かったよ...」
そして、男は剣を取り、構えた。
「最後に言い忘れてた、あんた名前はなんて言うんだ?」
「トール=クロウリーだ」
「ありがとう」
あんで、感謝したのかは分からないが反射的にしてしまった。
すると、彼は俺に剣を刺して、耳元で囁いやた。
「あとは、頼みましたよシロさん...」
すると、痛みはないが、身体が燃えるように熱くそして、凍るように寒かった。
そして、一瞬にして五感が失われた。
真っ暗。ただ真っ暗だった。


瞼の裏側にうっすら光がさしてきた。
身体は重い。
しかし、意識はあるみたいだ。重い体を何とか動かそうとする。
「うぅ...う...」
言葉にならない声が漏れる。
そして、重い瞼を上げる。すると、光で一瞬めまいがしたがなんとか耐えた。
「...うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ」
思わず声がでた。
たしかに、覚悟はしていたが...まさか、本当に異世界転生してしまうとは思わなかった。
しかし、空気が綺麗だ。やはり、これはゲームと同じで中世のヨーロッパ風な感じだろうか?魔法とかあるのだろうか?色々な想像が膨らんでくる。
「しかし、草原のど真ん中に転生してしまったな」
綺麗な緑だ。こんなの、テレビでしか見たことがない。
「あいつ...戦争って言ってたけど...武器もなにもないのに何が出来るんだよ」
とりあえず、立ち上がるそして、疲れてた縮んだ体を伸ばす。
「よし!」
手のひらで自分のほっぺたを叩き気合を入れる。
「というより...ここどこだ?」
何もない、アイテムバックを確認したが、やはり何も無い。とりあえず、空気の入ったバックを背負い歩くことにした。
30分程歩くと少し奥に川が見えた。近くまで行こうとした。その時...シロの頭上の少し上から、青い自然的な色をした、光が空気を裂く。
「おいおい、なんだよこれ?!」
当たり前の反応をした。たしかに今までVRの中では魔法は何度も見てきた。しかし、やはり実際の肌で感じ取るのとは迫力もまた違ったものだった。
不気味な、不快な音を奏でながら空気を裂く。
完全に空中にゲートの様なものが出来た。少し身構える。
すると、なかから、禍々しい大きな杖を持った、魔法使いらしき人がでてきた。顔はフードを深く被っていてよく見えないが、男であることは分かった。背は高く、すらっとしていた。すると、男が喋る。
「お待ちしていました、異世界の英雄様」
「英雄様...?......俺のこと?!」
「さようでございます」
「あんたは、トールの仲間か?」
「はい...私はトール様の護衛だった、王宮魔術師バロンドール=シュタイナーと申します」
「そうか、話はだいたい聞いた」
「それなら話は早いです、今から移動します」
「え?!どこにだよ?」
「私の部屋にです」
疑問だらけの答えに言い返そうとしたが、なんか無駄な気がしたので、言葉を飲み込んだ。
すると、身体が軽くなってきた。そして、俺の質量が0に近い感覚を覚えた。すると、身体が宙に浮き始めた。
「うわぁー!うわぁぁぁぁぁ」
そんなリアクション芸人みたいな当たり前の反応してると、魔術師は杖を振り上げた。
「創造の世界よ我が願いを叶えたまえ...Arsenal(アルセナール)!」
「えっ?何したいま?!」
すると、宙に浮いたシロをさっき空気を裂いた光りが襲う。
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