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第42話 結末

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不思議な出来事だったけど、あの後俺はちゃんと学校に通うようになり、読書も日課になった。

そして、数年後、司書と結婚して、2人の子どもが出来た。男の子と女の子。お察しのとおり、梨偉人と詠子だ。

妻は今も司書を続け、俺は作家になった。あの世界では超エリートの高給取りと神だった司書と作家だけど、この世界ではただの物書きと一介の地方公務員だ。

よっぽどの人気作家なら印税で悠々自適、神と崇められることもあるが、今の俺は原稿料で暮らしているしがないラノベ作家だ。あの読書嫌いだった俺が大人になって作家になってるなんて笑える話だな。

梨偉人と詠子は、やっぱり本の虫だけど、その割に成績がそれほど振るわないのは何故だろう? 読書量と勉強ってイコールじゃないんだな。こっちの梨偉人もなんで書いてあるのに覚えるの?
が口癖だ。

まあ、もしかしたら将来、この国が読書量でレベルが決まる世界になって、二人が無双できるって世界線もあるかもしれないから、それを期待するとしよう。

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