幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜

海月 結城

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遺跡の探索③

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 遺跡の中は山に洞窟を掘ったかのような作りになっている。
 入口からの一本道を抜けた先には体育館が丸々一つ入るぐらいの大きさの広間が広がっていた。
 そこから五つの道に分かれる構造になっている。

「どうする? 一人で一つの道を攻略する? それとも、みんなで一つずつ攻略する?」

 多数決を行った結果一人一つ攻略することになった。

「それじゃ、みんな、またあとで」

 そして、カリーナ、ノルメ、僕、リュクス、院長の順番で、左から道に入っていった。

「なんで、一人で探索しないといけないのよー!!」

 一人になったカリーナはごねていた。お母さんにお菓子をねだったけど断られて、一人でお菓子をもとにあった場所に戻す子供のようにごねていた。

「フォレスに守ってほしかったよ!! 甘やかされたいよ!!! フォレスと二人っきりになりたいな……好きだぞ!! フォレス!!」

 そして、今回の遺跡探索にはご褒美がある。何か有益な情報を持って帰ってきた人にフォレスができる範囲で何かしてあげるというご褒美だ。ふわふわしたご褒美だが、みんなを動かすのには十分なご褒美だ。

「フォレスのご褒美のために頑張るぞ!!」

 そう息巻いていたカリーナだが、何故か足を止めていた。

「おかしい。ここさっきも見たことある」

 カリーナは同じところをループしていた。そして、それに気付いたのが同じ場所を五周してからだった。

「なんでだ? うーん、よく分かんないからもうちょっと歩いてみようかな」

 そして、再び歩くこと十分。カリーナはある場所を見つけた。

「見つけた。ここが同じ場所を繰り返す始まりと終わりの場所だ。ってことは、ここら辺に何かあるはず」

 壁を叩いたり壁に何か仕掛けがないかをじっくり見たが、見つからない。結局全部の壁を見て回ることになったが三週目。カリーナはついに見つけた。

「あった!!! これか!!!」

 カリーナが見つけたそれは、小さく突出石を見つけた。今まではそれを押していたのだが、試しに引いてみた。すると、ガコッと音と共に隣で隠し扉が開いた。

 その部屋は、宝箱とボタンがポツンと置いてあるだけの小さな部屋だった。

「え、あんなに時間かけたのに、なにこの部屋……いや、中身の方が大事だよね?」

 そして、宝箱を開けると、そこには紙が一枚。

『ここを見つけるのに周回したのかな?www
 乙でした~www
 ここには何もありませんよ~wwwwww
 それじゃ、また会おうね~』

「意味が分からないけど……煽ってるってことだけは分かった……スー――ッ、クソッたれえぇぇぇぇぇ!!!!! あー、むかつくむかつく!!!」

 その紙を破り散らかし、宝箱に八つ当たりをした。

「はぁ、イラつく!! さっさとこんなところ出よ。あ、ボタン」

 ボタンを押して部屋を見渡してみたけど何も変化が無かった。その部屋を出て、何度も見た道を歩いていると、ループを抜けたみたいで見たことのない道に出たと思ったら、すぐに大きな部屋が見えた。そこにはリュクス以外のみんなが集まっていた。

「あとは、リュクスを待つだけ……」

 と、そこにリュクスがやって来た。何故か、頭から生ごみを被ったリュクスがそこに立っていた。

「うわー、リュクスきたなーい!! どうしたの?」

 リュクスのその姿を見たカリーナは指さしながらお腹を抱えて笑っている。

「……分からん。いきなり降ってきた……ふん!!」
「ちょ、生ごみこっちに投げないでよ!!!」
「まだまだあるぞ」
「は!? フォ、フォレス助けて!!」
「そいつを助けたら分かってるよな?」
「……あー、ごめんね、カリーナ。僕も生ごみは……ちょっと……」
「え? ちょっ、フォレス! ひっ!!」
「喰らえ!!」
「き、ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 時は戻り、遺跡探索開始時間。リュクス視点

「やっと、一人になれた。最近は人も増えて一人の時間なんて取れなかったからな。ふぁ~、寝みーな。少し寝るか」

 遺跡を探索して、よさげな芝生を見つけた。そこで、横になって目を閉じた。
 横になって眠っていると、隣からの寝息で目を覚ました。

「……!? なんだお前!?」

 そこにいたのは、ゴリラのような変な生き物が横で寝ていた。しかも、ガン黒の鎧のような筋肉を持っていた。そんな奴が隣で寝ていて、魔王も一瞬息が詰まった。

「起きたんじゃな、君」
「……!? おまえ、喋るのか!? ってか、声高!!!」
「……言っちゃいけないこと言ったな、君」
「は?」
「声高いこと、気にしてるんじゃ!!!」

 ゴリラみたいなこいつは、腕を降り上げて地面を殴った。すると、地面に小さなクレーターが出来て、地面が揺れた。

「やる気か?」

 拳を構え、そいつと見合った。

「我は、ゴーンリ、名を名乗れ、君」
「リュクス、魔王だ」
「……魔王、か。お前はもう、我には勝てない」

 そして、戦いは始まった。
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