幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜

海月 結城

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遺跡の探索④

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 ゴリラみたいな魔物、名前がゴーリンとか言うふざけた名前のこいつは、別にそこまで強くない。既に五体ぐらい倒してる。

「お前、なんで死なない」
「死んでるぞ。ただ、何度も転生して生き返ってるだけだ」
「はぁ? 転生だ? なんだ、そのふざけた能力は」
「お前が魔王の限り、我は何度も転生する」
「俺が、魔王の限り……?」
「それじゃ、行くぞ」

 そして、ゴーリンは上に跳んで、ライダーキックのように攻撃を仕掛けてきた。その攻撃を後ろに跳んで躱す。着地を狙って顔面目掛けて横から蹴りを入れて吹き飛ばす。

「おいおい、死んじまったじゃねえか」
「クソめんどくせぇ能力だな。ほんと」

 それから更に十体ほど倒した。それで、分かったことがある。

「おまえ、小さくなってないか?」
「な!? なんだこれは!?」

 ゴーリンも俺に言われて気付いたのか、自分の体を見て驚いていた。

「倒してから復活するまでに三秒。十五体倒してそこまで縮むのか」
「おい、まさか、おまえ……!?」

 そして、復活してからすぐに倒す。それを繰り返すこと百回。最初二メートル程あった身長が今では十センチ程まで縮んだ。

「お前、ほんと小さくなったな」
「た、頼むから、も、もう、辞めて……」
「次に進む道を教えろ。この条件を呑めないなら更に小さくするぞ」
「お、教えます、教えますからもう、辞めてください」

 道案内をしてもらい、横穴とかを探しながら付いていくとゴーリンが何か探してるのかと聞いてきた。

「ここって、勇者と魔王の遺跡だろ? ここに、勇者か魔王の産物が無いか探してるんだよ」
「ここには無いですよ。この先に五つの道の合流地点があります。その先にいろいろあるはずですよ」
「そうか」
「それと、我はここから先には進めないので案内はここまでです」
「行動範囲あるんだな」
「はい。一応、ここから先に行かせないために存在してるので……」
「そうか、それじゃ、頑張れよ」

 ゴーリンと別れて、そのまま道をまっすぐに進むと、出口らしき物が見えた。走り出そうとしたその瞬間だった。頭上からガコンッと音がしたかと思ったら何かが上から降ってきた。

「!? くさ!!!!!!」

 それは、生ごみだった。状況が掴めずにその場から動けず、生ごみを全身に浴びながら俺は立ち尽くしていた。
 ゆっくりと後ろを見ると、ゴーリンが口元に手を当てて笑っている。ゴーリンの左手は壁のスイッチが押されていた。

ノルメ視点

 私はノルメ。元奴隷の聖女です。今は、聖女になった所為なのかは分かりませんが勇者であり親友のカリーナと共に旅をしています。何故かそこには魔王であるリュクスが居ます。忌々しい。

「遺跡ってことは、何か宝物みたいなのあるのかな?」

 と言っても、一本道で出口も見えてるから何もなさそうだ。

「勇者と魔王の遺跡って、勇者の仲間の情報はないのかな? 後で、お兄ちゃんに聞いてみようかな」

 特に代わり映え無い景色に飽きながら進むこと数分。頭の中に違和感を覚えた。

「何だろ、こっち?」

 違和感が向かう方向に進んでみると、そこにはただの壁があった。けれど、その壁をよく見てみると色の境界線が薄くあるのに気が付いた。右側の普通の壁は黄土色の周りと全く同じ色をしている。しかし、左側の違和感のある壁は黄土色よりも少し色が濃くなっていた。それが一枚の扉のようになっていた。

「これ、どうしたらいいんだろ?」

 手を触れてみるとそこには壁が壁として存在してい透けることはなかった。その後も、押してみたり取ってみたいな所を掴んで引いてみたがうんともすんとも言わなかった。

「だぁめだ!! 全然動かない!! なんで~?」

 その後も、殴ってみたり魔法を撃ってみたが全く動かない。そこで、試していなものがあったことに気が付いた。

「そうだ!! 聖女の魔力ならどうだろ?」

 そう思い聖女の力を身に纏って違和感のある壁に触れてみた。すると、先ほどまであった壁が嘘のように消え、スルッと通ることが出来た。

「うわっと、と、通れた。って、……なにこの部屋」

 その部屋は、まるで人が住んでいたんじゃないかと思わせるほどの生活感溢れる部屋になっていた。

「あのー、誰かいませんかー」

 特に返事を期待せずに呼びかけてみた。

「……返事は、無し、と」

 少し進んでみると、イスとテーブルそしてキッチンまでもが完備されていた。

「誰!?」

 声の聞こえるほうを見るとバスタオル一枚で髪の濡れている、女の私から見ても美しい感じる女性が立っていた。

「あ、怪しい者じゃありません。勝手に入ってすみませんでした」
「……そうね」

 その女性はバスタオル一枚でノルメに近づいてきた。
 ノルメの顔を覗き込むように屈むと、ノルメの顔が赤くなり顔を背けた。

「あ、あの……服着ませんか?」
「あら、ごめんなさい。少し話したいし、そこに座ってて」
「わ、分かりました」

 座らせて待たせるってことは、私が怪しい者じゃないってことはわかってもらえたのかな?
 少し待っていると、真っ白のワンピースを着たその人が戻ってきた。

「貴女、聖女でしょ?」

 向かいの席に座ったその人はいきなりそんなことを聞いてきた。
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