71 / 147
お祭り当日
しおりを挟む
今日は待ちに待った鉱石採掘祭の開催日。
王宮前の広間にはその広間を覆いつくすほどの人たちが集まっていた。
それから少し経って、王宮から王様が出てきた。その横には二人の男女が並んでいた。
王様が出てくると、周りのみんなが膝を付いて首を垂れた。僕だけが遅れて首を垂れた。
「クリエイ王国の国民、そして、このお祭りのためにこの国に来てくれた全員に感謝を伝える。さて、これからお祭りが開催されますが、皆さんには存分には楽しんでもらうために従来だったら二日で終わっていたこのお祭りを三日間の期間に延長した。存分に楽しんでくれ」
それから、細かいルールなどが隣の女性から発表があった。
・鉱山には、ピッケル一本と光魔石を持って行く。
・その時掘った鉱石は全部掘った人のものになる。
・換金したい人はその日のお祭りが終わったら換金所に行く。
・人が掘った鉱石を横取りしたら直ぐに分かるからやめること。
もし、それでも横取りした人が居たら逮捕され、十年の懲役刑に処される。
・お腹がすいたら近くのスタッフに声を掛けること。ちょっとしたお菓子や食べ物を貰える。
といった感じだった。
「それでは、今から鉱石採掘祭を始めます!」
お祭り参加者は幾つかのグループに分かれてスタッフに連れていかれた。
僕たち四人は同じグループだった。メーランとラーランは別のグループになってしまった。
明日は同じグループになれたらいいんだけど……
気を取り直して、連れていかれた鉱山はとても大きく、あちこちに赤茶色になっている土が置かれていた。
「あれって、捨てられるのかな?」
「捨てられるんじゃないか? あんなものあっても誰も得しないからな。逆に、なんであそこにほったらかしなのか気になるぐらいだ」
「そうなんだ。リュクスはあれが何だか知ってるの?」
「当たり前だろ」
「皆さん! こちらでピッケルと光魔石を貰ってください」
「フォレス! ノルメ! リュクス、楽しみだね!!」
「……そうだね」
「どんな鉱石が採れるんでしょうか?」
それを楽しみに、僕たちは洞窟の中に入っていった。
そして僕たちが最後のトリガーだったことに全く気が付かなかった。
護衛の冒険者十名とお祭り参加者二十名の合計三十名で洞窟に入った。
護衛の冒険者たちが採掘ポイントに連れて行ってくれる。
採掘ポイントに着くとそこに魔物が居ないかを冒険者の人たちが周りを探索してくれる。
安全を確保出来たら採掘の開始だ。
「皆さん。ここは安全です。存分に採掘してください!!」
そして、採掘祭が始まった。
僕たちは、みんなと離れた場所で採掘を開始した。
採掘祭が始まりおよそ二時間が経過した。
「ノルメ、出た?」
「……全然でないです」
「やっぱり? なんか、ピカピカに光ってるやつはあるんだけど、全然見つからないね」
「お兄ちゃんたちは何か出ました?」
「俺たちは、お前たちとは違うんだよ!!」
そう言ったリュクスの足元には幾つもの宝石が転がっていた。
その隣にいた僕の足元にも鉱石が転がっていた。
「お、お兄ちゃんの、う、裏切者!!!」
「フォレスのこと信じてなのに……」
「勝手に、信じ込まれても困るんだけど……」
「リュクスさん。お兄ちゃんに何か教えました?」
「少しだけな。お、なんだその眼は? 教えて欲しいか? 教えて欲しいならそれなりの態度が必要だよな」
「お、お兄ちゃん……」
「リュクス。それは嫌いな奴にやる奴。別に、ノルメとカリーナのこと嫌いじゃないなら教えてもいいなじゃないか?」
「嫌いではないが、悔しがってる顔が好きなんだよ。まぁいいよ、フォレスが言うなら教えるよ」
リュクスから教わったのは、この鉱山自体に魔力が微力に流れているらしく、その魔力が鉱石や宝石に流れ込んでいるらしい。
その魔力を辿って掘っていくと宝石が見つかる。
これを教わってから一時間。ノルメとカリーナの足元には幾つもの宝石が転がっていた。
「夜になると魔物が活発になるからそろそろ終わりかな」
取れた功績を袋に入れて僕たちはみんなが居る場所に戻った。
そこには、家族で参加している人達が嬉しそうな顔で集まっていた。
「よーし、全員集まったな。数を数えていくから動かないでくれよ」
点呼も終わり僕たちは洞窟を出た。
「なぁ、最後に合流した四人見たか?」
「見た見た、袋いっぱいに宝石持ってたよな」
「私、何回もこのお祭り護衛として参加してるけど、あんなに持ってる人は初めて見たわよ」
「俺も初めて見た。普通の人は一個二個だけなんだけどな」
護衛の人も驚く量を掘り出した僕たちは何も知らずに次の日を迎えた。
王宮前の広間にはその広間を覆いつくすほどの人たちが集まっていた。
それから少し経って、王宮から王様が出てきた。その横には二人の男女が並んでいた。
王様が出てくると、周りのみんなが膝を付いて首を垂れた。僕だけが遅れて首を垂れた。
「クリエイ王国の国民、そして、このお祭りのためにこの国に来てくれた全員に感謝を伝える。さて、これからお祭りが開催されますが、皆さんには存分には楽しんでもらうために従来だったら二日で終わっていたこのお祭りを三日間の期間に延長した。存分に楽しんでくれ」
それから、細かいルールなどが隣の女性から発表があった。
・鉱山には、ピッケル一本と光魔石を持って行く。
・その時掘った鉱石は全部掘った人のものになる。
・換金したい人はその日のお祭りが終わったら換金所に行く。
・人が掘った鉱石を横取りしたら直ぐに分かるからやめること。
もし、それでも横取りした人が居たら逮捕され、十年の懲役刑に処される。
・お腹がすいたら近くのスタッフに声を掛けること。ちょっとしたお菓子や食べ物を貰える。
といった感じだった。
「それでは、今から鉱石採掘祭を始めます!」
お祭り参加者は幾つかのグループに分かれてスタッフに連れていかれた。
僕たち四人は同じグループだった。メーランとラーランは別のグループになってしまった。
明日は同じグループになれたらいいんだけど……
気を取り直して、連れていかれた鉱山はとても大きく、あちこちに赤茶色になっている土が置かれていた。
「あれって、捨てられるのかな?」
「捨てられるんじゃないか? あんなものあっても誰も得しないからな。逆に、なんであそこにほったらかしなのか気になるぐらいだ」
「そうなんだ。リュクスはあれが何だか知ってるの?」
「当たり前だろ」
「皆さん! こちらでピッケルと光魔石を貰ってください」
「フォレス! ノルメ! リュクス、楽しみだね!!」
「……そうだね」
「どんな鉱石が採れるんでしょうか?」
それを楽しみに、僕たちは洞窟の中に入っていった。
そして僕たちが最後のトリガーだったことに全く気が付かなかった。
護衛の冒険者十名とお祭り参加者二十名の合計三十名で洞窟に入った。
護衛の冒険者たちが採掘ポイントに連れて行ってくれる。
採掘ポイントに着くとそこに魔物が居ないかを冒険者の人たちが周りを探索してくれる。
安全を確保出来たら採掘の開始だ。
「皆さん。ここは安全です。存分に採掘してください!!」
そして、採掘祭が始まった。
僕たちは、みんなと離れた場所で採掘を開始した。
採掘祭が始まりおよそ二時間が経過した。
「ノルメ、出た?」
「……全然でないです」
「やっぱり? なんか、ピカピカに光ってるやつはあるんだけど、全然見つからないね」
「お兄ちゃんたちは何か出ました?」
「俺たちは、お前たちとは違うんだよ!!」
そう言ったリュクスの足元には幾つもの宝石が転がっていた。
その隣にいた僕の足元にも鉱石が転がっていた。
「お、お兄ちゃんの、う、裏切者!!!」
「フォレスのこと信じてなのに……」
「勝手に、信じ込まれても困るんだけど……」
「リュクスさん。お兄ちゃんに何か教えました?」
「少しだけな。お、なんだその眼は? 教えて欲しいか? 教えて欲しいならそれなりの態度が必要だよな」
「お、お兄ちゃん……」
「リュクス。それは嫌いな奴にやる奴。別に、ノルメとカリーナのこと嫌いじゃないなら教えてもいいなじゃないか?」
「嫌いではないが、悔しがってる顔が好きなんだよ。まぁいいよ、フォレスが言うなら教えるよ」
リュクスから教わったのは、この鉱山自体に魔力が微力に流れているらしく、その魔力が鉱石や宝石に流れ込んでいるらしい。
その魔力を辿って掘っていくと宝石が見つかる。
これを教わってから一時間。ノルメとカリーナの足元には幾つもの宝石が転がっていた。
「夜になると魔物が活発になるからそろそろ終わりかな」
取れた功績を袋に入れて僕たちはみんなが居る場所に戻った。
そこには、家族で参加している人達が嬉しそうな顔で集まっていた。
「よーし、全員集まったな。数を数えていくから動かないでくれよ」
点呼も終わり僕たちは洞窟を出た。
「なぁ、最後に合流した四人見たか?」
「見た見た、袋いっぱいに宝石持ってたよな」
「私、何回もこのお祭り護衛として参加してるけど、あんなに持ってる人は初めて見たわよ」
「俺も初めて見た。普通の人は一個二個だけなんだけどな」
護衛の人も驚く量を掘り出した僕たちは何も知らずに次の日を迎えた。
0
あなたにおすすめの小説
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜
芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。
そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。
【カクヨムにも投稿してます】
転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~
ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。
コイツは何かがおかしい。
本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。
目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。
没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます
六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。
彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。
優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。
それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。
その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。
しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。
※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。
詳細は近況ボードをご覧ください。
荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました
夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。
スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。
ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。
驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。
※カクヨムで先行配信をしています。
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる