幼馴染みの2人は魔王と勇者〜2人に挟まれて寝た俺は2人の守護者となる〜

海月 結城

文字の大きさ
102 / 147

今までの振り返り

しおりを挟む
 仮面を被ることでレイさんの美貌を隠すことに成功した。
 僕たちの目的地であるフォーティス大陸への行き方を受付嬢に聞いた。
 そしたら、別の女性が教えてくれることになった。

「まず、自己紹介をさせてください。私は、冒険者ギルド・ラタン支部のムーナです」

 自己紹介を返してムーナさんの話を聞いた。

「フォーティス大陸ですか。こっからだと、遠いですね。今、地図を出しますね」

 ムーナさんは後ろから地図を持ってきた。机一杯に広げられた世界地図は驚くものだった。
 まるで、地球でこの世界の地図を描いたんじゃないかと思わせる程、洗礼されたものだった。

「この地図は、この世界が出来たと同時期に描かれたものらしいです。まぁ、そのことについてなんの文献にも載っていないので本当にそうなのか誰にも分かりません」

 ムーナさんの豆知識を聞き流して、本命のフォーティス大陸への行き方を聞いた。

「えー、今いるのがですね。ここです」

 指で示された場所は、今僕たちが旅をしてきたプレルンクエ大陸のど真ん中だった。

「え、ここですか?」
「はい。そう言えば、あなたたちは何処から来たんですか?」
「クリエイ王国の王都から来ました」
「クリエイ王国の王都からですか、大変だったでしょう? 今、あそこの近くにある、いえ、あった、エルフの森が全焼したって聞きました。あなた方が来た時期を考えると、丁度その時にクリエイ王国にいたと思うんですよ。にしても、クリエイ王国の王様は大変ですね。お祭りを開催したらその鉱山がダンジョン化してしまうし、近くにあったエルフの森は燃えるし、災難としか言えないですね」

 その話は耳が痛い。ムーナさんが話題にあげた話、全部に僕たちが絡んでいる。
 僕たちは軽い相槌を打って苦笑いするしかなかった。

「まぁ、こういった暗い話題は置いておいて、これからは、皆さんの楽しい旅の話しでもしますか」

 ムーナさんは、僕たちにどこの国を周ったのかを聞いてきた。
 一つ目は、メッツァルという街だった。あそこで、初めての身分証を作ったんだ。
 そう言えば、後でレイさんの身分証もあとで作らないと……。
 メッツァルでは、魔物の異常発生が起きて、僕とカリーナ、今はいないリュクスの三人で全滅させたんだ。
 まさか、報酬で貰った髪留めでカリーナが捕まって複製されるなんて思いもしなかった。
 神に近づいた男を倒して、メッツァルを護ったんだ。ただ、複製されたカリーナがどうなっているのか、そこをちゃんと話し合っていないのを寝る前に後悔している。
 それに、メッツァルに降った隕石の被害があの穴だけで済んだのも良かった。僕たちはあの隕石に対して何かしたわけではない、あの男が深層心理でメッツァルを好きだったから周りに影響が出なかったのか、真相は不明だ。

 続いては、ボルケイノだ。
 ボルケイノは近くに火山があり、温泉が有名な場所だ。
 そこで、ノルメと出会った。
 初めはカリーナが温泉で出会った少女だと思っていたら、カジノの悪人から逃げていたり、聖女だったりで驚いた。
 カジノの親玉らしき人が至極色の結晶からピーカックを召喚したこともあった。一度、手なずけて一緒に旅をしていたが今は何処かに行ってしまった。
 オークション会場に入るために体を成長してもらったのも忘れてはいけない。結局はお金が無くて何も落札できなかったんだけどね。
 なにより、忘れてはいけないのが、院長との再会だ。当たり前だが、数か月ぶりに会った院長は全く変わっていなかった。けど、僕たちの方は18歳の姿に成長していたから一目見て分かった院長は本当にすごいと思う。
 ボルケイノ付近の遺跡ではリュクスが生ごみを被ったり、ノルメが聖女の杖を持ってきたり、色々なことがあった。

 その後、院長とピーカックが急に居なくなったり、ノルメの本名と過去の国のことを知った。
 そこで出会った、ノルメの過去のメイドさんと会ったりした。

 そして、クリエイ王国に入ったのだ。

 それをムーナさんに端的に教えた。

「なるほど、という事は、左端辺りから上から回る感じに来たんですね。という事は、このまま右に向かって進むのが一番ですね。フォレスさんたちが来たのが北門なので東門から真っ直ぐに進むと海の側にある街に着きますよ。名前は《シーシップ》です。道もちゃんとあるので迷いはしないと思いますが、日数だけ掛かるので、そこだけ気を付けてください」

 そして、翌日。旅の準備を行って、その翌日にラタンを旅立った。冒険者ギルドと役所の人たちにはレイさんがいなくなることに物凄く惜しまれた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

異世界転生雑学無双譚 〜転生したのにスキルとか貰えなかったのですが〜

芍薬甘草湯
ファンタジー
エドガーはマルディア王国王都の五爵家の三男坊。幼い頃から神童天才と評されていたが七歳で前世の知識に目覚め、図書館に引き篭もる事に。 そして時は流れて十二歳になったエドガー。祝福の儀にてスキルを得られなかったエドガーは流刑者の村へ追放となるのだった。 【カクヨムにも投稿してます】

転生したら最強種の竜人かよ~目立ちたくないので種族隠して学院へ通います~

ゆる弥
ファンタジー
強さをひた隠しにして学院の入学試験を受けるが、強すぎて隠し通せておらず、逆に目立ってしまう。 コイツは何かがおかしい。 本人は気が付かず隠しているが、周りは気付き始める。 目立ちたくないのに国の最高戦力に祭り上げられてしまう可哀想な男の話。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

荷物持ちの代名詞『カード収納スキル』を極めたら異世界最強の運び屋になりました

夢幻の翼
ファンタジー
使い勝手が悪くて虐げられている『カード収納スキル』をメインスキルとして与えられた転生系主人公の成り上がり物語になります。 スキルがレベルアップする度に出来る事が増えて周りを巻き込んで世の中の発展に貢献します。 ハーレムものではなく正ヒロインとのイチャラブシーンもあるかも。 驚きあり感動ありニヤニヤありの物語、是非一読ください。 ※カクヨムで先行配信をしています。

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね

魚夢ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。 元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、 王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。 代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。 父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。 カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。 その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。 ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。 「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」 そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。 もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。 

攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】

水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】 【一次選考通過作品】 ---  とある剣と魔法の世界で、  ある男女の間に赤ん坊が生まれた。  名をアスフィ・シーネット。  才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。  だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。  攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。 彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。  --------- もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります! #ヒラ俺 この度ついに完結しました。 1年以上書き続けた作品です。 途中迷走してました……。 今までありがとうございました! --- 追記:2025/09/20 再編、あるいは続編を書くか迷ってます。 もし気になる方は、 コメント頂けるとするかもしれないです。

処理中です...