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クエスト
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僕は早速、ルークさんに打ってもらった剣を試し斬りしたくて、次の日冒険者ギルドに向かった。だけど、鍛冶屋からの出方がわからなくて、道に迷っていた。
「おい、カナハルム」
「あ! ルークさん」
「こんなところで何やってるんだ? ギルドは反対側だぞ」
「道に迷ってしまって」
「なるほどな。なら、案内してやる」
そういってルークは、カナハルムが来た道を戻っていき、一本の大通りに出た。
「どうだカナハルム、道覚えたか?」
「まだ覚えてないです」
「だろうな、だったら、これやるよ」
「これは、コンパス?」
カナハルムは、ルークから貰ったコンパスを興味深く観察していた。ルークさんから貰ったものが、普通のものとは思えなかったからだ。
「使い方は、この紙に書いてあるから、読んどけよ」
カナハルムが、その紙に目を落とし顔を上げると、ルークさんはいなくなっていた。
そして、ルークさんから貰った紙を読んでみると、
―――――
カナハルムへ
そのコンパスは、自分が行きたい場所見つけたいものを思い浮かべると、その方向にコンパスの針が向くようになってる。もし、鍛冶屋に用があったら、そのコンパスで、たどり着けよ。
PS.悪用厳禁
―――――
名剣の次は、アーティファクトか。
「あの人、何者だろう。鍛冶師としての腕は超一流だし。魔術師としての腕も超一流だし。そんな人物いたかな?」
結局、そんな人物を思い出すことはできなかった。
そしてカナハルムは、無事につくことができた。
「あ、カナハルムくん。大丈夫でしたか?」
「あ、スチューナさん。はい。大丈夫でしたよ」
スチューナさんは、金髪、薄緑色の瞳をしている長身の女エルフだ。カナハルムのことを弟みたいに可愛がっている。
「今日はどうしたの?」
「討伐クエストって、ありますか? 常駐クエストでもいいので、お願いします」
「討伐クエストね。あるにはあるけど、昨日のがあるから、あまりおすすめはできないわね」
「そこを何とか!」
スチューナさんは、あきらめてくれたのかあきれたのか、後ろの紙の束から一枚の紙を出した。
「はい。昨日と同じで、常駐クエストよ。ほんとは、もう少し期間を開けたかったんだけどね。ちゃんと倒して、トラウマにしないでよ」
「ほんとですか!? ありがとう!!」
スチューナさんが選んでくれたクエストに早速出発したカナハルム。
「早速、ルークさんが作ってくれたこの剣を使いたいよ」
今回の常駐クエストは、コボルトの5体の討伐だ。身長は90㎝で小さい。武器は、こん棒を持っている。殴られると、骨が粉々になってしまうほどの威力を持っている。だが、動きが鈍いので、避けるのは案外簡単だ。
そして、カナハルムはコボルトが出てくる森に到着した。
ここは、はじまりの森。名前の通りここには、コボルトや、ゴブリンなど初心者の冒険者が倒せる魔物しかわかない。
「コボルト出て来いよー」
カナハルムがはじまりの森に入って20分。
「見つけた」
カナハルムが、コボルトを丁度5体見つけた。
そして、コボルトの前に出ていき剣を振るう。まさに、初心者。振りがとてもおかしい。だが、いきなり出てきた人間に反応できずに、一体が簡単に斬られた。そして、流石は魔物、とっさに反応し、カナハルムに殴り掛かる。
「うわ!」
カナハルムは、危なくもぎりぎりで避けて行く。流石は、未来の英雄。避けるのはうまい。
「次は、こっちからだ」
一旦距離を取り、駆け出す。何気に早い。そのスピードに追い付けなくてコボルトは二体倒された。残り二体。
コボルトは、仲間がやられたのに起こる。無謀にカナハルムに向かって駆け出す。だが、その攻撃もむなしく、カナハルムによって斬られ、五体の討伐は完了した。
「ふー。本当に名剣だ。切った感覚が、全然ないや」
討伐数は、ギルドカードに残るので、強い魔物以外は、剥ぎ取られることもなく、燃やされる。
「これで、クエスト完了だ。ルークさんの武器のおかげだな」
こうして、カナハルムはトラウマを作らずに済んだ。
「スチューナさん」
「あれ、カナハルムくん? 帰ってくるの早くない?」
「そうですかね?」
「ここを出たのが、朝で、帰ってくるのがお昼前なのよ。普通は、夕方になる前に帰ってくるのよ」
「そうなんですね」
「はぁ、もういいわ。ギルドカードを出してちょうだい。確認するから」
カナハルムは、素直に従い、ギルカードを渡す。それを受け取ったスチューナさんは、アーティファクトに差し込み、討伐数を確認する。
「確認したわ。これが、報酬よ」
「ありがとうございます」
カナハルムは、銅貨七枚を受け取り、ギルドを後にした。
「おい、カナハルム」
「あ! ルークさん」
「こんなところで何やってるんだ? ギルドは反対側だぞ」
「道に迷ってしまって」
「なるほどな。なら、案内してやる」
そういってルークは、カナハルムが来た道を戻っていき、一本の大通りに出た。
「どうだカナハルム、道覚えたか?」
「まだ覚えてないです」
「だろうな、だったら、これやるよ」
「これは、コンパス?」
カナハルムは、ルークから貰ったコンパスを興味深く観察していた。ルークさんから貰ったものが、普通のものとは思えなかったからだ。
「使い方は、この紙に書いてあるから、読んどけよ」
カナハルムが、その紙に目を落とし顔を上げると、ルークさんはいなくなっていた。
そして、ルークさんから貰った紙を読んでみると、
―――――
カナハルムへ
そのコンパスは、自分が行きたい場所見つけたいものを思い浮かべると、その方向にコンパスの針が向くようになってる。もし、鍛冶屋に用があったら、そのコンパスで、たどり着けよ。
PS.悪用厳禁
―――――
名剣の次は、アーティファクトか。
「あの人、何者だろう。鍛冶師としての腕は超一流だし。魔術師としての腕も超一流だし。そんな人物いたかな?」
結局、そんな人物を思い出すことはできなかった。
そしてカナハルムは、無事につくことができた。
「あ、カナハルムくん。大丈夫でしたか?」
「あ、スチューナさん。はい。大丈夫でしたよ」
スチューナさんは、金髪、薄緑色の瞳をしている長身の女エルフだ。カナハルムのことを弟みたいに可愛がっている。
「今日はどうしたの?」
「討伐クエストって、ありますか? 常駐クエストでもいいので、お願いします」
「討伐クエストね。あるにはあるけど、昨日のがあるから、あまりおすすめはできないわね」
「そこを何とか!」
スチューナさんは、あきらめてくれたのかあきれたのか、後ろの紙の束から一枚の紙を出した。
「はい。昨日と同じで、常駐クエストよ。ほんとは、もう少し期間を開けたかったんだけどね。ちゃんと倒して、トラウマにしないでよ」
「ほんとですか!? ありがとう!!」
スチューナさんが選んでくれたクエストに早速出発したカナハルム。
「早速、ルークさんが作ってくれたこの剣を使いたいよ」
今回の常駐クエストは、コボルトの5体の討伐だ。身長は90㎝で小さい。武器は、こん棒を持っている。殴られると、骨が粉々になってしまうほどの威力を持っている。だが、動きが鈍いので、避けるのは案外簡単だ。
そして、カナハルムはコボルトが出てくる森に到着した。
ここは、はじまりの森。名前の通りここには、コボルトや、ゴブリンなど初心者の冒険者が倒せる魔物しかわかない。
「コボルト出て来いよー」
カナハルムがはじまりの森に入って20分。
「見つけた」
カナハルムが、コボルトを丁度5体見つけた。
そして、コボルトの前に出ていき剣を振るう。まさに、初心者。振りがとてもおかしい。だが、いきなり出てきた人間に反応できずに、一体が簡単に斬られた。そして、流石は魔物、とっさに反応し、カナハルムに殴り掛かる。
「うわ!」
カナハルムは、危なくもぎりぎりで避けて行く。流石は、未来の英雄。避けるのはうまい。
「次は、こっちからだ」
一旦距離を取り、駆け出す。何気に早い。そのスピードに追い付けなくてコボルトは二体倒された。残り二体。
コボルトは、仲間がやられたのに起こる。無謀にカナハルムに向かって駆け出す。だが、その攻撃もむなしく、カナハルムによって斬られ、五体の討伐は完了した。
「ふー。本当に名剣だ。切った感覚が、全然ないや」
討伐数は、ギルドカードに残るので、強い魔物以外は、剥ぎ取られることもなく、燃やされる。
「これで、クエスト完了だ。ルークさんの武器のおかげだな」
こうして、カナハルムはトラウマを作らずに済んだ。
「スチューナさん」
「あれ、カナハルムくん? 帰ってくるの早くない?」
「そうですかね?」
「ここを出たのが、朝で、帰ってくるのがお昼前なのよ。普通は、夕方になる前に帰ってくるのよ」
「そうなんですね」
「はぁ、もういいわ。ギルドカードを出してちょうだい。確認するから」
カナハルムは、素直に従い、ギルカードを渡す。それを受け取ったスチューナさんは、アーティファクトに差し込み、討伐数を確認する。
「確認したわ。これが、報酬よ」
「ありがとうございます」
カナハルムは、銅貨七枚を受け取り、ギルドを後にした。
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※「小説家になろう」にも掲載(異世界転生・恋愛12位)
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