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ルークの過去Vll
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ルークが族長を助け出して、世界樹に向かうと、なにやら、視線を感じた。
気になるが、今は彼女の夢を叶えるために世界樹を見る。ただそれだけを胸に秘めて世界樹に向かって歩いていく。
世界樹への案内役はハイダークエルフが、勤めている。
「お前って、何で族長に化けてたんだよ?」
「お前じゃない。サンネだ。族長に化けてたのはかくかくしかじかだ」
「そうか。お前も大変だったんだな」
簡単に説明すると、他のエルフの里でダークエルフ、サンネが生まれた。少しの間は、匿われたが、バレた。両親は殺された。サンネは逃げた。この里に来た。族長に化けて、暮らした。
そんなところだ。
「ルーク殿。あれが世界樹だ」
目の前に見えるのは幹は直径何メートルあるか分からない、大きさのとても威厳満ち溢れた木だった。そして、幻想的だった。
「これが、世界樹。この景色を君と見たかったよ」
ルークはそう呟いて、近くにある根に腰を下ろして、世界樹の見えない樹頭を見つめている。
それから、何時間かの時間が過ぎた。
「なぁ、ルーク殿。その、彼女はとても大切なのか?」
「あぁ、とても大切な人で、俺の内面を初めて見てくれた人でもある」
「そうか。なぁ、ルーク殿。わ、私を……」
「どうした?」
サンネは顔を赤くして、もじもじと腰をくねらせ、チラッチラッとこっちを見てきている。
「わ、私を、ルーク殿の、側に、居させてくれないか?」
「そんなこと、私が許しません!!」
どこからか、女性の大人の声が聞こえた。周りを見渡しても、それらしき女性は見当たらない。
変な声に遮られたサンネは、恥ずかしそうに顔を下に向けている。
「私だって、ルークさんと一緒にいたいです!」
そこで、カレンが、口を開いた。
「もしかしなくても、それがユグとルークの出会い?」
「えぇ、そうよ。あの時は嫉妬しちゃったわ。ずっと見守ってた人が私の目の前で告白されているのよ。我慢なんて出来るわけないじゃない」
「で、その後は?」
「その後は、簡単よ。私が姿を現したら、サンネはね、土下座してきたわよ」
「え? 土下座? 何で?」
「だって、エルフにとって世界樹は崇める対象なのよ、それの化身が私なのよ。頭を下げないわけないじゃない」
「そ、そうなの、かな?」
「おいおい、何二人で楽しそうに話してるんだよ」
そこに、杖に丁度いい長さの枝を持ったルークが現れた。
「私と、ルークの出会いを話してたのよ」
「懐かしいな。あの時は確か、俺が帰ろうとした時にお前に駄々をこねられたよな」
「ちょ、ちょっと、それは恥ずかしいよ」
「ほほう」
カレンが弱みを握れて、ニヤニヤとしている。
「何言ってんだよ。勝手に過去を話された俺の気持ちにもなってみろ」
「ゔ、ごめん」
「あ、そうだルーク。それ、どうするの?」
「これはな、こうするんだよ」
ルークは持っていた枝を手刀で、握りやすいグリップなどを作り、そこに魔法陣を展開した。
「よし、これで出来上がりだ」
「うゎ、何回見てもルークの付与魔術の速度と精密さはすごいね」
「今回は気合入れたぞ。そろそろ、危なくなってきたからな」
「それは、誰に渡すの?」
「これは、マリーにプレゼントだ。こっちの魔剣はカルにだな」
アイテムボックスから取り出したのは、純白で光沢のある、とても質量感のある剣だ。
「今から、渡しに行ってくる。丁度、二人一緒にいるからな」
そういって、ルークは時空魔術でマリーとカルに所に転移した。
気になるが、今は彼女の夢を叶えるために世界樹を見る。ただそれだけを胸に秘めて世界樹に向かって歩いていく。
世界樹への案内役はハイダークエルフが、勤めている。
「お前って、何で族長に化けてたんだよ?」
「お前じゃない。サンネだ。族長に化けてたのはかくかくしかじかだ」
「そうか。お前も大変だったんだな」
簡単に説明すると、他のエルフの里でダークエルフ、サンネが生まれた。少しの間は、匿われたが、バレた。両親は殺された。サンネは逃げた。この里に来た。族長に化けて、暮らした。
そんなところだ。
「ルーク殿。あれが世界樹だ」
目の前に見えるのは幹は直径何メートルあるか分からない、大きさのとても威厳満ち溢れた木だった。そして、幻想的だった。
「これが、世界樹。この景色を君と見たかったよ」
ルークはそう呟いて、近くにある根に腰を下ろして、世界樹の見えない樹頭を見つめている。
それから、何時間かの時間が過ぎた。
「なぁ、ルーク殿。その、彼女はとても大切なのか?」
「あぁ、とても大切な人で、俺の内面を初めて見てくれた人でもある」
「そうか。なぁ、ルーク殿。わ、私を……」
「どうした?」
サンネは顔を赤くして、もじもじと腰をくねらせ、チラッチラッとこっちを見てきている。
「わ、私を、ルーク殿の、側に、居させてくれないか?」
「そんなこと、私が許しません!!」
どこからか、女性の大人の声が聞こえた。周りを見渡しても、それらしき女性は見当たらない。
変な声に遮られたサンネは、恥ずかしそうに顔を下に向けている。
「私だって、ルークさんと一緒にいたいです!」
そこで、カレンが、口を開いた。
「もしかしなくても、それがユグとルークの出会い?」
「えぇ、そうよ。あの時は嫉妬しちゃったわ。ずっと見守ってた人が私の目の前で告白されているのよ。我慢なんて出来るわけないじゃない」
「で、その後は?」
「その後は、簡単よ。私が姿を現したら、サンネはね、土下座してきたわよ」
「え? 土下座? 何で?」
「だって、エルフにとって世界樹は崇める対象なのよ、それの化身が私なのよ。頭を下げないわけないじゃない」
「そ、そうなの、かな?」
「おいおい、何二人で楽しそうに話してるんだよ」
そこに、杖に丁度いい長さの枝を持ったルークが現れた。
「私と、ルークの出会いを話してたのよ」
「懐かしいな。あの時は確か、俺が帰ろうとした時にお前に駄々をこねられたよな」
「ちょ、ちょっと、それは恥ずかしいよ」
「ほほう」
カレンが弱みを握れて、ニヤニヤとしている。
「何言ってんだよ。勝手に過去を話された俺の気持ちにもなってみろ」
「ゔ、ごめん」
「あ、そうだルーク。それ、どうするの?」
「これはな、こうするんだよ」
ルークは持っていた枝を手刀で、握りやすいグリップなどを作り、そこに魔法陣を展開した。
「よし、これで出来上がりだ」
「うゎ、何回見てもルークの付与魔術の速度と精密さはすごいね」
「今回は気合入れたぞ。そろそろ、危なくなってきたからな」
「それは、誰に渡すの?」
「これは、マリーにプレゼントだ。こっちの魔剣はカルにだな」
アイテムボックスから取り出したのは、純白で光沢のある、とても質量感のある剣だ。
「今から、渡しに行ってくる。丁度、二人一緒にいるからな」
そういって、ルークは時空魔術でマリーとカルに所に転移した。
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