世界一の魔術鍛治師〜どんな剣も名剣へ〜

海月 結城

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神の召喚

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 ある組織は、召喚の儀を行なっていた。

「さぁ、これで魔法陣は完成した。後は、詠唱だが。準備はできてるな?」
「もちろんです。予備の準備も完成してます」
「分かった。皆の者! これから、召喚の儀を始める! 今まで私たちは大いに苦しめられた。しかし、それも今日までだ! 私たちはついに神の召喚魔術を完成させた。そして、今発動する!! 詠唱を開始せよ!」

 そして、十六人の詠唱を千人の生贄を用意して開始した。

『我々は神の代行者なり、今こそ地に降りて世界に裁きを与えて下され。今こそ召喚されし時、その姿を現したまえ!!』

 そして、魔法陣が輝き出す。生贄は、魔力を吸われ全員が生き絶えた。
 しかし、その輝きは薄れていく。

「魔力が足りません!!」
「あれを使え!」

 他に待機していた魔術師が全員で魔法陣を起動した。
 その魔法陣は全世界に広がり出した。

「な、なんだこれは! ち、力が入ら……ない」

 ある冒険者は魔力を吸われて、動けなくなった。
 そして、町民も貴族も王も、そして、魔獣や獣までもが魔力を吸われた。

 その影響はカナハルムたちも同じだった。

「なんだ、この魔法陣は!?」
「ちっ! 遅かったか」
「力が抜ける」
「魔力を、すわれ……てる」

 ルーク以外の三人は地面に倒れてしまった。

「パ、パ。なに、これ?」
「世界を壊そうとしている組織がまた動き出した。きっと、召喚の儀で魔力が足りなかったんだろう」
「何を召喚、させるんですか?」
「神だよ」

 その答えに三人は息を飲んだ。

「ほんと?」
「なんの神かは分からないが、俺の時は創生神だった。確か、適当に作ったスキルやら武器やら何やらが、何かの手違いで世界に降り注いで、世界のパワーバランスを壊したせいで邪神になったとか言ってたな」

 そして、召喚の儀の間。

「魔力が集まり出しました」
「よし、そのまま召喚しろ!」

 そして、世界を覆い尽くすほどの光になり、神が地上に姿を現した。

「ちょっと、何してくれてんの? 罪だね」

 現れたのは罪神だった。

「ようこそ地上へ。罪神」
「どうも。ところで、君たちが僕を召喚したのかい?」
「ああ」
「そうか。僕は罪神。罪を罰する神。罪神の名において君を罰する」

 罪神がそう言った瞬間、組織の統率者はチリになって消えた。

「それで、君たちも消えなさい」

 罪神が同じように消そうとしたその時だった。

「ふふふ、ふははははははは! やってしまったな、罪神!!!」
「なんで君が、そこにいる? 今消したはずだが」
「幻術を解いてやろう」

 そいつが合図を送ると、罪神にかかっていた幻術が解けた。

「さっきお前が殺した奴な、ただの村娘だよ! お前は人殺しをした、何の罪のないやつを罰したんだよ!」

 それを自覚した罪神は、白かった服が黒くなり、白かった髪が黒くなった。

「ようこそ罪の邪神。こちら側へ」
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