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第3話:狐狸の戦い
第10章:合歓綢繆(ごうかんちゅうびゅう)
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♡ーーーーー♡
【合歓綢繆】男女が深く愛し合うこと。男女の睦みあいのこと。
喜びを分かち合ってくんずほぐれず、絡み合っちゃうぞ、みたいな。
♡ーーーーー♡
熱いシャワーを浴びると、一日の汚れが全てスッキリと洗い流されていくように感じる。裸身が水滴を玉のように弾く。この肌の白さ、滑らかさは私の密かな自慢だった。
高いところから落ちる湯の雨を顔から浴びる。水が流れ落ちる音に包まれるのは嫌いじゃなかった。シャワーを止め、ボディソープを十分に泡立てて、隅々まで身体を綺麗にする。この後のことを考え、秘所に関しては念入りに洗う。脇のムダ毛はきちんと処理してあるし、恥毛に関してもさほど多くない。ホテルのバスルームの鏡に映る姿は、まだ性の悦びを知らない乙女にも見えるくらいだろう。
しかし、私の身体は、隅々まで、それこそあらゆる性感帯、腟内から菊門の内に至るまで、あの人の指や舌が入り込んでいないところはないくらい愛されつくされている。
仕事・・・これは、仕事・・・。
そう念じるが、これからのことを考えると、どうしても陰部は熱く湿り気を帯び、湯とは違う液体をにじませ、吐き出していく。期待、したくないと思っているはずなのに、乳首は固く勃起し、否が応でも自分が興奮していることを自覚させられる。
仕事だから・・・。
もう一度言い聞かせる。あまり長くシャワーに入ってると、あの人が焦れて乱入してくるかもしれない。それは避けたい。少しでも長く主導権を取っておきたい。無駄、かもしれないけど。
バスタオルを取り、身体を拭き、セミロングの髪の毛を十分にタオルドライする。
その後、ボディミルクをふんだんにつけ、ついで良い香りのするボディオイルを丁寧に体全体に擦り込んでいく。この香りは彼が好きなものだ。夜の仕事の際には必ずつけるよう言われている。そう言われてはいるものの、別に強制されているようには感じない。私自身も、このオイルを使ったときの肌のしっとり感と、全体的にふんわりと柔らかな匂いを纏っている感覚は嫌いではない。実は、夜のお仕事がない時も使っているくらいだ。
バスタオルを身体に巻き、パウダールームでドライヤーを掛ける。少し、髪の毛にブラシをいれ、準備は完了だ。
全裸でバスルームを出る。いつだったか、タオルを巻いたまま出たら『色気ない』と一蹴されたことがある。それ以来、バスルームを出る時は全裸で出ることに決めていた。
窓の外にはきらめく都会の町並みが星の海のように広がる。シティビューのスイートルーム。経費で泊まるホテルにしてはとてもゴージャスだが、これも天下国家を守護する陰陽寮、その一流術師の特権、というわけだ。
「相変わらずゆっくりやな。シャワー・・・おっそいな、瀬良ちゃん。」
瀬良ちゃん言うな・・・。
間接照明がほのかに照らすダブルベッドの上、備え付けの雑誌をめくりながら待っていたらしい彼は、ニヤニヤと笑いながら言う。彼もまた全裸で、上掛けをかけている。
彼の名前は土御門加苅
宮内庁陰陽寮陰陽部門の祓衆の中でも最高位の術者。陰陽寮の中で、長官に当たる陰陽頭に次いで高い位である『助の一位』という位階を授けられている。陰陽寮実戦部隊の最高位である彼は、実質上、この日本で最強の術者と言える。
「早よ来てや。もう、待ちくたびれたわ・・・」
上掛けを払い、私をベッドの上に誘う。歩み寄って、ひざまずく。これは、けじめだ。
「瀬良夕香・・・土御門様にお勤めさせていただきます」
☆☆☆
瀬良家は、300年以上前から土御門家の補佐を務める家柄だ。瀬良家の者は土御門家が執り行う祭祀や占術、祓えの補佐をする習わしとなっている。幼い頃から土御門家に使えるのだということを体の芯まで叩き込まれる。
そして、瀬良の女にはもうひとつ、重要な役割が与えられる。
土御門家の術者の霊力を高めるための奉仕をするお役目である。私が使うのは遠く中国古来より伝承されている、古代道教の流れをくむ、男女の交歓を通じた発気術である『房中術』である。要はセックスを通して土御門家の術者をサポートする、それが生まれながらに瀬良家の女性には義務付けられているのだ。
そのため、6歳の時分から身体の手入れの方法を入念に習い、また、12の年からは既に男性を歓ばせる術を仕込まれていく。キスの仕方に始まり、手や口での陰茎の扱い方、舌や指を使って菊門を悦ばす術、己の胸や足を使った男性の性欲の昂らせ方・・・。
13になれば、膣内の開発も始まる。年上の女性から手ほどきを受け、ゆっくりと、確実に膣を広げられ、クリトリスをなぶられ、性感帯を開発されていく。男のモノを心地よく受け入れるようになるのはもちろん、一族に伝わる秘薬を膣内に擦り込まれ、内部をザラザラとした名器に改造されてしまう。
同時にアナルも調教されていく。麻酔作用のある粘液質の秘薬を塗られ、指で拡張されていく。最初はくすぐったいだけだったのが、次第にアナルが拡張し、細い張り型を受け入れられるようになる。内部まで薬が浸透すると、じっくりと快楽を感じるまで刺激され続ける。アナルを責められ、膣口からダラダラと淫液を垂らし、よがり狂うようになるまで1年ほどだったと思う。少しずつ太いモノを受け入れることができるようになるまで開発が進んでいくのだ。
こうして、瀬良の女は18になるまでには、その体中全てで男を喜ばすことができるようになる。そうして、たった一人の術者を主にいただき、生涯仕えるのだ。
私にとっての生涯の主、それこそが土御門加苅だった。
☆☆☆
「失礼します」
枕を背にして上半身を起こしている土御門様の足をまたぐようにして彼の顔に自らのそれを近づける。
まずは、口づけ。軽く、唇を押し付ける。その後、舌をわざと長めに出し、彼の唇をくすぐるように撫でる。そして、またキス。
土御門様は腕を頭の後ろに組んだまま、私のキスを楽しんでいるようだった。肩に手を置き、更に深く口づけをする。今度は唇の隙間から舌を差し入れる。彼の口腔内で舌を絡ませる。
「ふぅ・・・ぶちゅう・・・じゅぶ・・・じゅ・・・べちゅ・・・」
思いっきりいやらしい音を立てて舌や唇を吸い上げる。土御門様の脳内に響かせるようなイメージで。
裸の下半身に彼の怒張が触れる。キスで、少しは感じてくれたようだ。
唇を離すと、彼が不意に腕を回して抱き寄せてきたので、バランスを崩し、しなだれてしまう。
「あん♡」
「相変わらず、キス上手やね。それに、やっぱ瀬良ちゃんの肌最高やわ。すべすべして、ええ匂いするしな。あっちゅーまに勃起してまう。」
「ありがとうございます」
「固いな・・・瀬良ちゃん・・・。もっと、あんあん、甘えて欲しいのになあ」
こんな風にできるの、最初の内だけだって知ってるくせに・・・。
今はまだ私が主導権を取っているからゆとりを持てているが、もう時間の問題だ。彼が攻勢に転じれば、私はあっという間に正体なく甘えた鳴き声をあげるだけの子猫のようになってしまう。
ここまで調教され尽くし、彼に何度も何度も全身を愛されてしまっても、やっぱり快楽に鳴かされてしまうのは恥ずかしい。だから、できるだけ、長く主導権を握っていたい。
しかし、その願いは無益だった。
「ああん♡・・・いや・・・」
ぐちゅ・・ぐちゅう・・・と彼の人差し指が私の秘所に沈む。土御門様とのお勤めについて考えただけで既に準備ができてしまっている私の陰裂はあっという間にいやらしい水音を立てて彼の指を受け入れてしまう。
「ここやんな?瀬良ちゃんのいいところ♡」
長く繊細な指が私の秘所の性感帯をくりゅくりゅとくすぐってくる。それだけで私はのけぞり、嬌声を上げ、あっという間に主導権など奪われてしまう。彼が下だった体勢はあっという間にひっくり返され、私が下になり、クチュクチュと秘所を弄る指も二本に増やされる。
「あん・・・はあぁ・・・ひゃあ・・・らめ・・・そんな急に・・・急にいっぱいぐじゅぐじゅ・・・はああん♡」
一族からの調教もあったが、土御門様にお仕えしてから更に身体は淫靡に開発されてしまっていた。指二本でかき回されると、びしゃびしゃと多量の淫水を吐き出すまでになり、その潮吹きがまた土御門様を悦ばせ、昂らせていく。
「相変わらず、ぬれやすいなあ・・・瀬良ちゃん・・・どれ、味おおたろ」
指を入れたままジュルジュルと陰水を吸い上げる。そのままクリトリスを吸い、甘噛みし、転がしてくる。
「ああああ!!いやあああ!!!いくう・・・いくううう!」
まだ、陰茎が体に触れてもいないのに、淫らにイキ狂う。いつもこうだ。こうやって私ばかりが弄ばれて、昂って、気をやってしまう。
土御門様は『夕香がイクとき、ようけ陰気が発散され、それでわいの体の陽気とバランスとれんねん。バランスとるんが霊力高めんのに、大切なんやで?だから、・・・』
いっぱい、イキや
くりっと、膣の中で指が回転し、膣壁の上の方を擦ってくる。
ダメ!そこ・・・弱いの・・弱いのぉ!
びくん・・・びくん・・・とまたイッてしまう。
ものの20分足らずで、何度イカされたかわからない。頭を振り乱し、身体を突っ張り、嬌声を上げ、太ももが痙攣し、涙とよだれで顔がグシャグシャになる。
とにかく、土御門様は私を責めるのが好きだ。どんなにイッてもイッてもやめてくれない。そして、男を快楽の虜にするべく仕込まれている私の身体は何度でも何度でも深い絶頂を得てしまう。
「あああ!土御門様ああ!!お願いぃ!!もう・・・・もう夕香はダメ・・・ダメですう!挿れて、挿れて挿れてええ!!!」
最後はいつもこう・・・私が絶叫するように土御門様の陰茎を求めてしまう。
もう、前でも後ろでもいいから、ズボズボと犯して欲しい・・・頭の中はそれだけになってしまう。されてしまう。
欲しい・・・欲しい・・・。陰茎、土御門様のおちんぽの刺激が欲しくてしょうがない。子宮が口を広げているのではないかと錯覚するほどぐじゅぐじゅと腹の奥がうずいている。
「えっちやな・・・瀬良ちゃん・・・わいのちんぽ挿れてほしん?」
「挿れて・・・もう・・・お願いです・・・お願いします。イキ過ぎて、頭おかしくなる・・・おかしくなってるからぁ!ください・・・意地悪しないでえ!」
「なんやなあ・・・、お昼間の瀬良ちゃんも、これくらい素直やと可愛いんやけど・・・」
可愛いとか言わないで・・・今言わないで!
子宮がキュンキュンいう。
早く、早く突いて!いっぱい、いっぱい突いて!
「ほな、いくで?」
正常位で一気に奥まで土御門様のおちんぽが入ってくる。
「あああああ!」
入っただけでビュッビュと愛液が吹き出す。奥までズンと届くおちんぽの刺激が甘く子宮を刺激する。
「瀬良ちゃんのマンコ・・・いつ味おおてもいいなぁ・・・好きや・・これ・・・」
じゅっぷじゅっぷといやらしい音を立てて抽送される。
ぬるるとギリギリまで引き抜かれると、まるで体の一部が失われたような喪失感があり、寂しくなる。でも・・・これは・・・
ぶちゅうう!
そのまま一気に奥まで突き上げられる。子宮に亀頭がキスをしているのがわかる。
「あああああ!があ!ふぐあああぁぁああ!」
お腹の奥が突き破られるのではないかと錯覚するような突き上げに、体中が震えるような絶頂を迎える。その絶頂の波がまだ収まらない内にさらにじゅぶじゅぶと突き上げられる。涙が両目から溢れてくる。頭をしっかり押さえられ、唇を土御門様の唇で塞がれる。嬌声をあげることもままならず、頭を振って快楽に耐えることも許されず、ひたすらに胎内に熱い陰茎を打ち込まれる。
「ふぐ・・ぐぐう・・ぐゔ・・むぐぅう!!」
イク・・・イってる・・・もう何度絶頂の波が来たかわからない。狂うのではないかと思い始めたとき、やっと土御門様が「出すで」と言ってくれた。
イッてイッて、イッて・・・私の中で・・・お願い!!
ぐうう・・・と土御門様がうめいたかと思うと、膣内でビクンビクンと陰茎が跳ね、じわわっとした温かさが広がった。この放たれた精を胎内で味わう感覚は、土御門様から初めて教わったものだった。
ぶるるっと震えが立ち上ってくる。いつも不思議なのだが、精液が胎内に沁み込んでいくと思うと、私は体が震えてしまう。
土御門様のお付きは、いつも迷惑かけられているし、意地悪されて大変だ。
正直、最初会った時は本当に嫌いだった。
はあはあと肩で息をし、恍惚としている私に、土御門様が軽く口付けをしてくれる。
ついで、頬に、最後に額に。
「今日も、ありがとな・・・夕香」
ここで、名前呼びとか、すんな・・・。これはお役目だからしてるんだし・・・。
好きあって、セックスしている恋人ではないのだから。
こうして霊力を高めることが、日本の霊的守護にとって不可欠なことだから、やっていることなのだ。
「このまま、くっついて寝よか?瀬良ちゃん」
ぎゅっと裸の私を抱き寄せてくる。しかし私は、渾身の力を振るって、その体を引き離すように腕を突っ張る。
「もう、お勤め、終わりですから・・・・」
そうして、無理やり自分の身体をベッドから引っ張り出した。
「なんや、冷たいな」
これは仕事、仕事だから・・・。単なるお役目、主と従者という家柄の関係。
そう思っていないといけない。これ以上は近づいてはいけない。情が絡めばおかしなことになりかねない。
私はナイティを身に纏い、そそくさとソファベッドに横になった。
土御門様は「ちぇ」とつまらなさそうに舌打ちをするが、追っては来ない。どこまで本気で、どこまで冗談か、やっぱりわからない。
ころんと、横になる。土御門様に背を向ける格好だ。
「おやすみなさいませ」
「ああ、おやすみ。明日もよろしくな、瀬良ちゃん」
はい、と心の中で答える。背中は向けている。向けているが、胎内に出された彼の精液の匂いが体中から立ち上っているように錯覚する。
離れて寝ていても、まるで、抱きしめられて寝ているような、そんな気がしてしまうのだ。
【合歓綢繆】男女が深く愛し合うこと。男女の睦みあいのこと。
喜びを分かち合ってくんずほぐれず、絡み合っちゃうぞ、みたいな。
♡ーーーーー♡
熱いシャワーを浴びると、一日の汚れが全てスッキリと洗い流されていくように感じる。裸身が水滴を玉のように弾く。この肌の白さ、滑らかさは私の密かな自慢だった。
高いところから落ちる湯の雨を顔から浴びる。水が流れ落ちる音に包まれるのは嫌いじゃなかった。シャワーを止め、ボディソープを十分に泡立てて、隅々まで身体を綺麗にする。この後のことを考え、秘所に関しては念入りに洗う。脇のムダ毛はきちんと処理してあるし、恥毛に関してもさほど多くない。ホテルのバスルームの鏡に映る姿は、まだ性の悦びを知らない乙女にも見えるくらいだろう。
しかし、私の身体は、隅々まで、それこそあらゆる性感帯、腟内から菊門の内に至るまで、あの人の指や舌が入り込んでいないところはないくらい愛されつくされている。
仕事・・・これは、仕事・・・。
そう念じるが、これからのことを考えると、どうしても陰部は熱く湿り気を帯び、湯とは違う液体をにじませ、吐き出していく。期待、したくないと思っているはずなのに、乳首は固く勃起し、否が応でも自分が興奮していることを自覚させられる。
仕事だから・・・。
もう一度言い聞かせる。あまり長くシャワーに入ってると、あの人が焦れて乱入してくるかもしれない。それは避けたい。少しでも長く主導権を取っておきたい。無駄、かもしれないけど。
バスタオルを取り、身体を拭き、セミロングの髪の毛を十分にタオルドライする。
その後、ボディミルクをふんだんにつけ、ついで良い香りのするボディオイルを丁寧に体全体に擦り込んでいく。この香りは彼が好きなものだ。夜の仕事の際には必ずつけるよう言われている。そう言われてはいるものの、別に強制されているようには感じない。私自身も、このオイルを使ったときの肌のしっとり感と、全体的にふんわりと柔らかな匂いを纏っている感覚は嫌いではない。実は、夜のお仕事がない時も使っているくらいだ。
バスタオルを身体に巻き、パウダールームでドライヤーを掛ける。少し、髪の毛にブラシをいれ、準備は完了だ。
全裸でバスルームを出る。いつだったか、タオルを巻いたまま出たら『色気ない』と一蹴されたことがある。それ以来、バスルームを出る時は全裸で出ることに決めていた。
窓の外にはきらめく都会の町並みが星の海のように広がる。シティビューのスイートルーム。経費で泊まるホテルにしてはとてもゴージャスだが、これも天下国家を守護する陰陽寮、その一流術師の特権、というわけだ。
「相変わらずゆっくりやな。シャワー・・・おっそいな、瀬良ちゃん。」
瀬良ちゃん言うな・・・。
間接照明がほのかに照らすダブルベッドの上、備え付けの雑誌をめくりながら待っていたらしい彼は、ニヤニヤと笑いながら言う。彼もまた全裸で、上掛けをかけている。
彼の名前は土御門加苅
宮内庁陰陽寮陰陽部門の祓衆の中でも最高位の術者。陰陽寮の中で、長官に当たる陰陽頭に次いで高い位である『助の一位』という位階を授けられている。陰陽寮実戦部隊の最高位である彼は、実質上、この日本で最強の術者と言える。
「早よ来てや。もう、待ちくたびれたわ・・・」
上掛けを払い、私をベッドの上に誘う。歩み寄って、ひざまずく。これは、けじめだ。
「瀬良夕香・・・土御門様にお勤めさせていただきます」
☆☆☆
瀬良家は、300年以上前から土御門家の補佐を務める家柄だ。瀬良家の者は土御門家が執り行う祭祀や占術、祓えの補佐をする習わしとなっている。幼い頃から土御門家に使えるのだということを体の芯まで叩き込まれる。
そして、瀬良の女にはもうひとつ、重要な役割が与えられる。
土御門家の術者の霊力を高めるための奉仕をするお役目である。私が使うのは遠く中国古来より伝承されている、古代道教の流れをくむ、男女の交歓を通じた発気術である『房中術』である。要はセックスを通して土御門家の術者をサポートする、それが生まれながらに瀬良家の女性には義務付けられているのだ。
そのため、6歳の時分から身体の手入れの方法を入念に習い、また、12の年からは既に男性を歓ばせる術を仕込まれていく。キスの仕方に始まり、手や口での陰茎の扱い方、舌や指を使って菊門を悦ばす術、己の胸や足を使った男性の性欲の昂らせ方・・・。
13になれば、膣内の開発も始まる。年上の女性から手ほどきを受け、ゆっくりと、確実に膣を広げられ、クリトリスをなぶられ、性感帯を開発されていく。男のモノを心地よく受け入れるようになるのはもちろん、一族に伝わる秘薬を膣内に擦り込まれ、内部をザラザラとした名器に改造されてしまう。
同時にアナルも調教されていく。麻酔作用のある粘液質の秘薬を塗られ、指で拡張されていく。最初はくすぐったいだけだったのが、次第にアナルが拡張し、細い張り型を受け入れられるようになる。内部まで薬が浸透すると、じっくりと快楽を感じるまで刺激され続ける。アナルを責められ、膣口からダラダラと淫液を垂らし、よがり狂うようになるまで1年ほどだったと思う。少しずつ太いモノを受け入れることができるようになるまで開発が進んでいくのだ。
こうして、瀬良の女は18になるまでには、その体中全てで男を喜ばすことができるようになる。そうして、たった一人の術者を主にいただき、生涯仕えるのだ。
私にとっての生涯の主、それこそが土御門加苅だった。
☆☆☆
「失礼します」
枕を背にして上半身を起こしている土御門様の足をまたぐようにして彼の顔に自らのそれを近づける。
まずは、口づけ。軽く、唇を押し付ける。その後、舌をわざと長めに出し、彼の唇をくすぐるように撫でる。そして、またキス。
土御門様は腕を頭の後ろに組んだまま、私のキスを楽しんでいるようだった。肩に手を置き、更に深く口づけをする。今度は唇の隙間から舌を差し入れる。彼の口腔内で舌を絡ませる。
「ふぅ・・・ぶちゅう・・・じゅぶ・・・じゅ・・・べちゅ・・・」
思いっきりいやらしい音を立てて舌や唇を吸い上げる。土御門様の脳内に響かせるようなイメージで。
裸の下半身に彼の怒張が触れる。キスで、少しは感じてくれたようだ。
唇を離すと、彼が不意に腕を回して抱き寄せてきたので、バランスを崩し、しなだれてしまう。
「あん♡」
「相変わらず、キス上手やね。それに、やっぱ瀬良ちゃんの肌最高やわ。すべすべして、ええ匂いするしな。あっちゅーまに勃起してまう。」
「ありがとうございます」
「固いな・・・瀬良ちゃん・・・。もっと、あんあん、甘えて欲しいのになあ」
こんな風にできるの、最初の内だけだって知ってるくせに・・・。
今はまだ私が主導権を取っているからゆとりを持てているが、もう時間の問題だ。彼が攻勢に転じれば、私はあっという間に正体なく甘えた鳴き声をあげるだけの子猫のようになってしまう。
ここまで調教され尽くし、彼に何度も何度も全身を愛されてしまっても、やっぱり快楽に鳴かされてしまうのは恥ずかしい。だから、できるだけ、長く主導権を握っていたい。
しかし、その願いは無益だった。
「ああん♡・・・いや・・・」
ぐちゅ・・ぐちゅう・・・と彼の人差し指が私の秘所に沈む。土御門様とのお勤めについて考えただけで既に準備ができてしまっている私の陰裂はあっという間にいやらしい水音を立てて彼の指を受け入れてしまう。
「ここやんな?瀬良ちゃんのいいところ♡」
長く繊細な指が私の秘所の性感帯をくりゅくりゅとくすぐってくる。それだけで私はのけぞり、嬌声を上げ、あっという間に主導権など奪われてしまう。彼が下だった体勢はあっという間にひっくり返され、私が下になり、クチュクチュと秘所を弄る指も二本に増やされる。
「あん・・・はあぁ・・・ひゃあ・・・らめ・・・そんな急に・・・急にいっぱいぐじゅぐじゅ・・・はああん♡」
一族からの調教もあったが、土御門様にお仕えしてから更に身体は淫靡に開発されてしまっていた。指二本でかき回されると、びしゃびしゃと多量の淫水を吐き出すまでになり、その潮吹きがまた土御門様を悦ばせ、昂らせていく。
「相変わらず、ぬれやすいなあ・・・瀬良ちゃん・・・どれ、味おおたろ」
指を入れたままジュルジュルと陰水を吸い上げる。そのままクリトリスを吸い、甘噛みし、転がしてくる。
「ああああ!!いやあああ!!!いくう・・・いくううう!」
まだ、陰茎が体に触れてもいないのに、淫らにイキ狂う。いつもこうだ。こうやって私ばかりが弄ばれて、昂って、気をやってしまう。
土御門様は『夕香がイクとき、ようけ陰気が発散され、それでわいの体の陽気とバランスとれんねん。バランスとるんが霊力高めんのに、大切なんやで?だから、・・・』
いっぱい、イキや
くりっと、膣の中で指が回転し、膣壁の上の方を擦ってくる。
ダメ!そこ・・・弱いの・・弱いのぉ!
びくん・・・びくん・・・とまたイッてしまう。
ものの20分足らずで、何度イカされたかわからない。頭を振り乱し、身体を突っ張り、嬌声を上げ、太ももが痙攣し、涙とよだれで顔がグシャグシャになる。
とにかく、土御門様は私を責めるのが好きだ。どんなにイッてもイッてもやめてくれない。そして、男を快楽の虜にするべく仕込まれている私の身体は何度でも何度でも深い絶頂を得てしまう。
「あああ!土御門様ああ!!お願いぃ!!もう・・・・もう夕香はダメ・・・ダメですう!挿れて、挿れて挿れてええ!!!」
最後はいつもこう・・・私が絶叫するように土御門様の陰茎を求めてしまう。
もう、前でも後ろでもいいから、ズボズボと犯して欲しい・・・頭の中はそれだけになってしまう。されてしまう。
欲しい・・・欲しい・・・。陰茎、土御門様のおちんぽの刺激が欲しくてしょうがない。子宮が口を広げているのではないかと錯覚するほどぐじゅぐじゅと腹の奥がうずいている。
「えっちやな・・・瀬良ちゃん・・・わいのちんぽ挿れてほしん?」
「挿れて・・・もう・・・お願いです・・・お願いします。イキ過ぎて、頭おかしくなる・・・おかしくなってるからぁ!ください・・・意地悪しないでえ!」
「なんやなあ・・・、お昼間の瀬良ちゃんも、これくらい素直やと可愛いんやけど・・・」
可愛いとか言わないで・・・今言わないで!
子宮がキュンキュンいう。
早く、早く突いて!いっぱい、いっぱい突いて!
「ほな、いくで?」
正常位で一気に奥まで土御門様のおちんぽが入ってくる。
「あああああ!」
入っただけでビュッビュと愛液が吹き出す。奥までズンと届くおちんぽの刺激が甘く子宮を刺激する。
「瀬良ちゃんのマンコ・・・いつ味おおてもいいなぁ・・・好きや・・これ・・・」
じゅっぷじゅっぷといやらしい音を立てて抽送される。
ぬるるとギリギリまで引き抜かれると、まるで体の一部が失われたような喪失感があり、寂しくなる。でも・・・これは・・・
ぶちゅうう!
そのまま一気に奥まで突き上げられる。子宮に亀頭がキスをしているのがわかる。
「あああああ!があ!ふぐあああぁぁああ!」
お腹の奥が突き破られるのではないかと錯覚するような突き上げに、体中が震えるような絶頂を迎える。その絶頂の波がまだ収まらない内にさらにじゅぶじゅぶと突き上げられる。涙が両目から溢れてくる。頭をしっかり押さえられ、唇を土御門様の唇で塞がれる。嬌声をあげることもままならず、頭を振って快楽に耐えることも許されず、ひたすらに胎内に熱い陰茎を打ち込まれる。
「ふぐ・・ぐぐう・・ぐゔ・・むぐぅう!!」
イク・・・イってる・・・もう何度絶頂の波が来たかわからない。狂うのではないかと思い始めたとき、やっと土御門様が「出すで」と言ってくれた。
イッてイッて、イッて・・・私の中で・・・お願い!!
ぐうう・・・と土御門様がうめいたかと思うと、膣内でビクンビクンと陰茎が跳ね、じわわっとした温かさが広がった。この放たれた精を胎内で味わう感覚は、土御門様から初めて教わったものだった。
ぶるるっと震えが立ち上ってくる。いつも不思議なのだが、精液が胎内に沁み込んでいくと思うと、私は体が震えてしまう。
土御門様のお付きは、いつも迷惑かけられているし、意地悪されて大変だ。
正直、最初会った時は本当に嫌いだった。
はあはあと肩で息をし、恍惚としている私に、土御門様が軽く口付けをしてくれる。
ついで、頬に、最後に額に。
「今日も、ありがとな・・・夕香」
ここで、名前呼びとか、すんな・・・。これはお役目だからしてるんだし・・・。
好きあって、セックスしている恋人ではないのだから。
こうして霊力を高めることが、日本の霊的守護にとって不可欠なことだから、やっていることなのだ。
「このまま、くっついて寝よか?瀬良ちゃん」
ぎゅっと裸の私を抱き寄せてくる。しかし私は、渾身の力を振るって、その体を引き離すように腕を突っ張る。
「もう、お勤め、終わりですから・・・・」
そうして、無理やり自分の身体をベッドから引っ張り出した。
「なんや、冷たいな」
これは仕事、仕事だから・・・。単なるお役目、主と従者という家柄の関係。
そう思っていないといけない。これ以上は近づいてはいけない。情が絡めばおかしなことになりかねない。
私はナイティを身に纏い、そそくさとソファベッドに横になった。
土御門様は「ちぇ」とつまらなさそうに舌打ちをするが、追っては来ない。どこまで本気で、どこまで冗談か、やっぱりわからない。
ころんと、横になる。土御門様に背を向ける格好だ。
「おやすみなさいませ」
「ああ、おやすみ。明日もよろしくな、瀬良ちゃん」
はい、と心の中で答える。背中は向けている。向けているが、胎内に出された彼の精液の匂いが体中から立ち上っているように錯覚する。
離れて寝ていても、まるで、抱きしめられて寝ているような、そんな気がしてしまうのだ。
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※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
意味が分かると怖い話(解説付き)
彦彦炎
ホラー
一見普通のよくある話ですが、矛盾に気づけばゾッとするはずです
読みながら話に潜む違和感を探してみてください
最後に解説も載せていますので、是非読んでみてください
実話も混ざっております
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