天狐あやかし秘譚

Kalra

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第14話:辻神

第59章:合縁奇縁(あいえんきえん)

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♡ーーーーー♡
【合縁奇縁】人の交わりには互いに気がよく合う合わないがあって、それは不思議な縁によるのだということ。
縁は異なもの味なもの、みたいな。
♡ーーーーー♡

ここは・・・どこ?

意識を取り戻した、ということは分かった。頭を振って、周囲を見回す。周囲は暗くて何も見えなかった。だけど、何か、不思議な匂いがする。なんだろう・・・古い家屋の匂いだろうか?

だんだん目が慣れてくると、自分が見知らぬ日本家屋の一部屋にいるようだとわかった。古い旅館というか、古民家というか、とにかくそんな感じがする。部屋は10畳ほどだろうか。その四方を襖で囲まれていた。

私は一体どうしてここにいるのだろう?
自分の姿をみてみると、通勤に使っているスーツのままだ。そうだ、今日はクライエントの頃にいく予定があったので、それ用のスーツを着て・・・、そのまま出先から上がった・・・はず。それから・・・なんだっけ?どうしたんだっけ?

そうだ、遅くなってしまったので、惣菜を買おうとデパートに寄って、そして買い物をして、電車に乗って、最寄り駅で降りて・・・

そこまで記憶を辿ってやっと思い出した。そうだ、家に帰ろうと夜道を歩いてるところ、公園に入る前の四角で変な人影を見たんだ。変な人がいると思って避けて歩こうとしたら、こっちを見てきたんだ。その目が・・・その目が・・・

ひゅうっと私は息を吸った。
その時のことを思い出してしまったからだ。

その人影の目は赤い涙に濡れていた。まるで、それは目から血の涙を流しているようにも見えた。怖くて悲鳴を上げようとした瞬間、まるで耳元で囁かれるような声がした。

「のまれてきえる」

瞬間、眼の前が真っ暗になった・・・。

そうだ、あそこで私の記憶は途切れている。じゃあ、いったいここはどこ?私は一体どうなったの?

瞬間的に思ったのは、自分が変な薬を使って気絶させられて誘拐されたのではないかということだった。だとしたら、今、その犯人たちがいないこの隙に、ここから逃げ出すべきではないだろうか?

はっと気がついて、周囲を見た。いつもつかっているベージュのバックの中にスマホがあったはずだ。それがあればここがどこだかもわかるし、助けも呼べる。
しかし、残念ながら手荷物の類は一切周囲になかった。

とにかく、逃げなくちゃ・・・。

私はできるだけ音を立てないように一番近い襖の方に寄っていった。耳をそばだてると特に物音はしない。人はいないみたいだ。ここがもしほんとうに日本家屋なら、どこかから縁側にでも出られれば逃れられるかもしれない。

私はそっと襖を開いた。運よく縁側なら、と思ったが、そちらもやっぱり和室のようで、ついでに言えば、今いる部屋より暗く、中を見通すことはできなかった。なんとなく今いる部屋より広い気はする。

とにかく、出口じゃないのならと思い、襖をそっと閉じようとした矢先、何かがこそりと動いたように見えた。犯人?と思って身構えたがどうやら違うようだ。天井から何かが吊り下がっているようにも見える。なんだろうと思って、目を凝らしてみると・・・。

え!?

それは、帯のようなもので両の手首を固定され、天井から吊り下げられている何人もの若い女性だった。皆、だいたい自分と同じ20代前半から中盤くらいと思われた。そして、彼女らは、皆おしなべて全裸だった。

一体どういう・・・。

考え始めて、私はゾッとする。私と同じような女性が皆、裸に剥かれてぐったりしている。最後に見たのは男性の姿・・・。あれは、あれは・・・私にこれから起こることを暗示しているのではないだろうか?

早く逃げなくちゃ!

そう思い、振り返った時、眼の前に真っ黒い影のような男が立っていた。
「ひいぃ!」
音もなく忍び寄っていたのだろう。突然に眼の前に現れた影に驚き、私は腰が抜けたようになってしまう。その影は目のところがポッカリと穴が空いたようになっていた。
「ああ・・・いやああ・・・」
後ろ手でずって私はその男と距離を取ろうとする。すると必然的に、先ほど見た女性たちが吊し上げられている部屋に入っていくことになってしまう。

「に・・・が・・・さない」

黒い影は口だけがニヤリと笑って、そう言った。裂けるように笑った口の中は血の色に染まっている。

何あれ!?・・・人間じゃない!

涙が溢れてくる。手足が震えてうまく動けなかった。口がカラカラに乾き、舌が喉奥に張り付いたようになって、叫び声も出なかった。

「にげ・・・ないでよ・・・」

男が一歩近づいてくる。私は涙を流して首を振ることしかできない。
「ああ・・・いやあ・・・いや・・・」
男が近づいてくるにつれて、そして、更に闇に目が慣れてくるにつれて、もう一つ分かったことがあった。

男は薄手のコートのようなものを着ているが、その下には何も身に着けていないのだ。隆々と張り出すように猛る真っ黒なペニスが目に映り、私はさらに恐怖に震えた。

今はいないが、彼氏がいたことはある。大学時代には何人かと性体験を持ったことももちろんあった。だけど、あれほど大きな『モノ』は見たことがなかった。

影が私に覆いかぶさってくる。それの生暖かい息が私の鼻先にかかる。たまらず顔を背けると、むき出しになった首筋をその舌がべろりと舐め上げたのを感じた。ぞわりとした悪寒が背中を駆け上る。

震えが止まらない・・・。イヤ!いやあ!!

心の中では叫ぶが、身体が全く言うことを聞かなかった。心臓はどくどくと脈打ち、異常な興奮で頭の中は真っ赤に染まっている。ついに、影の腕が私の服に手をかけた。

両腕でブラウスの襟元を無造作に握りしめると、そのまま左右に引き裂く。人間離れした膂力により、布がまるで紙切れのように引き裂かれていく。

「あ・・あああ・・・い・・あ・・」

次々に衣服が引き裂かれていくのを、私はただただ恐怖に震えながら呆然と見守ることしかできなかった。そして、ついに、下着も何もかも剥がれて、全裸にされてしまう。

「こ・・・で・・・ないよ・・・」

途切れ途切れの言葉だったが、不思議なことに私には何をいっているのか分かった。分かってしまった。こいつはこう言ったのだ。

『これでにげられないよ』
と。

とん、と肩を軽く押されただけで、私はその場に倒れ込んでしまう。恐怖で震える私の身体は、とうに逃げる力も意欲も失っていた。

はあぁ・・・

生暖かい息を吐きながら私の唇に真っ赤な口を寄せてくる。ぐちゅりと唇を吸い尽くすような嫌らしいキスだった。それと同時に影の腕が私の左の乳房を大きく握るように揉みしだいてくる。左手で首を固定され、身体の上に覆いかぶさられてしまい、私はさらに身体の自由を奪われる。

いや・・・いや・・・このままこんなものに犯されるなんて・・・

ぬりゅっと口腔内に軟体生物のような舌が侵入してくる。その気持ち悪さにまた背筋がぞわりと粟立つ。

「ふぐぅ!」

思わずうめき声が上がる。化け物の右手が私の乳首をグリグリと愛撫し始めたからだ。そして、同時に私は恐ろしいことに気づき始めていた。

か・・・感じてる!?

そう、この得体の知れない化け物に犯されつつあるにも関わらず、私の乳首は固く隆起し、下半身の女の茂みは濡れ始めていた。それが分かってしまったのだ。

なんで!?なんでよ・・・!

一旦それを意識してしまうと、性感をより強く感じ始めてしまう。化け物の舌が頬を這い、首筋を嫌らしい音を立てて啜るのにも『あんっ♡』という甘い声が漏れてしまう。

影の唇が私の乳首を含み転がし始める。そしてついにそのゴツゴツとした指が私の女の芯を責め始める。ぐちゅりとみだらな水音を立ててあっという間に二本の指が陰裂に沈んでしまった。そこは自分でも恥ずかしくなるくらいぐちゃぐちゃに濡れていた。

「があ・・・あっ♡・・・」

声がますます女の湿り気を帯びてくる。恐怖による心臓の動悸が、興奮によるそれと区別がつかなくなってくる。頭の中に血液が逆流し、眼の前が真っ赤に染まり始める。

うそうそうそ・・・なんで!?
おかしい・・・おかしいよ!

膣の中を二本の指が無遠慮にかき混ぜてくる。最初、痛みを伴っていたそれも、興奮のせいか、脳内で快感へと書き換えられていく。乳首から送り込まれてくる快感と秘所をぐちゃぐちゃにされる快感が混ざり合い、体中がゾクゾクと震え上がり始める。

いやあ・・・だめ・・・だめ!
イかされる!

きゅうっと乳首を強く吸われ、二本の指がぐいっとおなか側を強く押した瞬間、私の我慢はあっけなく崩壊する。息ができなくなり、眼の前が白くスパークした。

「い・・・いくぅう!!」

ビクンと背筋が弓なりになり、足はだらしなく広がって、ビクリ、ビクリと二回ほど大きく痙攣する。これまで経験したことがない絶頂に私の身体は震えるほど悦んでしまっていた。

ああ・・・あああぁ・・・

言葉は出なかった。うめき声さえも。口はただパクパクとするだけだった。

しかし、私が一度イッてしまっても、化け物は手も口も緩めてはくれなかった。
「いあっ♡」
今度は舌がアソコに入ってきた。そして、この化け物の舌は人間のそれよりも長いようだ。ありえないところまで入り込んできてグニグニと私の中を犯してくる。

いやああ・・・ダメ・・・・ダメ!!

そして陰裂を割って入ってくる舌とは別に、秘所を滑らせる私からあふれる愛液をたっぷりと塗りつけられた指が蟻の戸渡りを伝って私のお尻の穴をくするぐるようにいじってきた。

ま、さ・・・か!

いや!と思ったときはもう遅く、そこにずぶりと節くれだった指が入り込んできた。そこ・・・私のお尻の穴に、である。もちろん、そんなところに愛撫を受けたことなどこれまでに一度たりともなかった。不思議なことに痛みはなかったが、未知の違和感に震えが止まらない。

きゅうっと無意識にお尻の穴をすぼめるように腰を浮かせてしまう。すると同時に膣も閉まってしまうのか、化け物の舌の刺激をより強く感じ、また悶えてしまう。そして、力が抜けるとまた一段深く指がお尻の穴の奥まで入り込んできてしまった。

「あぐう・・ああ・・・・いや・・・あああ!」

恐ろしいことにしばらく尻穴を嬲られている内に慣れてきてしまったのか、そにも快感を感じるようになってしまった。ジュクジュクと尻の中をいじられ、膣の中を舌でほぐされる内にお腹がグジュグジュに溶けていくような快感が襲ってくる。

おかしく・・・おかしくなるぅう!

私が感じてきたということを悟ったのか、化け物はさらにお尻の中の指の抽送を早めた。いつしかその抜き差しすら私にとっては快感と感じてきてしまう。

「いぃいっ!」
舌がチュポンと抜かれる。べろりとひと舐め、陰唇からクリトリスを舐めあげられると私はそれだけで軽くイッてしまう。お尻からも指が抜かれ、私は大きく息をついた。

終わった・・・の?

しかし、そう考えたのは早計だった。腰を掴まれ、あっという間にうつ伏せでおしりを高く上げるような屈辱的な姿勢を取らされてしまう。あまり想像したくないが、この態勢だと、お尻の穴から陰唇までが化け物の眼の前にさらされることになってしまう。そうは思うのだが、先程からの快楽責めで私の身体は小刻みに震え、力は全く入らなかった。

ぬぷぷぷぷ・・・

お尻に先ほどより強い違和感を感じた。『いぃっ!』と声が漏れる。中をグニュグニュとかき混ぜられて初めて尻穴に指を二本挿入されてしまったことがわかった。

ぐにぐに、ぐにぐに・・・

しつこくしつこく、尻穴を責められる。先程は膣への責めもあったので気が付かなかったが、こちらの穴だけでもぞわぞわとした快感を感じてしまっている自分に驚愕する。

私・・・お尻でも・・・っ!

じゅぶじゅぶとしつこくかき混ぜられ、ついに、私はビクンっと軽い絶頂を経験するまでになってしまう。

いや・・・こんなの・・・こんな快感・・・教え込まないでぇ・・・

その願いも虚しく、ぐちぐちと尻穴を犯され私は何度も何度も果ててしまった。
どのくらい、こうされていただろうか、下半身がどろどろに溶けたようになってしまった頃、ついにその時が訪れる。

ぬるりとした何かが私の膣口に押し当てられる。それは上下に動き、私から溢れたぬめりを楽しんでいるかのようだった。そして、そのまま、後ろから陰裂を割って私の中に押し入ってくる。

「ぐう・・・ああ・・・・お・・・きいい!」

これまでの性体験では経験したことがない大きさのモノが入り込んできた。お腹の中がみっちりと一廃になってしまったような感覚に息ができなくなる。

「う・・・いくぅうっ!!」

それが入り込み、奥の奥まで突き刺された瞬間、ただ挿れられただけなのに私は深い絶頂を感じてしまった。脳の奥まで響くような恐ろしいほどの快感が体中を貫いた。

「あがあ・・・あっ!」

な・・・に・・・こ・・・れ・・・
すご・・・いいいいぃ!

子宮の中までも一気に貫かれたような、おそろしいほどの充満感に私はただ悶えることしかできなかった。今度はそれがゆっくりと引き抜かれていく。

「があ・・・ああああ・・・」

ゆっくりゆっくり引き抜かれ、そのペニスの形を膣内に擦り込まれていくような錯覚を覚える。張り出したカリが中をひっかく様子までがありありと想像できそうなほどだった。

おぼえちゃう・・・この形・・・私の身体がおぼえちゃうよぉおお・・・

大きく引き抜かれたあと、ぐちゅううううっと一気に押し込まれ、また息が詰まる。奥の奥が圧迫され、また私はイッてしまった。一突き毎に・・・一回毎にイッちゃう・・・狂っちゃう、これ繰り返されたら、私・・・私・・・

ただでさえドロドロにされているお腹の中を極太のペニスで蹂躙され、私の女の部分はすっかりこの快感に酔いしれてしまっていた。じゅぶじゅぶと突き上げられる度に湿った嬌声を発し、喜悦の涙を流し、悦楽に身体を震わせた。

最初は後背位で、そのうち対面座位、そして最後には立たされ、足を高く上げられた形で下から突き上げられる。

ぱちゅんぱちゅんぱちゅん
「あっ♡あっ♡あっ♡あっ♡」

濡れた水音が響き、その度に息苦しくなるほど深くを突き上げられる。突き上げられる度にイッてっしまい、何度イッたかわからない。

次第にピストンが早くなり、頭を振り乱して悶え喘ぐ。
そして最後に、ぐちゅううっと大きく突き上げられ、息ができなくなる。
その瞬間、ビクビクと体の中のペニスが大きく膨らみ、震えるのを感じた。

「あああ!いぐぅ・・・いぐ・・いちゃううぅ!!」

子宮を勢いよく精液が叩くのを感じる。熱い体液を胎内に浴び、その刺激で私はまた深く絶頂してしまう。

「いあやああっ♡」

本来なら拒まなければいけない、中出しすら、拒むことができないほど私の理性はぐずぐずにされていた。胎内に熱い精液を感じ、満たされ、狂おしいほどの快感を感じてしまう。

身体に力なんか入らなかった。化け物が手を緩めると、私の身体はそのまま崩れ落ちてしまう。そして、崩れ落ちるに任せてズルリとペニスが抜けた。

うつ伏せのまま、陰裂からとろりとろりと精液がこぼれ落ちるの感じ、私は言葉にならないうめき声を上げながら、意識を失ってしまった。

☆☆☆
「んで?土門はん、消えよったん?」
土御門が執務机の上で頬杖をつきながら言った。

ここは陰陽寮の土御門の執務室。土門が表参道で消えてしまい、とりあえずインシデントの報告をしなければということで、速報した所、土御門に一旦戻るように言われたというわけだ。

「土門様には何か考えがあったのでしょうか?」
土御門の側近である瀬良が言った。瀬良は先日、何らかの怪異と一戦交えたようで、その際に右腕をかなりひどく損傷したらしい。まだガッチリしたアームホルダーで右腕を固定していた。

「まあ、そうなんやないのかな?
 宝生前はん。土門はんはあんさんになんか言い残さんかったん?
 あの千里眼のことや、何が起こるかわかった上で、現場に行ったんと思うよね」

言い残したことと言えば・・・

「『頼みましたよ』と言われました」
本当にそれだけだった。後は、彼女が何を占って、何を見たのかすら教えてもらっていない。ただ、キスのことはちょっと恥ずかしいこともあり、伏せてしまった。
「頼みました・・・ということは、土門さんは、宝生前さんならなんとかできると思っていたということでしょうね」
「状況から言って、本当は、その後をつけた女性が攫われる予定やった所、土門が身代わりになったっちゅうことやろな。そいで、自分を囮にして、怪異の根城を掴めっちゅうことやろ?宝生前なら私の居場所、わかるはず・・・ってか?」
んん・・・と考えて、ふとひらめいたように土御門が私を見た。
「宝生前はん・・・、なんぞ、土門はんと縁、結びはりました?」
不意を突かれた。ニヤリと笑って見られた時、不覚にも例のキスを思い出して顔を赤らめてしまう。それを見た土御門がいやらしい笑みを浮かべる。
「宝生前はん・・・あんさん、いつからバイに?
 どこまでいったん?何回ヤッたん?ん?」
バゴン、と凄い音がしたかと思うと、左手にも関わらず大判のドッチファイルを振り下ろした瀬良が土御門を睨みつけていた。
「セ・ク・ハ・ラです!宝生前様も土門様も独身です!深いお付き合いをしたところで、なんら恥ずべきことはありません!!」

いや、違うのだが・・・。
そう言おうと思ったが、無駄だろうと思ったのでやめることにした。

「まあ、土門はん、あんさんに縁をつけたので、それを辿って来てほしい・・・と、そういうことのようやな。どないしよ・・・ひとりでええか?ウチの誰かつけよか?」
頭を擦りながら土御門が祓衆のスタッフをサポートでつけてくれると申し出てはくれたが、探索だけなら私だけでもできると判断し、とりあえずは辞退した。
「何かあって、応援が必要そうなら言ってくださいね?」
瀬良が優しく言い添えてくれた。

☆☆☆
私、土門は、暗い場所で唐突に目を覚ました。

主観的には一瞬の出来事だった。数秒前、私は宝生前の横を駆け抜け、怪異・・・おそらく辻神と思われる・・・に肉薄した。あわよくばそこで捕らえられれば一件落着、だったのだが、そうはいかなかった。

『のまれてきえる』

辻神が放った、言霊の呪が聞こえた。本来は、前を歩いていた20代の女性に向けられるはずだった呪いは私に作用し、たちまちこの身を絡め取ってしまう。そして、気づいたらここにいた。
周囲を見る。暗いなあと思ったら、時刻は夜のようだ。場所はどうやら山中にある村のようだった。左右に板葺きの粗末な家が立ち並んでいる。どれもこれも朽ちかけており、明かりが灯っているということもなければ、人がいる気配もない。

空を見ると、月がぼやっと昇っていることから、少しは周囲が見渡せるというものだ。

星が・・・見えませんね。

空には月はあるが、星はまったくなかった。それがここがこの世ではないこと、異界であることを如実に示していた。

もし、あの女性が捕まってしまったら、さぞかしパニクったでしょうね。

そう考えると、やっぱり身代わりになってよかった。
多分、今頃、宝生前は私に対して恨み言の一つも言っているかもしれない。・・・嫌われなきゃいいけどな・・・。

とりあえず宛もないので、歩きだすことにした。
だけどどっちに向かえば良いのでしょうねえ・・・

正面を見ると、おそらくそれは村の中に入る方向だった。高台に向けてやや傾斜がある。その先には周囲の家よりはまだしもマシそうな家がある。瓦葺きで、若干見栄えはするとは言え、遠目にも廃墟っぽい感じがする。

それともこちらでしょうか?
振り向くと、しばらく左右に貧相な小屋が立ち並ぶ道が続いており、そのままこの村の境界に続いているようだった。境界の向こうは、暗く沈んだ森になっている。

どっちにせよ不気味ですねえ・・・。
占う、ことにしましょう。

私は目を閉じた。目を閉じることにより、視覚をより研ぎ澄ます。・・・変な喩えだが、目ではなく、魂で視る・・・という感覚だ。
そのまま手を広げると、両腕それぞれに二重につけている木環が薄っすらと青白く光り輝く。式占盤は持ってきていない。今は、この簡易な呪具による占術を使うのがベストだろう。

両腕を胸の前に交差させ、木環を軽く接触させると接触点がより強い燐光を放ち、それが周囲に広がっていく。光に乗って、視野が拡張する・・・イメージ。己の魂を拡張し、周囲の空間を把握し、詳細に知覚する私の術式・・・

『木気 歳星 吉祥 視神祭天』

歳星神の力を勧請し、意識野を広げる術式。私の得意とするもののひとつだ。

視える・・・視えるのです・・・。

私はぺろりと舌なめずりをする。これは、興味深いものを見聞きしたときの私のクセ。このクセが出てしまうほどに、今の状況は私の脳髄を刺激していた。

あやかしの作る結界・・・異界・・・
さあ、その本性を存分に調べるとしましょう。

綾音は5~6回異界に呑まれたと言っていた。それを聞いて大変羨ましいと思っていたところだ。本来、陰陽寮の陰陽師といえども、こうして異界を直接体験できるなど、滅多にない。

陰陽師冥利に尽きるというものです・・・。

術で作られた不可視の『目』がふわりと浮き上がっていくのを感じる。それに伴い、私の意識の視野がぐぐっと広がっていった。私が今、行った術式は意識を拡張し、周囲を調べるためのものだ。その調査範囲は、最大でおおよそ半径5キロほどに及ぶ。今の私には、そこで起こっていることのほぼ全てを把握することが可能である。

『目』を縦横に動かし、周囲の検知を始める。

ここは、異界の中心から少し外れているところ、みたいですね。
異界の形状は半球形。半径はおよそ3キロと言ったところ。
異界の形態や構造、これを作り出した妖力の濃度や性質・・・それらの情報が私の脳に流れ込んでくる。

異界の大きさ自体はさほどではない。妖力の濃度も・・・。ということは、これを作り出した怪異の実力もたかが知れいてるというものだ。高く見積もっても乙種の上といったところだろう。
ただ、この異界の性質上、私の呪力は大幅に抑えられてしまうようだ。まあ、当然だ。向こうが作った異界なのだ。向こうの都合のいいようにできている。

ただ、『目』を飛ばす分には問題はない。さほどの抵抗を感じずに術式を展開できている。なので、私は更にこの異界の様子を詳細に調べることにした。何処かにこの異界を生み出した怪異がいるはずである。

半円形をした異界は小さな村落を内包していた。その村落は北側と西側を山に、東側を森に、南側を街道に接していた。南側の街道はおそらく隣の村などに通じていると思われる。その街道と、村から伸びる道は十字路を形成しており、村から南に向かう先はおそらく峠道に通じているように思われた。っそいてその交差点には小さな祠が据えられている。

その祠の先がおそらくこの異界の出口だろうと推察されたが、それを利用してここから出るのは難しいように思えた。

なぜなら・・・

「随分、いっぱいいますねぇ」

その祠の先には黒い影のような『辻神』が所狭しとひしめき合っていたからである。確かに私自身は『丞の一位』という陰陽寮では土御門に次ぐ位階をいただいているのだが、その力は占術や調査術に偏っており、あまり戦闘向きの術式は得意ではない。さらに言えば呪力も抑え込まれているわけなので、1匹や2匹ならともかく、あれだけの数を相手取って戦えば、勝ち目なんて絶対ない。

その他にも分かったことがある。先程までは、あの『辻神』こそ、この怪異の本体であると考えていたのだが、どうやら違うようだ。あれは分身のようなもののようだ。まあ、言われてみれば、だからこそ全国各地で事件を引き起こすことができたのだろう。

ということは・・・この怪異の中心・・・つまり『本体』は別にいる・・・ということでしょうか?

今度は意識を異界の中心に向けた。少し高台のようになっているところに他とは明らかに違う作りのしっかりした大きな家と、その家の背後、北側の小高い丘の上に、神社があるのがわかった。

神社には小さな本殿があり、社額は掠れて読めなかった。どのような神を祀っているのか、それがわかるものを読み取ることはできない。しかし・・・、

社殿が・・・壊されている?

社殿の側壁にあたる木の板がバリバリに破られており、中が伺えるようになっている。本来そこには御神体に当たるものがあるはずであるが、『目』で覗いてみると、ラグビーボールよりも二回りほど大きな紡錘形の石が中央に置かれ、その周辺がしめ縄で囲われているのみだった。ちなみにしめ縄は切れて落ちてる。
表面に何やら文字が穿たれているが、経年劣化のせいか読み取ることが困難なほど摩耗している。

この石なんだろう・・・?
まあいい。ここには『本体』がいる様子はない。

私は再び『目』を上空に引き上げ俯瞰した。

ああ・・・あそこか・・・
屋敷の方に意識を向けると、その中に蠢く『気配』のようなものを複数感じた。境界線に蠢く『辻神』のほかに感じた、初めての『動くもの』の気配だ。この中に本体がいる可能性が高い。

私は『目』を地上に下ろす。まずは屋敷の玄関。引き戸をすり抜けて中に入っていく。中は土間だ。暗く沈んでおり、直接は感じないが、ひんやりとした雰囲気がある。右手にはかまどがあり、その奥には洗い場などがある。左手は板の間だが、ここにも何も無い。

『目』が板の間に進む。正面と左右に障子がある。左手の障子の向こうを覗くと縁側があり右手の障子の向こうは小さめの和室だった。ここには布団が数組積まれているので、客間のようなところかもしれない。ここにも、なにものの気配もなかった。

次は正面だ・・・。

私は『目』を進ませ、板の間から見て正面の部屋に入り込もうとする。通常の日本家屋の作りからしたら、おそらくこの向こうも和室であると思うのだが・・・。

っ!

そこは確かに和室だった。先程の板の間と右手の和室を合わせたくらいの広さで、かなり広い。10条ほどはあるだろうか。そして、何より驚いたのは、そこに両手をバンザイしたような状態で吊り上げられた女性たちが複数人いたことだった。女性たちは、一応座らされてはいるが、疲れ切ったようにぐったりと顔を伏せている。それぞれが触れ合わないように、絶妙に距離を置いて吊り下げられていた。

これは・・・攫われた人・・・なのです。
全員、女性?しかも・・・服を着ていない。

外傷こそないようにみえるが、全裸で拘束されている事自体で、何が起こったのか想像がつくというものである。私はそこで起こったことを思い、唇を軽く噛む。

もっとよく見ようと、目を更に奥に進ませようとした時、一人の女性の影から、のそりとひときわ大きい人影が現れた。その人影の目に当たるところは黒く穿たれ、赤い泪を流していた。そして、目がないはずなのに、こっちを『見た』と感じる。

気づかれた!?

瞬間、バチンと弾かれるような衝撃が走り、私の『目』が潰されてしまった。

術式を破られましたか・・・。

あの最後に見たヤツ、あれが『本体』ですね。
あの女性たちはまだ生きていました。人質がいる以上は迂闊なことはできませんね・・・。

本来は本体を見つけ次第乗り込んでいって、捕縛し、この異界を解除、脱出、ということを想定したのだが、そういうわけにもいかなくなった。
それに、向こうはこちらの術に気づいてしまった。おそらく、私が『違う者』であることにも気づいてしまったと思われる。

さてさて・・・どうしましょうね、とひとりごちする。
本当に困っているわけではなく、これは気持ちを落ち着けるための私なりの方便、といったところだ。

この異界の構造は大体わかる。時間軸はズレていない、というのもわかった。
ただ、この異界が展開している現実世界の『場所』までは特定できない。それを特定するためには、あの『辻神』の群れを抜けて異界の境界に触れなくてはいけない。先ほど『目』が見破られたことから考えると、おそらく目で異界の端に触れるのも難しいだろう。

なら、次の手段は・・・

私は右手の手のひらを上に向け口元に持ってきて、目を閉じる。左手の人差し指と中指で挟んだ呪符をその手のひらに軽く添えるようにする。呪符には五芒星に『魂』と一文字書かれていた。

『陰陽五行 歳星 死門 奇魂勧請』

符に呪力を流し込むと、符と右手首にはめられた二重の木環が反応し薄く光を放ち、溶け合い、右手の上で混ざり合う。混ざった光は青白く膨らみ、次第にその形を蝶のそれに変貌させていった。ついには、私の右の手のひらの上にアゲハチョウ程度の大きさの青白い燐光を放つ美しい蝶が生まれた。

私の式神、『夜魂蝶やこんちょう』だ。

「お願いなのです・・・」
ふっと、息を吹きかけると、2~3回、軽く羽ばたいた夜魂蝶が私の手のひらから飛び立ち、ひらひらと舞い上がっていった。それは薄い光の水脈を残し、宙空に消えていった。

それを見送ったところで、周囲に嫌な気配を感じた。
チラと見回すと、右手後方に一体、左手にもう一体、そして、右手前方に一体、黒い影のような『辻神』たちが湧いていた。

「敵さんの異界の中、捕まったら強姦必至の鬼ごっこ・・・というわけですか」

力も抑えられている以上、逃げの一手・・・なのです。
これはスリルありますねぇ。

ペロリ、と、私は唇を舐める。

頼みますよ・・・マイ・ヒーロー・・・
助けを待っているのです!

祈りながら、私は、ダッとその場から駆け出した。

☆☆☆
「はあ・・・」
私は盛大にため息をつく。

土門さん、あなたって人は・・・、とつい愚痴っぽく考えてしまう。
要は例の表参道ヒルズでの疑似デートも、去り際に放ったキスも、私との縁を強めるための儀式だったというわけだ。最初から自分が怪異に攫われる女性の身代わりになる、という事がわかっていたに違いない。分かっていて、敢えてそうしたのだ。

それならそうと、はじめから言ってくれればいいのに・・・。

だが、そうは思ったが、多分、私の性格上、土門から『私が犠牲者の身代わりになるので、それを助けに来てほしいのです』とか言われたら絶対反対するだろうと考え、思い直す。それならばと、もし今夜、攫われるはずの女性を直接的に助けてしまえば、辻神が我々の動きに気づき、その後、二度と姿を表さなくなってしまう可能性がある。そうなれば、元の木阿弥だ。
ならば、黙って自分が人質になるのが一番ではないか・・・、そう考えた、というところか・・・。

それにしても・・・。

やり方が危険すぎます。自分の身になにかあったらどうする気ですか。
それとも、それほどまでに・・・

「私のことを信頼している・・・とでも?」
だとしたら、私が祓衆の支援を断って単身であなたのことを探すこと・・・これもあなたの計算通りですよね?

陰陽寮の庁舎を出て、空を見上げる。時刻は20時を回っていた。
二度目のため息をついた私の脳裏に、先程、嬉しそうにクレープを頬張っていた土門の顔がなかったと言えば、嘘になる。

「全く・・・世話が焼けます」

ところで、『縁を辿る』ということは、さほど難しくない。縁は人に絡みつく糸のようなもので、それを通じて様々な作用を及ぼす。

例えば、虫の知らせ、というのがある。
家族や親友のような、自分に近しい人が亡くなった時、なんとなく「ピン」と来る、というやつである。霊力が強いと、場合によっては声が聞こえたり、姿が見えるなどということもある。

この「知らせ」が伝播するのは、縁を通じてなのである。
悪い方だと、怪異や呪も縁を辿って作用することがある。よく、家族でひとりが祟られると、連鎖するように親戚まで没落することがあるが、これも縁を辿って怪異が伝わってしまった例である。

というわけで、ある程度の霊力があり、作法を知っている者ならば、縁を辿って、その人の元にたどり着くことは、比較的容易なのである。

私は土の術者だ。『道』は土性に属していることから、私の術式と相性が良いとも思ったのだろう。

人のことを縁を辿る媒介に使おうなどと・・・あなたの考えることはやはり一筋縄ではいかないですね。

私は『識神荒御魂』と墨字で書かれた召喚用の符を取り出し、呪を唱えた。

『陰陽五行 魔王天王 大自在 荒魂勧請』

ぼんやりと符が光り、ぽたりと地面に落ちる。それはたちまちのうちに鎌首をもたげたずんぐりとした蛇へと姿を変えた。青白く発光するそれは、普通の人間には見えない。陰陽師が用いる使い魔、式神である。

私の式神は名を『野づ霊』という。

「縁を辿れ・・・野づ霊」

自らの左目の視野を、野づ霊のそれと共有する。地面を這う野づ霊が見た景色が左目に投影された。蛇なので、温度に敏感だ。まるで赤外線カメラで周囲を見ているような感じに見える。生きているもの、温かいものはぼんやりと白く光り、冷たいものは暗く沈む。視野を調整する。縁を見るために霊的なものをより的確に捉える形に切り替える。

視野が一転し、緑色を帯びる。そして、周囲に光り輝く糸のようなものが縦横に走るのが視える。これが『縁』だ。野づ霊の顔をこちらに向けると、『私』が見える。自分の左視野に自分が映るということに、術を覚えはじめの頃はいささか戸惑ったが、式神を使っているとよくあることだ。もうすっかり慣れてしまった。

ああ、やはりそこに一番強い縁が結ばれていますか・・・。

私の唇から一筋ひときわ明るい縁の糸が走っているのが見えた。その糸は、北側の空にすーっと伸びていた。

見た感じ、大分遠いところのようですね。
いったい、何処まで連れ去られたんですか、あなたは・・・。

方角を確認すると、私は、陰陽寮の駐車場に止めていた愛車に乗り込み、エンジンを掛けた。野づ霊もするりと車に入り込み、ダッシュボードの上に陣取る。

「さあ・・・行きましょうか」
私は独り言のように言うと、車を出発させた。

無事でいてくださいね、土門さん。
あなたには、文句を言わなければならないことが、まだまだたくさんあるんですから・・・。

夜の街の中、私の愛車は滑るように走っていく。
私と、彼女の縁の糸を辿って。
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