5 / 63
創生篇
第五話:貧民街の夜明け、新たな旅立ち
しおりを挟む
王都から来た医者の手厚い治療と、ルシアンの献身的な看病により、ブレンナは日に日に回復していった。まだ起き上がることはできないが、その顔には少しずつ血の気が戻り、穏やかな寝息を立てる時間も増えていった。
その療養期間中、ルシアンたちの元へ、恐る恐る訪ねてくる者たちがいた。貧民街の住人たちだ。彼らは、ヴァレリウスを恐れるあまり、ブレンナが虐げられているのを見て見ぬふりをしてしまったこと、中には一緒になって彼女を疎んじてしまった者もいたことを、涙ながらに詫びた。
ルシアンは彼らを責めなかった。ヴァレリウスという絶対的な恐怖の前では、誰もがそうするしかなかったのかもしれない。
そんな住人たちとの会話の中で、ルシアンは新たな問題を知ることになる。
「ヴァレリウス様がいなくなって、せいせいしたと思ったんだがね……今度は、あの方の幹部だった三人が、好き放題やり始めて……」
ヴァレリウス失踪の混乱に乗じて、三人の幹部が組織の財産を持ち逃げし、街で以前にも増して非道な振る舞いをしているというのだ。
(ヴァレリウスがいなくなっても、あの三人がいれば、第二、第三のヴァレリウスが生まれるだけだ。貧民街の苦しみは終わらない。そして、母さんと旅立つための資金も必要だ)
ブレンナの穏やかな寝顔を見ながら、ルシアンは静かに決意を固めた。この街を去る前に、全ての膿を、出し切らねばならない、と。これは復讐ではない。母と、そして自分が育ったこの街の未来のための「清算」だ。
夜の闇が、ルシアンの狩場だった。
最初の標的は、ヴァレリウスの私兵を束ねていた総隊長。巨大な戦斧を振り回し、縄張りを暴力で支配するだけの、単純な獣だ。
男が酒場で酔いどれている隙に、ルシアンは彼の帰り道である薄暗い路地裏に、無数の罠を仕掛けた。
やがて、千鳥足で現れた男の足元で、石畳の隙間から伸びた蔦がその足を絡めとる。
「な、何だぁ!?」
巨体がバランスを崩して前のめりになった瞬間、闇の中から黒い弾丸――ネロが飛び出した。ネロは男の顔面に飛びつくと、その鋭い爪で両目を切り裂く。
「ぐぎゃああああっ!」
視界を奪われ、闇雲に戦斧を振り回す男。だが、その攻撃がルシアンに当たることはない。人狼から得た身体能力で、全ての攻撃を紙一重で見切り、まるで戯れるかのように翻弄する。最後は、背後から音もなく近づき、木槍の石突で両膝の関節を的確に打ち砕いた。
「ぎぃっ……!」
二度と立てなくなった男の前に立ち、ルシアンは彼の自慢の戦斧を拾い上げると、木槍で叩き折る。
「お前の力は、その程度か」
冷たく言い放ち、男が隠し持っていた金貨の袋を回収すると、ルシアンは闇へと消えた。
次の標的は、ヴァレリウスの悪事の数々を計画してきた参謀役の男。狡猾に隠れ家を変え、姿を見せない男だったが、ルシアンの【鷹の目】の前では無意味だった。街を俯瞰し、人の流れの不自然さと金の動きから、娼館の隠し部屋に潜んでいることを特定する。
ネロが小さな通気口から先に忍び込み、部屋のランプを倒して混乱を誘う。悲鳴と共に出てきた娼婦たちに紛れ、ルシアンは音もなく部屋へ侵入。慌てて金庫から財産と、彼の力の源である裏帳簿を持ち出そうとしていた男の背後に、静かに木槍の穂先を突きつけた。
ルシアンは、男から奪った裏帳簿を、彼の目の前で燃やしてしまう。
「お前の浅知恵は、全てお見通しだ」
全ての計画を記した帳簿を失い、男は廃人同様にその場に崩れ落ちた。ルシアンは、金庫に残っていた財産を静かに回収し、去り際に最後の情報を吐かせた。会計役の男の逃亡計画と、その手口を。
最後の標的は、組織の金を管理していた会計役の男。持ち逃げした財産を元手に、街の外の貴族と新たな取引をし、高飛びする算段だった。
取引現場である街の門。屋根の上から【鷹の目】で様子を窺うルシアン。会計役の男が、貴族の代理人らしき男に、装飾の施された木箱を見せている。
(参謀役から聞き出した通りだな。貴族すら偽物の金貨で騙すとは、どこまでも腐っている)
ルシアンは、指先に意識を集中し、黒樫の木槍と同じ材質の、針のように細く硬い木の棘を「創造」した。
次の瞬間、彼は屋根を蹴った。
人狼の力を宿した脚力で、音もなく二人の間に降り立つ。貴族の代理人が剣に手をかけるより早く、ルシアンは木箱から金貨を一枚つまみ上げると、指先の棘で弾いた。
キィン、という甲高い音と共に、金貨の表面が削れ、中から鈍い鉛色が現れる。
「……貴様、俺を騙す気だったのか!」
代理人の怒号が響く。会計役の男は顔面蒼白だ。
護衛たちが会計役の男を取り押さえる混乱の中、ネロが影のように走り、開かれたままの木箱を抱えて闇に消える。
「お前の欲が、お前の身を滅ぼしたな」
ルシアンは、再起不能となった男に冷たい一瞥をくれると、悠々とその場を去った。
回収した莫大な財産を前に、ルシアンは貧民街で唯一信頼できる、ブレンナを診てくれた老人の元を訪れた。
「これで、みんなが腹一杯食える飯屋でも、病人が無料で診てもらえる診療所でも作ってくれ」
財産の一部を託すと、彼はさらに、貧民街の中心にある、汚染されて久しい井戸の前に立った。そして、その濁った水に、そっと手を浸す。
彼の【星命創造】の力が、井戸に注ぎ込まれていく。濁っていた水は、見る見るうちに清らかな輝きを取り戻し、溢れ出した水が周囲の痩せた土地を潤すと、そこには青々とした草が芽吹き始めた。
老人が「神様みたいな真似を……」と呆然とするのに対し、ルシアンは静かに首を振る。
「神様なんかじゃない。ただ、俺はもう、誰かが飢えたり、病気で苦しんだりするのを見たくないだけだ。母さんが安心して暮らせる国を創る。これは、そのための最初の小さな一歩だよ」
完全に回復したブレンナは、ルシアンの成長した姿と、彼が成し遂げたことを知り、涙ながらに彼を誇りに思った。
「もう、十分だよ、ルシアン」
「ううん。まだだよ、母さん」
ルシアンは、残りの財産を旅の資金として袋に詰めると、優しく微笑んだ。
「俺たちの国を、創りに行くんだ」
旅立ちの準備を終え、夜明けと共に街を出ようとするルシアンとブレンナ。貧民街の住人たちが、涙ながらに彼らの門出を祝福してくれていた。
その時、息を切らした少女が、人垣をかき分けて駆け寄ってきた。
ルシアンが奴隷になる前に、よく一緒に遊んでいた快活な少女、エリアナだった。
彼女は、震える声で衝撃の事実を告げる。
「逃げて、ルシアン! ヴァレリウスが取引していた貴族が、あなたを捕まえようとしてる! 会計役の男を捕まえて、あなたのことを聞き出したんだ! もうすぐ、本物の『騎士団』が、この街にやってくる!」
復讐は終わり、全てを清算したはずだった。だが、それは、さらに大きな戦いの始まりに過ぎなかった。
エリアナの言葉に、ブレンナは息を呑む。だが、ルシアンは驚くほど冷静だった。彼は、震えるエリアナの肩にそっと手を置き、まっすぐに彼女の目を見て言った。
「教えてくれて、ありがとう。エリアナ」
その瞳には、恐怖も焦りもない。ただ、次なる「狩り」を見据える、狩人の静かな光が宿っていた。
その療養期間中、ルシアンたちの元へ、恐る恐る訪ねてくる者たちがいた。貧民街の住人たちだ。彼らは、ヴァレリウスを恐れるあまり、ブレンナが虐げられているのを見て見ぬふりをしてしまったこと、中には一緒になって彼女を疎んじてしまった者もいたことを、涙ながらに詫びた。
ルシアンは彼らを責めなかった。ヴァレリウスという絶対的な恐怖の前では、誰もがそうするしかなかったのかもしれない。
そんな住人たちとの会話の中で、ルシアンは新たな問題を知ることになる。
「ヴァレリウス様がいなくなって、せいせいしたと思ったんだがね……今度は、あの方の幹部だった三人が、好き放題やり始めて……」
ヴァレリウス失踪の混乱に乗じて、三人の幹部が組織の財産を持ち逃げし、街で以前にも増して非道な振る舞いをしているというのだ。
(ヴァレリウスがいなくなっても、あの三人がいれば、第二、第三のヴァレリウスが生まれるだけだ。貧民街の苦しみは終わらない。そして、母さんと旅立つための資金も必要だ)
ブレンナの穏やかな寝顔を見ながら、ルシアンは静かに決意を固めた。この街を去る前に、全ての膿を、出し切らねばならない、と。これは復讐ではない。母と、そして自分が育ったこの街の未来のための「清算」だ。
夜の闇が、ルシアンの狩場だった。
最初の標的は、ヴァレリウスの私兵を束ねていた総隊長。巨大な戦斧を振り回し、縄張りを暴力で支配するだけの、単純な獣だ。
男が酒場で酔いどれている隙に、ルシアンは彼の帰り道である薄暗い路地裏に、無数の罠を仕掛けた。
やがて、千鳥足で現れた男の足元で、石畳の隙間から伸びた蔦がその足を絡めとる。
「な、何だぁ!?」
巨体がバランスを崩して前のめりになった瞬間、闇の中から黒い弾丸――ネロが飛び出した。ネロは男の顔面に飛びつくと、その鋭い爪で両目を切り裂く。
「ぐぎゃああああっ!」
視界を奪われ、闇雲に戦斧を振り回す男。だが、その攻撃がルシアンに当たることはない。人狼から得た身体能力で、全ての攻撃を紙一重で見切り、まるで戯れるかのように翻弄する。最後は、背後から音もなく近づき、木槍の石突で両膝の関節を的確に打ち砕いた。
「ぎぃっ……!」
二度と立てなくなった男の前に立ち、ルシアンは彼の自慢の戦斧を拾い上げると、木槍で叩き折る。
「お前の力は、その程度か」
冷たく言い放ち、男が隠し持っていた金貨の袋を回収すると、ルシアンは闇へと消えた。
次の標的は、ヴァレリウスの悪事の数々を計画してきた参謀役の男。狡猾に隠れ家を変え、姿を見せない男だったが、ルシアンの【鷹の目】の前では無意味だった。街を俯瞰し、人の流れの不自然さと金の動きから、娼館の隠し部屋に潜んでいることを特定する。
ネロが小さな通気口から先に忍び込み、部屋のランプを倒して混乱を誘う。悲鳴と共に出てきた娼婦たちに紛れ、ルシアンは音もなく部屋へ侵入。慌てて金庫から財産と、彼の力の源である裏帳簿を持ち出そうとしていた男の背後に、静かに木槍の穂先を突きつけた。
ルシアンは、男から奪った裏帳簿を、彼の目の前で燃やしてしまう。
「お前の浅知恵は、全てお見通しだ」
全ての計画を記した帳簿を失い、男は廃人同様にその場に崩れ落ちた。ルシアンは、金庫に残っていた財産を静かに回収し、去り際に最後の情報を吐かせた。会計役の男の逃亡計画と、その手口を。
最後の標的は、組織の金を管理していた会計役の男。持ち逃げした財産を元手に、街の外の貴族と新たな取引をし、高飛びする算段だった。
取引現場である街の門。屋根の上から【鷹の目】で様子を窺うルシアン。会計役の男が、貴族の代理人らしき男に、装飾の施された木箱を見せている。
(参謀役から聞き出した通りだな。貴族すら偽物の金貨で騙すとは、どこまでも腐っている)
ルシアンは、指先に意識を集中し、黒樫の木槍と同じ材質の、針のように細く硬い木の棘を「創造」した。
次の瞬間、彼は屋根を蹴った。
人狼の力を宿した脚力で、音もなく二人の間に降り立つ。貴族の代理人が剣に手をかけるより早く、ルシアンは木箱から金貨を一枚つまみ上げると、指先の棘で弾いた。
キィン、という甲高い音と共に、金貨の表面が削れ、中から鈍い鉛色が現れる。
「……貴様、俺を騙す気だったのか!」
代理人の怒号が響く。会計役の男は顔面蒼白だ。
護衛たちが会計役の男を取り押さえる混乱の中、ネロが影のように走り、開かれたままの木箱を抱えて闇に消える。
「お前の欲が、お前の身を滅ぼしたな」
ルシアンは、再起不能となった男に冷たい一瞥をくれると、悠々とその場を去った。
回収した莫大な財産を前に、ルシアンは貧民街で唯一信頼できる、ブレンナを診てくれた老人の元を訪れた。
「これで、みんなが腹一杯食える飯屋でも、病人が無料で診てもらえる診療所でも作ってくれ」
財産の一部を託すと、彼はさらに、貧民街の中心にある、汚染されて久しい井戸の前に立った。そして、その濁った水に、そっと手を浸す。
彼の【星命創造】の力が、井戸に注ぎ込まれていく。濁っていた水は、見る見るうちに清らかな輝きを取り戻し、溢れ出した水が周囲の痩せた土地を潤すと、そこには青々とした草が芽吹き始めた。
老人が「神様みたいな真似を……」と呆然とするのに対し、ルシアンは静かに首を振る。
「神様なんかじゃない。ただ、俺はもう、誰かが飢えたり、病気で苦しんだりするのを見たくないだけだ。母さんが安心して暮らせる国を創る。これは、そのための最初の小さな一歩だよ」
完全に回復したブレンナは、ルシアンの成長した姿と、彼が成し遂げたことを知り、涙ながらに彼を誇りに思った。
「もう、十分だよ、ルシアン」
「ううん。まだだよ、母さん」
ルシアンは、残りの財産を旅の資金として袋に詰めると、優しく微笑んだ。
「俺たちの国を、創りに行くんだ」
旅立ちの準備を終え、夜明けと共に街を出ようとするルシアンとブレンナ。貧民街の住人たちが、涙ながらに彼らの門出を祝福してくれていた。
その時、息を切らした少女が、人垣をかき分けて駆け寄ってきた。
ルシアンが奴隷になる前に、よく一緒に遊んでいた快活な少女、エリアナだった。
彼女は、震える声で衝撃の事実を告げる。
「逃げて、ルシアン! ヴァレリウスが取引していた貴族が、あなたを捕まえようとしてる! 会計役の男を捕まえて、あなたのことを聞き出したんだ! もうすぐ、本物の『騎士団』が、この街にやってくる!」
復讐は終わり、全てを清算したはずだった。だが、それは、さらに大きな戦いの始まりに過ぎなかった。
エリアナの言葉に、ブレンナは息を呑む。だが、ルシアンは驚くほど冷静だった。彼は、震えるエリアナの肩にそっと手を置き、まっすぐに彼女の目を見て言った。
「教えてくれて、ありがとう。エリアナ」
その瞳には、恐怖も焦りもない。ただ、次なる「狩り」を見据える、狩人の静かな光が宿っていた。
0
あなたにおすすめの小説
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
少し冷めた村人少年の冒険記 2
mizuno sei
ファンタジー
地球からの転生者である主人公トーマは、「はずれギフト」と言われた「ナビゲーションシステム」を持って新しい人生を歩み始めた。
不幸だった前世の記憶から、少し冷めた目で世の中を見つめ、誰にも邪魔されない力を身に着けて第二の人生を楽しもうと考えている。
旅の中でいろいろな人と出会い、成長していく少年の物語。
追放された無能鑑定士、実は世界最強の万物解析スキル持ち。パーティーと国が泣きついてももう遅い。辺境で美少女とスローライフ(?)を送る
夏見ナイ
ファンタジー
貴族の三男に転生したカイトは、【鑑定】スキルしか持てず家からも勇者パーティーからも無能扱いされ、ついには追放されてしまう。全てを失い辺境に流れ着いた彼だが、そこで自身のスキルが万物の情報を読み解く最強スキル【万物解析】だと覚醒する! 隠された才能を見抜いて助けた美少女エルフや獣人と共に、カイトは辺境の村を豊かにし、古代遺跡の謎を解き明かし、強力な魔物を従え、着実に力をつけていく。一方、カイトを切り捨てた元パーティーと王国は凋落の一途を辿り、彼の築いた豊かさに気づくが……もう遅い! 不遇から成り上がる、痛快な逆転劇と辺境スローライフ(?)が今、始まる!
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
この度異世界に転生して貴族に生まれ変わりました
okiraku
ファンタジー
地球世界の日本の一般国民の息子に生まれた藤堂晴馬は、生まれつきのエスパーで透視能力者だった。彼は親から独立してアパートを借りて住みながら某有名国立大学にかよっていた。4年生の時、酔っ払いの無免許運転の車にはねられこの世を去り、異世界アールディアのバリアス王国貴族の子として転生した。幸せで平和な人生を今世で歩むかに見えたが、国内は王族派と貴族派、中立派に分かれそれに国王が王位継承者を定めぬまま重い病に倒れ王子たちによる王位継承争いが起こり国内は不安定な状態となった。そのため貴族間で領地争いが起こり転生した晴馬の家もまきこまれ領地を失うこととなるが、もともと転生者である晴馬は逞しく生き家族を支えて生き抜くのであった。
【鑑定不能】と捨てられた俺、実は《概念創造》スキルで万物創成!辺境で最強領主に成り上がる。
夏見ナイ
ファンタジー
伯爵家の三男リアムは【鑑定不能】スキル故に「無能」と追放され、辺境に捨てられた。だが、彼が覚醒させたのは神すら解析不能なユニークスキル《概念創造》! 認識した「概念」を現実に創造できる規格外の力で、リアムは快適な拠点、豊かな食料、忠実なゴーレムを生み出す。傷ついたエルフの少女ルナを救い、彼女と共に未開の地を開拓。やがて獣人ミリア、元貴族令嬢セレスなど訳ありの仲間が集い、小さな村は驚異的に発展していく。一方、リアムを捨てた王国や実家は衰退し、彼の力を奪おうと画策するが…? 無能と蔑まれた少年が最強スキルで理想郷を築き、自分を陥れた者たちに鉄槌を下す、爽快成り上がりファンタジー!
異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。
もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。
異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。
ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。
残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、
同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、
追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、
清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる