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1章
1話「冒険者としての門出」
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俺はカイル・レヴィン、16歳。
今日はセザール王国にあるセザール学園の卒業の日だ。
首席だった俺は今、次席であるルッカさんと一緒に学長室で特別にカオス学長からの卒業式を受けている。
☆カイル・レヴィン
・本作主人公。
セザール学園を首席で卒業し、冒険者経験を積んだ国王軍になる為冒険者になる。
卒業学部はナイト学部。
・剣、槍、斧、弓、多彩な武器を使用可能。
魔法も炎、氷、風、地の4属性に神聖魔法を使用可能。
万能である為総合力では同世代最強であるが、特化した同世代に勝てる全能ではない。
・外見特徴、同級生の話によるとふわっとしたイケメンらしいが自覚は無い。
・身長、175cm
・体型、中肉中背よりも筋肉質
・髪、短めで鮮やかな薄緑色。
☆ルッカ・ランティス
・セザール学園を次席で卒業し、カイルと同じ理由で冒険者になる。
卒業学部はウィザード学部。
・弓や短剣と言った器用さを求められる武器以外はほぼ扱える。
魔法は炎と雷の2属性を使用可能。
俺に比べて威力が高く、水と風を合成しなければ産み出せない雷属性を直接出せる。
・外見特徴、同級生の評判によると可愛いらしい。
・性格、熱血らしくて義気に重んじるみたい。 結構ツンツンした感じと俺は思う。料理が上手い。
・身長、163cm
・体型、中肉中背位、胸はちょっと残念系。
・髪、セミショートで色はやや薄めの赤色。
「カイル・レヴィン君、我がセザール学園の卒業、おめでとう。 君達は我がセザール学園史上最高の成績を収め卒業した。実に素晴らしい事だ」
初老を迎えたが、まだまだ若く見えるカオス学長がにこやかな笑顔を見せながら俺、ルッカさんの順に握手をした。
「ありがとうございます」
俺に続き、ルッカさんも丁寧にお辞儀をした。
「君達も近年におけるセザール大陸の話は知ってるだろう」
「はい」
これは、セザール国と魔族が収める国との争いの事だ。
現在は、国境線付近で国王軍や、すごい冒険者の人達が戦っていて戦況は拮抗しているんだ。
「君達は冒険者を経由し国王軍となる道を選んでくれた事に感謝している」
カオス学長の言う事は、冒険者の経験を積んだ国王軍でこの国では最高のエリートコースだ。
ただ、その道を提示される人はもれなく国王軍に入れるから、わざわざ冒険者を経験するなんていばらの道を選ぶ人は少ない。
「いえ、俺は」
「国の為、出来る事を全力で行うのは当然です」
「ふむ、頼もしい事でなによりだ」
カオス学長は、後方にある棚より2つの武器を取り出した。
「これは?」
その武器は柄の中心部に、鍵穴の黒点が記された太陽の紋章が埋め込まれたロングソード。
もう一つは鍵の形をしており、先端は大きな三日月型の飾りが付いている。
長さは丁度ルッカさんの身長と同じ位だ。
「ホールス・ソーラと名付けられた剣と、キース・クレッセントと名付けられた杖だ」
カオス学長は、ホールス・ソーラを俺に、キース・クレッセントをルッカさんに渡した。
「これは南の砂漠地方より発掘された武器だ。 何かヒミツがあると思うが、君達に委ねよう」
「ありがとうございます!」
「アーティファクトの話はまだだったな。 現在コルト大陸に【賢神の石】【闘神の斧】【聖神の杖】【勇神の剣】【武神の爪】の存在を確認した。これから更に見つかる可能性はある。これらを魔族よりも先に入手し魔族との戦争に終止符を打ちたい」
「私に任せれば大丈夫ですよ!」
「ルッカ君。君はもう少し連携を覚えると良いだろう」
カオス学長に指摘されたルッカさんはムッとした表情をしながら俺を見た。
「俺達もアーティファクトを探すと言う事ですか?」
「そうだな。出来る事ならそれがいい。私の情報によると、賢神の石は砂漠地方に眠っているとの事だ。恐らく今君達に委ねた武器が何か関わっているだろう」
「分かりました」
「まずは冒険者としての依頼をこなすのだ。これからの君達には私の指示を委ねた者に任せる」
「はい!」
「それでは、この国の未来の為にも、健闘を祈る」
カオス学長に見送られ俺とルッカさんは学長室を後にし、そのままセザール学園の外へ出た。
「ふっふーん」
「嬉しそうだね?」
「こんなすごい武器貰えたんだよ? とーぜんじゃん? ポーカーフェイスでいられる君がフシギだよ?」
「そうなのかなぁ? 確かに強力な武器は貰ったけど地力が上がった訳じゃないし」
「強くなれる事には変わらないのに?」
「そだね、武器の性能に頼りたいって思わない」
「ふーん? 相変わらず君はマジメなんだね」
ルッカさんがじぃ~っと見つめながら言う。
「かもしれないね」
俺からしたら、武器の性能に浮かれるのは甘いと思ったが、セザール学園で次席を収めたルッカさんに言う言葉ではないだろう。
「ねっ、早速武器の性能確かめようよ」
ルッカさんが冒険者ギルドの方を指差しながら言った。
「それは構わないけど」
俺としては一人でゆっくり冒険者としての仕事をこなしたかったが、折角の誘いを断る程では無いか。
「えへへ、じゃ、いこっ」
ルッカさんは、妙に嬉しそうに俺が着ている服の袖を引っ張り冒険者ギルドへ向かった。
―冒険者ギルド―
魔物討伐の依頼を請ける場所。
他にも雑務も扱っている。
冒険者にはランクがあり、
SSS(最高)~F(新人)となっている。
セザール学園を卒業して冒険者になった人は大体Eランクから始まっている。
実際の実力はもう少しあるけど、実戦経験が無いから低めにされるらしい。
さて、早速初めての依頼を受けてみたいと思うんだが。
おや? なんかトラブルが起きてる様にみえるぞ?
受付の前には新人プリーストと思われる女の子が居た。
物凄く困っている声をしているが、対応している受付嬢も別の意味で困っているみたいだ。
「ですから、冒険者なりた、しかもプリーストが魔物を討伐しに行ったら死にます」
「はうぅ、だめですか?」
「はい、冒険者ギルドとしても高い確率で命を落としてしまう依頼をあっせん出来ません」
「その、私、お金が必要なんです」
「雑仕事がありますから、それで地道に稼いで下さい」
女の子は何か事情があるのか、雑仕事を受ける事をためらっているみたいだ。
「次の方どうぞ」
受付嬢が俺達の方を見ながら呼びだした。
☆リンカ・フィリス
・冒険者ギルド受付嬢。 20歳。
眼鏡を掛けた美人できょぬーさん。
性格がキツいし男をお金で見る傾向がある。
・実は昔何かがあったかもしれない。
・身長、168cm
・体型、フツー位。
・ 髪、水色髪のポニーテール。
今日はセザール王国にあるセザール学園の卒業の日だ。
首席だった俺は今、次席であるルッカさんと一緒に学長室で特別にカオス学長からの卒業式を受けている。
☆カイル・レヴィン
・本作主人公。
セザール学園を首席で卒業し、冒険者経験を積んだ国王軍になる為冒険者になる。
卒業学部はナイト学部。
・剣、槍、斧、弓、多彩な武器を使用可能。
魔法も炎、氷、風、地の4属性に神聖魔法を使用可能。
万能である為総合力では同世代最強であるが、特化した同世代に勝てる全能ではない。
・外見特徴、同級生の話によるとふわっとしたイケメンらしいが自覚は無い。
・身長、175cm
・体型、中肉中背よりも筋肉質
・髪、短めで鮮やかな薄緑色。
☆ルッカ・ランティス
・セザール学園を次席で卒業し、カイルと同じ理由で冒険者になる。
卒業学部はウィザード学部。
・弓や短剣と言った器用さを求められる武器以外はほぼ扱える。
魔法は炎と雷の2属性を使用可能。
俺に比べて威力が高く、水と風を合成しなければ産み出せない雷属性を直接出せる。
・外見特徴、同級生の評判によると可愛いらしい。
・性格、熱血らしくて義気に重んじるみたい。 結構ツンツンした感じと俺は思う。料理が上手い。
・身長、163cm
・体型、中肉中背位、胸はちょっと残念系。
・髪、セミショートで色はやや薄めの赤色。
「カイル・レヴィン君、我がセザール学園の卒業、おめでとう。 君達は我がセザール学園史上最高の成績を収め卒業した。実に素晴らしい事だ」
初老を迎えたが、まだまだ若く見えるカオス学長がにこやかな笑顔を見せながら俺、ルッカさんの順に握手をした。
「ありがとうございます」
俺に続き、ルッカさんも丁寧にお辞儀をした。
「君達も近年におけるセザール大陸の話は知ってるだろう」
「はい」
これは、セザール国と魔族が収める国との争いの事だ。
現在は、国境線付近で国王軍や、すごい冒険者の人達が戦っていて戦況は拮抗しているんだ。
「君達は冒険者を経由し国王軍となる道を選んでくれた事に感謝している」
カオス学長の言う事は、冒険者の経験を積んだ国王軍でこの国では最高のエリートコースだ。
ただ、その道を提示される人はもれなく国王軍に入れるから、わざわざ冒険者を経験するなんていばらの道を選ぶ人は少ない。
「いえ、俺は」
「国の為、出来る事を全力で行うのは当然です」
「ふむ、頼もしい事でなによりだ」
カオス学長は、後方にある棚より2つの武器を取り出した。
「これは?」
その武器は柄の中心部に、鍵穴の黒点が記された太陽の紋章が埋め込まれたロングソード。
もう一つは鍵の形をしており、先端は大きな三日月型の飾りが付いている。
長さは丁度ルッカさんの身長と同じ位だ。
「ホールス・ソーラと名付けられた剣と、キース・クレッセントと名付けられた杖だ」
カオス学長は、ホールス・ソーラを俺に、キース・クレッセントをルッカさんに渡した。
「これは南の砂漠地方より発掘された武器だ。 何かヒミツがあると思うが、君達に委ねよう」
「ありがとうございます!」
「アーティファクトの話はまだだったな。 現在コルト大陸に【賢神の石】【闘神の斧】【聖神の杖】【勇神の剣】【武神の爪】の存在を確認した。これから更に見つかる可能性はある。これらを魔族よりも先に入手し魔族との戦争に終止符を打ちたい」
「私に任せれば大丈夫ですよ!」
「ルッカ君。君はもう少し連携を覚えると良いだろう」
カオス学長に指摘されたルッカさんはムッとした表情をしながら俺を見た。
「俺達もアーティファクトを探すと言う事ですか?」
「そうだな。出来る事ならそれがいい。私の情報によると、賢神の石は砂漠地方に眠っているとの事だ。恐らく今君達に委ねた武器が何か関わっているだろう」
「分かりました」
「まずは冒険者としての依頼をこなすのだ。これからの君達には私の指示を委ねた者に任せる」
「はい!」
「それでは、この国の未来の為にも、健闘を祈る」
カオス学長に見送られ俺とルッカさんは学長室を後にし、そのままセザール学園の外へ出た。
「ふっふーん」
「嬉しそうだね?」
「こんなすごい武器貰えたんだよ? とーぜんじゃん? ポーカーフェイスでいられる君がフシギだよ?」
「そうなのかなぁ? 確かに強力な武器は貰ったけど地力が上がった訳じゃないし」
「強くなれる事には変わらないのに?」
「そだね、武器の性能に頼りたいって思わない」
「ふーん? 相変わらず君はマジメなんだね」
ルッカさんがじぃ~っと見つめながら言う。
「かもしれないね」
俺からしたら、武器の性能に浮かれるのは甘いと思ったが、セザール学園で次席を収めたルッカさんに言う言葉ではないだろう。
「ねっ、早速武器の性能確かめようよ」
ルッカさんが冒険者ギルドの方を指差しながら言った。
「それは構わないけど」
俺としては一人でゆっくり冒険者としての仕事をこなしたかったが、折角の誘いを断る程では無いか。
「えへへ、じゃ、いこっ」
ルッカさんは、妙に嬉しそうに俺が着ている服の袖を引っ張り冒険者ギルドへ向かった。
―冒険者ギルド―
魔物討伐の依頼を請ける場所。
他にも雑務も扱っている。
冒険者にはランクがあり、
SSS(最高)~F(新人)となっている。
セザール学園を卒業して冒険者になった人は大体Eランクから始まっている。
実際の実力はもう少しあるけど、実戦経験が無いから低めにされるらしい。
さて、早速初めての依頼を受けてみたいと思うんだが。
おや? なんかトラブルが起きてる様にみえるぞ?
受付の前には新人プリーストと思われる女の子が居た。
物凄く困っている声をしているが、対応している受付嬢も別の意味で困っているみたいだ。
「ですから、冒険者なりた、しかもプリーストが魔物を討伐しに行ったら死にます」
「はうぅ、だめですか?」
「はい、冒険者ギルドとしても高い確率で命を落としてしまう依頼をあっせん出来ません」
「その、私、お金が必要なんです」
「雑仕事がありますから、それで地道に稼いで下さい」
女の子は何か事情があるのか、雑仕事を受ける事をためらっているみたいだ。
「次の方どうぞ」
受付嬢が俺達の方を見ながら呼びだした。
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