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1章
64話「撃退成功」
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「くっくっく、大層な事を言う割に大した威力じゃありませんな!」
魔族はその程度の魔法は効果が無いと言わんばかりに叫ぶ。
しかし、上昇したまま魔法が収まったにも関わらず元の位置に戻ろうとはしない。
少しばかり魔族の行動に違和感を覚える。
「だったら今度はこれよ!」
ルッカさんが再度詠唱に入る。
「はっはっは! 俺様だって中級魔法が使えない訳じゃないぞ!」
魔族もまた魔法の詠唱を始め、赤色のオーラが展開された。
つまり、炎属性か。
わざわざ長く詠唱する事、属性まで教えてくれた以上俺は【炎防壁(フレイム・バリア)】をルッカさんに施した。
「ククク……カイル殿、消火作業はわたくしめにお任せを……」
ルッド君が【すいとんの術】を使い燃え広がろうとする多数の木々の消火に成功した。
単体にしか効果を発揮できない俺の魔法と違い、ルッド君の術は結構な広範囲に、しかも俺達やコボルド達を巻き込まない器用な形で水を産み出す事が出来ている。
「ルッド君、助かる!」
俺は再び弓で魔族に狙いを定め、今度は矢を放つ。
相手の物理防御が分からないが、詠唱妨害に失敗してもルッカさんの魔法を成功させる援護にはなるだろう。
「はっはっは! 愚かな人間共! その程度の攻撃で俺様の詠唱が止められる訳無いぞ!」
俺の放った矢は魔族に命中したが大したダメージは与えられない。
「君のお陰よ!」
ルッカさんが【襲来(ライトニングボルト)】を完成させ、魔族に向け放つ。
今まで俺に使って来た無詠唱の物と違い、しっかりと詠唱したそれは確かな威力を持ってると言わんばかりに激しい電撃だ。
「先に魔法が撃てたからなんだというのです!」
続いて魔族が完成させた炎の魔法を放つ。
詠唱しただけあり、先程の炎よりも大きな炎が周囲一帯に解き離れた。
この周囲一帯に対しても被害を与える事を狙っていると考えるべきか。
いや、さっきの言動から何も考えてない、下手したら単体魔法よりも範囲魔法の方が見栄えが良いとかそんな理由で使ってる気がする。
「ククク……自分の魔法が効かない事実を与える事は重要ですよ……」
なるほど、相手の自尊心を攻撃するつもりか。
ルッド君は、ルッカさんに直撃する炎以外をすいとんの術で相殺するみたいだ。
ルッカさんの放った【襲雷(ライトニングボルト)】が魔族を直撃した。
当然ワイバーンにも当たった訳だが、ルッカさんの魔法の威力が高かったのか痛みのあまり悶え苦しんでいる様に見える。
「くっ、くくく、はっはっは、人間の本気なんぞ所詮はその程度ッ」
しかし、肝心の魔族の反応は大きなダメージを受けていない様に見える。
その割にはルッカさんと距離を取ろうとしているのは気のせいか?
「フンッ! アンタ等魔族もこの程度の魔法しか使えないなんて大した事無いじゃないの!」
ルッカさんからは魔族の言葉に対して頭に来ている事を感じるが、ダメージを受けていないのは本当だろう。
「ぐっ、どうしてなんだ! どうして人間の分際で俺様の魔法が効かないんだ! どう見たってお前等人間の中でも雑魚の癖に!」
ルッド君の狙いは正しかったみたいで、自分の魔法がルッカさんに通用しなかった事に対し派手に取り乱している。
「は? アンタ偉そうな事言う癖に補助魔法の事も知らない訳!?」
ルッカさんがキース・クレッセントの先を魔族に向けながら言う。
「くっそー補助魔法なんて卑怯だぞ貴様等! そもそも1人に対して5人なんて騎士道に反するじゃないか!」
突然、意味が分からない事を述べながら取り乱す魔族。
「はぁ? 何よアンタ、魔法しか使わない癖に何が騎士道よ! アンタの方こそ何空中から一方的に攻撃してる訳? あ、ごめんなさい地上に降りたら私達に歯が立たないもんね」
ルッカさんの琴線に触れたのか、普段言わないような煽り文句を魔族に対し言っている。
「むっきー! ふざけんな、ふざけんな、ふざけんなぁぁぁ! あーーーーーっ! そうだ、俺様はこの後大事な用事があったんだ! はっはっは! 命拾いしたな人間共! 今度会う時を考えて恐怖するんだな!」
魔族は物凄い負け犬の遠吠えをすると物凄い勢いで逃げ去った。
「終わったか」
俺はみじめに逃げ去る魔族を遠くに見ながら呟いた。
「そうね、カイル、感謝するわ」
こちらも同じくぽつりとつぶやくのはルッカさん。
視線は下を向き少しばかり恥ずかしそうにしているのは気のせいか。
「がっはっは! 俺の威圧感に恐れをなして逃げたんだぜ!」
デビッドが得意気に言うが、彼が何かをしていた記憶は残念ながらない。
「ククク……コボルドキングへ報告へ参りましょう……」
魔族の撃退に成功した俺達はコボルドキングの居る小屋へ戻る事にした。
「そうだったかワン、助かっただワン」
魔族撃退の報告を受けたコボルドキングがにこやかに返事をした。
「ククク……当然の事をしたまでですよ、お気になさらず……」
クールに決めるルッド君だ。
さて、今回の依頼に全く関係の無い魔族の撃退には成功した。
肝心の討伐対象であるコボルドキングだけど。
4人ともその事を忘れているのか分かってて黙っているのか、少なくとも今目の前に居るコボルドキングを討伐しようとは誰も思って居なさそうだ。
「お礼と言っては何だけど、この指輪をあげるワン」
コボルドキングは淡く青い光を放つ指輪を取り出すと1人ずつに手渡した。
「感謝致します」
「これはコバルトリングだワン、我々コボルドは銀を元にコバルトを作る事が出来るんだワン、銀を持って来てくれたらコバルトを作ってあげるんだワン」
コボルドキングはどこか嬉し気に説明をしている。
「早速作って貰う事は出来ますか?」
俺はルッド君から貰った銀を取り出しながら訪ねた。
「お安い御用だワン☆」
コボルドキングは受け取った銀と同じ質量のコバルトを俺に手渡した。
質量が少なかった為か、現在備蓄していた完成品と交換をしたところだろうか?
「なら私もお願い」
もう一つコバルトリングが欲しいのだろう。
ルッカさんは身に付けていたシルバーリングをコボルドキングに渡した。
「銀が手に入って嬉しいワン☆」
コボルドキングは受け取ったシルバーリングと同質量のコバルトリングをルッカさんに手渡した。
「ククク……冒険者ギルドへの説明は僕にお任せを……」
やはり、ルッド君もコボルドキングを討伐する気は無いみたいだ。
その後俺達は、しばしの間『わんわん・ぱらだいす☆』を堪能した後にセザールタウンへの帰路に付いたのであった。
―冒険者ギルド―
冒険者ギルドの中は今日も冒険者達で溢れかえっている。
今日もまた一人だけ暇そうにしている受付嬢に対して今回の報告を行った。
「あら~? ルッドさんですかぁ~お帰りなさい☆」
胸元で両手を組んでにこにこ笑顔で出迎える受付嬢、リンカさんだ。
この様子だと今回の依頼は当然の様に成功したモノだと思って居る様子だ。
「フフフ……結論から言いますと今回の依頼は残念ながら失敗です……」
ルッド君はそんな様子のリンカさんに対し一切臆する事無く淡々と説明している。
「え? え? まさか? ルッド様がその様な事? 冗談ですよね?」
リンカさんの笑顔が崩れ、眼鏡の奥に潜む目が点になった。
「フフ……それは仕方がありません、頂いたコボルドキングの情報が間違っておりました故……」
「その様な事が? 詳しい説明をお願い致します」
リンカさんが、そんな事ある訳無いと表情を示す。
ルッド君はその件についての説明をした。
「そうですか、それは申し訳ありません」
「フフフ……我々以外の人間が応じるかまでは分かりませんが、コバルト入手の手段が確立されたと考えれば悪くは無いと存じます……」
ルッド君は、更に魔族に襲撃された件についての話もした。
「分かりました、討伐報酬を出す事は出来ませんが、幾ばくかの情報料をお支払いする事は出来るかと思います」
「フフ……感謝致します、わたくしとデビッド殿は国王軍所属故、残りの3人に配分して頂けると幸いです……」
これで冒険者ギルドへの報告が終わり建物の外に出た。
ルッド君の話によると、国王軍に所属する自分達の経費は国から降りるとの事だった。
また、ルッセルさんへの報告を推奨され、俺達は解散した。
魔族はその程度の魔法は効果が無いと言わんばかりに叫ぶ。
しかし、上昇したまま魔法が収まったにも関わらず元の位置に戻ろうとはしない。
少しばかり魔族の行動に違和感を覚える。
「だったら今度はこれよ!」
ルッカさんが再度詠唱に入る。
「はっはっは! 俺様だって中級魔法が使えない訳じゃないぞ!」
魔族もまた魔法の詠唱を始め、赤色のオーラが展開された。
つまり、炎属性か。
わざわざ長く詠唱する事、属性まで教えてくれた以上俺は【炎防壁(フレイム・バリア)】をルッカさんに施した。
「ククク……カイル殿、消火作業はわたくしめにお任せを……」
ルッド君が【すいとんの術】を使い燃え広がろうとする多数の木々の消火に成功した。
単体にしか効果を発揮できない俺の魔法と違い、ルッド君の術は結構な広範囲に、しかも俺達やコボルド達を巻き込まない器用な形で水を産み出す事が出来ている。
「ルッド君、助かる!」
俺は再び弓で魔族に狙いを定め、今度は矢を放つ。
相手の物理防御が分からないが、詠唱妨害に失敗してもルッカさんの魔法を成功させる援護にはなるだろう。
「はっはっは! 愚かな人間共! その程度の攻撃で俺様の詠唱が止められる訳無いぞ!」
俺の放った矢は魔族に命中したが大したダメージは与えられない。
「君のお陰よ!」
ルッカさんが【襲来(ライトニングボルト)】を完成させ、魔族に向け放つ。
今まで俺に使って来た無詠唱の物と違い、しっかりと詠唱したそれは確かな威力を持ってると言わんばかりに激しい電撃だ。
「先に魔法が撃てたからなんだというのです!」
続いて魔族が完成させた炎の魔法を放つ。
詠唱しただけあり、先程の炎よりも大きな炎が周囲一帯に解き離れた。
この周囲一帯に対しても被害を与える事を狙っていると考えるべきか。
いや、さっきの言動から何も考えてない、下手したら単体魔法よりも範囲魔法の方が見栄えが良いとかそんな理由で使ってる気がする。
「ククク……自分の魔法が効かない事実を与える事は重要ですよ……」
なるほど、相手の自尊心を攻撃するつもりか。
ルッド君は、ルッカさんに直撃する炎以外をすいとんの術で相殺するみたいだ。
ルッカさんの放った【襲雷(ライトニングボルト)】が魔族を直撃した。
当然ワイバーンにも当たった訳だが、ルッカさんの魔法の威力が高かったのか痛みのあまり悶え苦しんでいる様に見える。
「くっ、くくく、はっはっは、人間の本気なんぞ所詮はその程度ッ」
しかし、肝心の魔族の反応は大きなダメージを受けていない様に見える。
その割にはルッカさんと距離を取ろうとしているのは気のせいか?
「フンッ! アンタ等魔族もこの程度の魔法しか使えないなんて大した事無いじゃないの!」
ルッカさんからは魔族の言葉に対して頭に来ている事を感じるが、ダメージを受けていないのは本当だろう。
「ぐっ、どうしてなんだ! どうして人間の分際で俺様の魔法が効かないんだ! どう見たってお前等人間の中でも雑魚の癖に!」
ルッド君の狙いは正しかったみたいで、自分の魔法がルッカさんに通用しなかった事に対し派手に取り乱している。
「は? アンタ偉そうな事言う癖に補助魔法の事も知らない訳!?」
ルッカさんがキース・クレッセントの先を魔族に向けながら言う。
「くっそー補助魔法なんて卑怯だぞ貴様等! そもそも1人に対して5人なんて騎士道に反するじゃないか!」
突然、意味が分からない事を述べながら取り乱す魔族。
「はぁ? 何よアンタ、魔法しか使わない癖に何が騎士道よ! アンタの方こそ何空中から一方的に攻撃してる訳? あ、ごめんなさい地上に降りたら私達に歯が立たないもんね」
ルッカさんの琴線に触れたのか、普段言わないような煽り文句を魔族に対し言っている。
「むっきー! ふざけんな、ふざけんな、ふざけんなぁぁぁ! あーーーーーっ! そうだ、俺様はこの後大事な用事があったんだ! はっはっは! 命拾いしたな人間共! 今度会う時を考えて恐怖するんだな!」
魔族は物凄い負け犬の遠吠えをすると物凄い勢いで逃げ去った。
「終わったか」
俺はみじめに逃げ去る魔族を遠くに見ながら呟いた。
「そうね、カイル、感謝するわ」
こちらも同じくぽつりとつぶやくのはルッカさん。
視線は下を向き少しばかり恥ずかしそうにしているのは気のせいか。
「がっはっは! 俺の威圧感に恐れをなして逃げたんだぜ!」
デビッドが得意気に言うが、彼が何かをしていた記憶は残念ながらない。
「ククク……コボルドキングへ報告へ参りましょう……」
魔族の撃退に成功した俺達はコボルドキングの居る小屋へ戻る事にした。
「そうだったかワン、助かっただワン」
魔族撃退の報告を受けたコボルドキングがにこやかに返事をした。
「ククク……当然の事をしたまでですよ、お気になさらず……」
クールに決めるルッド君だ。
さて、今回の依頼に全く関係の無い魔族の撃退には成功した。
肝心の討伐対象であるコボルドキングだけど。
4人ともその事を忘れているのか分かってて黙っているのか、少なくとも今目の前に居るコボルドキングを討伐しようとは誰も思って居なさそうだ。
「お礼と言っては何だけど、この指輪をあげるワン」
コボルドキングは淡く青い光を放つ指輪を取り出すと1人ずつに手渡した。
「感謝致します」
「これはコバルトリングだワン、我々コボルドは銀を元にコバルトを作る事が出来るんだワン、銀を持って来てくれたらコバルトを作ってあげるんだワン」
コボルドキングはどこか嬉し気に説明をしている。
「早速作って貰う事は出来ますか?」
俺はルッド君から貰った銀を取り出しながら訪ねた。
「お安い御用だワン☆」
コボルドキングは受け取った銀と同じ質量のコバルトを俺に手渡した。
質量が少なかった為か、現在備蓄していた完成品と交換をしたところだろうか?
「なら私もお願い」
もう一つコバルトリングが欲しいのだろう。
ルッカさんは身に付けていたシルバーリングをコボルドキングに渡した。
「銀が手に入って嬉しいワン☆」
コボルドキングは受け取ったシルバーリングと同質量のコバルトリングをルッカさんに手渡した。
「ククク……冒険者ギルドへの説明は僕にお任せを……」
やはり、ルッド君もコボルドキングを討伐する気は無いみたいだ。
その後俺達は、しばしの間『わんわん・ぱらだいす☆』を堪能した後にセザールタウンへの帰路に付いたのであった。
―冒険者ギルド―
冒険者ギルドの中は今日も冒険者達で溢れかえっている。
今日もまた一人だけ暇そうにしている受付嬢に対して今回の報告を行った。
「あら~? ルッドさんですかぁ~お帰りなさい☆」
胸元で両手を組んでにこにこ笑顔で出迎える受付嬢、リンカさんだ。
この様子だと今回の依頼は当然の様に成功したモノだと思って居る様子だ。
「フフフ……結論から言いますと今回の依頼は残念ながら失敗です……」
ルッド君はそんな様子のリンカさんに対し一切臆する事無く淡々と説明している。
「え? え? まさか? ルッド様がその様な事? 冗談ですよね?」
リンカさんの笑顔が崩れ、眼鏡の奥に潜む目が点になった。
「フフ……それは仕方がありません、頂いたコボルドキングの情報が間違っておりました故……」
「その様な事が? 詳しい説明をお願い致します」
リンカさんが、そんな事ある訳無いと表情を示す。
ルッド君はその件についての説明をした。
「そうですか、それは申し訳ありません」
「フフフ……我々以外の人間が応じるかまでは分かりませんが、コバルト入手の手段が確立されたと考えれば悪くは無いと存じます……」
ルッド君は、更に魔族に襲撃された件についての話もした。
「分かりました、討伐報酬を出す事は出来ませんが、幾ばくかの情報料をお支払いする事は出来るかと思います」
「フフ……感謝致します、わたくしとデビッド殿は国王軍所属故、残りの3人に配分して頂けると幸いです……」
これで冒険者ギルドへの報告が終わり建物の外に出た。
ルッド君の話によると、国王軍に所属する自分達の経費は国から降りるとの事だった。
また、ルッセルさんへの報告を推奨され、俺達は解散した。
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