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4章
86話「戦い後の喪失」
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―ヴァイスリッター―
「そうですか、分かりました。アリアさんの方へは私から報告をしておきます。今回の件は敵魔族の動向を把握しきれなかった私に責任があります。カイルさんは気を病まない様にして下さい」
ルッセルさんからは、そっと頬を撫でる様な柔らかな言葉が伝えられた。
だけど、あの時もう少し俺が頑張れていればこんな事にはならなかったッ。
闘神の斧による性格矯正を無視出来ればルミリナさんがさらわれる事は無かったのかもしれないんだ。
クソッ、分かって居るけど凄く悔しいし情けないッ。
「カイルさん。 この様な状況で告げるのは申し訳ないですが、もしルミリナさんが聖女の血を引いている事が真実ならば聖神の杖を入手する為に必要な人物と判断せざるを得ません」
これは先程ルッセルさんに報告した事だ。
「聖神の杖を魔族の手に渡さない為にもルミリナさんの救出に向かうしかありません」
ルッセルさんは少し間を置き、僅かながらに迷いを見せ。
「ルミリナさんがさらわれ、精神的に厳しい状態ですが」
ルッセルさんが覚悟を決めた瞳で俺を見据える。
それに対し、何が言いたいのかを察知した俺は同じく覚悟を決めた瞳で返した。
「ルミリナさんの救出作戦にカイルさんの同行を命令します」
ルッセルさんは俺の反応を伺いながら、3秒程の間を置いた。
命令、か。
いつものルッセルさんなら俺達に拒否権をあたえるが今回は違う。
「理由ですが、例の魔族相手には私一人の力ですら太刀打ち出来ません。 また、ヴァイスリッター内で闘神の斧を扱える人間はカイルさんしかいません。 その他ファイターの人達は闘神の斧のが嫌がりました」
やはり、闘神の斧と言う最強クラスの武器はここに居る他の人には扱えないか。
ならば俺がやるしか無いのは仕方が無い事。
「分かりました」
正直な所気持ちの切り替えが上手くいかないが、それでもやるしかないのだろう。
「ありがとうございます、準備を整え出発の日までゆっくりしてください」
ルッセルさんからの指示を受け終えた俺はその場を立ち去った。
すると、闘神の斧が俺に話掛けて来た。
『斧が錆びてるオ~ノ~』
闘神の斧か、相変わらずだけど今は突っ込む気力も無い。
『ワサビがサビておるぞい!』
だが、闘神の斧は無視して続ける。
はぁ、俺はそんな金属知らないぞ。
『そりゃそうじゃ、ワサビは異国の食べ物じゃからのぉ~鼻につーんと来るのが溜まらんのじゃ!』
何だそれは? 俺はそんなもの聞いた事も無い。
『それはそうとお主、まだ引き摺っておるのかのぉ?』
そうだけど。
『なんじゃ、そんなのは取り返せば良いだけじゃぞい』
失敗したら?
『そんなの考えなければ良いぞい。 そう言うのはるっせるがやってくれるわい』
だけど。
『1人の人間が全て出来るのは不可能じゃ。 少しでも精神状態を良くするのもお主の仕事じゃ』
確かに闘神の斧が言う通りだ。
そうだ、アリアさんの所に向かわないと。
ルミリナさんがああなったのも俺のせいだから。
闘神の斧のお陰で精神力を取り戻した俺はアリアさんの元へ向かおうとする。
『お主、るっせるの話を聞いておったかのぉ?』
だが、闘神の斧に止められる。
聞いていたよ、だけど俺がもっと頑張れていればこんな事にはならなかった。
ルッセルさんはああ言ってくれたけど俺のせいでもあるんだよ。
『お主が言いたい事はるっせるも分かっておろう。次の戦いに向けてお主の精神を守ろうとしてるのじゃ。お主は一人で背負い込み過ぎじゃぞ』
クッ。
確かに闘神の斧の言う通りかもしれない。
けれど、俺のせいもある事実はどうすれば?
『ならば何も考えずゆっくり休むのじゃ? おや? ルッカとやらがお主に近付いて来るのぉ?』
おや? ルッカさんが来た?
何かいつもに増してキツイ表情してるけど?
「カイル! どうして無理矢理私を逃げさせたのよ!」
何となく想像は付いたが、俺の戦術に対して文句を言いに来たみたいだ。
しかし、真実を告げると荒れそうだがどうするか。
『そうじゃのう、一度本当の事を言うしかあるまい。 今後同じ事が起こる度に突っかかって来るぞい』
俺は闘神の斧に従って、
「皆が死ぬからだよ」
ルッカさんに言葉を濁すことなく思っている事を伝える事にした。
「なっ! そんな事ある訳無いじゃない! 私達はセザール学園をトップクラスで卒業してるのよ! あんな高々魔族1人に負ける訳無いわ!」
俺の言葉に一切ためらう事無く言い返すルッカさんは本気でそう思っているみたいだ。
「それは自惚れ過ぎだよ。 俺達は所詮セザール学園の狭い庭で最強だっただけ。 周りの強い冒険者達みたいにドラゴンなんか倒せはしない。 冒険者って世界で見たら俺達は弱いんだよ」
俺が突き付けた事実を認めたくないのか、ルッカさんは顔を更に赤くする。
「ふざけないで! そんな事ある訳無いでしょ!」
大声で反論するルッカさんは現実を受け入れたくないみたいだ。
「俺達5人の中で、空を機敏に動ける的に攻撃を当てられるのは誰かいるかい?」
「それ位私だって出来るわよっ!」
「そうだね、学校の授業で出て来た範囲内の的なら出来ると思う」
ルッカさんは相変わらず俺を睨んだままだ。
ダメだ、ルッカさんは己の弱さを認めたくない気持ちが強過ぎるみたいだ。
「なら、ルッド君なら出来るでしょ!」
「そうかもしれないね、当てるだけなら出来るかもしれない」
「だったら! どうしてルミリナちゃんを見捨てて逃げ出したのよ! ルッド君なら当てれるんでしょ! どうしてルッド君も見捨てる事言ったのよ!」
俺の言葉を最後まで聞かずに捲し立てて来た。
「当てた所で、魔族に有効打を与える事は出来ないからだよ」
「そんなのやってみなければ分からないでしょ!」
ルッカさんの気持ちが分からない訳では無い。
だが、あの状況ではやってみた所で無駄と予想を立てた方が無難だ。
勿論、失敗しても問題無い場合はやっても良いと思う。
「否定はしない。 しかしやってみてダメだった場合俺以外のみんなは死ぬ事に、いや守らなければいけない余計な要素が増えた事で俺も死ぬ事になるかもしれない」
「敵を目の前に逃げる位ならそっちのがマシよ!」
ルッカさんは完全に感情的になってる。
滅茶苦茶な事言ってまで俺の話を聞きたくないみたいだ。
『うーむ、ワシは女子の捌き方は分からんからのぉ。 仔羊はそう言うのが得意じゃったが』
力になれない事に対して申し訳なく思って居る闘神の斧。
いや、これは俺がどうにかしなければいけない問題だ。
「貴女、マスターの話は聞いてなかったの?」
アリアさんの声だ。
どうやら今のやり取りを聞いていたらしく、いつに無く心に突き刺さる声をしている。
これだけ大きな声で騒いでいたら聞かれてしまうのは仕方無い。
「そうですか、分かりました。アリアさんの方へは私から報告をしておきます。今回の件は敵魔族の動向を把握しきれなかった私に責任があります。カイルさんは気を病まない様にして下さい」
ルッセルさんからは、そっと頬を撫でる様な柔らかな言葉が伝えられた。
だけど、あの時もう少し俺が頑張れていればこんな事にはならなかったッ。
闘神の斧による性格矯正を無視出来ればルミリナさんがさらわれる事は無かったのかもしれないんだ。
クソッ、分かって居るけど凄く悔しいし情けないッ。
「カイルさん。 この様な状況で告げるのは申し訳ないですが、もしルミリナさんが聖女の血を引いている事が真実ならば聖神の杖を入手する為に必要な人物と判断せざるを得ません」
これは先程ルッセルさんに報告した事だ。
「聖神の杖を魔族の手に渡さない為にもルミリナさんの救出に向かうしかありません」
ルッセルさんは少し間を置き、僅かながらに迷いを見せ。
「ルミリナさんがさらわれ、精神的に厳しい状態ですが」
ルッセルさんが覚悟を決めた瞳で俺を見据える。
それに対し、何が言いたいのかを察知した俺は同じく覚悟を決めた瞳で返した。
「ルミリナさんの救出作戦にカイルさんの同行を命令します」
ルッセルさんは俺の反応を伺いながら、3秒程の間を置いた。
命令、か。
いつものルッセルさんなら俺達に拒否権をあたえるが今回は違う。
「理由ですが、例の魔族相手には私一人の力ですら太刀打ち出来ません。 また、ヴァイスリッター内で闘神の斧を扱える人間はカイルさんしかいません。 その他ファイターの人達は闘神の斧のが嫌がりました」
やはり、闘神の斧と言う最強クラスの武器はここに居る他の人には扱えないか。
ならば俺がやるしか無いのは仕方が無い事。
「分かりました」
正直な所気持ちの切り替えが上手くいかないが、それでもやるしかないのだろう。
「ありがとうございます、準備を整え出発の日までゆっくりしてください」
ルッセルさんからの指示を受け終えた俺はその場を立ち去った。
すると、闘神の斧が俺に話掛けて来た。
『斧が錆びてるオ~ノ~』
闘神の斧か、相変わらずだけど今は突っ込む気力も無い。
『ワサビがサビておるぞい!』
だが、闘神の斧は無視して続ける。
はぁ、俺はそんな金属知らないぞ。
『そりゃそうじゃ、ワサビは異国の食べ物じゃからのぉ~鼻につーんと来るのが溜まらんのじゃ!』
何だそれは? 俺はそんなもの聞いた事も無い。
『それはそうとお主、まだ引き摺っておるのかのぉ?』
そうだけど。
『なんじゃ、そんなのは取り返せば良いだけじゃぞい』
失敗したら?
『そんなの考えなければ良いぞい。 そう言うのはるっせるがやってくれるわい』
だけど。
『1人の人間が全て出来るのは不可能じゃ。 少しでも精神状態を良くするのもお主の仕事じゃ』
確かに闘神の斧が言う通りだ。
そうだ、アリアさんの所に向かわないと。
ルミリナさんがああなったのも俺のせいだから。
闘神の斧のお陰で精神力を取り戻した俺はアリアさんの元へ向かおうとする。
『お主、るっせるの話を聞いておったかのぉ?』
だが、闘神の斧に止められる。
聞いていたよ、だけど俺がもっと頑張れていればこんな事にはならなかった。
ルッセルさんはああ言ってくれたけど俺のせいでもあるんだよ。
『お主が言いたい事はるっせるも分かっておろう。次の戦いに向けてお主の精神を守ろうとしてるのじゃ。お主は一人で背負い込み過ぎじゃぞ』
クッ。
確かに闘神の斧の言う通りかもしれない。
けれど、俺のせいもある事実はどうすれば?
『ならば何も考えずゆっくり休むのじゃ? おや? ルッカとやらがお主に近付いて来るのぉ?』
おや? ルッカさんが来た?
何かいつもに増してキツイ表情してるけど?
「カイル! どうして無理矢理私を逃げさせたのよ!」
何となく想像は付いたが、俺の戦術に対して文句を言いに来たみたいだ。
しかし、真実を告げると荒れそうだがどうするか。
『そうじゃのう、一度本当の事を言うしかあるまい。 今後同じ事が起こる度に突っかかって来るぞい』
俺は闘神の斧に従って、
「皆が死ぬからだよ」
ルッカさんに言葉を濁すことなく思っている事を伝える事にした。
「なっ! そんな事ある訳無いじゃない! 私達はセザール学園をトップクラスで卒業してるのよ! あんな高々魔族1人に負ける訳無いわ!」
俺の言葉に一切ためらう事無く言い返すルッカさんは本気でそう思っているみたいだ。
「それは自惚れ過ぎだよ。 俺達は所詮セザール学園の狭い庭で最強だっただけ。 周りの強い冒険者達みたいにドラゴンなんか倒せはしない。 冒険者って世界で見たら俺達は弱いんだよ」
俺が突き付けた事実を認めたくないのか、ルッカさんは顔を更に赤くする。
「ふざけないで! そんな事ある訳無いでしょ!」
大声で反論するルッカさんは現実を受け入れたくないみたいだ。
「俺達5人の中で、空を機敏に動ける的に攻撃を当てられるのは誰かいるかい?」
「それ位私だって出来るわよっ!」
「そうだね、学校の授業で出て来た範囲内の的なら出来ると思う」
ルッカさんは相変わらず俺を睨んだままだ。
ダメだ、ルッカさんは己の弱さを認めたくない気持ちが強過ぎるみたいだ。
「なら、ルッド君なら出来るでしょ!」
「そうかもしれないね、当てるだけなら出来るかもしれない」
「だったら! どうしてルミリナちゃんを見捨てて逃げ出したのよ! ルッド君なら当てれるんでしょ! どうしてルッド君も見捨てる事言ったのよ!」
俺の言葉を最後まで聞かずに捲し立てて来た。
「当てた所で、魔族に有効打を与える事は出来ないからだよ」
「そんなのやってみなければ分からないでしょ!」
ルッカさんの気持ちが分からない訳では無い。
だが、あの状況ではやってみた所で無駄と予想を立てた方が無難だ。
勿論、失敗しても問題無い場合はやっても良いと思う。
「否定はしない。 しかしやってみてダメだった場合俺以外のみんなは死ぬ事に、いや守らなければいけない余計な要素が増えた事で俺も死ぬ事になるかもしれない」
「敵を目の前に逃げる位ならそっちのがマシよ!」
ルッカさんは完全に感情的になってる。
滅茶苦茶な事言ってまで俺の話を聞きたくないみたいだ。
『うーむ、ワシは女子の捌き方は分からんからのぉ。 仔羊はそう言うのが得意じゃったが』
力になれない事に対して申し訳なく思って居る闘神の斧。
いや、これは俺がどうにかしなければいけない問題だ。
「貴女、マスターの話は聞いてなかったの?」
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