ななみにおまかせ☆

うさぎ蕎麦

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3話

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 えへへ? ポン太君のゆーとーり、私はプチメテオさんを召喚する魔法を詠唱してますよ☆
 にゃははーゆーしゃ様をお助けするヒロインが隕石に乗って華麗に登場しちゃうんですよーそれでですよー? ゆーしゃ様のはーとをがっちりとつかんじゃいます☆

「ちょ、ちょっと! なんで僕達の方に隕石が向かって来るのさ!!!!」
「だーいじょうぶ☆」
「だだだ、大丈夫じゃないって! ななみん!? どうするの!! え?え?隕石乗っちゃうの!!!!」

 ポン太君が慌ててますけど気にしません!

「にゃははははー☆」
「わ、わ、わ、僕はまだ死にたくないよ!」

 私はプチメテオに乗り、愛しき勇者様の下へ舞い降りた訳です。

 ところ変わって此方は勇者一行の話になります。
 勇者一行は魔王が居る場所に向かい森林地帯を侵攻している最中でした。

「行くぞ、リュッカ」

 ゴツイ体格の男が言いました。
 重厚な鎧に身を包み、立派な戦斧を担いだ彼は恐らく戦士でしょう。

「うん、行こう」

 ブレストアーマーに身を包み腰には長剣を携える少年、勇者リュッカが返事をした。
 風になびくサラサラの金髪に、薄青い輝きを見せる瞳にはこれから繰り広げられる戦いへの覚悟を感じる事が出来る。
 
「フフッ、これもまた、命運でござろう」
 
 魔法の込められたオーブを先端に付けた杖を携え、法衣に身を纏った僧侶と思われる男がそう言いました。

「みんなごめん、勝てるかも分からない魔王との戦いに巻き込んでしまって」
「水臭い事言ってどうする」

 急に重い空気を纏い口を開いたリュッカに対して男戦士が彼の肩をポン、と叩いて親指を立て言いました。

「そうでござる、拙者達は仲間でござろう」
「そうだね、有難う」

 リュッカはにこっと笑いながら言いました。

「はて? アレは何でござるか?」

 そんなやり取りの中、僧侶空を指差しながら言いました。

「いん……せき?」

 リュッカがぼやっとしながら呟きます。

「まて! こっちに来ないが、近くに落ちるぞ!」
 
 戦士が叫んだところで


 ドゴオオオオオン!!!!

 轟音と共に大地が激しく揺れました。

「み、みんな、大丈夫?」

 大地の揺れが収まった所でリュッカが周囲を恐る恐る見渡しながらゆっくりとした口調で言いました。

「クソッ! 魔王の野郎隕石魔法を使うのか!」
「厄介でござるな……」

 戦士の言う通りもしもこの隕石魔法の術者が魔王であるとすれば大変な事になります。
 今回は奇跡的に被害が無かったのですが、もしもまた隕石を降らされてしまって同じく被害が無い保証はありません。
 
「でもっ! 例え魔王が隕石を降らせる魔法を使えたってそれでも僕達がやらなきゃ!」

 今度は、リュッカが皆を鼓舞するに言いました。

「うむ、そうだな」
「拙者は若い女と……」

 戦士は納得する一方、僧侶はどうやら少し本音が出たみたいですが、それは気にしてはいけないでしょう。

「どうかしたか?」
「い、一緒に遠くから眺めたらどうなったのか考えたでござる」

 戦士に鋭く睨まれ萎縮した僧侶は慌てて弁解の言葉を並べました。

「そうか」
「ははは、ニパさんらしいね」

 この戦士は非常に硬派なのでしょうか?
 その若い女性について探究する事はありませんでした。

「俺が様子を見て来る」
「分かったよ」

 リュッカが了解し、戦士の偵察を見送りました。

「もぉ……ななみん」

 ななみの放ったプチメテオの着弾点にて ポン太が呆れた声で言いました。

「はにゃ? どうかしましたか?」

 えっとぉ~、プチメテオが地面に衝突する直前にちゃんと離脱して防御魔法も展開したから私もポン太君も無傷ですが……。

「どーして普通に降り立てないのさ?」
「にゃははー?」

 だってー勇者様をお助けする可愛いヒロインが、ノコノコ歩いて来てもかっこ良くないじゃないですかー?
 だから☆ こうやって落下した隕石の近くに可愛い女の子が倒れている演出をしている訳ですよー?
 えへへ? 可愛いヒロインが隕石の影響で倒れていてそこを勇者様がお助けするなんて、凄いシチュエーションじゃないですか☆

「えっと、ななみん? 何か楽しそうな事を考えているところ悪いんだけどさ」

 ポン太君が改まった上でゆっくりと息を吸い込みました。

「はにゃにゃ?」
「遠くにいる人達ってさ、隕石に乗ってるななみんを見える人って殆ど居ないと思うんだ」
「にゃにゃにゃ!!!!!」

 た、ポン太君のいうとーり、遠くから見たら私って豆粒位の大きさじゃないですよ!

「勇者さんと普通に近付いても別に問題無かったって思うんだ、今更だけどさ」
「にゃはは☆」

 むむむ、い、インパクトは大事ですからね?

「でも、やっちゃったものは仕方ないよね」

 そう言ってポン太君は大きなため息をつきました。
「そそそ、そーですよー☆」

 私はパチッっとウィンクをして誤魔化しました。
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