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第十四幕
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「潤太♡」
「じゅ~んた♡」
「潤太~♡」
あ、どうしよう。遊星に耳と尻尾が見える。
まごうことなく黒毛のゴールデンレトリバー。
俺の幻聴だと思うけど、語尾にハートマーク付いてるんじゃないかってくらい、デレデレで名前呼ばれる。
ホテルでの一件から、外出先などで甘い匂い、フェロモンに似た香りを少し嗅ぐだけで、吐き気に襲われるようになった。
そんな俺を、遊星は嫌な顔せずトイレに連れて行ってくれる。
毎回だぞ?
実際何度か吐いた。恥ずかしさよりも、申し訳なさが溢れて涙が止まらず、遊星に「ごめん」と謝るが、あいつは「大丈夫だよ」と背中をさすってくれた。
吐き疲れてふらついた俺の肩を寄せ、体を預けるような姿勢にさりげなくしてくれた。遊星の肩に頭を乗せると頭を撫でてくれた。
遊星の匂い……香水か、シャンプー、柔軟剤、何かは分からないけど安心する。頭を掻き乱し、思考にモヤをかけて本能を呼び出す匂いとは全然違う。
優しく包み込んでくれる、干したばかりのふかふかなブランケットを、頭から被ってるみたいな、太陽の匂い。
東堂の顔すら、もうまともに思い出せない。
はー全く都合の良い脳みそだわ。
相手への好意を自覚した途端、可愛くて仕方ないんだが?
目が勝手に遊星を追いかけてしまう。
パシャリとシャッター音が響くカメラを見つめる時も、視界に捉えてしまうのだ。
雑誌でOperaの特集を組んでもらうことになった俺たちは、今まさに撮影中。
ソロショットのため、カメラを向けられている遊星を遠目に、綾人と待機しているところだった。
シャツを捲って腹筋とか見せてる遊星に、カメラマンは「いいね!誘惑されちゃうよ!」とか言ってる。
その合間合間に、カメラの向こうにいる俺と目が合うと、満面の笑みを向けてくれるのだ。
「なあどうしよう綾人、遊星が可愛すぎる。」
「頭湧いてんのか?」
間髪入れず、マジトーンで返答してきた綾人は、心底意味がわからないというドン引き顔をしていた。
イケメンのドン引き顔って圧すごいな。
こっちが悪くなくても謝罪しそうになる。
「潤太、眼科行くか?それとも脳外科?明日の午前なら俺付き添い出来るぞ?」
予約しようかとスマホで病院を探し始めた綾人に、遊星ってそこまで仲悪かったかなと考えるが、ファッションについてよく話してるとこ見かけるし、喧嘩するほど仲がいいってやつだなと自己完結させる。
「ははっ!付き添いまで申し出るとか、どんだけ病院行かせたいんだよ。」
お気持ちどーもと申し出を断り、病院の話を無かったことにする。
そんな俺に綾人は、本当に?と心配そうな顔を向け、徐に差し入れのマカロンを取る。そして個包装を破ったあと、なぜか俺の唇にふにっと当ててきた。
「俺は潤太にかっこいいって思われたい。好きな子には特に。」
「むっ?!」
じっと見つめられて、マカロンを押し当ててくる綾人から目を逸らせず、どう対応すればいいのか分からない。
とりあえずこのマカロン食った方がいいのか?
俺にかっこいいって思って欲しいって、好きな子って、ど、どういうことだよ?
ぐるぐると思考が巡り、オーバーヒート寸前のところで、神タイミングなスタッフの声がスタジオに響いた。
「鮫島さん衣装替え入ります!」
スタッフの声に「残念、時間切れだ。」と綾人が零し、マカロンを俺から離す。
次は日暮と綾人のツーショットで、すでにカメラの前に立っている日暮の元へ、マカロンを食べながら綾人が向かう。
こちらへ向かってくる遊星とすれ違う時、異様な空気感が流れていたがそこはプロ。
カメラを向けられると何もなかったように表情を作っている。
え、あのマカロンって俺の口につけてきたやつだよな?今食ったか?あいつ食ったよな?
「潤太~ただいま!」
真っ直ぐに戻ってくる遊星。そのことに少し優越感を覚え、綾人の奇行をコロッと頭から落とす。
駆け寄ってくることの嬉しさを、顔に出さないように飲み物を取り、コップでにやけそうな口元を隠す。
「ん、お疲れ様。」
くぐもった返事に「何飲んでるの」と遊星がコップを覗き込む。
くそっやっぱりいい匂いする!!!
普段のゼロ距離と違って、真正面から顔がふいに近づく。俺の口から心臓が出そうなほどに驚いた。
遊星からのスキンシップは大体背後からのが多かった、身長差もあるから向かい合っていてもここまで顔が近いことは滅多にない。
香水も衣装の一部ってことなのか、今の遊星からは花の匂いがする。撮影のメイクさんにでもつけてもらったのだろうか。
「その香水いいな。どこのやつだろ。」
匂いが気に入った俺は、あわよくば同じものを買いたい邪心から遊星に尋ねると、怖いくらいに美しい微笑みを向けられた。
「スタッフさんに聞いておくね。」
「あ、うん。」
タイミングよくスタッフに呼ばれ、別衣装に着替えるため別室へと向かう遊星は、機嫌よく俺に手を振りながら離れていく。
そんな遊星に手を振り返すが、頭の中は思考が止まっていた。
遊星の姿が完全に見えなくなってから、ようやく思考が動き始める。だが、頭に浮かぶのはさっきの微笑み。初めて見た……
今までだって、笑顔を向けられることは日常茶飯事だった。寧ろ遊星から悪の感情なんて向けられたことはない。
でもあれは初めてだ。
きゅんっ♡
……なんだこれ、なんだよこれ!
胸がきゅってして心臓がどきどきする。
顔あっつ……
「潤太、次。……潤太?」
「なんだおい、顔真っ赤じゃん。」
「うっせ。」
日暮と、その肩を組んだ綾人が撮影を終えて俺の所へ来た。
からかってくる綾人に、ぶっきらぼうに返答すると潤太のくせにと頬をつままれる。
「はなへよ!」
「うお!もちもち過ぎんだろ……美味そう。」
つまむのはやめてくれたが、代わりに頬を包み込みもちもちもちもちしてくる。
その様子を微笑ましく見守る日暮に、救いの目を向けるが無視された。
前から思ってたけど、日暮ってなんか綾人に甘いよな。
いつまで経っても現れない俺に、カメラマンからせっつかれたのかマネージャーが呼びに来た。
綾人のもちもちから抜け出せず、されるがままの俺を見たマネージャーは、後にして!とだけツッコミを入れた。
綾人と日暮の包囲から引き剥がしてもらい、マネージャーに引っ張られてカメラの前に立つ。
「お願いします!」
出版社側が契約を結んでいるカメラマンだが、芸能界では有名な凄腕の須藤さん。
「さっきよりいい顔してるじゃん潤太くん。緊張ほぐせた?」
軽薄そうな人だけど、シャッターを切る瞬間の瞳は、まるで中身を見透かされているようで怖かった。
「さっきはすみません。須藤さんに撮ってもらえると思うと緊張しちゃって。」
パシャッパシャッと撮ってもらいながら会話を始める。今回の特集のテーマに『プライベート』も含まれている。
つまりオフショットっぽい写真が必要らしい。
初めはガチガチに緊張しまくっていた俺に、カメラから意識を外すために会話をしようと須藤さんから提案してくれた。
「なになに潤太くん。愛の告白?おじさん本気にしちゃうよ~。」
「ははっ!おじさんって、須藤さんそんな歳じゃないでしょ?」
談笑を交えながら、次は流し目で、小物入れてみよっかとか指示を出してくれるため、撮られ慣れていない俺は大助かりしている。
写真なんて、ピースか証明写真でしか参加したことないからな……
過去になりつつある教師時代を思い出し、生徒の顔が薄れつつあることを、気づいていないふりをする。
大丈夫。今の俺は吉良潤太なんだから。
「いいよー潤太くん。次は好きなものとか考えてみよっか。」
「好きなもの……」
「そ、可愛いものでもいいし、楽しかった思い出。小さな事でもいいよ、四葉のクローバー見つけてラッキーとか。」
「クローバーって…そうですね。」
随分と可愛らしい例えを言う須藤さんに、思わず笑みが溢れる。
好きなものを好きだと言うのに、気負う必要はないと言うことなんだろう。そう解釈をしてとりあえず今日の1日を思い出す。
朝、遊星が作ってくれたフレンチトースト美味しかったな。ひたひたになったぷるぷるのトースト、前日から用意してくれたものだと知っている。
俺の世話を、嬉しそうにしている遊星を見て、俺も何かしてあげたいと思う。
料理は途中で間違える。
洗濯は洗剤を間違える。
掃除はする前に遊星が終わらせている。
そんなダメダメの俺を、遊星は馬鹿にせず頑張ろうとしてくれてありがとうと言ってくれる。
頭を撫でてくれる。
さっきの微笑みを思い出すと、自然と口元に笑みが浮かんだ。
「お!いい表情!」
好きなやつが幸せそうなら、俺は嬉しい。
「めちゃくちゃ好きなの思い浮かべたんで!」
__________
ツブヤキッター
検索 #Opera特集 #ananan
@___
????
じゅんじゅんどちた?
#ananan
@___
恋しちゃってるんだ~たぶん~
潤太の笑顔の破壊力
天使が降臨したんだな
供物用意しよ
#ananan
@___
潤太は天使
遊星は堕天使
貴文と綾人は夫婦
OK?
#ananan
#Opera特集
→OK!
→圧倒的同意
→ドンピシャ
@___
#Opera特集 の写真の破壊力に墓掘ってたけど、インタビュー内容読んで墓入ったよね
マカロンになりたい人生だった……
@___
今年のOperaカレンダー予約締め切り間近じゃん
撮影の裏話#Opera特集 に載ってたけど、メンバーの誕生月がソロショットってま?
しかも日付にイベント載ってるってま??
即買いだわそんなん
@___
ふへへへへ
潤太くんの満面の笑みでご飯3杯いけます
#ananan
@___
前までよくしてた舌出しのピアスアピールも良かったけど、たまにする口大きく開けた笑顔から覗く舌ピも最高に滾るんだよな
#Opera特集
#ピアス兄弟永久不滅
@___
初めてアイドル沼に落ちたんだけど、吉良潤太さんってあんなばぶちゃんなの?ピアスの多さとか服装で厳つめのやんちゃくんだと思ったのに、ばぶばぶのばぶじゃん
#Opera特集
#ananan
#ブラボーと繋がりたい
#ピアス兄弟
#ばぶ太
→ようこそ
→ようこそOpera Worldへ
→気づいてしまったか…潤太のばぶみはここ最近留まる所を知らないからな……
→天使はばぶなのです
→ この発言はセンシティブです。
見るためには設定を変更してください
→いやもう分かりみが深い。ピアス兄弟は沼
→デビュー当初はちゃんとやんちゃくんだったんですよ。それが最近じゃばぶちゃんすぎて保護者が過保護。
「じゅ~んた♡」
「潤太~♡」
あ、どうしよう。遊星に耳と尻尾が見える。
まごうことなく黒毛のゴールデンレトリバー。
俺の幻聴だと思うけど、語尾にハートマーク付いてるんじゃないかってくらい、デレデレで名前呼ばれる。
ホテルでの一件から、外出先などで甘い匂い、フェロモンに似た香りを少し嗅ぐだけで、吐き気に襲われるようになった。
そんな俺を、遊星は嫌な顔せずトイレに連れて行ってくれる。
毎回だぞ?
実際何度か吐いた。恥ずかしさよりも、申し訳なさが溢れて涙が止まらず、遊星に「ごめん」と謝るが、あいつは「大丈夫だよ」と背中をさすってくれた。
吐き疲れてふらついた俺の肩を寄せ、体を預けるような姿勢にさりげなくしてくれた。遊星の肩に頭を乗せると頭を撫でてくれた。
遊星の匂い……香水か、シャンプー、柔軟剤、何かは分からないけど安心する。頭を掻き乱し、思考にモヤをかけて本能を呼び出す匂いとは全然違う。
優しく包み込んでくれる、干したばかりのふかふかなブランケットを、頭から被ってるみたいな、太陽の匂い。
東堂の顔すら、もうまともに思い出せない。
はー全く都合の良い脳みそだわ。
相手への好意を自覚した途端、可愛くて仕方ないんだが?
目が勝手に遊星を追いかけてしまう。
パシャリとシャッター音が響くカメラを見つめる時も、視界に捉えてしまうのだ。
雑誌でOperaの特集を組んでもらうことになった俺たちは、今まさに撮影中。
ソロショットのため、カメラを向けられている遊星を遠目に、綾人と待機しているところだった。
シャツを捲って腹筋とか見せてる遊星に、カメラマンは「いいね!誘惑されちゃうよ!」とか言ってる。
その合間合間に、カメラの向こうにいる俺と目が合うと、満面の笑みを向けてくれるのだ。
「なあどうしよう綾人、遊星が可愛すぎる。」
「頭湧いてんのか?」
間髪入れず、マジトーンで返答してきた綾人は、心底意味がわからないというドン引き顔をしていた。
イケメンのドン引き顔って圧すごいな。
こっちが悪くなくても謝罪しそうになる。
「潤太、眼科行くか?それとも脳外科?明日の午前なら俺付き添い出来るぞ?」
予約しようかとスマホで病院を探し始めた綾人に、遊星ってそこまで仲悪かったかなと考えるが、ファッションについてよく話してるとこ見かけるし、喧嘩するほど仲がいいってやつだなと自己完結させる。
「ははっ!付き添いまで申し出るとか、どんだけ病院行かせたいんだよ。」
お気持ちどーもと申し出を断り、病院の話を無かったことにする。
そんな俺に綾人は、本当に?と心配そうな顔を向け、徐に差し入れのマカロンを取る。そして個包装を破ったあと、なぜか俺の唇にふにっと当ててきた。
「俺は潤太にかっこいいって思われたい。好きな子には特に。」
「むっ?!」
じっと見つめられて、マカロンを押し当ててくる綾人から目を逸らせず、どう対応すればいいのか分からない。
とりあえずこのマカロン食った方がいいのか?
俺にかっこいいって思って欲しいって、好きな子って、ど、どういうことだよ?
ぐるぐると思考が巡り、オーバーヒート寸前のところで、神タイミングなスタッフの声がスタジオに響いた。
「鮫島さん衣装替え入ります!」
スタッフの声に「残念、時間切れだ。」と綾人が零し、マカロンを俺から離す。
次は日暮と綾人のツーショットで、すでにカメラの前に立っている日暮の元へ、マカロンを食べながら綾人が向かう。
こちらへ向かってくる遊星とすれ違う時、異様な空気感が流れていたがそこはプロ。
カメラを向けられると何もなかったように表情を作っている。
え、あのマカロンって俺の口につけてきたやつだよな?今食ったか?あいつ食ったよな?
「潤太~ただいま!」
真っ直ぐに戻ってくる遊星。そのことに少し優越感を覚え、綾人の奇行をコロッと頭から落とす。
駆け寄ってくることの嬉しさを、顔に出さないように飲み物を取り、コップでにやけそうな口元を隠す。
「ん、お疲れ様。」
くぐもった返事に「何飲んでるの」と遊星がコップを覗き込む。
くそっやっぱりいい匂いする!!!
普段のゼロ距離と違って、真正面から顔がふいに近づく。俺の口から心臓が出そうなほどに驚いた。
遊星からのスキンシップは大体背後からのが多かった、身長差もあるから向かい合っていてもここまで顔が近いことは滅多にない。
香水も衣装の一部ってことなのか、今の遊星からは花の匂いがする。撮影のメイクさんにでもつけてもらったのだろうか。
「その香水いいな。どこのやつだろ。」
匂いが気に入った俺は、あわよくば同じものを買いたい邪心から遊星に尋ねると、怖いくらいに美しい微笑みを向けられた。
「スタッフさんに聞いておくね。」
「あ、うん。」
タイミングよくスタッフに呼ばれ、別衣装に着替えるため別室へと向かう遊星は、機嫌よく俺に手を振りながら離れていく。
そんな遊星に手を振り返すが、頭の中は思考が止まっていた。
遊星の姿が完全に見えなくなってから、ようやく思考が動き始める。だが、頭に浮かぶのはさっきの微笑み。初めて見た……
今までだって、笑顔を向けられることは日常茶飯事だった。寧ろ遊星から悪の感情なんて向けられたことはない。
でもあれは初めてだ。
きゅんっ♡
……なんだこれ、なんだよこれ!
胸がきゅってして心臓がどきどきする。
顔あっつ……
「潤太、次。……潤太?」
「なんだおい、顔真っ赤じゃん。」
「うっせ。」
日暮と、その肩を組んだ綾人が撮影を終えて俺の所へ来た。
からかってくる綾人に、ぶっきらぼうに返答すると潤太のくせにと頬をつままれる。
「はなへよ!」
「うお!もちもち過ぎんだろ……美味そう。」
つまむのはやめてくれたが、代わりに頬を包み込みもちもちもちもちしてくる。
その様子を微笑ましく見守る日暮に、救いの目を向けるが無視された。
前から思ってたけど、日暮ってなんか綾人に甘いよな。
いつまで経っても現れない俺に、カメラマンからせっつかれたのかマネージャーが呼びに来た。
綾人のもちもちから抜け出せず、されるがままの俺を見たマネージャーは、後にして!とだけツッコミを入れた。
綾人と日暮の包囲から引き剥がしてもらい、マネージャーに引っ張られてカメラの前に立つ。
「お願いします!」
出版社側が契約を結んでいるカメラマンだが、芸能界では有名な凄腕の須藤さん。
「さっきよりいい顔してるじゃん潤太くん。緊張ほぐせた?」
軽薄そうな人だけど、シャッターを切る瞬間の瞳は、まるで中身を見透かされているようで怖かった。
「さっきはすみません。須藤さんに撮ってもらえると思うと緊張しちゃって。」
パシャッパシャッと撮ってもらいながら会話を始める。今回の特集のテーマに『プライベート』も含まれている。
つまりオフショットっぽい写真が必要らしい。
初めはガチガチに緊張しまくっていた俺に、カメラから意識を外すために会話をしようと須藤さんから提案してくれた。
「なになに潤太くん。愛の告白?おじさん本気にしちゃうよ~。」
「ははっ!おじさんって、須藤さんそんな歳じゃないでしょ?」
談笑を交えながら、次は流し目で、小物入れてみよっかとか指示を出してくれるため、撮られ慣れていない俺は大助かりしている。
写真なんて、ピースか証明写真でしか参加したことないからな……
過去になりつつある教師時代を思い出し、生徒の顔が薄れつつあることを、気づいていないふりをする。
大丈夫。今の俺は吉良潤太なんだから。
「いいよー潤太くん。次は好きなものとか考えてみよっか。」
「好きなもの……」
「そ、可愛いものでもいいし、楽しかった思い出。小さな事でもいいよ、四葉のクローバー見つけてラッキーとか。」
「クローバーって…そうですね。」
随分と可愛らしい例えを言う須藤さんに、思わず笑みが溢れる。
好きなものを好きだと言うのに、気負う必要はないと言うことなんだろう。そう解釈をしてとりあえず今日の1日を思い出す。
朝、遊星が作ってくれたフレンチトースト美味しかったな。ひたひたになったぷるぷるのトースト、前日から用意してくれたものだと知っている。
俺の世話を、嬉しそうにしている遊星を見て、俺も何かしてあげたいと思う。
料理は途中で間違える。
洗濯は洗剤を間違える。
掃除はする前に遊星が終わらせている。
そんなダメダメの俺を、遊星は馬鹿にせず頑張ろうとしてくれてありがとうと言ってくれる。
頭を撫でてくれる。
さっきの微笑みを思い出すと、自然と口元に笑みが浮かんだ。
「お!いい表情!」
好きなやつが幸せそうなら、俺は嬉しい。
「めちゃくちゃ好きなの思い浮かべたんで!」
__________
ツブヤキッター
検索 #Opera特集 #ananan
@___
????
じゅんじゅんどちた?
#ananan
@___
恋しちゃってるんだ~たぶん~
潤太の笑顔の破壊力
天使が降臨したんだな
供物用意しよ
#ananan
@___
潤太は天使
遊星は堕天使
貴文と綾人は夫婦
OK?
#ananan
#Opera特集
→OK!
→圧倒的同意
→ドンピシャ
@___
#Opera特集 の写真の破壊力に墓掘ってたけど、インタビュー内容読んで墓入ったよね
マカロンになりたい人生だった……
@___
今年のOperaカレンダー予約締め切り間近じゃん
撮影の裏話#Opera特集 に載ってたけど、メンバーの誕生月がソロショットってま?
しかも日付にイベント載ってるってま??
即買いだわそんなん
@___
ふへへへへ
潤太くんの満面の笑みでご飯3杯いけます
#ananan
@___
前までよくしてた舌出しのピアスアピールも良かったけど、たまにする口大きく開けた笑顔から覗く舌ピも最高に滾るんだよな
#Opera特集
#ピアス兄弟永久不滅
@___
初めてアイドル沼に落ちたんだけど、吉良潤太さんってあんなばぶちゃんなの?ピアスの多さとか服装で厳つめのやんちゃくんだと思ったのに、ばぶばぶのばぶじゃん
#Opera特集
#ananan
#ブラボーと繋がりたい
#ピアス兄弟
#ばぶ太
→ようこそ
→ようこそOpera Worldへ
→気づいてしまったか…潤太のばぶみはここ最近留まる所を知らないからな……
→天使はばぶなのです
→ この発言はセンシティブです。
見るためには設定を変更してください
→いやもう分かりみが深い。ピアス兄弟は沼
→デビュー当初はちゃんとやんちゃくんだったんですよ。それが最近じゃばぶちゃんすぎて保護者が過保護。
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