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2章 帝国の呪い
2-71 犠牲のもとに突き進む
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「ポシュとメーデが欠けた穴は大きいなー」
「ポシュの穴は埋まりようがないですけど」
隊長のボヤキに答える。
今はああだが、ポシュの魔導士としての実力は相当なものだった。帝国の英雄と称されるのも不思議ではない実力だった。それが抜けた穴を埋める人員はいない。魔導士は数がいればいいという話ではないし、他の隊でも有能な者を外には出さない。
「大魔導士様を勧誘できないかな」
この人、その大魔導士様が敵国の捕虜だってこと忘れてないか?
一応思い出してもらうか。
「それは世界が崩壊したとして無理なのでは。まず、本人が首を縦に振りません。まあ、どんなに実力があっても、帝国民ではなく、皇帝にも忠誠を誓わない敵国の捕虜を皇帝直属の精鋭部隊に入れることは不可能だと思いますが」
それに、大魔導士様はこの状態を予期している。
誰も敵国のために処罰なんてされたくない。
ましてや、敵国の尻拭い。
英雄扱いもされず、捕虜としてただ処刑されるのなら、誰がやろうとするだろうか。
「、、、帝国は大魔導士様を囲うことはできたのか?」
隊長は何で私に問うのか?
皇帝陛下しか、その真相は知らんだろ。
できたようにも見えるし、全然できてないようにも見える。
話すことに疲れたな。
遠い目でもしておくか。
「難しいのかー」
沈黙していたら、勝手に答えを出してくれた。
自分で出せる答えなら部下に問うな。
ポシュもメーデもその大魔導士様の元でほのぼの日常生活を満喫している。
こちらは皇帝陛下の思いつきに振り回されているというのに。
羨ましい。
「しかし、芳しくないなー」
隊長のボヤキは続く。
皇帝直属の精鋭部隊。
皇帝陛下の思いつきに巻き込まれ、責任を取らされる部隊。
「歴代皇帝が眠る霊廟の調査は進んでいない。単独だろうと複数だろうと調査しようと霊廟に近づこうとする者は霊廟に拒まれている」
「ええ」
独り言として話させるのも気の毒に思えるので相槌を打つ。
「参拝者や手入れや清掃の者たちは普通に入れるのだが」
「ええ」
「参拝者や手入れや清掃の者たちに扮した者たちは弾かれてしまうのだが、」
「そうでしたね」
この件に関わるのは、精鋭部隊でも一部の隊員に限られる。
隊長は副隊長らを関わらせていない。
それは、精鋭部隊すべての隊員を処罰対象にしないための措置。
皇帝陛下の駒がいなくなる危険性を考慮して。
つまり、隊長がこの件に関わらせているのは、隊長と一緒に処罰される予定の隊員である。
副隊長が副隊長の責務を全うすることなく、私がその位置に配置されてしまっているのも隊長の一存。
隊員がすべていなくなったらなったで、有能で実力があり、ちょうどいい駒をこの皇帝陛下直属の精鋭部隊に新しく配属させるだけなのに、この隊長は要らぬ心配で他人を巻き込むのである。
一度だけ、メーデが謝っていた。
すまない、と。
本来なら責任を負わされて処刑されていたのはメーデである。
おそらく魔法が使えたままであったのならポシュであった。
この部隊は責任を押しつけるためのちょうどいい人員を確保しておく。
スラム街出身でなくとも、実家に力を持たない者ほどその対象になりやすい。
メーデの家も上流階級に属されることは属されるが、そこまで上ではない。
ちょうどいい家柄である。
今回、被害は最小限に、責任を取る人員をできるだけ少なくして、部隊の仕事が滞りなく進むように。
それが隊長の望み。
そして、この部隊には既婚者が少ない。
それは配偶者が、その実家が口を出すのを防ぐためである。
結婚すると、この部隊からは外されていくのである。栄転と称して。
この部隊ではその者の実力ではないところで話は決まっていく。
その者がどれだけ部隊に、皇帝陛下に貢献したとかは関係ない。
命を懸けた隊員がその働きを蔑ろに評価され処罰される。
上層部の事後処理が楽だから、ただそれだけの理由である。
ただし、今回はその白羽の矢を折った。
そうなれば、その皺寄せは広範囲に及んでしまうことになる。
ポシュはメーデを助けることによって、その余波がどこまで及ぶか考えたことがあるのだろうか。
「はあーあ」
深いため息が漏れた。
隊長が私を見るが気にしない。
私の手には拡大鏡がある。
豪華な装飾が施された虫眼鏡、それを覗くと黒い鎖が見える。
その鎖は肉眼ではまったく見えない。
ナナキ皇弟殿下から隊長へと渡されたものだ。帝城の宝物庫にあったと、任務に役立ててほしいと。
私たちは皇帝陛下のための犠牲を今まで当たり前のことだと思っていた。
今、それが理不尽だと思うのは、自分の身に降りかかったから、というわけではない。
私たちも皇帝陛下のために身を差し出せるのなら誉れであると、本気で思っていたのだ。
コレを手にするまでは。
疑問すら湧いてなかった。
ポシュもメーデも何を馬鹿なことをやっているんだか、と。
皇帝陛下のために死ねるのなら本望ではないか、と。
虫眼鏡を渡してきた皇弟殿下に言われた通り、自分たちにもつながっていた鎖を見た。
即座にその鎖を破壊した。
悪しき鎖に見えるものが自分たちにまとわりつないでいたのだから壊さないわけもない。
見えた鎖が帝国の呪いの鎖だと説明されなかったのは、皇弟殿下の故意な気がする。
盲目的に皇帝陛下を肯定し、皇帝陛下のためならば汚名を被ることも喜ばしいと考えていた私たちに、異なる考えが芽生えてしまったのはこのときだ。
そう、このとき、鎖を破壊した隊員たちがこの任務に当たることになってしまった。隊長が決めてしまった。その場に居合わせなければ、とも思ったが、居合わせなければこのような考えを持つ自分はいない。
破壊しただけではこの鎖は再び忍び寄ってくる。
この帝城にいればかなりの頻度で。
壊し続けなければならない。
この虫眼鏡で覗いてみてわかったことは、皇帝陛下とその直系血族には相当太い鎖が絡みついている。皇后殿下等の姻族には我々同様で細い鎖が見えるだけである。
帝国民ならばすべて細い鎖でつながれているようだ。
ナーズやリンク王国の捕虜を見てみたが、鎖は見られない。
どうやら他国の人間は非対応らしいが、属国の者は縛られていた。
にもかかわらず、この虫眼鏡を渡した張本人、皇弟殿下には鎖がなかった。
傍系だから?と一瞬考えたが、皇弟殿下も帝国民の一人である。細い鎖でもつながれていないのはおかしい。
憶測としては、虫眼鏡で見えてしまえば、我々と同じく破壊したのだろうと思うのだが確認はしていない。
我々の鎖は細いが、皇族にまとわりつく鎖は太い。
その太い鎖を破壊できるのなら、他の者の太い鎖も解き放つことができるのではと考えてしまったのだが、皇弟殿下の肩にいる黒ワンコと目が合ってしまった。
それを見て、憶測は憶測を呼ぶ。
この件に関して皇弟殿下は積極的に関わっていない。
皇帝陛下と秘密裏に話しているようだが、外部には消極的にでも関わっていることを漏らしていない。
おそらく、というか、確実に、あの大魔導士様が皇弟殿下だけに入れ知恵してくれている。
そして、さらにポシュもメーデも助けられたのは。
、、、メーデをあの大魔導士様は許したのだろうか?
あの人、意外と嫉妬深い気がするんだよなあ。
セリム殿を抱いた者を漏れなくチェックしている気がするんだよなあ。
長期に渡り、こっそりと秘密裏に始末しそうだからなあ。
良かった、私は手を出さなくて。
大教会の薬部屋に入れたから許されていると考えるのは早計な気がするんだよなあ。
メーデ、実は行動を監視されていたりしないのか?暗殺するための準備として。いや、あの大魔導士様ならそんな準備は要らないか。
メーデと違いポシュは大魔導士様に攻撃までしたが軽くあしらわれていたし、意外と可愛がられている気がするんだよなあ。大魔導士様はワンコが好きそうだし。
ただ一つの懸念。
心が広いようでいて、そうではない。
大魔導士様の行動原理が大切な人を守る、単純にそう言い切れない気がするのは私だけだろうか。
最優先事項がセリム殿だとしても。
「あ、ディクス殿下、ちょうど良かった」
、、、皇族に対して敬意の欠片もなくなったかのような口ぶりで隊長が、通路を一人で歩いていた第二皇子に声をかけた。
「ご協力をお願いします。おい、この太いの、壊せるか挑戦だっ、フロレンスっ」
まず、自分で壊してみればいいのに。
そりゃ、ガントレットで力いっぱいブン殴ってみるけど。
「ポシュの穴は埋まりようがないですけど」
隊長のボヤキに答える。
今はああだが、ポシュの魔導士としての実力は相当なものだった。帝国の英雄と称されるのも不思議ではない実力だった。それが抜けた穴を埋める人員はいない。魔導士は数がいればいいという話ではないし、他の隊でも有能な者を外には出さない。
「大魔導士様を勧誘できないかな」
この人、その大魔導士様が敵国の捕虜だってこと忘れてないか?
一応思い出してもらうか。
「それは世界が崩壊したとして無理なのでは。まず、本人が首を縦に振りません。まあ、どんなに実力があっても、帝国民ではなく、皇帝にも忠誠を誓わない敵国の捕虜を皇帝直属の精鋭部隊に入れることは不可能だと思いますが」
それに、大魔導士様はこの状態を予期している。
誰も敵国のために処罰なんてされたくない。
ましてや、敵国の尻拭い。
英雄扱いもされず、捕虜としてただ処刑されるのなら、誰がやろうとするだろうか。
「、、、帝国は大魔導士様を囲うことはできたのか?」
隊長は何で私に問うのか?
皇帝陛下しか、その真相は知らんだろ。
できたようにも見えるし、全然できてないようにも見える。
話すことに疲れたな。
遠い目でもしておくか。
「難しいのかー」
沈黙していたら、勝手に答えを出してくれた。
自分で出せる答えなら部下に問うな。
ポシュもメーデもその大魔導士様の元でほのぼの日常生活を満喫している。
こちらは皇帝陛下の思いつきに振り回されているというのに。
羨ましい。
「しかし、芳しくないなー」
隊長のボヤキは続く。
皇帝直属の精鋭部隊。
皇帝陛下の思いつきに巻き込まれ、責任を取らされる部隊。
「歴代皇帝が眠る霊廟の調査は進んでいない。単独だろうと複数だろうと調査しようと霊廟に近づこうとする者は霊廟に拒まれている」
「ええ」
独り言として話させるのも気の毒に思えるので相槌を打つ。
「参拝者や手入れや清掃の者たちは普通に入れるのだが」
「ええ」
「参拝者や手入れや清掃の者たちに扮した者たちは弾かれてしまうのだが、」
「そうでしたね」
この件に関わるのは、精鋭部隊でも一部の隊員に限られる。
隊長は副隊長らを関わらせていない。
それは、精鋭部隊すべての隊員を処罰対象にしないための措置。
皇帝陛下の駒がいなくなる危険性を考慮して。
つまり、隊長がこの件に関わらせているのは、隊長と一緒に処罰される予定の隊員である。
副隊長が副隊長の責務を全うすることなく、私がその位置に配置されてしまっているのも隊長の一存。
隊員がすべていなくなったらなったで、有能で実力があり、ちょうどいい駒をこの皇帝陛下直属の精鋭部隊に新しく配属させるだけなのに、この隊長は要らぬ心配で他人を巻き込むのである。
一度だけ、メーデが謝っていた。
すまない、と。
本来なら責任を負わされて処刑されていたのはメーデである。
おそらく魔法が使えたままであったのならポシュであった。
この部隊は責任を押しつけるためのちょうどいい人員を確保しておく。
スラム街出身でなくとも、実家に力を持たない者ほどその対象になりやすい。
メーデの家も上流階級に属されることは属されるが、そこまで上ではない。
ちょうどいい家柄である。
今回、被害は最小限に、責任を取る人員をできるだけ少なくして、部隊の仕事が滞りなく進むように。
それが隊長の望み。
そして、この部隊には既婚者が少ない。
それは配偶者が、その実家が口を出すのを防ぐためである。
結婚すると、この部隊からは外されていくのである。栄転と称して。
この部隊ではその者の実力ではないところで話は決まっていく。
その者がどれだけ部隊に、皇帝陛下に貢献したとかは関係ない。
命を懸けた隊員がその働きを蔑ろに評価され処罰される。
上層部の事後処理が楽だから、ただそれだけの理由である。
ただし、今回はその白羽の矢を折った。
そうなれば、その皺寄せは広範囲に及んでしまうことになる。
ポシュはメーデを助けることによって、その余波がどこまで及ぶか考えたことがあるのだろうか。
「はあーあ」
深いため息が漏れた。
隊長が私を見るが気にしない。
私の手には拡大鏡がある。
豪華な装飾が施された虫眼鏡、それを覗くと黒い鎖が見える。
その鎖は肉眼ではまったく見えない。
ナナキ皇弟殿下から隊長へと渡されたものだ。帝城の宝物庫にあったと、任務に役立ててほしいと。
私たちは皇帝陛下のための犠牲を今まで当たり前のことだと思っていた。
今、それが理不尽だと思うのは、自分の身に降りかかったから、というわけではない。
私たちも皇帝陛下のために身を差し出せるのなら誉れであると、本気で思っていたのだ。
コレを手にするまでは。
疑問すら湧いてなかった。
ポシュもメーデも何を馬鹿なことをやっているんだか、と。
皇帝陛下のために死ねるのなら本望ではないか、と。
虫眼鏡を渡してきた皇弟殿下に言われた通り、自分たちにもつながっていた鎖を見た。
即座にその鎖を破壊した。
悪しき鎖に見えるものが自分たちにまとわりつないでいたのだから壊さないわけもない。
見えた鎖が帝国の呪いの鎖だと説明されなかったのは、皇弟殿下の故意な気がする。
盲目的に皇帝陛下を肯定し、皇帝陛下のためならば汚名を被ることも喜ばしいと考えていた私たちに、異なる考えが芽生えてしまったのはこのときだ。
そう、このとき、鎖を破壊した隊員たちがこの任務に当たることになってしまった。隊長が決めてしまった。その場に居合わせなければ、とも思ったが、居合わせなければこのような考えを持つ自分はいない。
破壊しただけではこの鎖は再び忍び寄ってくる。
この帝城にいればかなりの頻度で。
壊し続けなければならない。
この虫眼鏡で覗いてみてわかったことは、皇帝陛下とその直系血族には相当太い鎖が絡みついている。皇后殿下等の姻族には我々同様で細い鎖が見えるだけである。
帝国民ならばすべて細い鎖でつながれているようだ。
ナーズやリンク王国の捕虜を見てみたが、鎖は見られない。
どうやら他国の人間は非対応らしいが、属国の者は縛られていた。
にもかかわらず、この虫眼鏡を渡した張本人、皇弟殿下には鎖がなかった。
傍系だから?と一瞬考えたが、皇弟殿下も帝国民の一人である。細い鎖でもつながれていないのはおかしい。
憶測としては、虫眼鏡で見えてしまえば、我々と同じく破壊したのだろうと思うのだが確認はしていない。
我々の鎖は細いが、皇族にまとわりつく鎖は太い。
その太い鎖を破壊できるのなら、他の者の太い鎖も解き放つことができるのではと考えてしまったのだが、皇弟殿下の肩にいる黒ワンコと目が合ってしまった。
それを見て、憶測は憶測を呼ぶ。
この件に関して皇弟殿下は積極的に関わっていない。
皇帝陛下と秘密裏に話しているようだが、外部には消極的にでも関わっていることを漏らしていない。
おそらく、というか、確実に、あの大魔導士様が皇弟殿下だけに入れ知恵してくれている。
そして、さらにポシュもメーデも助けられたのは。
、、、メーデをあの大魔導士様は許したのだろうか?
あの人、意外と嫉妬深い気がするんだよなあ。
セリム殿を抱いた者を漏れなくチェックしている気がするんだよなあ。
長期に渡り、こっそりと秘密裏に始末しそうだからなあ。
良かった、私は手を出さなくて。
大教会の薬部屋に入れたから許されていると考えるのは早計な気がするんだよなあ。
メーデ、実は行動を監視されていたりしないのか?暗殺するための準備として。いや、あの大魔導士様ならそんな準備は要らないか。
メーデと違いポシュは大魔導士様に攻撃までしたが軽くあしらわれていたし、意外と可愛がられている気がするんだよなあ。大魔導士様はワンコが好きそうだし。
ただ一つの懸念。
心が広いようでいて、そうではない。
大魔導士様の行動原理が大切な人を守る、単純にそう言い切れない気がするのは私だけだろうか。
最優先事項がセリム殿だとしても。
「あ、ディクス殿下、ちょうど良かった」
、、、皇族に対して敬意の欠片もなくなったかのような口ぶりで隊長が、通路を一人で歩いていた第二皇子に声をかけた。
「ご協力をお願いします。おい、この太いの、壊せるか挑戦だっ、フロレンスっ」
まず、自分で壊してみればいいのに。
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