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2章 帝国の呪い
2-96 夢の別れ
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「こんばんは」
と言っても、昼間のような明るさ。
まだまだ夏の暑い日が続いているというのに、ここは穏やかな風が吹いている。
平原の真ん中に、丸いテーブル。
柔らかい日差しの中で、白いテーブルクロスが風に揺れている。
二人は俺を見て微笑む。
「セリっち、こんばんはー」
「セリムさん、こんばんは」
「まだいらしたんですね。あれでお別れかと思っていました。それとも、これは本当の夢ですか」
夢ならば、クロウもいたらいいのに。
クロウは彼女たちの夢を見るのだろうか。
「いつもの夢よ。私たちも帝国の希望の解呪を見届けられたから悔いはないわ」
「これからの父さんはセリムさんにお任せしますね」
帝国の呪い以上の事件がクロウに降りかかるように聞こえる息子さんの言葉。
深読みし過ぎか?
にこりと笑い、反論もしないのがどうも気になる。
「青い目の人外ちゃんに連れられて、赤い目の人外ちゃんがここに来たのよー」
「アジュールとクリムゾンか。何しに?」
「ゾンちゃんが涙目で身体を震わせながらクッキーを二枚くれたのよ」
ゾンちゃん。。。
アジュールの呼び名はどうなるんだろう。
、、、クリムゾンが他人に自分の甘いお菓子をあげるなんて断腸の思いだったに違いない。
アジュールから何か圧力をかけられたのか?
あの彫刻二体は仲良さそうだが、どのような力関係になっているのか今ひとつわからない。
「あ、クロウの魔力」
「そうなのよー。代わりに大量のお菓子あげたら喜んでいたわよ。食べられるのはこの夢限定で持ち帰りは不可だけど」
「女神、とまでそのゾンちゃんは母さんに言ってました。母さんが作るお菓子が同じ味だと言ってましたが」
ああ、クロウの作るお菓子と。
クロウは奥さんが作るお菓子の味を再現できている。
三時の休憩にクロウが出すお菓子の味は、ここで出されたものと同じだ。
けれど、クロウにとっては味が重要ではなくて、作ってくれた人が大切だったのである。
自分で作ったお菓子では、クロウにとってはただのお菓子。
思い出の味だとしても、お菓子以上でもそれ以下でもない。
誰かが自分のために作ってくれる。
たとえ失敗しても、美味しくなくとも、それだけでクロウは喜ぶのである。
作った想いがクロウに伝わるのだろうか。
「、、、まさか?」
「まさか、とは」
息子さんに聞き返された。
珍しい。
俺の考えを何でも読み取れると思っていた、夢だから。
「皇弟はクロウのために牢獄の食事を作っているのか」
あの牢獄の厨房には多くの料理人がいるのだが、クロウは皇弟の作った料理の区別がつく。
味でわかるのか、魔法で判別できるのか、俺にはどう味わっても味覚でわかるとは思えなかったのだが。
自分のために作られた食事をクロウが嬉しいと感じるならば、そういうことだ。
お昼の弁当だけでなく、朝食や夕食でもどのメニューに皇弟の手が入っているのか判別できるのがクロウである。
特定多数のために作られている牢獄の食事だが、あの人はクロウに食べてもらうために作っているのか。
「そりゃ、そうよー。ゾンちゃんが言ってたものー。何度も繰り返す世界の中で、クロウとそういう関係になったのは、皇弟、リーウセン、ナーズ隊長、セレ第四王子殿下、ラウトリス、ポシュやメーデ、シエルド、クーリミオン、ギノ、フロレンスってー」
「あ、それ、セリムさんに言っちゃう?言っちゃったよ、母さん」
「へえー、ギノやフロレンスまで、、、」
多過ぎやしないか。
クロウだから仕方ないのか。
魅力に気づかないのがおかしい。
けど、地に埋めなければいけない人数が多過ぎる。
「あーあ、」
「あら、知っていた方が安心できるじゃないー」
「なるほど、そいつらヤれば、クロウは俺のもののままってことですね」
「そうじゃなくてー、そのなかに、ルッツ副隊長がいないことよー」
「あ、」
言われて気づく。確かにいなかった。夢だからと忘れないように全員の名を魂に刻み込んだが。
ただ、奥さんから指摘されるとは。
「奥さんは、ルッツ副隊長がいないことについてどうお考えなのですか」
「まあ、順当かもしれないわよね。クロウは自分を一途に思ってくれる人を大切にするから」
「ということは、ルッツ副隊長はクロウを一途に思わないということですか?」
他に誰か好きな人が?婚約者が忘れられないとか?
「難しいわよね。あの人、意外と自分大好きだから」
、、、そっちか。ルッツはナルシストだったかな?
そこまでの記憶がないのは、親しくもなかったから。
ただの同期であり、そこまでの情報を得る気もない。
リンク王国にいたときに知りたかった情報は戦闘能力や得意とする剣技、乗馬能力等だった。
となると逆に、名前が挙がった者たちはクロウに対して一途ということになるのだが?
ポシュとメーデ、シエルドとクーリミオン、それにフロレンスはナーズ隊長がお気に入り。ナーズ隊長がフロレンスに好意を抱いているかというとわからないが。抱かれるのは好きだろうけど。
ついでに言うと、リーウセンとラウトリス神官はすでにそういう関係じゃないか。
???
クロウを知るにつれて、クロウに対して一途になってしまうということか?
クロウは魅力的だから。
クロウの魅力を世間に知ってもらいたいと思いつつ、彼の魅力は俺だけが知っていればいいという感情も併せ持つ。
ましてや恋人にしたいくらいに他人に想われたなら、クロウがそいつに惚れない保証はない。
「私や息子ちゃんが生きている間はクロウのことそこまでおかしいとは思っていなかったけど、私たちがいたから抑えられてきた性格なのかもしれないわねー」
「ええっと、それはクロウの性格がおかしいという意味で言ってます?」
魔力量がおかしいとか、魔法の規模がおかしいとかいう話なら素直にうんと言えるのだけど。
「ええ、見ていると、クロウは他人の影響を受けやすい気がするのよね。目には目を歯には歯を、今のクロウは実践しているでしょう。リンク王国の王宮で耐えに耐えてきた反動なのかしら?攻撃しようとする者には積極的に痛い目に遭わせようとするわよね。利用しようとする者には利用する、真摯に対応してくる者には真摯に対応するとか。けれど、それは鏡みたいなもので、そのまま返しているだけなのよね。ただ、人外よりも人外らしい影響の受け方って、おかしいわよね?」
「そう言われると。人外は名でつながった人の影響を強く受けるというから、、、クロウは影響受けてますか?」
ふと気づく。
「え、セリムさんからは影響を受けてないように見えますか?」
「俺の影響ってほとんどなくないですか?」
愕然とする。
確かに物理でも間接的にでも攻撃してきた者は手痛いしっぺ返しを食らっているが。
俺の前ではクロウには変化がないじゃないか。クロウのままだ。愛するクロウのままじゃないか。
こんなにもそばにいるのに。
今では一番近くにいると思っているのに。
「いや、一番影響を受けているでしょ」
奥さんも息子さんも少々呆れた目で俺を見ている。
「え?どこが?」
俺から見ていると全然影響を受けていないように見えるけど。
違う視点から見ると、気づく点があるのか。
今度は生温かい目で見られた。
「これはもうお似合いだわ、クロウとセリっち。最高の相性よ。クロウの妻の私が太鼓判を押すわ」
押されて嬉しいけど、どういう点で最高の相性だと言ってますか?
「そのままのセリムさんでいてくださいね。セリムさんが父さんと別れたいと思わなければ、一生どころか、死んでもお互いに幸せに暮らせますよ」
「反対されても、クロウとは死んでも一緒にいる気ですけど」
別れたいなんて思うわけないじゃないかっ。
クロウに別れたいと思われていたら、、、どうしよう。
「そうだね。セリムとは死んでも一緒にいると誓えるよ」
その声はっ。
振り返ると、そこには。
二人も驚いた表情で見ていた。
と言っても、昼間のような明るさ。
まだまだ夏の暑い日が続いているというのに、ここは穏やかな風が吹いている。
平原の真ん中に、丸いテーブル。
柔らかい日差しの中で、白いテーブルクロスが風に揺れている。
二人は俺を見て微笑む。
「セリっち、こんばんはー」
「セリムさん、こんばんは」
「まだいらしたんですね。あれでお別れかと思っていました。それとも、これは本当の夢ですか」
夢ならば、クロウもいたらいいのに。
クロウは彼女たちの夢を見るのだろうか。
「いつもの夢よ。私たちも帝国の希望の解呪を見届けられたから悔いはないわ」
「これからの父さんはセリムさんにお任せしますね」
帝国の呪い以上の事件がクロウに降りかかるように聞こえる息子さんの言葉。
深読みし過ぎか?
にこりと笑い、反論もしないのがどうも気になる。
「青い目の人外ちゃんに連れられて、赤い目の人外ちゃんがここに来たのよー」
「アジュールとクリムゾンか。何しに?」
「ゾンちゃんが涙目で身体を震わせながらクッキーを二枚くれたのよ」
ゾンちゃん。。。
アジュールの呼び名はどうなるんだろう。
、、、クリムゾンが他人に自分の甘いお菓子をあげるなんて断腸の思いだったに違いない。
アジュールから何か圧力をかけられたのか?
あの彫刻二体は仲良さそうだが、どのような力関係になっているのか今ひとつわからない。
「あ、クロウの魔力」
「そうなのよー。代わりに大量のお菓子あげたら喜んでいたわよ。食べられるのはこの夢限定で持ち帰りは不可だけど」
「女神、とまでそのゾンちゃんは母さんに言ってました。母さんが作るお菓子が同じ味だと言ってましたが」
ああ、クロウの作るお菓子と。
クロウは奥さんが作るお菓子の味を再現できている。
三時の休憩にクロウが出すお菓子の味は、ここで出されたものと同じだ。
けれど、クロウにとっては味が重要ではなくて、作ってくれた人が大切だったのである。
自分で作ったお菓子では、クロウにとってはただのお菓子。
思い出の味だとしても、お菓子以上でもそれ以下でもない。
誰かが自分のために作ってくれる。
たとえ失敗しても、美味しくなくとも、それだけでクロウは喜ぶのである。
作った想いがクロウに伝わるのだろうか。
「、、、まさか?」
「まさか、とは」
息子さんに聞き返された。
珍しい。
俺の考えを何でも読み取れると思っていた、夢だから。
「皇弟はクロウのために牢獄の食事を作っているのか」
あの牢獄の厨房には多くの料理人がいるのだが、クロウは皇弟の作った料理の区別がつく。
味でわかるのか、魔法で判別できるのか、俺にはどう味わっても味覚でわかるとは思えなかったのだが。
自分のために作られた食事をクロウが嬉しいと感じるならば、そういうことだ。
お昼の弁当だけでなく、朝食や夕食でもどのメニューに皇弟の手が入っているのか判別できるのがクロウである。
特定多数のために作られている牢獄の食事だが、あの人はクロウに食べてもらうために作っているのか。
「そりゃ、そうよー。ゾンちゃんが言ってたものー。何度も繰り返す世界の中で、クロウとそういう関係になったのは、皇弟、リーウセン、ナーズ隊長、セレ第四王子殿下、ラウトリス、ポシュやメーデ、シエルド、クーリミオン、ギノ、フロレンスってー」
「あ、それ、セリムさんに言っちゃう?言っちゃったよ、母さん」
「へえー、ギノやフロレンスまで、、、」
多過ぎやしないか。
クロウだから仕方ないのか。
魅力に気づかないのがおかしい。
けど、地に埋めなければいけない人数が多過ぎる。
「あーあ、」
「あら、知っていた方が安心できるじゃないー」
「なるほど、そいつらヤれば、クロウは俺のもののままってことですね」
「そうじゃなくてー、そのなかに、ルッツ副隊長がいないことよー」
「あ、」
言われて気づく。確かにいなかった。夢だからと忘れないように全員の名を魂に刻み込んだが。
ただ、奥さんから指摘されるとは。
「奥さんは、ルッツ副隊長がいないことについてどうお考えなのですか」
「まあ、順当かもしれないわよね。クロウは自分を一途に思ってくれる人を大切にするから」
「ということは、ルッツ副隊長はクロウを一途に思わないということですか?」
他に誰か好きな人が?婚約者が忘れられないとか?
「難しいわよね。あの人、意外と自分大好きだから」
、、、そっちか。ルッツはナルシストだったかな?
そこまでの記憶がないのは、親しくもなかったから。
ただの同期であり、そこまでの情報を得る気もない。
リンク王国にいたときに知りたかった情報は戦闘能力や得意とする剣技、乗馬能力等だった。
となると逆に、名前が挙がった者たちはクロウに対して一途ということになるのだが?
ポシュとメーデ、シエルドとクーリミオン、それにフロレンスはナーズ隊長がお気に入り。ナーズ隊長がフロレンスに好意を抱いているかというとわからないが。抱かれるのは好きだろうけど。
ついでに言うと、リーウセンとラウトリス神官はすでにそういう関係じゃないか。
???
クロウを知るにつれて、クロウに対して一途になってしまうということか?
クロウは魅力的だから。
クロウの魅力を世間に知ってもらいたいと思いつつ、彼の魅力は俺だけが知っていればいいという感情も併せ持つ。
ましてや恋人にしたいくらいに他人に想われたなら、クロウがそいつに惚れない保証はない。
「私や息子ちゃんが生きている間はクロウのことそこまでおかしいとは思っていなかったけど、私たちがいたから抑えられてきた性格なのかもしれないわねー」
「ええっと、それはクロウの性格がおかしいという意味で言ってます?」
魔力量がおかしいとか、魔法の規模がおかしいとかいう話なら素直にうんと言えるのだけど。
「ええ、見ていると、クロウは他人の影響を受けやすい気がするのよね。目には目を歯には歯を、今のクロウは実践しているでしょう。リンク王国の王宮で耐えに耐えてきた反動なのかしら?攻撃しようとする者には積極的に痛い目に遭わせようとするわよね。利用しようとする者には利用する、真摯に対応してくる者には真摯に対応するとか。けれど、それは鏡みたいなもので、そのまま返しているだけなのよね。ただ、人外よりも人外らしい影響の受け方って、おかしいわよね?」
「そう言われると。人外は名でつながった人の影響を強く受けるというから、、、クロウは影響受けてますか?」
ふと気づく。
「え、セリムさんからは影響を受けてないように見えますか?」
「俺の影響ってほとんどなくないですか?」
愕然とする。
確かに物理でも間接的にでも攻撃してきた者は手痛いしっぺ返しを食らっているが。
俺の前ではクロウには変化がないじゃないか。クロウのままだ。愛するクロウのままじゃないか。
こんなにもそばにいるのに。
今では一番近くにいると思っているのに。
「いや、一番影響を受けているでしょ」
奥さんも息子さんも少々呆れた目で俺を見ている。
「え?どこが?」
俺から見ていると全然影響を受けていないように見えるけど。
違う視点から見ると、気づく点があるのか。
今度は生温かい目で見られた。
「これはもうお似合いだわ、クロウとセリっち。最高の相性よ。クロウの妻の私が太鼓判を押すわ」
押されて嬉しいけど、どういう点で最高の相性だと言ってますか?
「そのままのセリムさんでいてくださいね。セリムさんが父さんと別れたいと思わなければ、一生どころか、死んでもお互いに幸せに暮らせますよ」
「反対されても、クロウとは死んでも一緒にいる気ですけど」
別れたいなんて思うわけないじゃないかっ。
クロウに別れたいと思われていたら、、、どうしよう。
「そうだね。セリムとは死んでも一緒にいると誓えるよ」
その声はっ。
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