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1章 敵国の牢獄
1-90 泣き叫び
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ああ、そうかとようやく悟る。
助けを求められる前に助けてしまえば、彼らはソレを自覚しない。
彼らは俺が勝手に行動したのだ、自分には助けなど必要なかったのだと言い張る。
捕虜の中でたった一人、リンク王国へ帰っていったコーダ・セイティのように。
あの時点では仕方ないが。
助けを求められるのを待っていたら、彼らはすでに死んでいる。
助けを求める時間があるのは、まだ幸運だ。
一瞬でその命の灯が失われることなど少なくないのだから。
彼の口はもう彼の意志では動かない。
彼はもはや自分の意志で声を発することもできない。
右目だけがまだ彼の意志を映している。
「助けを求められていますよ、皇帝陛下」
「ソレなんだが、帝国民は皇帝に救いを求めない」
「、、、あー、やだやだ。帝国民が皇帝にすべてを捧げる構図を今言う?俺には喧嘩を売ってきた帝国民を救う義理も何もないんだけど」
半目で見てやる。
そう、帝国民はすべて皇帝の所有物。
皇帝を崇拝し、皇帝の重荷になるくらいなら自死を選ぶことを厭わない。
そういう国民だ。
死ぬことを選べるなら、まだ幸運だったということか。
今の彼は自ら死ぬこともできない。
そして、彼の体を抱きかかえているメーデすらも巻き込もうとしている。
「自分の所有物なら、自分で決着をつけたら?それが責任というものじゃないのか」
「世の中には適材適所というものがある。俺が動くとポシュを殺す以外の選択肢がなくなる」
「皇帝陛下様様以外が動けば、それ以外の選択肢が湧いて出てくるような言い方だな」
「万が一でもその可能性が残っているのなら、そこにかけてみたいと思うのは強欲だと思うか」
強欲だな。
さすがは皇帝。
「、、、だから、宗教国家に目をつけられるんだろ。帝国が利用していると思いきや利用されていたんだろ」
「祖先のことだが、それを言われると痛いところだ」
皇帝は神妙な面持ちになった。
演技なのか本気なのか判断がつきかねる。
「クロウ、コイツを助けるのか?」
セリムが尋ねてきた。
「俺が助けるわけじゃない。運が良ければ修復が可能な範囲で何とかなる可能性が残されているだけだ」
今は、まだ。
助けるのは黒ワンコたちだ。
それでも、素直にその言葉を受け入れてないセリムがいる。
「こんなヤツどうでもいいんだから、無理はするなよ」
そうだね。
もしセリムがいなかったら、そもそも助けようともしなかったかもしれないね。
「うん。ああ、でも、どれだけ運が良くても、魔法は二度と使えない」
「なっ」
強く反応したのは、フロレンスに救助されたメーデ。
メーデの頑丈な肉体を貫いていたポシュの黒い触手を、フロレンスはガントレットで粉砕して助けたが、えぐるような深い傷がつけられている。
それでも、メーデは自分の痛みよりも先に彼の心配をしている。
「ポシュは魔導士だっ。魔法が使えなくなったら」
「なら、名誉の死を選ぶか?俺はどちらでも構わない」
魔法が使えなくなるのは魔力大好き黒ワンコのせいだが、黒ワンコが欠損部分を修復しなければ死ぬだけだ。
生きるための代償が魔力。
これはシエルド氏の叔父たちと同じこと。
ただ、審判の門に浸食された身体がどこまで持つか?
どこまで残るかが鍵となる。
怖いことを言うと、ポシュ氏の肉体がまったく残っていなくてもポシュ氏のようなものはできる気がする。それが誰の意志によって行動しているかという疑念は多々あるが。
ガントレットで一度吹き飛ばされたポシュの腕は、もはや腕とも言えない。
破れた服から流れ出てくる黒い触手は何本にも分かれ、どこまでも伸びる。
そしてその黒い触手には眼球がボンボンと数えきれないほど現れ出る。
彼の左目はすでに虚ろだ。
何も映してない。
けれど、彼の右目はまだこの状況を見ている。
それも時間の問題か。
彼が己の目でこの惨状を見続けることができるのは。
彼の本来の目以外の眼球はギョロギョロとあらゆる方向に視線を向けている。
そう、本当に誰の意志でその眼球を動かしているのかが気になる点だが。
「審判の門を人の手でどうにかするのは無理難題だ。ヤツの肉体から門が現れたら、確実にこの世界は詰む」
地獄の門が審判の門について語る。
人にとっては同類なのではないかとも思うが、審判の門は確実にこの世界を終わらせる。地獄へとつなげて。
「まだ、審判の門の扉は開いてないのだろう?受肉の途中ならまだ何とかなる。幸いなことに帝国全土の上空に発動中の魔法もあるのだから」
「は?え?今、クロウ、とんでもないことを聞いたのだが?」
皇帝が素で聞き返している。この人、本当に他人の話を聞かないなあ。
俺、帝都だけに照準を絞るとか言いましたっけ?
オルド帝国内には帝国民がいると言っておいたじゃないか。
やれやれ。
人の話はちゃんと聞こうよ。
発動している魔法は審判の門相手に再利用するには良い火力だ。逆に言えば、それくらいなければ対処できないとも言えるが。
「へ、じゃあ、帝国全土、すでに阿鼻叫喚に?」
「異変に泣き叫ぶような帝国民じゃないでしょうが、子供や女性には辛い状況でしょう」
メーデとフロレンスが言葉を加える。
辛い状況に陥っているのは地上ではなく、ここだと思うけどなあ。
だって、まだ上空で実力行使の一歩手前で待機中なのだから。
フロレンスはポシュから皇帝を守るように立っている。
自分の力が及ばなければ、自分の身を壁にしようとしている。
けど、何から守るか、を判断するのは難しい。
触手はあらゆる方向から狙ってきている。
とりあえず、各々つかまらないように逃げる。
「皇帝陛下は俺と遊ぶより、体力を温存しておけば良かったんじゃないですかー」
「人知及ばぬ範囲は、己の予測など役に立たない」
「えー?さすがにこの地獄の門を見たときにおかしいな、って思いますよね。自分のストレス発散を優先させませんでした?」
地獄の門は俺の肩にいまだ存在中。
どう見ても、そこまでの力はなさそうにしか見えない。
「クロウと戦えるなんてこの機会を逃したらないだろ。それにこの三人にはクロウの実力を見ておいてもらった方が良かった」
「という観点が間違っていたと思いませんか。どんなに実力を示しても認めないバカはこの世にウヨウヨいますよ」
「そりゃ、リンク王国にはウヨウヨいただろうなあ。だが、これでもその実力がわからないようだったら精鋭部隊を降りてもらうしかない」
皇帝の言葉に表情を曇らせたのはフロレンス。
「それは、、、ポシュが生きて戻れたとしても、魔法が使えないのなら精鋭部隊としては除隊させざるえません」
「精鋭部隊として使えないヤツを置いておく余裕はない。他に異動になるのはやむを得ない」
「ポシュが払うのはかなり高い代償になりましたね」
「この程度で死ぬよりはマシだろ」
皇帝のニヤリ顔が復活した。
死ぬ方がマシとは誰も言わない。言えない。
それを判断できるのは、ポシュ一人だけだ。
「では、皇帝陛下、地上にいる全魔導士に命令を。死ぬ気で帝国全土を守れと」
「今、伝達係のポシュはあの通りなのだが」
「できないのなら、かなりの被害が出ますよ。俺はこの魔法に集中しますから」
「くそっ、全国民に告ぐっ。死ぬ気で帝国全土を守りやがれっ」
皇帝はマントを翻して、大声で宣言した。
できるんだから、さっさとやれよ。
地上の伝達係だけに伝えたのではなく、皇帝は全国民に直に命令した。
皇帝の言葉を勝手に解釈して、帝国民は国を守るために最善を選んで動いてくれるだろう。
皇帝のためには何でもできる国なのだから。
「それでは心置きなく」
俺は杖を振るう。
「帝国全土を覆う炎よ、焼き尽くせっ」
俺の指示通りの魔法は、ポシュを桁違いの炎で包んだ。
「お前っ、ポシュを殺す気なのかっ」
皇帝が叫んだ。
助けを求められる前に助けてしまえば、彼らはソレを自覚しない。
彼らは俺が勝手に行動したのだ、自分には助けなど必要なかったのだと言い張る。
捕虜の中でたった一人、リンク王国へ帰っていったコーダ・セイティのように。
あの時点では仕方ないが。
助けを求められるのを待っていたら、彼らはすでに死んでいる。
助けを求める時間があるのは、まだ幸運だ。
一瞬でその命の灯が失われることなど少なくないのだから。
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彼はもはや自分の意志で声を発することもできない。
右目だけがまだ彼の意志を映している。
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半目で見てやる。
そう、帝国民はすべて皇帝の所有物。
皇帝を崇拝し、皇帝の重荷になるくらいなら自死を選ぶことを厭わない。
そういう国民だ。
死ぬことを選べるなら、まだ幸運だったということか。
今の彼は自ら死ぬこともできない。
そして、彼の体を抱きかかえているメーデすらも巻き込もうとしている。
「自分の所有物なら、自分で決着をつけたら?それが責任というものじゃないのか」
「世の中には適材適所というものがある。俺が動くとポシュを殺す以外の選択肢がなくなる」
「皇帝陛下様様以外が動けば、それ以外の選択肢が湧いて出てくるような言い方だな」
「万が一でもその可能性が残っているのなら、そこにかけてみたいと思うのは強欲だと思うか」
強欲だな。
さすがは皇帝。
「、、、だから、宗教国家に目をつけられるんだろ。帝国が利用していると思いきや利用されていたんだろ」
「祖先のことだが、それを言われると痛いところだ」
皇帝は神妙な面持ちになった。
演技なのか本気なのか判断がつきかねる。
「クロウ、コイツを助けるのか?」
セリムが尋ねてきた。
「俺が助けるわけじゃない。運が良ければ修復が可能な範囲で何とかなる可能性が残されているだけだ」
今は、まだ。
助けるのは黒ワンコたちだ。
それでも、素直にその言葉を受け入れてないセリムがいる。
「こんなヤツどうでもいいんだから、無理はするなよ」
そうだね。
もしセリムがいなかったら、そもそも助けようともしなかったかもしれないね。
「うん。ああ、でも、どれだけ運が良くても、魔法は二度と使えない」
「なっ」
強く反応したのは、フロレンスに救助されたメーデ。
メーデの頑丈な肉体を貫いていたポシュの黒い触手を、フロレンスはガントレットで粉砕して助けたが、えぐるような深い傷がつけられている。
それでも、メーデは自分の痛みよりも先に彼の心配をしている。
「ポシュは魔導士だっ。魔法が使えなくなったら」
「なら、名誉の死を選ぶか?俺はどちらでも構わない」
魔法が使えなくなるのは魔力大好き黒ワンコのせいだが、黒ワンコが欠損部分を修復しなければ死ぬだけだ。
生きるための代償が魔力。
これはシエルド氏の叔父たちと同じこと。
ただ、審判の門に浸食された身体がどこまで持つか?
どこまで残るかが鍵となる。
怖いことを言うと、ポシュ氏の肉体がまったく残っていなくてもポシュ氏のようなものはできる気がする。それが誰の意志によって行動しているかという疑念は多々あるが。
ガントレットで一度吹き飛ばされたポシュの腕は、もはや腕とも言えない。
破れた服から流れ出てくる黒い触手は何本にも分かれ、どこまでも伸びる。
そしてその黒い触手には眼球がボンボンと数えきれないほど現れ出る。
彼の左目はすでに虚ろだ。
何も映してない。
けれど、彼の右目はまだこの状況を見ている。
それも時間の問題か。
彼が己の目でこの惨状を見続けることができるのは。
彼の本来の目以外の眼球はギョロギョロとあらゆる方向に視線を向けている。
そう、本当に誰の意志でその眼球を動かしているのかが気になる点だが。
「審判の門を人の手でどうにかするのは無理難題だ。ヤツの肉体から門が現れたら、確実にこの世界は詰む」
地獄の門が審判の門について語る。
人にとっては同類なのではないかとも思うが、審判の門は確実にこの世界を終わらせる。地獄へとつなげて。
「まだ、審判の門の扉は開いてないのだろう?受肉の途中ならまだ何とかなる。幸いなことに帝国全土の上空に発動中の魔法もあるのだから」
「は?え?今、クロウ、とんでもないことを聞いたのだが?」
皇帝が素で聞き返している。この人、本当に他人の話を聞かないなあ。
俺、帝都だけに照準を絞るとか言いましたっけ?
オルド帝国内には帝国民がいると言っておいたじゃないか。
やれやれ。
人の話はちゃんと聞こうよ。
発動している魔法は審判の門相手に再利用するには良い火力だ。逆に言えば、それくらいなければ対処できないとも言えるが。
「へ、じゃあ、帝国全土、すでに阿鼻叫喚に?」
「異変に泣き叫ぶような帝国民じゃないでしょうが、子供や女性には辛い状況でしょう」
メーデとフロレンスが言葉を加える。
辛い状況に陥っているのは地上ではなく、ここだと思うけどなあ。
だって、まだ上空で実力行使の一歩手前で待機中なのだから。
フロレンスはポシュから皇帝を守るように立っている。
自分の力が及ばなければ、自分の身を壁にしようとしている。
けど、何から守るか、を判断するのは難しい。
触手はあらゆる方向から狙ってきている。
とりあえず、各々つかまらないように逃げる。
「皇帝陛下は俺と遊ぶより、体力を温存しておけば良かったんじゃないですかー」
「人知及ばぬ範囲は、己の予測など役に立たない」
「えー?さすがにこの地獄の門を見たときにおかしいな、って思いますよね。自分のストレス発散を優先させませんでした?」
地獄の門は俺の肩にいまだ存在中。
どう見ても、そこまでの力はなさそうにしか見えない。
「クロウと戦えるなんてこの機会を逃したらないだろ。それにこの三人にはクロウの実力を見ておいてもらった方が良かった」
「という観点が間違っていたと思いませんか。どんなに実力を示しても認めないバカはこの世にウヨウヨいますよ」
「そりゃ、リンク王国にはウヨウヨいただろうなあ。だが、これでもその実力がわからないようだったら精鋭部隊を降りてもらうしかない」
皇帝の言葉に表情を曇らせたのはフロレンス。
「それは、、、ポシュが生きて戻れたとしても、魔法が使えないのなら精鋭部隊としては除隊させざるえません」
「精鋭部隊として使えないヤツを置いておく余裕はない。他に異動になるのはやむを得ない」
「ポシュが払うのはかなり高い代償になりましたね」
「この程度で死ぬよりはマシだろ」
皇帝のニヤリ顔が復活した。
死ぬ方がマシとは誰も言わない。言えない。
それを判断できるのは、ポシュ一人だけだ。
「では、皇帝陛下、地上にいる全魔導士に命令を。死ぬ気で帝国全土を守れと」
「今、伝達係のポシュはあの通りなのだが」
「できないのなら、かなりの被害が出ますよ。俺はこの魔法に集中しますから」
「くそっ、全国民に告ぐっ。死ぬ気で帝国全土を守りやがれっ」
皇帝はマントを翻して、大声で宣言した。
できるんだから、さっさとやれよ。
地上の伝達係だけに伝えたのではなく、皇帝は全国民に直に命令した。
皇帝の言葉を勝手に解釈して、帝国民は国を守るために最善を選んで動いてくれるだろう。
皇帝のためには何でもできる国なのだから。
「それでは心置きなく」
俺は杖を振るう。
「帝国全土を覆う炎よ、焼き尽くせっ」
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