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2章 帝国の呪い
2-1 どちらも鈍い
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オルド帝国は夏になった。
帝都にある大教会の大修繕工事は着々と進んでいる。
倒壊した地下百層より下の部分は修復されずに埋め立てられたままになった。
回収していた地下研究施設の資料は帝国に引き渡された。
で、俺が連れ去った地獄の門とクワンは、大教会の地下のどこかの層にある長距離空間転移魔法陣がある部屋の管理者としてこっそり就任した。
ちっこいエセルたちがブーブー文句言っていたが、俺はエセルたちより信頼できるのだが。
同じ人外でありながら、多少付き合いの長いエセルたちよりも。
コレが日頃のおこないの差である。
長距離空間転移魔法陣のある部屋は隠された部屋なので、彼らを隠すのはもってこいの部屋である。
地獄の門を皇帝の手に渡したら、どのように活用されるのかわかったもんじゃない。いや、絶対にろくな活用しない。
クワンはこれからも地獄の門を世話することについては特に何も思っていないようだ。
地獄の門の餌が生きたままの家畜を融通することにより容易く手に入るならどうでもいいようだ。
彼にとってはそれが日常で、特にやりたいこともないらしい。
「毎年、この季節になると思うけど、魔導士の制服は暑くないのか?」
「セリムにその言葉そっくりそのまま返すけど。動かない魔導士よりも騎士の方が暑いだろ」
いまだに俺たちはリンク王国の白の制服。
色では帝国の真っ黒な軍服よりは涼しそうに見えるのだが、厚手生地の長袖は白でも限度がある。
「いや、普段の騎士服は冷暖房完備だ。宮廷魔導士団が魔法付与してくれていたんだろ」
「ああ、俺が」
やってたな、そういえば。
上級魔導士や位の高い騎士の制服は標準装備の魔法である。
俺の服は俺が勝手に魔法付与している。できるのにやらないわけがない。
今のリンク王国では誰がやっているのだろうか。
「そういや、第四王子部隊の騎士の制服は冷房はつけずに暖房のみだったな」
ふと思い出す。
俺も制服の魔法付与は依頼書に書かれた通りの仕事しかしない。わざわざ言われてない機能を追加したりしない。
セリムが今着ているのは普段の騎士服だから問題ないが。
「ああ、そうだったのか。最初からアレは二度と使う気のない制服だったのか」
セリムがボソリと呟いたが、一度限りの二度と使う予定のない制服に恐ろしいほど刺繡し高価な装飾をつけたと。。。
怖い。魔法付与よりそっちの方が高いだろ。
リンク王国ってその当時そんなに金が余っていたのか。
皇帝曰く、今は貧乏国家に成り下がった、征服する価値もないとのこと。
宮廷魔導士団一班副班長であり、帝国の諜報員ネルタももうそろそろ帝都に馬車で帰着するとのこと。
帰って来なくても良かったんだけど。
リーウセンの大教会でのラブラブ生活は終わりそうにもないから。
俺たちは地下の修繕工事が終わっても、まだ大教会に来ていた。
地下が終わればお役目御免のはずだったのだが、なぜか地上部の修繕工事も手伝えと依頼されてしまった。
依頼主は皇帝である。今度は皇弟ではない。
特に俺はどうでも良かったのだが、この大教会は地上部にも隠し通路や空間を山ほど作られているので、それを全部解明して安全に修繕工事を終了させろとのことだった。地下の件があったから用心しているのかもしれない。
というわけで、なぜかナーズ隊長とルッツ副隊長の交互の護衛も継続している。
セリムだけでいいのにー、とやんわりと伝えてみたのだが、ま、いいじゃないかと押し切られたままだ。
現在、セリムは牢獄内に個室を与えられている。
風呂トイレ完備ではあるが、貴族用の部屋と思うと狭い。
要人用の牢というか部屋というか、そんな感じだ。
きちんと扉があり、一応内鍵もついており、プライベートが守られる仕様となっている。
セリムの待遇が改善したのは俺の護衛をしているから、というとりあえずの返答。
俺が気に入っているセリムを帝国軍人の性欲処理に使うのを、帝国が自主的にやめた形である。
実際、セリムは俺が作った薬がなければ、あのヤられる行為自体気持ちいいと感じられるものではなく、抱かれないとカラダが疼くということもないらしい。
ナーズ隊長とルッツ副隊長については、俺の護衛につく日中は免除されるが、夜や大教会に行かない日は熱烈な行為に晒される。
けど、あの二人はあの行為がなければ物足りなくなってしまったようなのであのまま続けてもらっても、というか、俺の護衛はもう必要ないのでそちらに集中してもらってもかまわないのだが。
リーウセンも普通に修繕作業が終わるまで大教会勤務が続くので人手が足りないわけでもない。
捕虜となった騎士の中に、セリムのような者も一定数いる。
誰もがあの行為を快楽と感じられるわけもない。
個人差があるのは仕方ないことだし、今日も薬を買い求めに来る。
その薬の注文方法も変更となった。
日中、俺も牢獄にいないことが多くなったため、薬の注文書を厨房で預かり、翌日薬品を厨房で受け取る形式となった。
俺をつかまえるのに苦労していた者はずいぶん楽になったと好評のようである。
小瓶とか紙とか普通に手に入れられるようになったので、俺もやりくりに頭を悩ませることがなくなった。
「暑そうだなー、二人とも」
リーウセンが俺たちを見るなり言った。
「、、、そういうお前はずいぶんラフな格好になったな」
信者にもおらんぞ。大教会にTシャツと短パン姿なんて。ついでに足はサンダルか。
修繕の作業員たちは自分たちの身を守るために真夏でも長袖長ズボンが基本である。
リーウセンの格好は下町に行けば同化するが、この大教会の内部では非常に浮く。
「けど、オルド帝国の夏がこんなに暑いものだったなんて。特に今日は暑いじゃないか」
「、、、リンク王国の上級魔導士用の法衣なら冷暖房完備だっただろ」
「さすがに辞めたから、制服は一式送り返しておいた。持っていても必要ないし、持っていたら戻って来いとか言われかねないと思って」
今のリンク王国はどんな魔導士でもウエルカム。
ま、給料も未払いがかなり続いていると聞くが。そんな国に行きたいと思う魔導士がいるわけもない。
「一着くらいなら法衣に冷暖房の魔法つけてやるから持ってこい」
「おおーっ、神様っ、クロウさ、、、いや、ありがとうございますっ、すぐに持ってきますっ」
リーウセンも成長してきたなあ。寸止めするとは。
本当にすぐに持ってきた。
かなりの頻度で大教会に寝泊まりしている証とも言える。
リーウセンが良く着ているお気に入りの灰色の魔導士法衣を受け取った。
コレで男の素足なんてもの見なくても済むぞ。どこぞかの教会長が残念そうな顔してこっそり端から覗いているが気づかないフリ。
「他のはネルタ副班長にでもしてもらえ」
「何で、ネルタに?」
「そうそろそろ帝都に着くそうだ」
「へえー、そうなんだー」
そのくらいの感想になってしまった。
どうでもいい存在と成り果てた。
確かに今のリーウセンにとって必要のない存在なのだが。
その恨みが俺に来そうな気がしてならない。
「元上司で、一応この国の職場を準備する予定だった人物なのだから、着いたら挨拶くらい行ったらどう?」
「今の上司的存在で、この国の職を紹介してくれた人物はここにいるから、別にいいんじゃない?」
チッ、他人の意見に流されなくなりやがった。
身分差も全然気にならなくなっているとは、誰に毒された?
俺の身が危ないのだから、素直に聞きやがれ。
「、、、実はまだ恨んでいるとか?」
「いや、さほど。クロウがあの場に現れなかったら、確実に辞世の句に恨み辛みを込めていただろうけど」
当時は相当の恨みを持っていたんだね。
今は職と恋人たちとの生活が充実しているから、過去の人物にかまっている暇がないと。
「まあ、向こうから来たら、話くらい聞いてあげなよ」
「あー、うん。まあ、ネルタもそんなに気にしてないんじゃないか。結局、こっちで職には就けたんだし」
リーウセンは軽く笑い飛ばす。
向こうはリーウセンラブだから絶対覚えているよね。絶対に会いに来るよね。
俺からネルタがリーウセンのこと好きだと教えたら、何勝手なことしてやがるとネルタに殺される未来しか見えない。
あの人は軽そうでいながら、相当嫉妬深い性格なように思えてならない。
「くっ、歯がゆいっ」
「リーウセンの鈍さはクロウといい勝負なんじゃないか」
「くっ、」
セリムには言い返せない。
帝都にある大教会の大修繕工事は着々と進んでいる。
倒壊した地下百層より下の部分は修復されずに埋め立てられたままになった。
回収していた地下研究施設の資料は帝国に引き渡された。
で、俺が連れ去った地獄の門とクワンは、大教会の地下のどこかの層にある長距離空間転移魔法陣がある部屋の管理者としてこっそり就任した。
ちっこいエセルたちがブーブー文句言っていたが、俺はエセルたちより信頼できるのだが。
同じ人外でありながら、多少付き合いの長いエセルたちよりも。
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長距離空間転移魔法陣のある部屋は隠された部屋なので、彼らを隠すのはもってこいの部屋である。
地獄の門を皇帝の手に渡したら、どのように活用されるのかわかったもんじゃない。いや、絶対にろくな活用しない。
クワンはこれからも地獄の門を世話することについては特に何も思っていないようだ。
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彼にとってはそれが日常で、特にやりたいこともないらしい。
「毎年、この季節になると思うけど、魔導士の制服は暑くないのか?」
「セリムにその言葉そっくりそのまま返すけど。動かない魔導士よりも騎士の方が暑いだろ」
いまだに俺たちはリンク王国の白の制服。
色では帝国の真っ黒な軍服よりは涼しそうに見えるのだが、厚手生地の長袖は白でも限度がある。
「いや、普段の騎士服は冷暖房完備だ。宮廷魔導士団が魔法付与してくれていたんだろ」
「ああ、俺が」
やってたな、そういえば。
上級魔導士や位の高い騎士の制服は標準装備の魔法である。
俺の服は俺が勝手に魔法付与している。できるのにやらないわけがない。
今のリンク王国では誰がやっているのだろうか。
「そういや、第四王子部隊の騎士の制服は冷房はつけずに暖房のみだったな」
ふと思い出す。
俺も制服の魔法付与は依頼書に書かれた通りの仕事しかしない。わざわざ言われてない機能を追加したりしない。
セリムが今着ているのは普段の騎士服だから問題ないが。
「ああ、そうだったのか。最初からアレは二度と使う気のない制服だったのか」
セリムがボソリと呟いたが、一度限りの二度と使う予定のない制服に恐ろしいほど刺繡し高価な装飾をつけたと。。。
怖い。魔法付与よりそっちの方が高いだろ。
リンク王国ってその当時そんなに金が余っていたのか。
皇帝曰く、今は貧乏国家に成り下がった、征服する価値もないとのこと。
宮廷魔導士団一班副班長であり、帝国の諜報員ネルタももうそろそろ帝都に馬車で帰着するとのこと。
帰って来なくても良かったんだけど。
リーウセンの大教会でのラブラブ生活は終わりそうにもないから。
俺たちは地下の修繕工事が終わっても、まだ大教会に来ていた。
地下が終わればお役目御免のはずだったのだが、なぜか地上部の修繕工事も手伝えと依頼されてしまった。
依頼主は皇帝である。今度は皇弟ではない。
特に俺はどうでも良かったのだが、この大教会は地上部にも隠し通路や空間を山ほど作られているので、それを全部解明して安全に修繕工事を終了させろとのことだった。地下の件があったから用心しているのかもしれない。
というわけで、なぜかナーズ隊長とルッツ副隊長の交互の護衛も継続している。
セリムだけでいいのにー、とやんわりと伝えてみたのだが、ま、いいじゃないかと押し切られたままだ。
現在、セリムは牢獄内に個室を与えられている。
風呂トイレ完備ではあるが、貴族用の部屋と思うと狭い。
要人用の牢というか部屋というか、そんな感じだ。
きちんと扉があり、一応内鍵もついており、プライベートが守られる仕様となっている。
セリムの待遇が改善したのは俺の護衛をしているから、というとりあえずの返答。
俺が気に入っているセリムを帝国軍人の性欲処理に使うのを、帝国が自主的にやめた形である。
実際、セリムは俺が作った薬がなければ、あのヤられる行為自体気持ちいいと感じられるものではなく、抱かれないとカラダが疼くということもないらしい。
ナーズ隊長とルッツ副隊長については、俺の護衛につく日中は免除されるが、夜や大教会に行かない日は熱烈な行為に晒される。
けど、あの二人はあの行為がなければ物足りなくなってしまったようなのであのまま続けてもらっても、というか、俺の護衛はもう必要ないのでそちらに集中してもらってもかまわないのだが。
リーウセンも普通に修繕作業が終わるまで大教会勤務が続くので人手が足りないわけでもない。
捕虜となった騎士の中に、セリムのような者も一定数いる。
誰もがあの行為を快楽と感じられるわけもない。
個人差があるのは仕方ないことだし、今日も薬を買い求めに来る。
その薬の注文方法も変更となった。
日中、俺も牢獄にいないことが多くなったため、薬の注文書を厨房で預かり、翌日薬品を厨房で受け取る形式となった。
俺をつかまえるのに苦労していた者はずいぶん楽になったと好評のようである。
小瓶とか紙とか普通に手に入れられるようになったので、俺もやりくりに頭を悩ませることがなくなった。
「暑そうだなー、二人とも」
リーウセンが俺たちを見るなり言った。
「、、、そういうお前はずいぶんラフな格好になったな」
信者にもおらんぞ。大教会にTシャツと短パン姿なんて。ついでに足はサンダルか。
修繕の作業員たちは自分たちの身を守るために真夏でも長袖長ズボンが基本である。
リーウセンの格好は下町に行けば同化するが、この大教会の内部では非常に浮く。
「けど、オルド帝国の夏がこんなに暑いものだったなんて。特に今日は暑いじゃないか」
「、、、リンク王国の上級魔導士用の法衣なら冷暖房完備だっただろ」
「さすがに辞めたから、制服は一式送り返しておいた。持っていても必要ないし、持っていたら戻って来いとか言われかねないと思って」
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「おおーっ、神様っ、クロウさ、、、いや、ありがとうございますっ、すぐに持ってきますっ」
リーウセンも成長してきたなあ。寸止めするとは。
本当にすぐに持ってきた。
かなりの頻度で大教会に寝泊まりしている証とも言える。
リーウセンが良く着ているお気に入りの灰色の魔導士法衣を受け取った。
コレで男の素足なんてもの見なくても済むぞ。どこぞかの教会長が残念そうな顔してこっそり端から覗いているが気づかないフリ。
「他のはネルタ副班長にでもしてもらえ」
「何で、ネルタに?」
「そうそろそろ帝都に着くそうだ」
「へえー、そうなんだー」
そのくらいの感想になってしまった。
どうでもいい存在と成り果てた。
確かに今のリーウセンにとって必要のない存在なのだが。
その恨みが俺に来そうな気がしてならない。
「元上司で、一応この国の職場を準備する予定だった人物なのだから、着いたら挨拶くらい行ったらどう?」
「今の上司的存在で、この国の職を紹介してくれた人物はここにいるから、別にいいんじゃない?」
チッ、他人の意見に流されなくなりやがった。
身分差も全然気にならなくなっているとは、誰に毒された?
俺の身が危ないのだから、素直に聞きやがれ。
「、、、実はまだ恨んでいるとか?」
「いや、さほど。クロウがあの場に現れなかったら、確実に辞世の句に恨み辛みを込めていただろうけど」
当時は相当の恨みを持っていたんだね。
今は職と恋人たちとの生活が充実しているから、過去の人物にかまっている暇がないと。
「まあ、向こうから来たら、話くらい聞いてあげなよ」
「あー、うん。まあ、ネルタもそんなに気にしてないんじゃないか。結局、こっちで職には就けたんだし」
リーウセンは軽く笑い飛ばす。
向こうはリーウセンラブだから絶対覚えているよね。絶対に会いに来るよね。
俺からネルタがリーウセンのこと好きだと教えたら、何勝手なことしてやがるとネルタに殺される未来しか見えない。
あの人は軽そうでいながら、相当嫉妬深い性格なように思えてならない。
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